コンピューターマネージメント(4491)IPOがJASDAQスタンダードに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し評価していきたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数366,800株、オーバーアロットメント55,000株になります。上場規模は約11.1億円になり想定発行価格は2,630円です。良質なIPOが登場し全力で当選を狙えます!


コンピューターマネージメントIPO上場承認と初値予想


類似企業は多く存在しますがIPOでIT系は好まれる傾向があります。クラウドやIoT、ビッグデータやAI、さらにRPAなどIPOでは人気キーワードがズラリと並んでいます。


マザーズ上場ではありませんが、最近はジャスダックIPOでも初値持越しとなるケースが度々みられるため同社も期待できそうです!


また、独立系企業のためメーカー系列や機種・OS等に限定されることがない強みがあります。パソコンから汎用大型コンピューターまで幅広い提案・対応が可能だそうです。


売上高の約7割を取引年数10年以上の顧客で構成し長期的な安定顧客のポートフォリオも構築済みとなっています。コンピューターマネージメント自体が創業から38年以上経つため信頼の面でも強みがあります。


コンピューターマネージメント(4491)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場JASDAQスタンダード
業種情報・通信業
事業内容システムの受託開発等
公開予定3月11日
ブックビルディング期間2月25日~3月02日
想定価格2,630円
仮条件2,630円~2,750円
公開価格3月03日
企業情報https://www.cmknet.co.jp/
監査人有限責任あずさ監査法人


【手取金の使途】

差引手取概算額446,149千円に本第三者割当増資の手取概算額上限132,612千円を合わせた、手取概算額合計上限578,761千円については、①大阪本社移転に係る費用262,000千円、②事業拡大に係る人件費135,000千円、③社内基幹システムへの投資76,000千円、④開発拠点拡充のための東京本社分室開設にかかる費用57,000千円に充当する予定

①人員増加に伴うオフィススペース拡張のための大阪本社移転に係る敷金として109,000千円、内装設備として130,000千円、家賃として23,000千円、合計で262,000千円を令和4年3月期に充当する予定

②現在、子会社に依存している株式会社オービックビジネスコンサルタントの奉行シリーズ導入支援事業への本格参入等といった事業拡大のための人材確保に係る採用費として115,000千円、教育研修費として20,000千円、合計135,000千円を充当する予定

③業務の効率化を目的とした社内基幹システムへの投資として令和3年3月期に49,000千円、保守料として27,000千円、合計で76,000千円を充当する予定

④首都圏における開発拠点拡充のための東京本社分室開設に係る敷金として令和3年3月期に15,000千円、内装工事費等として令和3年3月期に12,000千円、家賃等として30,000千円、合計で57,000千円を充当する予定

※残額につきましては事業拡大のための人材確保に係る人件費として令和4年3月期までに充当する予定。また上記調達資金は具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数187,200株
売出株数179,600株
公開株数(合計)366,800株
オーバーアロットメント55,000株
上場時発行済み株数973,200株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約25.6億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事) ←必須口座
SBI証券
岩井コスモ証券
岡三証券
むさし証券 ←前受け金不要
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


コンピューターマネージメント(4491)上場評判とIPO分析

想定発行価格2,630円を基に吸収金額を算出すると約9.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約11.1億円規模の上場となります。上場サイズも小さく初値が飛びそうなIPOが登場しました。しかも業績が拡大を続けているため買い殺到になることでしょう!


同社グループは顧客の経営に直結するシステム課題を解決するITシステムソリューションを提供する独立ITトータルソリューションプロバイダーです。グループ企業は同社と連結子会社1社により構成されています。


新技術領域としてクラウドやIoT、ビッグデータ、AI(人工知能)、RPA(Robotic Process Automation)についてもシステムソリューションサービスの提供を行っているそうです。これは人気化間違いなしでしょうね。


また事業領域は「ゼネラルソリューションサービス」「インフラソリューションサービス」「ERPソリューションサービス」の3つのサービスラインに区分化されています。


コンピューターマネージメント上場評判と業績


ゼネラルソリューションサービスは同社事業の中核サービスであり、金融業(銀行・保険・証券)、産業・流通業、公共分野、医療分野等の幅広い分野において顧客であるエンドユーザーや国内ITメーカー、大手システムインテグレーターからの受託開発や運用保守を中心にサービスを提供しています。


インフラソリューションサービスは顧客のITシステム基盤となるサーバー等ハードウェアの導入やネットワークの構築、データベース、アプリケーション基盤等のシステムインフラを構築し、その後の運用や保守までの一連のサービスを提供しています。


ERPソリューションサービスはERPパッケージベンダーとして世界トップシェアを誇るSAPジャパン株式会社と20年以上の取引実績があることから、SAP PESELLパートナー(ライセンス販売権保有)契約を締結し、パートナーパッケージソリューションの認定を取得しています。


さらにSAPジャパン株式会社等から製品の提供を受け、製品の導入支援やカスタマイズ、アドオン開発、保守、運用まで行いワンストップトータルサービスを提供しています。


ERPとは、Enterprise Resource Planningの略称で、企業の基幹情報を統合的かつリアルタイムに処理し、経営資源を適切に配分することにより、効率的な経営を目指す考え方を意味しています。またこれを実現するための統合型基幹業務パッケージを指します。



コンピューターマネージメントIPOの事業所


ゼネラルソリューションサービスの特徴は、業歴38年の中で特に関西圏でエンドユーザーとの直接取引の比率が高く、企画立案、システム構築、システム運用の全工程において、サービスを提供できるところです。


金融・公共・医療領域に関しては、長年の経験と業務知識の豊富な技術者が在籍していることにより上流工程から製造・テストに至るまで一貫してシステム構築が図れるノウハウと経験を有しています。


インフラソリューションサービスの特徴は設計と構築に力を入れ、特定の業種に偏ることなくサーバー構築、ネットワーク構築、データベース構築等のサービスを提供できるところです。また、AWSを中心としたクラウド技術に力を入れ顧客のニーズに対応しています。


AWSとは、Amazon Web Servicesの略称で、Amazon.com社が提供しているクラウド・サービスのことです。



コンピューターマネージメントIPO評価と取引実績



ERPソリューションサービスの特徴はSAP商品群においては、大企業向けSAP S/4HANA、中堅企業向けSAP Business ByDesign及び中小企業向けSAP Business Oneの SAP ERPの3大ラインアップを展開しているところです。


また同社ERPシステム部内でのSAP認定コンサルタント資格取得率は100%となっています。


コンピューターマネージメントの受注実績と販売実績の画像



連結子会社のノックス株式会社は、株式会社オービックビジネスコンサルタントとOAP Platinum契約(直接契約)に基づき、製品販売・製品の導入支援及び操作指導、アドオン開発を行っています。


また奉行の各種製品、サービス、連携ソリューションを提供しており業務効率化や内部統制のためのシステム構築に留まらず、RPAやECサイトとの連携はもとよりビッグデータの利活用のための分析ツールの提案といった経営戦略に直結するソリューションをワンストップで提供しています。


単語の意味を把握することが非常に難しい分野ですが、この手のIPOは人気になることが多いため全力申し込みで構わないと思います。


コンピューターマネージメント(4491)の企業財務情報と配当性向

回次第37期第38期
決算年月平成30年3月平成31年3月
売上高4,964,7945,544,979
経常利益241,174259,744
親会社株主に帰属する当期純利益160,483176,451
包括利益130,527209,612
純資産額967,7071,154,639
総資産額2,338,6152,547,671
1株当たり純資産額1,280.041,527.30
1株当たり当期純利益金額212.28233.40
自己資本比率(%)41.445.3
自己資本利益率(%)17.716.6
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー309,648114,545
投資活動によるキャッシュ・フロー81,232△17,958
財務活動によるキャッシュ・フロー△15,009△22,680
現金及び現金同等物の期末残高1,256,7911,330,697
※数値は千円単位


第39期第3四半期連結累計期間(平成31年4月01日~令和元年12月31日)
  • 売上高4,508,072千円
  • 営業利益216,948千円
  • 経常利益227,513千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益134,492千円


【コンピューターマネージメントIPOの第39期第3四半期連結累計期間のチェックポイント!】

ゼネラルソリューションサービスは、従業員数の増加とBPO案件及びRPA案件等のビジネスが順調に拡大したことにより増収となっています。インフラソリューションサービスは、従業員数の増加と上流工程案件の増加及びキッティング案件の受注によりこちらも増収となりました。

ERPソリューションサービスは、従業員数の増加とSAP認定資格奨励によりコンサルティング案件の受注増加が図れたことによる売上単価アップ及び新設した福岡オフィスの業容拡大により増収となっています。

同社が属する情報サービス産業界はデジタルトランスフォーメーションの潮流の下クラウド、IoT、フィンテック、ビッグデータ、AI、RPA等へのIT投資意欲が依然として高く活況だそうです!


コンピューターマネージメント(4491)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1981年11月26日、大阪府大阪市港区弁天一丁目2番1号に本社を構えます。社長は竹中勝昭氏(昭和19年10月04日生まれ)、株式保有率は19.62%(159,600株)です。


従業員数595名で平均年齢37.2歳、平均勤続年数5.8年、平均年間給与5,006,314円です。事業部門別人員は開発部門572名、営業部門23名、管理部門17名の合計612名になっています。臨時雇用者の数値は掲載されていません。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
有限会社シー・エム・ケー380,760株46.80%
竹中 勝昭159,600株19.62%×
コンピューターマネージメント社員持株会126,462株15.54%
竹中 澪子30,000株3.69%
竹中 英之22,242株2.73%
竹中 利之21,000株2.58%
長平 由美子21,000株2.58%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人である竹中澪子、貸株人である有限会社シー・エム・ケー、当社株主かつ当社役員である竹中英之、吉田徹、辻下知充、常深雅稔及び靏田勉並びに当社株主であるコンピューターマネージメント社員持株会、竹中利之及び長平由美子は、SMBC日興証券株式会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の令和2年9月06日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(令和2年9月06日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見に書かれていないため設定はありません。


社員持株会がありますが親引けは行わないようです。またベンチャーキャピタル保有株はありません!


コンピューターマネージメント(4491)IPOの初値予想と幹事引受け株数

事前人気が高かったIPOになり仮条件は想定発行価格を下限として2,630円~2,750円に決定しました。上限2,750円による上場規模は約11.6億円になります。引き上げられても上場規模は小さいままですね。


類似企業が多く存在するため初値後は短期的に株価が乱高下する可能性があります。初値が高くなりすぎた場合は特に注意が必要でしょう。IT系は人気ですが熱が冷めるのもはやいです。


2020年3月期の連結業績予想は売上61.3億円で前期比10.6%増、経常利益3億円で前期比16.99%増になります。増収増益になり業績期待が今後も継続しそうです。


EPS237.54からPERを計算すると約11.58倍、BPS1,877.13からPBR1.47倍になります。配当も40円予定され配当利回り1.45%になります。


初値予想5,000円~6,000円


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初値段階でシステム受託開発を行う企業は人気なので公募組は安泰ですね。当選すれば最大で30万円の利益予想が見込めます。当選したいですね!


多少地合いが悪化してもコンピューターマネージメントIPOは問題なしだと考えています。この銘柄が公開価格割れしたらしばらくIPO投資は行わないほうがよいでしょう。それだけ人気のIPOだと考えています。


幹事名配分単位引受割合
SMBC日興証券(主幹事)348,700株95.07%
SBI証券7,300株1.99%
岩井コスモ証券3,600株0.98%
岡三証券3,600株0.98%
むさし証券3,600株0.98%


ウィルテックIPOに続いてSMBC日興証券が主幹事を務めます。今回は株数が少ないため主幹事からの申し込みは激戦になりそうです。ただ当選できれば20万円以上の利益が出てもおかしくないIPOのため申し込み忘れがないようにしておきましょう。




比較的申し込みやすい幹事なので殆どの方が全ての証券会社から申し込みを行うことでしょう。委託証券として今回は岡三オンライン証券も取扱いがあると思います。岡三オンライン証券は過去にインタビューしているので詳しく知りたい方は記事をご覧ください。




また岡三オンライン証券も前受け金不要となっていますが幹事入りしているむさし証券も前受け金不要になります。こちらも詳しく調べて記事にしているので参考になると思います。




さらに積極的な方はSBIネオモバイル証券の口座を開設しSBI証券が取り扱うIPOを端株で手に入れてみてはいかがでしょうか!IPO目的の口座開設者は少ないはずなのでSBI証券が主幹事を引受けると当選しやすいでしょう。




初取扱いのBuySell Technologies(7685)では当選者が続出していました。1株当選者も多かったようですが2株~3株当選の方もいたようです。もちろん私も当選しています!利益は少ないけれどワクワク感を楽しめる証券会社です。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ソルクシーズ(4284)PER18.52倍PBR1.75倍
ハイマックス(4299)PER17.72倍PBR1.22倍
日本ラッド(4736)PER45.40倍PBR1.38倍
※2020年2月22日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
令和3年3月09日~令和11年2月28日27,600株1,834円


ストックオプション(新株予約権)は27,600株あり行使期限を迎えていないため売却できません。しかも発行価格が高めの設定といなっています。好感度ありますね。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


コンピューターマネージメント(4491)IPOの評価と申し込みスタンス

コンピューターマネージメントは文句なしのIPOなので口座を開設しているところから申し込みを徹底しておきたいと思います。初値不安はなく宝くじ感覚のIPOなので当選すれば利益が見込めるでしょう。


同社グループは中堅独立ITトータルソリューションプロバイダーのため、ネームバリューやブランドイメージを求めるユーザーや求職者へのアピールにおいて、他社との競合面などで不利な場合があるそうです。


コンピューターマネージメント(4491)IPOの評価


また、ビジネスパートナー獲得に苦戦していると目論見にあります。平成31年3月期における同社グループの製造費用に占める外注費の割合は33.3%と同業他社に比較して低く、プロパー社員に頼る構造となっており固定費率の上昇につながっているそうです。


懸念材料は少しあるようですが、増収増益が続いているため個人的な初値不安は全くありません。今後は新たな成長分野としてクラウド、フィンテック、BPO、RPA、AIに力を入れていくそうです。


さらに国内競合企業だけでなく海外企業も含めた人材獲得競争と価格競争が激化することが今後予想されます。上場で手にした資金を使いさらに利益を求めて活動していくことでしょう。


ただ、初値が高くなると株価が急激に落ち込むことが多いためセカンダリー投資は危険かもしれません。IT系は初値だけ高くなりその後株価が下落することが多いため注意が必要です。


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前受け金不要の企業は下記記事でまとめています!野村證券も前受け金不要だと知っていますか?その分競争が激化していますけどね。


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