ウイングアーク1st(4432)IPOが新規上場承認されました。再上場案件になり、野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事になります。公開株式は売出株のみとなり20,955,000株が予定され、国内売出しが12,941,400株です。オーバーアロットメントも1,941,200株設定されており、上場規模は想定発行価格算出で約451.1億円にもなります。


事業はソフトウェアおよびクラウドサービスの提供となり一見期待ができそうですが、実は事務面をサポートしている企業になり、納品書や請求書などの帳票ソフトウェアの提供や企業内外のデータを蓄積したりそのデータを加工・分析することを得意としている企業です。少し地味ですね。


ウイングアーク1st(4432)上場と初値予想


ただグローバル化している企業になり、シンガポールやオーストラリア、南アジアなどで海外販売を強化しているようです。これまでにM&Aを活用して、クラウド領域に強みを持った企業買収を行い同社技術を組み合わせた新サービスの提供も勧めているそうです。


ウイングアーク1st(4432)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場東証1部又は2部
業種情報・通信業
事業内容企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供
公開予定上場中止
ブックビルディング期間2月26日~3月01日
想定価格1,970円
仮条件1,690円~1,970円
公開価格3月04日
企業情報http://www.wingarc.com/


【企業の概況】

2010年12月に、大阪証券取引所JASDAQに株式を上場し、2012年2月には、東京証券取引所市場第二部へ市場変更を行いましたが、2013年4月にオリックス株式会社をスポンサーとして、旧1stホールディングス株式会社の株式取得を目的として設立されたモノリスホールディングス株式会社が旧1stホールディングス株式会社の株式を対象に株式公開買付けを実施し、同年5月に成立したことをうけ、同年9月に同市場への上場を廃止いたしました。また、同年12月には、モノリスホールディングス株式会社が旧1stホールディングス株式会社を吸収合併し、同日に商号を1stホールディングス株式会社へ変更いたしました。さらに、2014年3月には、商号をウイングアーク1st株式会社(以下「旧ウイングアーク1st株式会社」という。)に変更いたしました。

その後、カーライル・グループが運営する投資ファンドであるCJP WA Holdings, L.P.の出資により、2016年3月に設立されたWACホールディングス株式会社が、同年4月に、旧ウイングアーク1st株式会社の全株式を取得して完全子会社化したうえで、同年6月に吸収合併し、同日付でWACホールディングス株式会社からウイングアーク1st株式会社に商号変更を行い、実質的に事業を承継しました。



項目株数データ
公募株数0株
売出株数20,955,000株
※国内売出し12,941,400株、海外売出し8,013,600株
公開株数(合計)20,955,000株
オーバーアロットメント1,941,200株
上場時発行済み株数31,198,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約614.6億円
幹事団野村證券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
au カブコム証券 ←後期型抽選
大和証券
みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券 ←完全平等抽選


ウイングアーク1st(4432)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,970円を基に吸収金額を算出すると約412.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約451.1億円規模の上場となります。上場規模が大きく東証1部上場にほぼ決定だと思われます。


1972年4月に株式会社ヤマギワ工作所を設立したところから同社は始まり、事業再編を行い1STホールディングス株式会社としてジャスダックに上場、そして東証2部へ昇格しています。その後ジャスダック上場から2年余りで上場廃止となりモノリスホールディングスがTOBを行い完全子会社化されます。


モノリスホールディングスを存続会社として、旧1stホールディングスを吸収合併し、1stホールディングスに商号を変更しています。さらに経営基盤強化のため、子会社3社を吸収合併し、ウイングアーク1st社(旧ウイングアーク1st株式会社)に商号変更を行っています。最終的に現在の企業になったのは2016年6月と沿革にあります。


同社グループは社会に存在する様々なデータを活用することで、多くの企業にイノベーションをもたらし、その結果としてより良い社会を実現することを目指しているそうです。ビッグデータを新しい資源として、この資源を活用し企業や社会に様々な価値をもたらすソフトウェア及びサービスの提供を行っています。


グループ企業は、同社と連結子会社8社の計9社で構成されています。事業は「ソフトウェア基盤ソリューション」と「データエンパワーメントソリューション」に分かれます。


ウイングアーク1st(4432)上場評判


ソフトウェア基盤ソリューションでは、エンドユーザーに対してソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を主に行っています。これらは、請求書、納品書、発送伝票といった業務帳票や市役所で発行される各種証明書のようなものまで、社会の様々な場所で帳票に関する業務基盤として利用されているソリューションです。


同社グループは帳票ソフトウェアの先駆者として、多くの顧客に利用されグループの主力製品である「SVF」の帳票市場(帳票運用製品)における市場シェアは69%となっています。


ウイングアーク1st(4432)今後の事業展開


データエンパワーメントソリューションでは、エンドユーザーに対してソフトウェアの販売、クラウドサービス、保守サポートの提供を主に行っています。これらは様々な種類のデータを組み合わせ、分析することにより、気づきや今までにない価値を生み出し、生産性の向上や効率化を実現することをコンセプトとしたソリューションです。


経営者から現場の業務担当者まで多くの方に利用されているそうです。


ウイングアーク1st(4432)販売実績と取引先企業


これまで同社グループの売上は、基幹システム開発における帳票ソフトウェアの提供を中心とした「ソフトウェア基盤ソリューション」が大半を占めていました。しかし、現在では基幹システムへの投資が一巡し、IT投資の主体が、基幹システムを管理する比較的ニーズの画一的な情報システム部門から、業種や業務ごとに多種多様なニーズが存在する事業部門へ移りつつあります。


この状況の変化に伴い、ソフトウェアの提供だけではない、データの価値を最大化する最適なソリューション提案を目的とした「データエンパワーメントソリューション」に注力しているそうです。2018年2月期における「データエンパワーメントソリューション」の売上全体に占める比率は34.7%であり、売上の拡大と共に当該比率の向上に努めているそうです。


ウイングアーク1st(4432)の企業財務情報と配当性向

回次第1期第2期
決算年月2017年2月期2018年2月期
売上高11,655,32015,566,097
税引前(四半期)利益1,712,0844,046,856
親会社の所有者に帰属する当期(四半期)利益1,575,8832,924,529
親会社の所有者に帰属する当期(四半期)包括利益1,578,9502,868,995
純資産額55,467,63254,870,335
総資産額(単体)53,270,91650,263,949
1株当たり純資産額(単体)485.42416.83
1株当たり当期純利益金額(単体)△14.5823.41
自己資本比率単体(%)28.4325.87
自己資本利益率単体(%)5.19
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー5,831,2974,908,550
投資活動によるキャッシュ・フロー△27,776,107△2,359,016
財務活動によるキャッシュ・フロー28,505,236△4,385,651
現金及び現金同等物の期末残高6,560,4274,722,246
※数値は千円単位


第3期第3四半期連結累計期間(2018年3月01日~2018年11月30日)
売上収益13,158百万円(前年同期比10.5%増)
営業利益4,154百万円(同2.6%増)
税引前四半期利益4,029百万円(同2.6%増)
親会社の所有者に帰属する四半期利益2,808百万円(同1.4%減)


当社グループは、「Empower Data, Innovate the Business, Shape the Future.情報に価値を、企業に変革を、社会に未来を。」というビジョンを掲げており、社会に存在する様々なデータを活用することで、多くの企業にイノベーションをもたらし、その結果として、より良い社会を実現することを目指しております。

当社グループは、「データエンパワーメント事業」を単一の報告セグメントとしておりますが、提供しているソフトウェア及びサービスの性質により、企業の基幹業務を支える「ソフトウェア基盤ソリューション」と、様々なデータを活用し、今までにない新たな価値を生み出す「データエンパワーメントソリューション」の2つに売上収益を区分しており、「データエンパワーメントソリューション」を戦略の中核に位置付けております。



ウイングアーク1st(4432)従業員と株主の状況

会社設立は2016年3月07日、東京都港区六本木三丁目2番1号に本社を構えます。社長は田中潤氏(1976年11月22日生まれ)、株式保有率は0.56%です。従業員数518人で臨時雇用者は60人、平均年齢39.6歳、平均勤続年数2.2年、平均年間給与7,158,284円です。連結従業員数は602人になり臨時雇用者が変わらず60人です。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
CJP WA Holdings, L.P.27,575,90077.84
モノリス有限責任事業組合1,400,0003.95
伊藤忠商事株式会社935,9002.64
株式会社インテージホールディングス500,0001.41
合同会社PKSHA Technology Capital360,0001.02
鈴与株式会社358,8001.01
内野 弘幸280,0000.79
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人であるCJP WA Holdings, L.P.、当社の株主であるモノリス有限責任事業組合、伊藤忠商事株式会社、株式会社インテージホールディングス、合同会社PKSHA Technology Capital及び鈴与株式会社並びに当社の新株予約権者である内野弘幸、田中潤、藤本泰輔、島澤甲、奥田哲史、吉田善幸、森下将憲、渡會公士及び森脇匡紀は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の2019年9月8日(当日を含む。)までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受けによる国内売出し、海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しのための当社普通株式の貸渡し、グリーンシューオプションの行使に基づく当社普通株式の売却等を除く。)を行わない旨を約束する書面を2019年3月4日付で差し入れる予定であります。

また、グローバル・オファリングに関連して、当社は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、ロックアップ期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換されうる有価証券の発行又は当社普通株式を取得若しくは受領する権利を表章する有価証券の発行等(ただし、株式分割による新株式発行等を除く。)を行わない旨を約束する書面を2019年3月4日付で差し入れる予定であります。



上位株主には180日間(2019年9月08日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見に書かれていません。個人株主保有が大量にあり、ロックアップ対象ではないようです。株価もある程度高いため売却する方も出てくると思われます。


ウイングアーク1st(4432)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件は想定発行価格を上限にし下限方向に引き下げられ1,690円~1,970円に決定しています。本来であれば上限算出になりますが、人気が低いため下限算出を行ってみると約354.1億円、オーバーアロットメントを含め約386.9億円になります。上限算出だとOAを含め約455.1億円です。だいぶ吸収額が引き下がりますがそれでも個人的に人気は低いと読んでいます。


2019年2月期の連結業績予想は売上7.8%増、税引き前利益10%増(4億円増)の増収増益となります。EPS117.39からPERを算出すると約16.78倍、BPS732.22を基にPBRを算出すると約2.69倍となります。※算出は株価1,970円を基準


初値予想1,800円~2,000円


指標的には割高になると思われます。のれん資産などの関係が指摘されています。


幹事名配分単位(株)
野村證券(主幹事)5,370,800
三菱UFJモルガン・スタンレー証券5,370,800
大和証券647,000
みずほ証券647,000
SMBC日興証券647,000
SBI証券129,400
マネックス証券129,400


類似企業PER
PBR
プロシップ (3763)PER19.27倍PBR2.54倍
アバント(3836)PER25.03倍PBR5.18倍
ミロク情報サービス(9928)PER25.73倍PBR5.21倍


売出し株中心の再上場案件になり、当選は容易だと思われます。どこから申し込みを行っても当選確率は高いと考えています。共同主幹事の野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの申し込みを行えば当選確率は高いでしょう。


個人的なファーストインプレッションはあまりよくありません。市場の温度感や業界的に株価設定が割安なのかわからないためこれから精査が必要だと感じます。前期の売上が155.7億円に対し利益が29.2億円となっています。某レポートを見てから判断しても十分間に合うでしょう。


むさし証券のIPO抽選ルールを調べてみた結果


余談ですが、ウェルスナビのタイアップは2月末で完全終了になります。ETF取引にご興味がある方はお急ぎください。その前に終了したらすみません。


ウェルスナビに1年7ヶ月投資をした実績を完全公開


ウイングアーク1stのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
2018年10月14日~2026年10月13日1,280,000500
2018年10月15日~2026年10月13日1,289,000500
2018年10月14日~2026年10月13日1,290,000500
2020年2月01日~2026年10月13日230,000722
2020年2月01日~2026年10月13日140,000722


ストックオプション(新株予約権)の総数は4,229,000株あります。そのうち行使期限を迎えている株数は3,859,000株になり、大きな懸念材料だと思います。


ウイングアーク1st(4432)IPO私見と申し込みスタンス

ウイングアーク1stはちょっと厳しいのではないかと思います。調べているうちにわかりましたが、筆頭株主の「CJP WA Holdings, L.P.」はカーライル・グループが運営する投資ファンドでした。このことからファンド売り抜け作戦なんですよね。また、カーライル案件です。


ツイッターでも情報発信しています。もしよろしければ下記もよろしくお願い致します。記事配信を行ったらツイートしています!
⇒ IPOキムのツイッターはこちら


配当設定などがどのようになるのか現段階ではわかりませんが、株価設定が割安でなければ公開価格割れになる可能性が高いと思います。無理をして参加しなくても良さそうだと個人的に考えています。


市場の温度感や機関投資家の考えは仮条件発表後にこの記事に追記したいと考えています。事業もビッグデータやクラウドを利用しているようですが、納品書や請求書等の帳票を作成するソフトウェアが主力になり個人投資家は魅力が薄いと考えがちでしょう。株価が倍々になるイメージは全くありません。


静観するのが一番なのかもしれませんね。株数が同じく多い日本国土開発(1887)のほうがだいぶ魅力があるように感じます。


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