ローランド(7944)IPOが新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券とUBS証券が共同で務めます。公開株数は11,710,000株、オーバーアロットメント585,500株です。上場規模は想定発行価格3,260円から計算すると約400.8億円になります。


このIPOは残念ながらスルーしたいと考えています。本則市場のファンド売出し案件なので人気は見込めないと考えています。しかも再上場案件ですからね。


ローランド(7944)IPO上場承認
※ローランド公式サイト引用


今年最大規模の時価総額で上場した企業は雪国まいたけの約876億円です。その規模を今回は超えてくる可能性がります。2014年にMBOにより上場廃止になるため、再上場案件になります。


電子楽器や電子機器市場の伸び悩みにより業績悪化となったため、ファンドと手を組んだ流れになります。


販売地域は欧州、北米及び中国を中心とした海外売上の比率が高いため、新型コロナウイルス感染症の動向によっては業績が厳しくなるかもしれません。


上場承認段階では業績悪化とは言えないようです。企業としては大きく知名度もありますが、IPOで初値は狙いにくいと思います。グルーバルオファリング案件になるため海外販売も行われます。


ローランド(7944)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場東証1部又は東証2部
業種その他製品
事業内容電子楽器、電子機器およびそのソフトウェアの製造販売ならびに輸出入
上場予定12月16日
ブックビルディング期間12月01日~12月07日
想定価格3,260円
※2,810円~3,710円の平均価格
仮条件11月30日
売出価格12月08日
初値結果
企業情報https://www.roland.com/jp/
監査人太陽有限責任監査法人


【大株主との関係】

当社は米国ワシントン州を拠点とし、主として日本の上場株式への投資を目的とするTaiyo Pacific Partners L.P.(タイヨウ・パシフィック・パートナーズ)が投資助言を行うファンドから投資を受けており、本書提出日現在において、係るファンドが当社の筆頭株主となっています。また、当社の社外取締役の2名は、タイヨウ・パシフィック・パートナーズから派遣されています。

タイヨウ・パシフィック・パートナーズは、当社株式の上場時において、保有する当社株式の一部を売却する予定ですが、当社株式の上場後においても当社株式を相当数保有する予定です。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数0株
売出株数11,710,000株
国内売出株式数 5,562,300株
海外売出株式数 6,147,700株
公開株数(合計)11,710,000株
オーバーアロットメント585,500株
上場時発行済み株数27,343,830株
想定ベースの時価総額約891.4億円
幹事団SMBC日興(主幹事)
UBS証券(主幹事)
野村證券
松井証券
楽天証券
SBI証券
マネックス証券
委託見込ライブスター証券
DMM.com証券


ローランド(7944)上場評判とIPO分析

想定発行価格3,260円を基に吸収金額を算出すると約381.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約400.8億円規模の上場となります。上場規模と吸収額が大きく懸念される材料が多いと思います。


グループ企業は、ローランドと子会社29社及び関連会社1社で構成されています。電子楽器の開発、製造、販売を主たる事業とする、グローバルに幅広い製品群を提供する電子楽器専業メーカーです。


1972年の設立以来、エレクトロニクスの技術進歩にあわせ絶え間なく研究開発を行い、世界に先駆けた多くの技術や製品を生み出し、楽器市場へ新たな価値を提案することで、電子楽器の分野で世界的なブランドを確立しています。


現在では電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザー、ギター関連機器等、様々な製品ラインを総合的にバランスよく展開しており、映像関連機器の開発から販売までを事業として確立しています。


海外展開では、創業当初の1970年代後半から販売会社の設立を積極的に行い、世界中のあらゆる地域において製品展開しており、同社グループの収益の85%は2019年12月期現在、日本国外から得ている状況だそうです。


ローランド(7944)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


Music Trades誌によると、各地域における楽器市場の規模は北米が最大の市場となっています。


また、各地域の年平均市場成長率を見ると、日本は低迷している一方、中国をはじめとする海外市場においては伸びが見られ、楽器市場の成長は海外が牽引していると考えられるそうです。


同社グループは電子楽器市場に100%フォーカスしていますが、電子楽器市場とアコースティック楽器市場の比較において、最大の楽器市場である米国では主力製品であるピアノ市場、ドラム市場について、電子楽器の成長率はアコースティック楽器の成長率を上回っているそうです。


ローランド(7944)IPOの企業概要
※有価証券届出書引用


組織体系で同社は、製品の企画や研究開発といった開発活動を担っています。また、グループ全体の監督、予算及び事業計画の承認も、重要な機能の一つとなっています。


他にも本社機能に加えて、主に映像関連機器の生産を担う製造工場としての機能や、日本国内市場に向けて製品を販売する販売機能も兼ね備えているそうです。


ローランドIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


また、製品の販売に携わる主要な販売子会社が計18社あり、米州地域に主力販売子会社のRoland Corporation U.S.を含む4社、欧州地域に欧州販売会社を統括するRoland Europe Group Ltd.をはじめとする12社、アジア・オセアニア地域に2社を設置しています。


北米、欧州、中国・アジア、日本という世界の主要市場を中心に販売活動を展開しており、それぞれの市場や商習慣に合わせた販売活動に注力しています。


ローランド(7944)の企業財務情報と配当性向

回次第47期第48期
決算年月2018年12月2019年12月
売上高61,15363,247
経常利益5,1694,726
親会社株主に帰属する当期純利益3,0482,629
包括利益又は四半期包括利益1742,122
純資産額18,52218,227
総資産額41,14443,532
1株当たり純資産額693.09670.07
1株当たり当期純利益金額113.5397.92
自己資本比率(%)45.241.3
自己資本利益率(%)12.514.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー3,2504,992
投資活動によるキャッシュ・フロー1541,588
財務活動によるキャッシュ・フロー5,7973,146
現金及び現金同等物の期末残高9,0528,815
※数値は百万円単位



第49期第3四半期連結累計期間(2020年1月01日~2020年9月30日)
  • 売上高46,321百万円(前年同期比4.9%増)
  • 営業利益5,435百万円(前年同期比60.1%増)
  • 経常利益は4,816百万円(前年同期比67.0%増)
  • 四半期純利益は3,331百万円(前年同期比194.0%増)



【第49期第3期のチェックポイント!】

楽器業界においても新型コロナウイルス感染症の影響は免れず、各国の感染拡大防止策により、取引先の販売店舗の多くが休業となり、中国工場及び主力であるマレーシア工場が一時操業停止となったそうです。第2四半期連結累計期間においては、売上高は前年同期比3.2%減となりました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と経済活動の両立に向け、先進各国で段階的、制限付きではあるものの経済活動が再開されたことや操業再開などが貢献し、電子楽器に対する巣ごもり需要が顕在化してきたことを受け、当第3四半期期首以降、販売に大幅な伸長が見られたそうです。


ローランド(7944)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1972年4月18日、静岡県浜松市北区細江町中川2036番地の1に本社を構えます。社長は三木純一氏(1955年3月01日生まれ)、株式保有率は2.04%(582,300株)です。


従業員数862人で平均年齢44歳11ヶ月、平均勤続年数18年11ヶ月、平均年間給与6,914,000円です。


連結従業員数は2,450人で臨時雇用者256人となっています。また、電子楽器の製造販売であり区分すべき事業セグメントが存在しないそうです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
Taiyo Jupiter Holdings, L.P.25,949,430株90.98%
三木 純一582,300株2.04%
株式会社日本カストディ銀行491,010株1.72%
ローランド社員持株会347,520株1.21%
柳瀬 和也255,130株0.89%
池上 嘉宏252,820株0.88%
ゴードン・レイゾン130,000株0.45%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

グローバル・オファリングに関連して、売出人及び貸株人であるTaiyo Jupiter Holdings, L.P.、当社株主である三木純一、柳瀬和也、池上嘉宏、田村尚之並びに当社新株予約権者である、ゴードン・レイゾン、ジェイ・ワナメイカー ~省略~ に対し、元引受契約締結日から上場日後360日目の2021年12月10日までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式等の売却等を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。

また、グローバル・オファリングに関連して、当社株主である株式会社日本カストディ銀行(信託口)、ローランド社員持株会及び富田高宏は、ジョイント・グローバル・コーディネーターに対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2021年6月13日までの期間中、ジョイント・グローバル・コーディネーターの事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を約束する書面を差し入れる予定であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には360日間(2021年12月10日まで)と180日間(2021年6月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載はありません。


親引けは行われません。


ローランド(7944)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)-株-%
UBS証券(主幹事)-株-%
野村證券-株-%
松井証券-株-%
楽天証券-株-%
SBI証券-株-%
マネックス証券-株-%


上場承認段階では期待が見込めないIPOだと考えています。ファンド売出し株になると需要が見込めず公開価格割れになる銘柄が目立ちます。


雪国まいたけ(1375)やダイレクトマーケティングミックス(7354)の結果を見れば一目瞭然と言った感じだと思います。株数が多いため松井証券などは当選チャンスなんですけどね。




今月もヒロセ通商のタイアップが延長されています。簡単な裏技を利用した取引で食材などが貰えるためお試しください。詳細は下記記事でもご紹介しています。ゾロ目攻略方法を簡単に説明しています。


タイアップ利用だと現金が2,000円上乗せされます。




また直近でインタビューさせて頂いたファンズの提携先がかなり増えてきました。上場企業がファンド組成に関係しているため投資リスクが低いとされています。


位置づけはミドルリスクミドルリターンとなっていますが、類似企業比較だとかなりリスクが低くなるイメージがあります。詳しくは下記記事でまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年5月01日~2025年4月30日793,000株374円
2017年5月01日~2025年4月30日195,000株374円
2018年3月05日~2026年3月04日187,200株413円


ストックオプション(新株予約権)は1,175,200株全てが行使期限を迎えています。


新株予約権者の多くはロックアップの対象となっていると思われます。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は13年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


ローランド(7944)IPOの評価と申し込みスタンス

ローランドIPOには弱腰参戦となりそうです。ファンドによるMBOで再上場ですからね。また、東証1部にローランド ディー.ジー.(6789)が既に上場しているため話題性に欠けると思います。


ローランド ディー.ジー.の株主を確認するとタイヨウ系ファンドの名前がありました。広告や看板用インクジェットプリンタで有名な企業になり私も利用している企業です。


ローランド(7944)IPOの評価
※ローランド公式サイト引用


個人投資家はあまり関心がないIPOだと思います。また、上場規模が大きいことで利益を得にくいと思われるため積極的に参加する投資家は限定されそうです。


同日に上場するIPOも複数あることで上場タイミングが良いとは言えません。


同社の競合も存在し、楽器市場では中古製品とも競合することで競争が強まっているそうです。創業が長いことで楽器業界では一定の地位があると思いますが、益々競争が激化する分野なのかもしれません。


グループ企業の「Roland」や「BOSS」と言ったブランドが、製品やサービスを購入する動機の一つになっているそうです。


2017年9月に、音楽・メディア制作者向けのクラウドを利用した高品位のソフトウェア音源のサブスクリプションサービスであるRoland Cloudの提供を開始しているようです。ただIPOではクラウドを意識した買いは見込めないと思っています。


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