ラバブルマーケティンググループ(9254)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ストック型ビジネスモデルを採用し個人投資家を中心に人気が見込めると思います。


期待の主幹事はSBI証券が単独で務め、公開株数342,500株、オーバーアロットメント51,300株となっています。


上場規模は想定発行価格1,170円から計算すると約4.6億円とかなり規模が小さくなっています!


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOが上場承認
※ラバブルマーケティンググループ公式サイト引用


ストック型ビジネスモデルを採用し安定的な収益が見込める収益構造になっています。またマーケティングの実行(オペレーション)領域におけるNo.1を目指しているそうです。


同社はマーケティングのオペレーション部分に特化し「運用支援」「運用支援ツールの提供」「教育」を柱として考えています。


簡単に言えば企業やブランドのSNSマーケティングを支援する企業です。様々なSNSサービスがあるため常に最新でいなければならない企業だと思います。


プラットフォームやプレイヤーが急増しては消える時代なのでSNSのマーケティングに力を入れている企業が増えています。IPOとしては人気が見込める業態だと思います。


また調べると、同社の持分法適用関連会社が日比谷コンピュータシステムになり、その親会社がHCSホールディングス(4200)となっていました。


では詳しく内容を確認してみたいと思います。


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月21日
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容SNSアカウント運用、SNS運用支援ツールの開発・提供などのソーシャルメディアマーケティング事業、マーケティングオートメーションツールなどの導入・サポート、教育
ブックビルディング12月06日~12月10日
想定価格1,170円
仮条件1,170円~1,260円
公開価格1,260円
初値結果4,845円(公開価格3.85倍)
企業情報https://lmg.co.jp/
監査人 三優監査法人
手取金の使途
  • 事業会社及び管理部門等の人件費
  • 採用費及び教育費
  • 借入金返済に充当


項目株数データ
公募株数215,000株
売出株数127,500株
公開株数(合計)342,500株
オーバーアロットメント51,300株
上場時発行済み株数1,396,275株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約16.3億円
幹事団SBI証券(主幹事)
SMBC日興証券
みずほ証券
岩井コスモ証券
エイチ・エス証券
極東証券
東海東京証券
東洋証券
松井証券
マネックス証券
アイザワ証券
岡三証券
丸三証券
むさし証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券


ラバブルマーケティンググループ(9254)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,170円を基に吸収金額を算出すると約4.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約4.6億円規模の上場となります。軽量級のIPOのため人気があると思います。


グループ企業は同社と連結子会社のコムニコと24-7、SNSエキスパート協会の4社で構成されています。


同社は「人に地球に共感を」をパーパスとし、現代の生活者の情報消費行動に寄り添う共感を重視した愛されるマーケティング活動を推進するマーケティング企業グループです。


事業構成は、企業やブランドのSNSマーケティングサポートやSNS運用支援ツールの開発提供、SNS検定講座の開発提供を行うSNSマーケティング事業を基幹事業としています。


また、マーケティングオートメーションツールなどの導入・サポートをするマーケティングオートメーション事業を育成事業と位置付け、運用支援とそのツール提供、教育を3本柱としたMOSを提供しています。


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOの業績
※有価証券届出書引用


SNSマーケティング事業はMOSを展開し、これらのソリューションは相互補完しながら循環成長するビジネスモデルになります。


同社グループのコムニコは、企業のSNSアカウントの戦略策定からアカウント開設、運用代行、コンテンツ制作、キャンペーンの企画等から効果検証までワンストップでサービスを提供するSNSアカウント運用支援サービスを行います。


また、SNSマーケティングの運用を効率化する「SaaS型のSNS運用支援ツールの開発・提供」、一般社団法人SNSエキスパート協会では、SNSに関するノウハウやリスク対策を体系化した検定講座を提供する「人材教育サービス」を行います。


ラバブルマーケティンググループIPOのSaaS型クラウドツール契約件数
※有価証券届出書引用


SNSマーケティングのオペレーションをフルサポートしており、累計1,250社の企業やブランドのアカウント支援実績があるそうです。


BtoCの大手企業ブランドのSNSアカウントを多く支援し、蓄積してきたアカウント運用の長い経験と実績があります。


ラバブルマーケティンググループIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


SNS運用支援ツールでは自社ノウハウを活かしたSaaS型クラウドツールを開発し、SaaS型クラウドツールの合計契約件数は累計365件となっています。


この他に、コムニコマーケティングスイートが累計4,552アカウントの導入実績、ATELUでは1,155回のキャンペーン実施実績があるそうです。


とりあえずSaaS型クラウドが同社の押し文句でしょう。契約件数の増加により業績改善となる道筋ができているようです。


ラバブルマーケティンググループ(9254)の経営指標と業績状況を確認してみました

回次第6期第7期
決算年月2020年3月2021年3月
売上高1,212,759963,636
経常利益又は経常損失139,633△24,503
親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失82,916△33,248
包括利益87,169△28,701
純資産額137,000108,299
総資産額780,177782,595
1株当たり純資産額109.6681.52
1株当たり当期純利益金額又は当期純損失70.19△28.15
自己資本比率(%)16.612.3
自己資本利益率(%)94.1
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー73,792△21,721
投資活動によるキャッシュ・フロー△5,5034,415
財務活動によるキャッシュ・フロー80,40284,065
現金及び現金同等物の期末残高373,474440,233
※数値は千円単位



第8期第2四半期連結累計期間(2021年4月01日~2021年9月30日)
  • 売上高620,691千円
  • 営業利益141,124千円
  • 経常利益138,269千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益88,222千円


ラバブルマーケティンググループ(9254)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年7月15日、東京都港区東新橋一丁目5番2号に本社を構えます。社長は林雅之氏(1972年3月06日生まれ)、株式保有率は7.52%(102,114株)です。


従業員数16人で臨時雇用者0人、平均年齢40.0歳、平均勤続年数2.4年、平均年間給与6,577,000円です。連結従業員数は107人で臨時雇用者は0人です。


連結のセグメント別従業員数はSNSマーケティング事業84人、マーケティングオートメーション事業7人、全社共通16人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
合同会社みやびマネージメント491,250株36.17%
株式会社日比谷コンピュータシステム354,400株26.10%
林 雅之102,114株7.52%
長谷川 直紀58,000株4.27%
佐々木 博之57,450株4.23%×
横山 隆治39,375株2.90%×
島田 亨36,750株2.71%
田村 慶32,500株2.39%
※株主上位8名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年6月18日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。そのため需給の心配はなさそうです!


また第三者割当等に関して割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。田村慶氏は全株式を売出株として処分します。


親引けは行われません。


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲は想定発行価格を下限として1,170円~1,260円に決定しています。吸収金額は最大で5.0億円、時価総額17.6億円になります。


吸収金額が低いことで公開価格割れはないと考えています。また、業績水準が低いため機関投資家の需要は見込めないと思います。


個人投資家主体の売買になり思惑買いが発生すれば初値は高くなるでしょう。SNSマーケティングの広告会社になります。


大手初値予想2,000円~3,000円
修正値2,500円~3,000円

※注目度B


業績は2022年3月の連結業績予想を確認することができました。それによれば売上11.39億円となり前期比18.28%増、経常利益1.05億円となり前期-2,400万円から黒字転換になります。


四半期利益は6,600万円となり前期-3,300万円からの黒字予想です。


公開価格が1,260円決定の場合の指標はEPS53.45からPER23.57倍、BPS279.11からPBR4.51倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


株価設定は妥当な水準だと思いますが、企業規模が小さく前々期の業績を超えることができないため成長している企業なのか判断が難しいと思います。


同日上場が4社となっていますが公開価格割れはないと考えています。同社より前に上場するIPOが公開価格割れ続出の場合はその限りではありません。


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)291,300株85.05%
SMBC日興証券10,300株3.01%
みずほ証券10,300株3.01%
岩井コスモ証券3,400株0.99%
エイチ・エス証券3,400株0.99%
極東証券3,400株0.99%
東海東京証券3,400株0.99%
東洋証券3,400株0.99%
松井証券3,400株0.99%
マネックス証券3,400株0.99%
アイザワ証券1,700株0.50%
岡三証券1,700株0.50%
丸三証券1,700株0.50%
むさし証券1,700株0.50%


当選を狙うには主幹事のSBI証券からの申込は必須でしょう。公開株数が少ないため当選確率は低いと思いますが申込まなければ当選できません!


他の証券会社からの申込はついでに行っておくスタンスでよいと思います。岡三オンラインからの申込みも可能だと思います。


タイアップ期間中なので3,500円貰えます。売買手数料を無料にできるためお勧めの証券会社です!




クラウドファンディングを行っている企業ともタイアップが始まっています。その中でも不動産投資型のクラファンはお勧めできます。


COZUCHIでは抽選方式を採用しているファンドも多いためIPOと同じで当選すれば投資できます。


タイアップ内容は口座開設だけでAmazonギフト券2,000円分となっています。詳しくは下記記事でまとめています。




ラバブルマーケティンググループのIPOチャレンジポイントボーダーラインを予想!!

ラバブルマーケティンググループのIPOはSBI証券主幹事のためIPOチャレンジポイントが関係してきます。


なかなか使える銘柄が出てこないと感じていますが、今回も株単価が低いためまた悩みそうです。これまでのSBI証券主幹事のIPOのポイントボーダーラインは下記のようになります。


ラバブルマーケティンググループのIPOチャレンジポイントボーダーライン予想


ラストワンマイルでは350ポイント程度で当選されていた方がいました。配分は100株のようです。


1回の投資で30万円程度の利益を得るのも難しくなってきたように思います。現時点で700ポイントくらい保有している方はいずれ狙えると思います。


kimukimu

400P~500P程度で厳しい印象を受けます。しかしその層が多いため株数が多くて儲かる銘柄が出れば良いですよね。



ラバブルマーケティンググループの場合は450P~500Pあたりで15万円程度の利益になるかもしれません。同日上場も4社となっています。


ただ12月21日上場の4銘柄の中では個人投資家に一番人気でしょう。翌日は4社上場のため息切れしそうな気がしています。


また今回もSBI証券が主幹事のためSBIネオトレード証券で取扱いが行われると思います。資金不要でIPO抽選に参加できるため申込んでおきましょう。


松井証券と同じなので申し込み続けていればいずれ当選できると思っています。誰かに毎回当選していますからね。


最近は松井証券でも当選者が増えてきているためネット組には助かる企業です。岩井コスモ証券でも当選者を見かけるため私も当選したいです。後期型抽選は面倒なので購入申込を忘れることが多いです。


SBIネオトレード証券とはタイアップを行っているため今だと現金2,000円を貰えます。SBI証券と同じで売買手数料を無料にできるため利用価値があると思います。詳しくは下記記事で確認をお願いします!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ベクトル(6058)PER29.05倍PBR4.85倍
トレンダーズ(6069)PER18.01倍PBR2.24倍
アジャイルメディア・ネットワーク(6573)PER-倍PBR-倍
※2021年12月03日の株価基準


アジャイルメディア・ネットワークはEPS-128.36、BPS-14.89とどちらもマイナスなのでPERとPBRが算出できません

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年7月01日~2028年6月30日36,750株969円
2020年5月17日~2028年4月23日52,500株889円
2021年5月23日~2029年4月17日40,000株1,700円
2021年5月23日~2029年5月22日25,000株1,700円
2021年8月22日~2029年8月21日2,500株1,700円
2023年3月18日~2031年2月10日20,000株1,815円


ストックオプション(新株予約権)は156,750株が上場時に行使期限を迎えます。


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ラバブルマーケティンググループのIPOは全力で申込を行い当選を狙いたいと思います。


IPOチャレンジポイントについては仮条件発表後に考えたいと思います。ポイントなしで当選できれば最高なんですけどね。


ラバブルマーケティンググループ(9254)IPOの評価
※ラバブルマーケティンググループ公式サイト引用


マーケティングオートメーション市場はこれからも伸びつつけるとされています。数値的には2019年が402億円で2025年になると737億円と予想されています。


個人的にはあまり伸びてないじゃん?と思いましたが今後も加速化していく市場だそうです。


上場後はインターネット市場の技術革新やその変化のスピードなどの問題があると思います。また環境の変化なども大きなハードルとなるかもしれません。意外にビジネスとして取組む企業も多いですからね。


また、マーケティング業務のアウトソーシングも今後問題となりそうです。インターネット広告の法規制はなるようにしかならないでしょう。


競合と比較した場合に何処に魅力があるのかわかりにくいと思いますが、経験と実績に期待するしかなさそうです。


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