グローバルセキュリティエキスパート(4417)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。セキュリティコンサルティングを得意とした企業なのでIPOで人気がありそうです。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数600,000株、オーバーアロットメント90,000株です。上場規模は想定発行価格2,770円から計算すると約19.1億円になります。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)IPOが上場承認
※グローバルセキュリティエキスパート公式サイト引用


グローバルセキュリティエキスパートの親会社は、東証1部上場のビジネスブレイン太田昭和(9658)になります。そのため同社は連結子会社にあたり上場すれば親子上場になります。


親会社グループのなかでは同社と類似するサイバーセキュリティ事業を展開する企業はないそうなので独立性が確保できているそうです。


業績は直近で大きく伸びているため初値に期待できそうです。ただし上場規模が少し大きめのサイズで同日上場もあります。


そのためぶっ飛んだ初値の期待はなさそうです。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月20日
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容 セキュリティコンサルティング、脆弱性診断、サイバーセキュリティソリューションをはじめ、セキュリティの全体像を網羅した教育サービスの提供
ブックビルディング12月03日~12月09日
想定価格2,770円
仮条件2,680円~2,800円
公開価格2,800円
初値結果4,020円(公開価格1.44倍)
企業情報https://www.gsx.co.jp/
監査人ひびき監査法人
手取金の使途
  • vCISOサービス開発投資及び運用費
  • 教育事業の受講管理システム開発投資
  • 資本業務提携に係る投資
  • 借入金返済


項目株数データ
公募株数150,000株
売出株数450,000株
公開株数(合計)600,000株
オーバーアロットメント90,000株
上場時発行済み株数3,327,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約92.2億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
みずほ証券
大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
松井証券
岩井コスモ証券
東洋証券
委託見込DMM.com証券(PR)


グローバルセキュリティエキスパート(4417)の上場に伴う評判とIPO分析を行いました

想定発行価格2,770円を基に吸収金額を算出すると約16.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約19.1億円規模の上場となります。上場規模はやや大きめのようです。


同社は1984年8月にビジネスブレイン太田昭和の100%出資により、医療機関のソフトウエア開発や販売、計算受託等を目的とした会社として設立されています。


中核事業のネットワークセキュリティ事業はビジネスブレイン太田昭和と日本アイ・ビー・エムの出資により1992年10月にギャブコンサルティングとして設立されています。


その後、ギャブコンサルティングからネットワークセキュリティ事業の営業を譲受け、2000年4月に商号をグローバルセキュリティエキスパート株式会社に変更しています。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)の業績
※有価証券届出書引用


同社は企業における情報通信ネットワークの安全を確保し、コンピュータへの不正侵入、データの改ざんや破壊、情報漏洩、コンピュータウイルスの感染等から企業を守ることなどを行います。


そのために必要な人材の育成を目的とした、サイバーセキュリティに特化した専門企業となっています。主な顧客は中堅企業を中心とした民間企業や官公庁等です。


AI技術の発達やIoT機器の普及、企業のテレワーク導入やDXの進展など、社会・経済の情報技術への依存度が高まるとともに、サイバー攻撃は増加の一途をたどっています。


そのため、あらゆる業種の企業におけるサイバーセキュリティリスクは多様化・高度化しており、大規模企業のみならず、相対的にサイバーセキュリティ対策が遅れている中堅・中小企業においても、その対策は必須かつ急務となっているそうです。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)事業内容
※有価証券届出書引用


コンサルティングサービスでは、顧客企業のサイバーセキュリティに関する課題について現状を可視化し、リスクを分析したうえで、適切な改善策を提案するサービスを行います。


教育事業の教育講座では、セキュリティエンジニアを育成する教育サービスを行います。セキュリティの全体像を網羅したコースを取り揃えているそうです。


この他、訓練サービスを行い標的型メール訓練サービスやミナセキュアも行います。ミナセキュアとは情報セキュリティ対策のe-ラーニングサービスになります。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)売上実績と取引先
※有価証券届出書引用


事業部門別販売と取引先大手は上記のようになります。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)の経営指標と業績状況を確認してみました

回次第37期第38期
決算年月2020年3月2021年3月
売上高1,616,6132,948,871
経常利益73,103239,370
当期利益38,658167,657
資本金270,000291,800
純資産額736,113942,201
総資産額1,712,7692,384,273
1株当たり純資産額245.37296.57
1株当たり当期純利益金額14.5654.70
自己資本比率(%)42.9839.52
自己資本利益率(%)6.9319.98
株価収益率(倍)
配当性向(%)11.4517.67
営業活動によるキャッシュ・フロー△284,882767,002
投資活動によるキャッシュ・フロー△76,692△240,397
財務活動によるキャッシュ・フロー387,400△91,241
現金及び現金同等物の期末残高216,959652,324
※数値は千円単位



第39期第2四半期累計期間(2021年4月01日~2021年9月30日)
  • 売上高1,916,376千円
  • 営業利益212,815千円
  • 経常利益209,989千円
  • 四半期純利益137,235千円


グローバルセキュリティエキスパート(4417)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1984年8月01日、東京都港区海岸一丁目15番1号に本社を構えます。社長は青柳史郎氏(戸籍上は鱸史郎氏)、株式保有率は2.18%(80,400株)です。


従業員数112人で臨時雇用者10人、平均年齢43.6歳、平均勤続年数3.6年、平均年間給与7,363,000円です。


セグメントはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社ビジネスブレイン太田昭和2,700,000株73.12%
兼松エレクトロニクス株式会社300,000株8.12%
株式会社野村総合研究所105,000株2.84%×
鱸 史郎80,400株2.18%×
原 伸一72,000株1.95%×
與儀 大輔30,000株0.81%×
吉見 主税27,600株0.75%×
三木 剛27,600株0.75%×
※株主上位8名の状況、△表示は新株予約権を表します


ビジネスブレイン太田昭和と兼松エレクトロニクスには180日間(2022年6月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


第三者割当等による募集株式等の割当等では継続所有等の確約が行われています。


親引けは行われません。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が2,680円~2,800円となり想定発行価格2,770円から30円上限方向に引上げられました。妥当な価格で一安心です。


上場規模は最大で19.3億円、時価総額は93.2億円となります。セキュリティー関連株は初値高騰となりやすいと感じていますが、類似企業比較だとPER20倍~35倍程度になっています。


同社は業績が伸びているためその辺りが考慮されやや割高の株価設定のようです。


大手初値予想3,500円~4,500円
修正値3,500円~3,700円

※注目度A


業績を確認すると2022年3月期の単独業績予想が出ており、売上41.72億円となり前期比41.52%増、経常利益3.81億円となり前期比59.41%増になります。


四半期利益は2.60億円となり前期比55.69%増を予想しています。確実に業績を伸ばしているため人気がありそうです。


公開価格が2,800円決定の場合の指標はEPS80.57からPER34.75倍、BPS464.00からPBR6.03倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


サイバーセキュリティーの教育関連で中堅企業を中心としているため伸びしろがありそうです。ただ収益性は大手に比べると見劣りしますが、中堅企業でも利益率が高い企業を相手にできれば業績が伸びると思います。


親会社の力があればと言った感じかもしれません。ただし長期的には親子関係が解消され持ち分法適用関連会社に移行する予定です。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)540,000株90.00%
SBI証券30,000株5.00%
みずほ証券6,000株1.00%
大和証券6,000株1.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券6,000株1.00%
松井証券6,000株1.00%
岩井コスモ証券3,000株0.50%
東洋証券3,000株0.50%


当選狙いで主幹事のSMBC日興証券から狙ってみたいと思います。公開株数が多いとは言えませんが上場日が重なっているため期待したいと思います。


SMBC日興証券は銘柄毎に資金拘束されます。そのため資金分散となる上場ラッシュ時が一番狙い目だだと思います。IPOルールは下記記事でまとめています。




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ラック(3857)PER11.81倍PBR1.49倍
アズジェント(4288)PER37.87倍PBR2.08倍
ソースネクスト(4344)PER580.00倍PBR2.05倍
※2021年12月02日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年10月20日~2030年10月19日318,600株246円
2023年2月23日~2031年2月22日197,100株246円


上場時点で行使期限を迎えるストックオプション(新株予約権)はありません。


発行済株式総数3,177,000株に対する新株予約権の割合は16.2%(515,700株)になります。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

グローバルセキュリティエキスパートのIPOは親子上場のため懸念材料もあります。


しかしIPOでは人気が見込める業態のため積極的に申込みを行うつもりです。初値は微妙かもしれませんがお小遣いを狙いたいと思います。


グローバルセキュリティエキスパート(4417)IPOの評価
※グローバルセキュリティエキスパート公式サイト引用


同社は中堅企業を主な顧客としており、サイバーセキュリティ領域で多角的なサービスを展開します。現時点では中堅企業をターゲットにした競合はいないと同社は考えているそうです。


そのためサイバーセキュリティ業界で独自のサービスポジションを獲得していると同社は考えています。業績の急拡大はコロナ禍の影響もありそうです。


この手の銘柄は情報漏洩などが起きると一気に株価が下がる傾向があります。過去にもそんな銘柄がありましたよね。


今回は上場企業の子会社のためそんなことはないでしょう。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得も行い様々な対策を実践しているそうです。


IPOではまずまずの評価を受けそうですが、全ては地合い次第のような気がします!


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