株主優待を初心者がリスクなしで得る方法の問い合わせが多いため再度まとめたいと思います。過去に書いた記事の反響は良いと思いますが、サイト移行前の記事になるため少し見にくいようです。ご質問を頂くことを分かりやすく記事にしてみました。これを読んで一般信用取引売建を合わせたクロス取引(つなぎ売り)にチャレンジしてみてくさい。


株主優待の取得方法


株主優待を貰うには現物株式を持っていなければなりません。
資金力がある方は現物株だけを持っていればよいためこの記事を見る必要はありません。しかし、現物株保有の場合には株価変動のリスクがあるため株主優待や配当の権利を得ても株価下落になると痛い目を見ることがあります。


権利獲得後に株価が下がることは当たり前の話になりますが、初心者にはなぜ株価が下がるのかさえ分からなかったりするものです。理由としては、株主優待と配当を貰ったら株を売却してしまいたい人が多いからに尽きます。


だったらその株価下落リスクをなくしちゃえばいいのでは?


もちろん株価が下がるとは言い切れず、権利落ち日以降にも株価が上がる銘柄もあります。その場合には残念な結果となりますが、一般的に権利付き最終日翌日(権利確定日)の株価は下落して始まります。


初心者が株主優待を取るために絶対知っておくべきこと

株主優待を初心者が貰おうと思った場合に、権利とか権利付き最終日などが分からないと言ったコメントやメールなどを頂くことがあります。流石、株初心者だと思いますが、私もはじめは何のことなのか分かりませんでした(笑)


カブドットコム証券の株主優待カレンダー画像


カブドットコム証券の株主優待カレンダーが分かりやすいのでこれを基に説明します。
画像では3月27日に権利付き最終日となっています。権利が確定するのは3月28日になります。ここで初心者の方はある疑問を持ちます。


なぜ、株主優待は末日になっているのに28日なのか?
株には約定日と受渡日があるためなんですが、分かりやすい文章を今度はSBI証券からご紹介します。


【SBI証券公式サイトから】

約定日は、株式の買い注文や売り注文が成立した日、受渡日は、売買の決済をする日となります。売買が成立した場合、約定日から起算して4営業日目が受渡日となります。

買い注文…約定日から起算して4営業日目に購入代金を引き渡して(※)、株式を受け取ります。
売り注文…約定日から起算して4営業日目に保有株式を引き渡して、売却代金を受け取ります。
※当社では、購入時の代金は前受金制となります。

(例)約定日から受渡日までの日程
約定日:月曜日⇒受渡日:木曜日 
約定日:水曜日⇒受渡日:月曜日 (土曜日・日曜日などの非営業日は受け渡しを行いません)


これを基に上記画像から考えると、なぜ27日約定じゃないといけないのかわかると思います。要は、株式は受渡ベースで決まるためそれに合わせて現物株を持っていれば株主優待が貰えるということです。


カブドットコム証券に口座を持てば、権利付き最終日の案内があるため忘れることはないでしょう。SBI証券からもメール案内が届いているように思います。※他の企業でも同様のサービスがあります


株価下落リスクをなくすクロス取引(つなぎ売り)とはなんですか?

上記にも書きましたが、「その株価下落リスクをなくしちゃえばいいのでは?」について書きます。ここが重要なポイントになるため覚えておきましょう。ハードルはミドルクラスになりますが、知っていると知らないのでは投資において大きな差が生まれます。


資金力がある方はどうでもよい話かもしれませんが、私のような弱小投資家には強力な武器になります。武器という表現は言いすぎかもしれませんが、リスクコントロールになると思います。


クロス取引(つなぎ売り)とは株価変動を最小限に抑えて株主優待を頂いてしまう方法です。やり方はいたって簡単です。こちらもSBI証券の画像に分かりやすいものが用意されているのでご紹介します。


株主優待を貰う方法(つなぎ売り)


画像のままですが、同一銘柄の「現物株」と「信用売建」を同価格で約定させることで株価変動をなくします。同価格がポイントになりますが、慣れてくると同一価格で約定させない方法もあります。この辺りはスキルや取引環境の問題です。下記に同一価格ではない画像も用意していますので今は気にしなくてもOKです。


一般信用取引と制度信用のメリットとデメリット

株初心者の方には信用取引が怖いといったお話があります。
信用取引は確かに怖いと思いますが、やり方次第だと私は思います。信用取引についての説明は詳しくしませんが、100万円で300万円分の株を購入できるという理解でよいと思います。ただし、思うように株価が推移しない場合には金利がかかります。さらに株価が下落した場合には3倍の速度で元金が減るためかなり危ない取引になります。


個人的な意見になりますが、100万円の資金で300万円の建玉をするような方は株式市場に残れません。株はやめたほうが絶対によいと私はいいます。そんなギャンブルみたいな感覚で株をしている人は即退場でしょう。儲かればメディアに取り上げられたりしますが、理屈を理解していないと破産一直線だと思います。


ということで信用取引についての説明になります。
信用取引には2種類用意されているため覚えましょう。「制度信用取引」と「一般信用取引」になります。証券会社によっては一般信用取引の扱いが無いことが多いため、取扱い企業の口座を持っていないと意味がありません。
そうです、リスクなく株主優待を貰うには、一般信用取引の売建ができる口座が必要になります。


【制度信用と一般信用売建の違い】

制度信用取引は、取引できる銘柄、借入れた現金や株式を返済する期限などが、取引所規則により決定されている信用取引です。一般信用取引は、投資家と証券会社の間で返済期限などを自由に設定できる信用取引です。松井証券では、「無期限信用取引」と「一日信用取引」が一般信用取引にあたります。


上記は松井証券公式サイトの説明を掲載させていただきました。ここで松井証券をご紹介したことにも理由があります。松井証券では一般信用のことを無期限信用と名前が付けられているからです。知っている方には簡単な内容ですが、一般信用と無期限信用は同じことなんです。覚えておきましょう!


松井証券の説明は今回しませんが、一般信用取引(無期限信用取引)が出来るため口座は持っておいて損はありません。こちらも長いですが時間があれば下記記事をご覧ください。少し古い記事なので見にくいですが、色々と過去にも書いています。


松井証券の一般信用記事


一般信用取引と制度信用のメリットとデメリットについては、奥が深いため今回は簡単に説明します。上記にもありますが、制度信用は取引所規則になり、個人の場合は日本証券金融とのやり取りになります。
一般信用の場合は、証券会社とのやり取りになります。


記事の流れ的にわかると思いますが、リスクなく株主優待を得るためには現物株と一般信用売建を使うということです。制度信用を使ったクロス取引(つなぎ売り)はワンランクレベルが高くなるため投資初心者にお勧めできません。思わぬ損失が待っている場合があります。それは逆日歩です。


制度信用と一般信用の違い


逆日歩とは、売り手が買い手に支払うコスト(費用)のことです。
株には限りがあるため、市場から株が足らなくなると機関投資家などから株を調達する必要がでてきます。調達するには費用が発生し、場合によっては調達しにくい銘柄もあります。調達しにくい銘柄には逆日歩が大きく発生することも多く株主優待や配当以上に費用がかかる場合もあります。


おわかりのように、逆日歩は怖いんですよ。私もたまに制度信用を使っていますが、その場合には過去の逆日歩を自分で調べるようにしています。しかし、これも手間がかかります。よって何も考えないでよい一般信用売建を使うことが多いです。ただし、一般信用のほうが金利が若干高いため、費用面ではデメリットになります。


1泊2日の取引なら費用は1銘柄で数円~数十円のことが多いため、気にしないようにしています。今ではクロス期間も長くなり計算機で算出することもありますが、割り切っています。


制度信用で3日分の逆日歩が付く場合があります

制度信用をどうしても使いたい場面が出てくるかもしれないので、少しふれておきます。
制度引用の場合は逆日歩が3日分付くことがあります。楽天証券の公式サイトに画像があったため参考になります。


制度信用逆日歩発生のメカニズム


画像にもありますが、受渡ベースになるため火曜日約定だと金曜日に受渡となります。すると水曜日に株を売却しても月曜日受渡となり3日分の逆日歩を請求されることになります。


この他、信用買建て取引に発生する金利や、信用売建て取引の貸株料も同じように3日分となります。祭日などが関係してくる場合があるので絶対に火曜日に逆日歩3日分ということではないので注意してください。


一般信用取引(つなぎ売り)をした場合の費用は何がかかるの?

一般信用取引売建を行った場合の費用面をざっくり考えています。
取引をしている企業により取引手数料や、金利が違うためこの辺りはご了承いただきたいと思います。事細かに知りたい場合は、お取引先に一般信用売建の扱いがあること手数料・金利などをお調べください。


下記はSBI証券のインターネット取引手数料(信用取引)になります。手数料が変更になることもあるため、最新の情報を知りたい方は公式サイトを確認してください。下記データは記事作成時の情報を基にしています。
※2018年3月18日更新


SBI証券株式売買手数料画像


SBI証券信用取引手数料画像


私の場合だとスタンダードプランです。
ちょうど約定させたデータがあるためそのまま計算してみたいと思います。
銘柄はリコーリース(8566)になり、株主優待は100株以上で3,000円相当のクオカードを貰うことができます。


画像の約定日を気にされる方がいると思いますが、一般信用売建は証券会社と個人とのやり取りなので株数に限りがあります。早いに越したことはありませんが、その分経費が掛かります。


リコーリース(8566)株主優待クロス画像



費用は現物株式手数料250円、一般信用売建194円、貸株料となります。
その他、口座管理や権利処理のための手数料等が別途発生することもありますが株初心者は気にしなくてもよいと思います。考えると頭が痛くなりますからね。


貸株料は2%なので建玉の3,565円で算出すると1日当たり19.53円になります(365日で割る)
11営業日の金利がかかるため11倍すると約215円です。
3,000円の優待を貰う場合にかかる費用は合計で約660円程度になります。貸株料は受渡日ベースの算出となります。


長期にわたりクロス取引(つなぎ売り)をされている方は、口座管理費用を知っておくとよいでしょう。


【口座管理費用】
新規建約定日より1ヶ月目ごとの応当日を経過する都度、1株につき10銭(税込10.8銭)の割合でお支払いただきます。取引所等が定める売買単位が1株である銘柄については、1株につき100円(税込108円)なお、管理費は最低100円(税込108円)、最高1,000円(税込1,080円)です。


殆どのクロス取引では関係が無い話ですが、たまに必要になることがあります。通常はありませんが、どうしても欲しい優待などは事前クロスで1ヶ月を超えることもあるでしょう。一般信用売建がなかなかでない銘柄もありますからね。経費よりも優待内容が魅力的な場合のみの手法です。


株主優待をクロス取引(つなぎ売り)反対売買(返済)費用は?

クロス取引(つなぎ売り)については大体わかったとおもいますが、返済する場合にも手数料が発生すると初心者の方は勘違いされています。いままで何度も似たようなお問い合わせを頂いているため、記事にしておきたいと思います。


返済時は現渡しをするだけで費用は発生しません。
また現渡をするタイミングは、上記カブドットコム証券の画像を例にすると、3月27日の取引が引けた後ならいつでもかまいません。証券会社のシステム上、17時あたりからの注文入力になる企業が多いと思います。3月27日の注文は翌日28日分になるためです。


ということで注文発注時の手数料と貸株料が費用として発生する認識でよいと思います。このようなことを1年間繰り返せば数万円~数十万円のリターンにつながります。IPOにも似たような努力が必要ですが、リスクは低いため私は好んで取引を行っています。本来の投資家とは少しずれていますが・・・


また、先日データが開示されていた大和IR調べによると株主優待を導入している企業は増え続けているそうです。全体の36.7%の企業が株主優待を導入しているそうです。数にすると1,368社にもなります。


一般信用売建が出来る証券会社はどこなのか?

一般信買建が出来る証券会社は多いですが、一般信用売建ができる企業は限られています。私が実際に取引しているのは4社です。


証券会社名 その特徴
SBI証券 言わずと知れたインターネット大手企業
カブドットコム証券 一般信用売建銘柄が昔から豊富
松井証券 貴重な銘柄が残っていることもある
楽天証券 取扱い銘柄が増えることに期待できる


資金の関係もあり、SBI証券からの注文が最近は多くなっています。その他には銘柄の取扱い数が特に多い、カブドットコム証券を使います。この2社で欲しい銘柄がない場合には松井証券をつかっています。


楽天証券はしばらく前に信用口座を開設したので、入金をして取引スタートという流れです。少しずつ取扱い数が増えているようなのでサービス拡大に期待しています。好んで楽天証券を使われている方もいます。


個人的には、SBI証券とカブドットコム証券の口座は必要です。
IPOでも使っているため大体の方は口座開設されていると思うので、まだクロス取引(つなぎ売り)を試したことがない方はチャレンジしてみるとよいと思います。


過去には下記のような記事も書いているので参考になればと思います。SBI証券の一般信用取引(短期)を使った説明になります。内容は似ているので今回の記事でも十分かと思います。


SBI証券一般信用取引の基礎

優待クロス取引を少し賢くする方法、時間差クロスで賢く取引?

記事のネタになるように時間差クロスの画像を用意しました。
どうしてもクロス取引(つなぎ売り)の手数料を安くしたい方のために、多少リスクがありますがネタにします。


SBI証券クロス取引と現渡
※JSP(7942)の時間差クロスになります


1テイク差を取って約定させる方法です。
別に1テイクじゃなくてもよいですが、出来るだけリスクを負いたくないため今回は500円の1テイク抜きをしてみました。約定手数料は現物買い238円、一般信用売建194円となり合計で432円となります。1日の貸株料が17.89円のため11日間の貸株料は約197円となります。


銘柄はJSP(7942)で優待はクオカード3,000円分になります。計算をすると3,000円の優待を頂くのに2,800円で済んだことになります。配当金は現物で受け取り、信用売建で支払うため配当落調整金として計算されプラスマイナスゼロになります。


特定口座を利用していれば取得に掛った費用も口座内で清算されるため、プラス利益から引かれます。節税効果も期待が出来るわけです。


株主優待狙いの現物買いを信用買いでやればさらに手数料コストが下がる

これも上記と同じで手数料関係のメリットが生まれるため面倒じゃなければお勧めします。しかし取引規制がかかり現引きができない銘柄があるためしっかりと確認をしてから取引をしてください。SBI証券だと下記の場所で確認ができます。他の証券会社でも似たような確認方法になります。


取引規制の確認方法(SBI証券)


画像の青丸をクリックすると下記のように現引停止と書かれている場合があります。
取引規制にはいくつか種類があるため、クリックをすれば別画面で確認することが可能です。過去には現引停止に気が付かなくて現引きをしようとしたことが私もあります。ただの確認不足ですね(汗)


SBI証券の現引停止画像


信用買いをする理由としては現物取引よりも信用買いのほうが手数料が安いからです。
上記の画像ではJSP(7942)を現物で購入していますが、これを信用取引を使った買いにするだけでコストが44円低くなります。信用買いのままだと優待は貰えないため必ず「現引き」をしないといけませんが、同価格帯で10銘柄あれば440円の差がうまれます(現引きは無料でできます)


私は今回画像を使いたかったのでしませんでしたが、たまに信用買いからの現引きをします。


いつもの注文タイミングとしては夜に出しておくことが多いため「現物買いの成行注文」、「一般信用売建の成行注文」で済ませることが殆どです。仕事がなくてパソコンの前にいればその限りではありません。


一般信用売建が出来るのは貸借銘柄だけではない

一般信用売建を使うメリットが他にもあります。一般信用売建の場合は、証券会社と個人との取引なので、貸借銘柄じゃなくても売建を行うことが可能です。よって複数企業の証券口座を持つことのメリットもあります。カブドットコム証券などは多い気がしますね。


売建で言えば各企業で名称やサービスが異なり競争が激化していますが、貸借銘柄じゃなくても売建が出来るチャンスがあると覚えておけばよいと思います。その他、フライングクロス取引(手法)などもありますが現実的ではないと思うためこちらは割愛したいと思います。簡単にいうならば強制決済を利用した取引になります。経費が高くつくのでお勧めしません。


株主優待クロス取引(つなぎ売り)のまとめ!

時間にして約4時間!やっとまとめることが出来そうです(笑)
ワードプレスに移行して見てくださる方が増えたのかもしれませんが、意外に優待の質問が多いです。初心者が一番気にするのは手数料だと質問を通して感じたので今回は手数料も計算してみました。


記事ではクロス取引を事前にしましたが、少しでも費用を抑えたいのであれば3月26日の夜に注文をすればよいと思います。もちろん現物注文を成行き買い、一般信用売建で成行き売り注文です。そして3月27日の夜に現渡しをすれば株主優待を貰うことができます。いわゆる「ただ貰い」と言われる方法です。


3月26日の段階で一般信用売建が無くなっていたら取得はあきらめるしかありません。ただし、他の証券会社で余っている可能性はあるため、口座はいくつか開設しておきましょう。


SBI証券一般信用売建余裕あり画像


上記はSBI証券の注文画像です。一般信用売建に余裕があれば赤い枠で囲った文字が出ています。少なくなってきたら▲になっています。ない時は×です。


証券会社により注文画面は異なりますが、注文する内容は変わらないので慣れるしかありません。一度理解すればそう迷うこともないと思うためまだチャレンジしたことがないかはデビューしてみてはいかがでしょうか。


SBI証券の取引を中心に記事を作成しましたが、カブドットコム証券でも同じことができます。この両方があればまずは困らないと思います。


4社を今回取り上げましたので、もし資金の余裕があれば上記以外の開設も開設しておくとよいと思います。個人的にはどうせIPO申込に使うので全部必要なんですけどね。ということで読んでいただきありがとうございました。


株主優待にも積極的なSBI証券なんです! 【ネット証券最大手の力は凄い】