リヴァンプ(4070)のIPOがジャスダックに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。
主幹事は野村證券が務め公開株数1,280,000株、オーバーアロットメント192,000株です。上場規模は想定発行価格2,710円から計算すると約39.9億円になります。
湯浅智之氏が代表を務めるリヴァンプは話題性があります。創業者は澤田貴司氏と玉塚元一氏になりユニクロの立役者とも言えます。さて面白い展開が期待できるのか確認してみましょう!!
※リヴァンプ公式サイト引用
独自性や独創的な企業として認知され急成長している企業です。IPOでは話題性で買われることもあるため凄く人気になる気がします。
事業は複合的に行っており、経営実務やマーケティング、コンサルティング、デジタル&ITといった様々なテーマに関する経営支援サービス、この他には支援先を含む企業への資本参画や資本提供を行っています。
売上的には「業務・デジタル&IT事業」が64%を占めているようです。
国内ビジネスコンサルティング業界は、DXに関わるコンサルティング需要の急増現象が起きているため、安定的に成長する見込みがあるそうです!
リヴァンプ(4070)IPOの上場基本データと引受幹事
項目 | 上場基本データ |
市場 | JASDAQスタンダード |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 経営コンサルティング及び実行支援、デジタル&ITソリューション、企業投資 |
上場日 | 上場中止 |
ブックビルディング期間 | 6月11日~6月17日 |
想定価格 | 2,710円 |
仮条件 | 2,710円~3,100円 |
公開価格 | 6月18日 |
初値結果 | 未 |
企業情報 | https://www.revamp.co.jp/ |
監査人 | 三優監査法人 |
【手取金の使途】
手取概算額691,096千円については、前記「1新規発行株式」の(注)4に記載の第三者割当による自己株式の処分の手取概算額上限478,694千円と合わせて、全額を運転資金に充当し、その内訳として①事業の拡大に伴う人件費及び採用費、②本社オフィス増床に伴う費用並びに③新規プロダクトに係る研究開発費用及びソフトウエア開発費用に充当する予定。
※有価証券届出書(新規公開時)引用
項目 | 株数データ |
公募株数 | 280,000株 |
売出株数 | 1,000,000株 |
公開株数(合計) | 1,280,000株 |
オーバーアロットメント | 192,000株 |
上場時発行済み株数 | 8,525,180株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約231.0億円 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) SBI証券 みずほ証券 SMBC日興証券 松井証券 マネックス証券 いちよし証券 岩井コスモ証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
リヴァンプ(4070)上場評判とIPO分析
想定発行価格2,710円を基に吸収金額を算出すると約34.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約39.9億円規模の上場となります。上場規模は大きめですが需給はよいと考えています。同社グループは、リヴァンプと連結子会社4社(catch、エッグセレント、リヴァンプ・アカデミー、インビクタス)、及び持分法適用関連会社4社(ナインアワーズ、HASHI、ISHI、ノエル・コミュニケーション)の計9社により構成されています。
同社グループは、経営・マーケティング事業、業務・デジタル&IT事業、事業経営事業及び投資事業を主要な事業とし、「事業開発と技術開発のハイブリットモデル」「事業及び経営の現場に直接参画」「対象企業への資本参加も行い、責任を負って経営に取り組む」というグループの特徴を活かし、支援企業の中長期的な成長の実現に貢献することを目指しているそうです。
経営・マーケティング事業では、主にBtoCビジネスを中心とした企業に対する経営実務の支援及びマーケティング/クリエイティブ業務を提供しています。
経営実務の支援では、各担当業務の最高責任者であるCxOの業務執行を含む実務支援、経営戦略の立案及び執行、経営企画業務に従事しており、多くの場合クライアント先に常駐して職務を執行します。
マーケティング/クリエイティブでは、デジタルマーケティングを含むマーケティング戦略の立案及び実行、企業ブランディング及びTV広告制作を含むクリエイティブ業務を提供しています。
※有価証券届出書引用
業務・デジタル&IT事業では、業務改革を中心としたコンサルティング、システム構築及びデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を提供しています。
コンサルティングは、トップライン増加及びコスト削減を企図した全社構造改革/業務改革を支援しており、販売管理、在庫管理、顧客管理、従業員管理等の幅広い領域を含みます。
システム構築では業界・業務の理解に基づき、マーチャンダイジングシステムやサプライチェーンマネジメントシステム等の基幹システムの開発/刷新を行います。
また、クライアントのDX化をシステム開発責任者支援を通じて推進しています。
CIO支援においては、IT戦略/予算の立案から、事業規模に応じたITの構築と運用、情報システム部門の構築まで、CIOを含む情報システム部門の業務を幅広く担当しているそうです。
※有価証券届出書引用
事業経営事業では、事業・経営に直接参画する、という同社グループの特徴を体現する「場」として事業を展開しています。
役員を派遣する他、会社の状況に応じ同社からの転籍者が経営を担い、経営・マーケティング事業の経営実務支援で培った技術を活用し、自社事業の成長を目指します。
卵料理を中心に「朝文化」を発信する飲食店及び焼きカレーパンのテイクアウト店を運営するエッグセレント、デザイン性の高いカプセルホテルのナインアワーズを展開するナインアワーズ、
資料作成補助ツールやプレゼンテーション資料作成代行を通じて、資料作成業務の効率化を支援するリヴァンプ・アカデミーで構成されています。
※有価証券届出書引用
投資事業では、高い成長可能性が期待される企業に対して自己資金による企業投資を行っています。
先端技術や新サービスを手掛けるスタートアップ企業も対象としており、経営支援技術を陳腐化させないためにもそのような企業と接点を持つことが重要と考えているそうです。
リヴァンプ(4070)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第14期 | 第15期 |
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 |
売上高 | 6,542,970 | 6,928,433 |
経常利益 | 1,375,894 | 1,534,365 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,046,874 | 1,240,062 |
包括利益 | 1,192,012 | 1,027,848 |
純資産額 | 5,492,821 | 6,520,669 |
総資産額 | 7,058,856 | 7,505,893 |
1株当たり純資産額 | 638.33 | 757.81 |
1株当たり当期純利益金額 | 118.90 | 145.46 |
自己資本比率(%) | 77.1 | 86.1 |
自己資本利益率(%) | 20.9 | 20.8 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,298,744 | 873,828 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △177,676 | 187,743 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △355,020 | 13,760 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 4,229,473 | 5,304,805 |
- 売上高5,158,513千円
- 営業利益941,425千円
- 経常利益883,202千円
- 親会社株主に帰属する四半期純利益539,278千円
第3期では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による経済活動の停滞、個人消費の低迷などにより、大幅な落ち込みとなっています。緊急事態宣言の解除後は、景気の持ち直しに向けた動きがあったものの、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せない中で、回復は緩やかなものになり先行きは依然として不透明な状況が続いています。
同社グループは主力事業である経営・マーケティング事業と業務・デジタル&IT事業を中心に既存クライアントからの継続受注に努めましたが、持分法適用関連会社を含む事業経営事業において、一部店舗で休業を余儀なくされるなどの影響を受けているそうです。売上に関しては落ちていないようですね。
リヴァンプ(4070)の株主状況とロックアップについて
会社設立は2005年9月15日、東京都港区北青山二丁目12番16号に本社を構えます。社長は湯浅智之氏(1976年10月10日生まれ)、株式保有率は30.13%(2,456,140株)です。従業員数232人で臨時雇用者0人、平均年齢32.8歳、平均勤続年数3.1年、平均年間給与7,450,000円です。連結従業員数は268人で臨時雇用者0人です。
連結会社のセグメント別従業員は、経営・マーケティング事業38人、業務・デジタル&IT事業176人、事業経営事業33人、投資事業0人、全社共通21人になります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
湯浅 智之 | 2,456,140株 | 30.13% | ○ |
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 | 1,600,000株 | 19.63% | ○ |
澤田 貴司 | 1,260,000株 | 15.46% | ○ |
齋藤 武一郎 | 796,140株 | 9.77% | ○ |
瓜生 健太郎 | 500,000株 | 6.13% | ○ |
伊藤 雅俊 | 400,000株 | 4.91% | ○ |
玉塚 元一 | 205,000株 | 2.51% | ○ |
【ロックアップについて】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人である澤田貴司及び貸株人である湯浅智之並びに当社株主であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、齋藤武一郎、瓜生健太郎、伊藤雅俊、玉塚元一、千田勇一、大山拓也及び福部明浩は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2021年9月26日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く)を行わない旨合意しております。
※有価証券届出書(新規公開時)引用
上位株主には90日間(2021年9月26日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けは株式会社大創産業38,000株、レック株式会社38,000株、株式会社ルミネ38,000株、東日本旅客鉄道株式会社が取得金額50百万円を上限として引受け予定となっています。
リヴァンプ(4070)IPOの初値予想と幹事引受け株数
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件範囲が想定発行価格を下限として2,710円~3,100円に決定しました。上限方向に大きく上振れし機関投資家の評価も高いことが伺えます。
6月のIPOでは特に注目されている銘柄になり、状況によっては機関投資家を巻き込んだ売買が期待されます。ただし機関投資家の場合は個人のようにノリで投資を行うことはないため、初値が数倍になるようなパターンは考えられないようです。
上場規模も大きいため初値1.5倍を超えれば成功のパタンのようです。ロックアップ解除倍率の設定はなく90日間は対象者が売却できません。またVC保有株式がないため市場に流通する株も公開株数以外に少ないとされています。
修正値4,100円~4,700円
※注目度A
2022年3月期の連結業績予想を確認すると売上72.50億円となり前期比5.51%減となっています。経常利益は16.00億円となり前期比16.19%増を見込み減収増益となります。
どうやら前期は大型案件がありその反動から今期業績予想が鈍化しているようです。
四半期利益は10.00億円となり前期比22.85%増で着地する予想が出ています。昨今、DX支援ビジネスの成長が目覚ましいため追い風を受けている状況となります。さらに実力ある企業として注目され経営陣や株主にも注目されています。
指標はEPS136.46からPER22.72倍、BPS1,053.68からPBR2.94倍になります。仮条件上限による吸収額は45.6億円、時価総額は264.3億円を見込みます。
上場規模は荷もたれ感があるサイズとなっていますが、買い向かう投資家が多いと予想され需給面の不安はなさそうです。株価が右肩上がりに成長する期待はありますが、業績拡大が必須のため一気に株価が上がることは考えにくいようです。
経営・ITコンサルティング企業の株はどこかで「噴く」ことが多いため長期スパンで利益を狙う方もいるかもしれません。公募組は保有しても数日間でしょうけどね。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
野村證券(主幹事) | 1,118,400株 | 87.38% |
SBI証券 | 49,600株 | 3.88% |
みずほ証券 | 36,800株 | 2.88% |
SMBC日興証券 | 36,800株 | 2.88% |
松井証券 | 12,800株 | 1.00% |
マネックス証券 | 12,800株 | 1.00% |
いちよし証券 | 6,400株 | 0.50% |
岩井コスモ証券 | 6,400株 | 0.50% |
利益が見込めそうなので野村證券からの申込みを予定しています。ただ上場規模が大きめで売出人の澤田貴司氏が爆益となるための上場と感じます。事情があるとは思いますが半分にしてくれたら印象がいいんですけどね。
当選チャンスと思って参加したいと考えています。当選後に購入を考えても良いですからね。IPOルールは下記記事でまとめています。
知名度ある経営陣が多いため初値利益が見込めると考えています。利益狙いで今から証券口座を開設して参戦してもよいと思います。IPOに当たりたいですね~
野村證券のIPOは当選できないのか自分の当選履歴をもとに考えてみました。インターネット口座と店頭口座のIPOルールについてもふれています。野村證券がIPOの主幹事になる確率は高いと過去データからもわかりますが、当選を …
松井証券も野村證券と同じで資金不要でIPO抽選に参加できます。いちよし証券も幹事入りしていますね。
マネックス証券の引受け株数も今回は期待できそうです。完全平等抽選を行っているため主幹事の次に当選確率が高くなる可能性があります。
IPOルールは下記記事でまとめています。基本的に全力申し込みを考えています!
マネックス証券のIPOルールについて詳しくまとめました。評判が良いことはわかっていますが、完全抽選方式を取り入れているため誰にでも当選チャンスがある証券会社です。当選実績も合わせてご紹介したいと思います。 …
また、クラウドファンディングのバンカーズで投資家登録を行うとAmazonギフト券が2,000円分貰えます。この機会に口座開設を行っておくとお得だと思います。
松井証券が株主となり出資している企業なんですよね。ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)も株主です。キャンペーンの詳細は下記記事でまとめてみました。
バンカーズ(Bankers)で新年度キャンペーンとしてAmazonギフト券または楽天ポイントが貰えます。あり得ない仕打ちに既存投資家は残念がっているはずです。なぜならサービス開始時にはアマギフ500円分しか貰えなかった …
類似企業のPERやPBRを調べてみました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
テクノスジャパン(3666) | PER16.97倍 | PBR2.43倍 |
フューチャー(4722) | PER18.97倍 | PBR2.43倍 |
ベイカレント・コンサルティング(6532) | PER46.57倍 | PBR18.97倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2018年3月17日~2026年3月16日 | 399,600株 | 225円 |
2020年5月26日~2028年4月16日 | 191,760株 | 1,000円 |
2020年5月26日~2028年4月16日 | 20,000株 | 1,000円 |
2020年12月22日~2028年11月29日 | 19,200株 | 1,150円 |
2020年12月22日~2028年11月29日 | 4,000株 | 1,150円 |
2020年12月22日~2028年11月29日 | 50,000株 | 1,150円 |
2022年7月09日~2030年6月28日 | 110,860株 | 1,200円 |
2022年7月09日~2030年7月08日 | 200,000株 | 1,227円 |
2022年7月09日~2030年7月08日 | 20,000株 | 1,227円 |
2022年10月10日~2030年7月31日 | 10,000株 | 1,200円 |
2022年10月10日~2030年9月30日 | 10,000株 | 1,227円 |
上場時点で行使期限を迎えているストックオプション(新株予約権)は684,560株になります。
ベンチャーキャピタル出資はありません。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が出資している企業ですよね。
ツイッターでもIPO記事のチェックができます!
最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。リヴァンプ(4070)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ
リヴァンプのIPOは全力申し込みの予定です。前期売上約69.3億円で四半期利益が約12.4億円となっています。今期業績も期待したいと思います。業績よりも話題性で買われそうですよね。
※リヴァンプ公式サイト引用
目論見には、毎期安定した売上高を計上できる規模にまで増加し、200名超のプロフェッショナルを有する規模にまで成長しているとわざわざ書かれています。これは自信の表れでしょう。
目論見もかなり書き込んである感があります。説明が少ない目論見もなかにはありますからね。
同社グループはマーケティングとITという2つの経営技術を柱とし、ワンストップで提供できることに競争優位性があると考えているようです。
また、新株予約権による潜在株式数は1,035,420株で発行済株式総数8,525,180株の12.1%に相当するそうです。
CCCが株主となっている要因は、代表取締役社長兼CEOの増田宗昭氏が社外取締役に就任しているからのようですね。純投資だと思っていましたが違いました。
さらに取締役の齋藤武一郎氏がキタムラの執行役員副社長となっています。著名人が多く絡んでいる企業だと感じました。とにかくIPOラッシュ時に当選を狙い利益を獲得しておきたいと思います。
海外ファンドに投資できるTECROWD(テクラウド)にインタビューを行いました。今週中に公開できると思います。
プロサッカーチームのスポンサーを行っている理由を聞いてちょっと感激してしまいました。私も投資を始めようと思います。詳細は下記記事でまとめています!!
TECROWD(テクラウド)が不動産投資型クラウドファンディングを行う情報を掴みました。そこで評判や評価を詳しく調べ投資を行ってよい企業なのか考察してみました。またメリットとデメリットも取上げ深掘りしています。 最大の特徴 …
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