SMBC日興証券と大和証券にはステージ制とが用意され預け入れ資金や取引量によりIPO確率を引き上げることが出来ます。ステージ制はIPO抽選優遇とも言われ多くの証券会社で様々なサービスが行われています。今回は店頭系でありながら個人投資家に注目されている2つの証券会社を考察してみたいと思います。
SMBC日興証券はダイレクト口座限定で2019年2月25日からIPO優遇特典を開始し、各ステージに応じ新規公開株式(IPO)に当選できる確率が高くなるサービスを開始しています。
大和証券は昔からダイワポイントプログラムによるIPO優遇を行っていましたが、預け入れ資産による優遇特典(ステージ制)の導入も行われるようになりました。
上記はSMBC日興証券のステージ制を表した画像です。預け入れ資産250万円でブロンズが適用され通常よりも1回抽選される回数が増えます。次のシルバーになると5票になり、ゴールドになると15票、プラチナが25票になります。
お金持ちだとどんどんお金持ちになる機会が増える構造です。この他、信用取引建玉残高によるステージも用意されています。
新規口座開設者は口座開設から3ヶ月間ブロンズ枠になります。毎月月末に資産や建玉などの確認が行われ翌月初めにステージ確定となります。
250万円をずっと預けていればブロンズになり1票得をします。シルバー枠を得ることが出来れば当選機会が多くなりそうです。ちなみに私はブロンズ枠になります。
過去に詳しく調べてみたのでよかったら下記記事も参考にして頂ければと思います。裏技的な発想も行ってみました。
⇒ 【SMBC日興証券に電話した】IPOステージや優遇を簡単にクリアーする方法!
SMBC日興証券のIPO抽選優遇が本当に行われているのか調べてみた
ステージ制が始まり日本証券業界から発表されている個人投資家への配分状況を確認してみるとしっかりステージ制配分が行われていることを確認できました。ただ幹事引受け株数が少ないとステージ配分がないことも同時にわかり少し残念な事実も発見しました。※クリックで拡大します
上記を見て頂くとわかりますが「規則に基づく抽選配分」の他に「左記以外の抽選配分」という表示があります。この他にも「抽選によらない配分」という項目があり、こちらは店頭口座(対面口座)顧客への配分になります。
抽選によらない配分は裁量配分とも言われ、担当者経由で配分される顧客などを表しています。
抽選によらない配分を受けることが出来ればIPO当選数も多くなると思いますが、個人的な感覚では預け入れ資産5,000万円以上の方が多い気がします。口座開設を店頭で行えば数百万円でも配分はあり得ますが長期で貰える可能性は低いと思います。
だからダイレクトコースに移行してくる方が多いと考えています。ダイレクトコースも昔に比べると手数料が大幅に引き下げられたり、信用手数料でメリットがあったり結構使えます。ただIPO抽選は激戦となっています。
主幹事引受が多く個人投資家への配分も多くなっています。最大で幹事引受けの15%を抽選に回しているためこれからも期待できそうです。
上記データではギークス(7060)がわかりやすく通常抽選で660人の当選者、ステージ制抽選で330人の当選者となっています。ギークスの公開価格は1,930円で初値が2,900円だったため10万円弱の利益を得ることが出来た銘柄です。公開株数は931,500株と株数も多く当選チャンスでした。
私はSMBC日興証券のステージ制を甘く見ていたためギークス抽選段階ではIPO抽選優遇を利用しておらず悔しい思いをしました。サービス開始直後はステージ獲得者が少なく当選者を多く見かけました。
大和証券のプレミアムサービスによるステージ制はハードルが高い?
大和証券のステージ制は少し金額のハードルが高く1,000万円以上となっています。このことから同一資金だとSMBC日興証券のほうがIPO抽選メリットが発生します。とは言っても大和証券も主幹事をする機会が多いためIPO投資をするなら口座を開設しておくべきです。ステージを獲得するとIPO抽選以外の優遇を受けることが出来ます。新規公開株式抽選サービスの優遇は1つのサービスに過ぎないため完全な比較はできませんが、IPO抽選だけを見るとハードルが高そうです。
サービスは以下のようになっています。
【プレミアムサービスによるステージ優遇内容】
- 大和ネクスト銀行円定期預金の金利優遇
- ダイワのポイントプログラムの優遇
- 口座管理料の無料優遇
- 新規公開株式抽選参加サービスの優遇
- 証券担保ローンの初回金利優遇
優遇を受ける条件は大和証券総合取引口座と大和ネクスト銀行口座の両方の口座を開設しておく必要があります。私は両方の口座を持っているため資金を預け入れすることで適用される状態です。
しかしこれまでステージランクが付いたことはありません。IPO抽選ではそれほどメリットがないと考え預け入れ資金も100万円以下となっています。
またプレミアムサービスは月末最終営業日の預り資産評価額を基に自動でステージ判定されます。
大和証券の大和ダイレクトIPO抽選配分は予想以上に個人にやさしい?
インターネット口座の大和ダイレクトについて調べてみました。ちなみに店頭口座(対面口座)の方もダイレクト口座の開設は可能です。しかも店頭とネットでIPOをダブルで申し込みできます!1口座1抽選方式で機械的に当選者を決めていくわけですが、なんと販売予定数量の15%~25%も個人顧客に割り当てが行われています。主幹事になった時の当選確率はかなり高くなるわけです。
例えば大和証券主幹事のカオナビ(4435)の数値を見てみると993人に通常抽選が行われています。これは全体から算出すると約13.1%です。またステージ制による当選者は662人になり確率は約8.7%になります。
合計すると21.8%も抽選に回されていることがわかります。算出方法は大和証券引受け株数の757,100株を基準としています。個人投資家に配分された株数の総数は画像から6158人(615,800株)です。
詳細は過去にまとめているのでよかったら下記記事を参考にしてください。
⇒ 大和証券のIPO抽選ルール 【大和ダイレクトは個人配分が15%でチャンス当選10%】
大和証券ポイントプログラムを使ってIPO当選確率を引き上げることができる
カオナビの数値からステージ制による当選枠が大きいことがわかりました。しかし、預け入れ資産以外にもIPO当選確率を引き上げることが実はできます。有名な方法なので既に実行されている方も多いと思いますがご紹介します。大和証券グループ本社(8601)の株主優待権利を獲得できれば「ポイントプログラム」でポイントを貯めることが出来ます。そしてそのポイントによりIPO抽選回数権利を獲得でき、ステージ制と同等のIPO優遇特典を受けることが出来ます!
見て頂くとわかると思いますが上記のようにチャンス回数が付与され当選する可能性が増えます。若干の投資金さえあればチャンス回数を増やすことが出来るため株主優待を利用した作戦はお勧めです。
株主優待を獲得する「優待クロス」は今では誰でも簡単にできます。信用取引をつかった手法になり株主優待ただとりにチャレンジしてみると良いかもしれません。詳細は下記記事を見て頂ければわかると思います。
さらに頂いたポイントの使用期限が設定されており、使用期限が切れる前に用意されている商品の中から必要な商品を選べばポイントを使うこともできます。
優待権利は年2回あるので私は最低単元を3月と9月にクロスしています。信用取引を行うため少しだけスキルが必要になりますが1回クロス取引すれば覚えることが出来ます。慣れたら誤発注に気を付けましょう。
大和証券のチャンス当選はMAX10回を獲得していますがそれほど当選するイメージはありません。しかし、地味なことを繰り返して年に1回でもチャンス当選すればラッキーです!
外れて当然という気持ちで気楽に申し込むことが長続きする方法です。
SMBC日興証券と大和証券のステージ制をまとめるとこうなる!
SMBC日興証券と大和証券には内容が異なるIPO抽選優遇が存在します。どちらが良いのかはっきりしませんが、資金面からだとSMBC日興証券のほうがよい気がします。ある程度資金力があれば大和証券のステージ制度を利用するとさらに当選できる可能性があります。運が無い方は何をやっても当選できませんが運気は回ってくるためその時を待ちましょう。ステージ制を利用しなくても当選できる方はあっさり当選します!
主幹事による完全抽選だけを考えると大和証券に軍配が上がりそうです。結局、どちらにも口座を開設し申し込めるだけ申し込む方法が得策でしょう。資金があればIPO抽選優遇を利用してみましょう。
悩むのは家族口座を開設して申し込むのかステージ制を利用するのかだと思いますが、これも運命の分かれ道かもしれません。結局全てを解決できるよな資金力があれば良いんですけどね。
家族口座でも本人が申し込まなければアウトです。未成年口座であれば親が申し込みを行っても構いません。
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