Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)[9217]のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。全薬工業と富士フイルム和光純薬に売上の8割以上を依存している企業です。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数1,662,000株、オーバーアロットメント249,300株です。上場規模は想定発行価格1,640円から計算すると約31.3億円になります。


ファーストインプレッションは公開価格割れの可能性があると考えています。今期業績は期待できる数値となっていますが今の地合いでは厳しいと感じます。


レパトアジェネシス[9217]IPOが上場承認
※レパトアジェネシス公式サイト引用


同社は独自のTCR/BCRレパトア解析とその関連技術から構成される免疫多様性解析技術群を自ら活用している企業です。


大学や公的研究機関等、製薬企業等の顧客に提供することで、これまでにない新しい薬や治療法・診断法を実現させることをビジネスにしています。


ベンチャーキャピタル(VC)が株式売出を行うIPOとなっているため懸念材料があります。上場できる実力があるのかはわかりませんが、個人投資家には人気がなさそうです。


業績水準も低くやっと黒字が見えてきた企業です。


2021年12月期の業績予想を確認すると、売上約6億円で利益が約400万円となっていることから上場審査が緩いのでは?とも感じます。

【追記】
地政学的リスクや金利上昇懸念、新興株式市場全般の動向などを含めた事情を総合的に勘案し上場延期を2022年3月09日に発表しました。これにより上場中止(延期)となります。2022年6社目の上場中止になり2021年を上回ることになりました。そもそも人気が見込めないIPOとなっていたため仕方がないと思います。


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日上場中止
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容免疫多様性解析を基盤とした新規診断法・治療法の開発支援
ブックビルディング3月02日~3月08日
想定価格1,640円
仮条件750円~1,050円
公開価格3月09日
初値結果
企業情報https://www.repertoire.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 設備資金
  • 借入金返済
  • 新規人材の採用費及びその人件費
  • 新技術への研究開発投資
  • 運転資金


項目株数データ
公募株数930,000株
売出株数732,000株⇒ 528,000株
公開株数(合計)1,662,000株⇒ 1,458,000株
オーバーアロットメント249,300株⇒ 218,700株
上場時発行済み株数4,044,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約66.3億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券
あかつき証券
いちよし証券
岩井コスモ証券
東海東京証券
丸三証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,640円を基に吸収金額を算出すると約27.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約31.3億円規模の上場となります。新興市場への上場としては荷もたれ感が強い規模だと思います。


同社は免疫多様性解析技術から得られる多くの情報を統合し、がんや自己免疫疾患、感染症などの幅広い疾患分野において、免疫系を応用したこれまでにない新しい医療開発を支援する事業を展開しています。


創業以来、免疫系を担う主要なリンパ球のT細胞表面にあるT細胞受容体(TCR)及びB細胞の表面にあるB細胞受容体(BCR)の詳細な遺伝子解析であるTCR/BCRレパトア解析を主軸として、がん、感染症、自己免疫疾患などの多くの疾患分野での解析を実施しています。


また、多くの研究機関と協力することで人類の健康に資する研究開発を推進する目的があるそうです。凄い世界観ですね。


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)の業績
※有価証券届出書引用


新型コロナウイルス感染症などの感染症の大流行により、感染症予防ワクチンの開発支援や感染による重症化を予測するバイオマーカーの開発が社会に対し貢献できているそうです。


また、がん免疫療法や自己免疫疾患市場の拡大、抗体医薬、免疫細胞療法などの臨床応用の試みが加速化する中、同社技術を組み合わせることで、製薬企業による新規抗体医薬の創出、既存薬剤の適応拡大の支援、ゲノム編集を用いた免疫細胞療法の開発も可能となるそうです。


さらに、近年では製薬企業による診断薬や予防分野への参入、後発医薬品メーカーの新薬開発への参入、AI創薬の試みの活発化など、創薬環境が大きく変化してきているそうです。


レパトアジェネシスの臨床開発支援状況
※有価証券届出書引用


同社のビジネスモデルは免疫系を応用した新規医療開発支援事業を単一セグメントとなっていますが「研究開発支援」と「臨床開発支援」の2つの売上区分があります。


研究開発支援とは、顧客の基礎的な研究開発を支援する区分になり、大学や公的な研究機関などのアカデミアを対象とした比較的小規模な研究支援サービスを販売代理店経由で顧客に提供する事業領域になります。


臨床開発支援とは、顧客の応用的な臨床開発を支援する区分になり、製薬企業を対象として臨床サンプルを利用した比較的大規模で長期間にわたる開発プロジェクトを推進する事業領域になります。


レパトアジェネシスIPOの販売実績と主要取引先
※有価証券届出書引用


同社は新しい治療法や診断法を開発する試みは創業以前にもありましたが、その実現は容易ではなかったと表現しています。


理由としては免疫系が数多くの外来性抗原に対応するため、元々備えている多様性の規模が大きく正確にその全貌を把握することが困難だったとあります。


そこで、免疫系の多様性と特異性についての把握に必須となる次世代型のTCR/BCRレパトア解析を開発したそうです。


特徴としては「Adaptor-ligation PCR法」を開発し、2017年に特許を取得し、異なるV領域やJ領域を持つ全てのTCR/BCR遺伝子を1セットのプライマーで増幅することで高精度な解析を実現しています。


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年10月14日、大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7番15号に本社を構えます。社長は市川満寿夫氏(1978年9月01日生まれ)、株式保有率は4.46%(154,500株)です。※保有株式は全数が新株予約権です


従業員数16人で臨時雇用者1人、平均年齢46.6歳、平均勤続年数3.6年、平均年間給与6,330,360円です。


セグメントは新規医療開発支援事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
UTEC3号投資事業有限責任組合1,020,000株29.42%
Beyond Next Ventures1号投資事業有限責任組合510,000株14.71%
鈴木 隆二379,500株10.95%
新井 理375,000株10.82%
全薬工業株式会社342,000株9.87%
松谷 隆治279,000株8.05%
北浦 一孝183,000株5.28%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年9月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


売出人のUTEC3号投資事業有限責任組合、Beyond Next Ventures1号投資事業有限責任組合は90日間(2022年6月15日まで)のロックアップになります。こちらもロックアップ解除倍率の設定はありません。


上場前の第三者割当等では割当者との間に継続所有等の確約を行っています。親引けは行われません。


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格1,640円から大幅に仮条件が引き下げられ750円~1,050円に決定しました。いかに人気がないのか伝わります。売出株数とOA株数の変更も行われているためご注意ください。


某紙の情報では創薬支援ベンチャーは失敗する企業も多いため市場評価は低いそうです。特に個人投資家は手を出しにくい案件となり、積極的な買いは期待できないようです。


事業よりも上場タイミングに恵まれず需要が少ないパターンになりそうです。事業は今後拡大見込みとなっていますが業績水準は低いままです。米国では類似企業が買われているとの観測があります。


日本では地合いが悪化した場合に同社のようなリスクの高い株は売られる傾向があるため、ブックビルディングに積極的に参加する投資家は少ないと思います。


上場規模は最大約17.6億円と絞られましたが、この規模でも厳しい印象を持っています。取引先の全薬工業に売上の60%以上を依存していることも懸念されます。また時価総額は最大42.5億円を見込みます。


大手初値予想1,000円~1,700円
修正値は公開価格割れ予想

※注目度B


業績を確認してみると2022年12月の単独予想を確認することができました。それによれば売上7.77億円となり前期比29.07%増、経常利益9,200万円となり前期比15.33倍になります。ちなみに前期の経常利益は600万円です。


四半期利益は7,400万円となり前期比18.5倍になります。前期は400万円になります。


公開価格が1,050円決定の場合の指標はEPS19.33からPER54.32倍、BPS496.57からPBR2.11倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


今期予想を達成できるようであれば中長期的に面白い案件になる可能性もあるそうです。創薬支援は創薬とは異なりますが同社の業績水準が低くいためハイリスクだと感じます。


公募組は初値で利益が見込めないと判断しスルーする方が多いと思います。


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)1,312,800株90.04%
SMBC日興29,100株2.00%
SBI証券29,100株2.00%
あかつき証券14,500株0.99%
いちよし証券14,500株0.99%
岩井コスモ証券14,500株0.99%
東海東京証券14,500株0.99%
丸三証券14,500株0.99%
楽天証券14,500株0.99%


IPOに当選したいのかは別ですが当選を狙うのであればみずほ証券やSMBC日興証券からの申込みを優先すればよいと思います。SMBC日興証券は当選後にキャンセルを行うと1ヶ月IPOに申込めないペナルティーがあるため当選確率は高そうです。


あまりにも気になったため2021年12月期の業績を確認すると一応黒字になっています。四半期利益が400万円予想となっています。


来期見通しは大幅な増収増益になるようです。PERは85倍あたりでしょう。ブックビルディング開始まで様子見でよいと思います。




数日前にFOLIO ROBO PROのセミナーを受講してきました。短期投資でもAI分析に強みをもつロボプロとなっているためパフォーマンスがよさそうです。


AIは感情を持っていないため過去の動向から今後を予測する力が凄いと感じました。他のロボプロよりも資料ではパフォーマンスが優れていました。後日まとめる予定です。


全般的な内容は下記記事でまとめています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
トランスジェニック(2342)PER3.21倍PBR1.20倍
免疫生物研究所(4570)PER-倍PBR2.00倍
カルナバイオサイエンス(4572)PER-倍PBR3.12倍
※2022年3月02日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2018年3月17日~2026年3月16日60,000株100円
2018年5月11日~2026年5月10日30,000株100円
2019年3月29日~2027年3月28日115,000株167円
2019年5月16日~2027年5月15日22,500株167円
2019年9月16日~2027年9月15日36,000株500円
2019年12月16日~2027年12月15日13,500株500円
2022年4月24日~2030年4月23日67,500株2,334円
2022年5月15日~2030年5月14日7,500株2,334円


ストックオプション(新株予約権)は277,000株が上場時に行使期限を迎えます。


新株予約権の潜在株式数は352,500株となっており発行済株式総数の11.3%に相当します。また、ベンチャーキャピタル保有株式は1,530,000株となり所有割合は49.1%になります。


Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Repertoire Genesis(レパトアジェネシス)のIPOは参加しないかもしれません。


3月上場で注目されるIPOは住信SBIネット銀行でしょう。その前にリスクを取って投資を行う投資家は少ないと思います。


3月下旬に東証1部に上場予定で時価総額3,000億円規模と言われています。


レパトアジェネシス[9217]IPOの評価
※レパトアジェネシス公式サイト引用


同社が得意とする、免疫システムを応用した新規治療法/診断法の開発領域は、ヘルスケアにおける成長マーケットの一つだと言われています。


免疫系を応用した医療開発ニーズは拡大を続けているため、今後も金額規模が大きく契約期間の長い臨床開発支援案件を多く獲得し、安定的かつ高い成長性を維持したいと同社は考えています。


個人的には上場した後に業績が伸びるのか?と不安もあります。そのため2022年12月期の業績予想も早速公開されているのかもしれません。


競合も存在しTCR/BCRレパトア解析分野で優勢性が保てるのか?とも感じます。詳しくない分野なので不安だと判断したらブックビルディングには参加しない方向で考えています。売上を2社に依存している構造も微妙です。


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