ローランド(7944)IPOの初値予想と幹事割当数などを今回も評価したいと思います。上場前の抽選参加スタンスや業績予想などについても調べています。


ファンド売出しのIPOになり吸収額も多く、IPOラッシュに突入するためここで資金を使う投資家は少ない気がします。買われる材料が何処にあるのか?と少し悩む案件です。


ローランド(7944)IPO初値予想と評価


項目株数データ
想定価格3,260円
※2,810円~3,710円の平均価格
仮条件11月30日
売出価格12月08日
公募株数0株
売出株数11,710,000株
国内売出株式数 5,562,300株
海外売出株式数 6,147,700株
公開株数(合計)11,710,000株
オーバーアロットメント585,500株
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
UBS証券(主幹事)
野村證券
松井証券
楽天証券
SBI証券
マネックス証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


ファンド出口案件で再上場となるため投資妙味は低いと考えています。ただファンド案件でいつも問題になる「のれん」はないそうです。財務体質にも問題がないことから、買い上がる期待も若干あるようです。


IPOラッシュ前半で上場するため日程的には良いかもしれません。ただ同日は3社上場となっているだけに一番選ばれないIPOになる可能性が高いでしょう。


想定発行価格の範囲が2,810円~3,710円となっていることは気がかりです。「Taiyo Jupiter Holdings, L.P.」が株式を売出し資金を調達するだけの上場ですからね。


吸収レンジは329.1億円~456.2億円になり、時価総額も768.4億円~1,014.5億円になります。どんだけ値幅があるんだよ?と普通に感じている投資も多いはずです。東証1部への直接上場になると思いますが人気は見込めないでしょう。


ローランド(7944)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。非常に参考になる数値なので、投資家のブックビルディングスタンスにも影響を与えると考えています。


IPO初値予想


最新の初値予想は下記のようになっています!


大手初値予想2,500円~3,000円
※注目度A


どうやら公開価格割れ予想のようです。仮条件範囲が決まらないとはっきりした予想も難しいと思いますが、雰囲気から人気がなさそうです。


今年は特にファンド売出し案件のIPOは人気が見込めないため初値買い需要は少ないかもしれません。想定発行価格下限で決定したとしても配当利回りが低いため買われる材料がない気がします。


コロナ禍においても増収増益となっていることは好材料です。ただ事業が投資家に人気なのか?といわれるとそうではないと思います。「電子楽器、電子機器およびそのソフトウェアの製造販売等」を行っている企業になります。


もっと詳しく知りたい
ローランドの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。
ローランド(7944)IPO上場承認と初値予想!再上場のVC売り抜けIPOは嫌われる

Twitterでも情報発信しているのでよかったら参考にしてください。Twitterは投資材料の宝庫だと思います。


ローランド(7944)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はSMBC日興証券とUBS証券が共同で引受けます。


引受け割合はまだわからないようです。仮条件後になると思います。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)3,114,900株56.00%
UBS証券(主幹事)556,300株10.00%
野村證券1,279,300株23.00%
松井証券278,100株5.00%
楽天証券222,500株4.00%
SBI証券55,600株1.00%
マネックス証券55,600株1.00%
※2020年11月26日に株数を追記


SMBC日興証券からの申込みだと当選が狙えると思います。申込者がいつもよりも少ないことが予想されます。


あまりにもディスカウントされるようであれば利益が見込めるのかもしれませんが、同日3社上場を考えると個人投資家には人気がないと考えています。機関投資家の動向次第でしょうね。




松井証券やマネックス証券からのネット抽選はありなのかもしれません。当選後にキャンセルを行ってもペナルティーがないところからの申込みだけ行っておく方法も良さそうです。


特に前受け金不要でIPO抽選に参加できるところは有効な方法かもしれません。損失を出したくない方にはお勧めしませんけどね。






ローランド(7944)IPOの業績予想と抽選参加スタンス

ローランドの最新業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。人気が見込めれば積極的に参加しIPOで利益を狙いたいと思います!


業績予想とBBスタンス考察


業績を確認すると2020年12月の連結業績予想が出ていました。売上652.5億円で前期632.5億円から3.16%増、経常利益59.07億円で前期47.26億円から24.99%増になります。業績は好調のようです!


四半期利益は39.78億円になり前期26.29億円から51.31%増となっています。


想定発行価格3,260円を基にPERを計算すると22.00倍、PBRは4.62倍になります。配当が72円となっており、配当利回りは2.20%になります。


類似企業はズーム(6694)やヤマハ(7951)になると思います。河合楽(7952)は販売店休業や学校向け商談停滞などもあり赤字転落になるようです。コロナの影響でしょう。


ローランドの場合は「巣ごもり需要」により収益増加につながっているようです。業績よりもファンド売出し案件のIPOは人気が見込めない状況なのでIPOに参加しない方法もありでしょう。

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