TORICO(トリコ)[7138]のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。人気が見込めそうなIPOが登場しワクワクしています。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数150,000株、オーバーアロットメント22,500株です。上場規模は想定発行価格1,830円から計算すると約3.2億円になります。


プラチナチケット的な銘柄なので当選を目指して全力で抽選に参加したいと思います!


TORICO(トリコ)[7138]IPOが上場承認
※トリコ公式サイト引用


主力事業は漫画ECサービスになり、コミック流通市場では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、巣ごもり消費として娯楽需要の増加が同社ビジネスにプラス要素となっています。


私も2020年は漫画を読むことが多かったように思います。外に出れない環境がそうさせたように感じます。


同社によれば近年マンガを原作とする各種メディアコンテンツの流通や展開が増加し、再放送やアーカイブ、続編などにより原作マンガの認知度が増加しているため、購買動機が増幅される好循環が見受けられるそうです。


余暇時間に対するライフスタイルの構造的な変化が業績の追風になっているようです。私の子供も電子漫画などをよく読んでいるため共感できます。


TORICO(トリコ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月23日
市場マザーズ
業種小売業
事業内容 コミックの全巻売りECサイト「漫画全巻ドットコム」の運営及びマンガ・アニメ関連グッズの販売などを行う各種マンガ事業
ブックビルディング3月07日~3月11日
想定価格1,830円
仮条件1,500円~1,700円
公開価格1,700円
初値結果2,510円(公開価格1.48倍)
企業情報https://www.torico-corp.com/
監査人アーク有限責任監査法人
手取金の使途
  • 運転資金(エンジニア増員費用)
  • 運転資金(事業拡大に伴う在庫拡充資金及び売掛金増加分)


項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数100,000株
公開株数(合計)150,000株
オーバーアロットメント22,500株
上場時発行済み株数1,208,400株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約22.1億円
幹事団SMBC日興(主幹事)
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
岡三証券
いちよし証券
松井証券
岩井コスモ証券
東海東京証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券


TORICO(トリコ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,830円を基に吸収金額を算出すると約2.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約3.2億円規模の上場となります。上場規模が小さいため需給不安がないことが魅力です。


同社グループはTORICOと連結子会社3社で構成されています。連結子会社3社はECサービス、デジタルコミック配信サービス、イベントサービスのアプリ提供事業者として設立され、各種サービスの主体的な運営はTORICOで行っています。


コミック全巻セットに特化したネット書店「漫画全巻ドットコム」を中心のサービスとしたECサービスを展開し、国内外へのデジタルコミック配信サービスやリアルスペース、ECサイトでのマンガイベントサービスの3つを並行して展開しています。


TORICO(トリコ)の業績
※有価証券届出書引用


ECサービスでは漫画全巻ドットコム、ホーリンラブブックス、まんが王のユーザー層又はコンセプトの異なる種類のネット書店を運営しています。


連結子会社の漫画全巻ドットコムはECサービスの漫画全巻ドットコムの電子コミック配信サービスで、顧客がダウンロードして使用するビューワーアプリの登録会社となっています。


TORICO(トリコ)IPOのECサービス概要
※有価証券届出書引用


デジタルコミック配信サービスでは、国内デジタルコミック配信サービス「スキマ」、海外デジタルコミック配信サービス「MANGA.CLUB」の運営、自社オリジナルマンガ作品の編集・出版を行っています。


イベントサービスでは、消費者のニーズが「モノ」から「コト」へと変化する中で、自社店舗で開催されるイベント「マンガ展」を通じて、マンガファンにマンガの閲覧だけでは収まらない新たな楽しみの機会を提供しています。


漫画家のサイン会や原画の展示、マンガの世界観を再現するフードやドリンク、限定オリジナルグッズ、関連書籍の販売を行っているそうです。


TORICO(トリコ)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


沿革を確認するとオリジナルスニーカーの製造販売事業を目的として設立されているため、方向転換が面白いと感じました。


TORICO(トリコ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2005年7月29日、東京都千代田区飯田橋二丁目3番6号に本社を構えます。社長は安藤拓郎氏(1973年6月04日生まれ)、株式保有率は36.47%(496,840株)です。


従業員数65人で臨時雇用者93人、平均年齢32.2歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与3,647,000円です。連結従業員数は単体と変わりません。


セグメントはマンガ事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
安藤 拓郎496,840株36.47%
石井 昭203,400株14.93%
テクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合無限責任組合員160,000株11.74%
鯉沼 充145,200株10.66%
三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合68,920株5.06%
AJC企業育成投資事業有限責任組合57,120株4.19%
株式会社A40,000株2.94%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2022年6月20日まで)、又は180日間(2022年9月18日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載はありません。


ただし売出人のテクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合、AJC企業育成投資事業有限責任組合、SuMi TRUSTイノベーション投資事業有限責任組合、


日本アジア投資株式会社、SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合、株式会社CARTA VENTURESには90日間のロックアップと発行価格1.5倍以上でロックアップが解除される設定が設けられています。


親引けはありません。


TORICO(トリコ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が引き下げられ1,500円~1,700円に決定しました。本来ならば引き上げられても良さそうですが、外部環境が悪化しているため仕方がないと思います。


それよりも上場することが目的になっている企業が多いですよね。


住信SBIネット銀行の上場中止によりTORICO(トリコ)の場合はメリットがありそうです。上場日直近の地合いが悪くなければ初値持越しも期待できるかもしれません。


上場による吸収金額は最大約2.9億円で時価総額は約20.5億円になります。超軽量級のIPOなので心配なくブックビルディングに参加できそうです。


地合いがこれ以上悪くならないことを祈るばかりです。マザーズ指数も700ポイントで抵抗している状況が続きます。


大手初値予想2,500円~3,000円
修正値2,500円前後

※注目度B


業績を確認すると2022年3月期の連結予想を確認することができました。売上51.29億円となり前期比2.76%増、経常利益2.17億円となり前期比20.51%減となります。


四半期利益は1.44億円となり前期比43.31%減の増収減益期予想となっています。


公開価格が1,700円決定の場合の指標はEPS228.43からPER7.44倍、BPS873.67からPBR1.95倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


吸収金額の低さから、直近上場のCaSy(9215)のような展開になると考えらえれています。そのため2,500円前後までは上昇余地があるとされています。


初値予想はロックアップを意識した数値と言うことです!


上場時に減益となるため市場評価も低く、偏った見方をすればヒット作に恵まれ、さらに新型コロナウイルス感染症による引きこもり需要により売上が伸びただけと感じ取れます。


IPO的には「紙による全巻セット販売」という企業イメージはあまりなく、漫画専門のECと勘違いした投資家の買いが見込めそうです。ただ祭り化しても短期で終了する可能性が高いためセカンダリー参加者は要注意だと思います。


上場規模が低くいことが最大の魅力となっています。VC保有株が多いことは覚えておきましょう!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興(主幹事)135,000株90.00%
SBI証券4,500株3.00%
楽天証券1,500株1.00%
マネックス証券1,500株1.00%
岡三証券1,500株1.00%
いちよし証券1,500株1.00%
松井証券1,500株1.00%
岩井コスモ証券1,500株1.00%
東海東京証券1,500株1.00%


当選を狙って主幹事のSMBC日興証券からの申込みを行っておきましょう。前期に利益が急激に伸びているため違和感はありますが、IPO的に好まれる事業かつ上場規模が小さいため魅力があります。


通常であれば初値2.3倍以上が期待できると思います。地合い次第ですね。SMBC日興証券のIPO詳細については下記記事でまとめています。


平幹事も申込める証券会社からダメもとで申込んでおきましょう。当選すれば利益が転がり込むパターンだと思います!




また、不動産に1万円から投資ができるCOZUCHIとのタイアップが延長になりました。口座開設ベースでAmazonギフト券が2,000円分貰えるので必要であれば頂いてください。


投資を行う必要はありませんが、利回りが高いため利用してみると面白いと思います!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
富士山マガジンサービス(3138)PER6.95倍PBR1.24倍
パピレス(3641)PER15.87倍PBR1.43倍
メディアドゥ(3678)PER23.68倍PBR2.38倍
※2022年3月08日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2015年6月22日~2023年6月20日12,000株850円
2016年6月28日~2024年6月26日800株850円
2021年2月02日~2029年1月31日7,200株850円
2022年11月28日~2030年11月26日11,200株625円
2021年10月07日~2031年10月06日172,800株625円


ストックオプション(新株予約権)は20,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数1,158,400株に対する新株予約権の割合は17.6%(204,000株)になります。


TORICO(トリコ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

TORICO(トリコ)のIPOは投資妙味があります。地合いが良ければSBI証券でIPOチャレンジポイントを利用することも検討したいと思います。


当選できるのは一部の投資家だと思いますが、住信SBIネット銀行の前日上場なので日程も悪くありません。


TORICO(トリコ)[7138]IPOの評価
※トリコ公式サイト引用


前期売上は約49.9億円で利益が約2.5億円となっています。今期も黒字みたいなので安心はできそうですが上場後しばらくすれば売り圧力に押されると考えています。


これまで赤字が続いていた企業なのでどうでしょうか。現在は日本国内向けにサービスを展開しており、海外展開を行うようになれば業績の押し上げにつながると考えられます。


同社ではまず台湾進出を行い中華圏やASEAN、欧米圏にサービスを拡大させる狙いがあります。


電子コミックの売上はここ数年拡大傾向にあります。今後も市場拡大が期待できると思いますが、競合他社の参入により競争激化が続いているためTORICO(トリコ)が勝ち組になれるのかはわかりません。


またヒット作が登場すれば収益機会となることが想定されます。あとは主益の多様化が問題になると考えられます。2021年第3四半期では楽天やAmazon、ヤフーの3社に売上の64%以上を依存しています。


ここは深く考えずに人気業態のため申込を行っておきたいと思います。


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