オメガイノベーションがユニコーンで株式投資型クラウドファンディング(投資型CF)を利用して資金調達を行います。そのため評判や評価を今回もまとめたいと思います。どんなサービスを行うのか?目標募集額や事業計画などをチェックしてみたいと思います。
同社はオメガプラットフォームを利用し次世代型のビジネスマッチングプラットフォームを開発している企業です。
売り手と買い手をつなげる従来型のマッチング方法ではなく、AIスコアリングや優秀な営業パーソンを用い、これまでとは異なるサービスを提供するそうです。
※ユニコーン公式サイト引用
同社代表の川端謙斗氏によれば、同じ教育を受け、同じ環境に属し、同じ商材を売っているのにもかかわらず、人によって売上が約30倍も差がでることを過去に経験したそうです。
これまで外資系保険会社で営業・マネージャーを経験した経緯から、営業パーソンは自己利益のため粗悪な商材を世の中に広めることもでき、高い視座やモラルを持たせるため思い悩んだことがあるそうです。
その環境下で株式会社クロス・デジタル・イノベーションの代表である藤井秀樹氏が発案した、スコアリングモデルによる自然淘汰の原理を働かせたプラットフォームに出会い、オメガイノベーションを設立したとあります。
また藤井秀樹氏は同社の取締役に就任している人物になります。
働いている環境で思い悩むことも多くあったのかもしれません。ユニコーン公式に用意された動画で川端謙斗氏がお話されているため一度動画を視聴してみることをお勧めします。
顧客が勝つことを最優先に考える仕組みを構築し、提供する意気込みが伝わってくると思います!!
- 次世代型のビジネスマッチングプラットフォームについて詳しく説明している
- AIスコアリングモデルについて詳しく説明している
- ビジネスモデルと特徴をピックアップし競争の優位性を調べている
- 事業計画と今後のビジネス展開を調べ成長過程を調べている
- 株主優待とエンジェル税制、さらに個人的な投資判断を行っている
オメガイノベーションが解決したい課題とAIスコアリングモデルについて調べてみました
従来のビジネスプラットフォームではサービス利用者と商材がマッチングされても十分な営業力がなく、具体的な提案に至らないことが多くあるそうです。この事は多くの方が体験していると思いますが、サービスを利用してもサポートレベルが低くかったり別途サポートに費用が発生する仕組みなどもあります。
サポートを有料で受けても残念な結果となる事もしばしばあります。
※ユニコーン公式サイト引用
同社によれば最初は質の高い「財・サービス」が取り扱われていても、管理せずに放置しておくと質の悪い財・サービスが入ってくることになり、質の高い財・サービスを発見しにくくなるそうです。
原因は明らかで、営業者が自己利益を追求するばかりに質の悪い商材をサービス利用者に勧めるからだそうです。代表の川端謙斗氏はこの辺りに凄く疑問を持つ方だと感じます。
多少費用が掛かっても求めるサービスがそこにあれば自然と売上も伸びると思いますが、そこまで到達するのは大変なんですよね。
同社が開発しているような仕組みで他社比較を行い顧客満足度が高くなれば上場も見えてきそうです。ただこれからサービス開発を行うと言うことで、応援の意味合いが大きい投資になりそうです。
サービスと商品の詳細を深掘り!AIスコアリングモデルとは
ビジネスマッチング業界で求められているのは、「顧客満足度」を徹底的に追求するセールスパートナーになるそうです。同社が取り組みたい内容はわかりましたが、これまでの構造を変えることができるのか?と思うところがあります。ただ改革を起こすにはオメガイノベーションのような企業が必要になるため頑張って頂きたいと思います!
また、セールスパートナーの質を担保するAIスコアリングモデルが構造改革を促進するとあります。
※ユニコーン公式サイト引用
調べたところAIスコアリングとは、同社取締役の藤井秀樹氏が開発した特許権を取得しているサービスとなっています。
各種データを基にセールスパートナーや商材をスコアリングするそうです。スコアリングとは属性情報や行動情報などを数値化することを指していると考えられます。
数値化しサービス利用者にわかりやすく提供することを狙っていると思います!
またAIがスコアリングすることで企業や組織の枠、ロケーションにとらわれない最適なマッチングを実現し、三方にメリットをもたらすそうです。
同社では日本国内の営業人材のうちおよそ1%の優秀なセールスパートナー(SP)が営業することになっています。
SPは「オメガプラットフォーム」に登録することで、サービス提供者と個別契約なしに多くの商材を販売することが可能だそうです。
登録したSPは日々スコアリングで評価され、優秀なSPが所属するグループには予算の大きな案件が割り振られる仕組みだそうです。税理士やコンサルタントなどの専門家もマッチングできる仕組みだそうです。
企業概要を詳しく調べてみました
代表の川端謙斗氏は1988年4月生まれと言うことで年齢は33歳になります。※2021年5月10日調べKDDIやプルデンシャル生命保険などで経験を積み、オメガイノベーションを2021年2月に設立しています。
ユニコーンではシニアベンチャー企業の取扱いが多いため、代表者の年齢が自分より若いと新鮮に感じます!
項 目 | その内容 |
会社名 | 株式会社オメガイノベーション |
本社住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座1-16-7銀座大栄ビル5階 |
代表者名 | 川端謙斗 |
設立年月日 | 2021年2月 |
決算期 | 1月 |
事業内容 |
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資本金 | 450万円 |
発行済株式数 | 9,000株 |
主要株主 |
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株主のベルテクス・パートナーズを調べてみると同社取締役の山口正智氏が設立した企業でした。事業は戦略策定や実行支援、コンサルティングなど幅広いことを行っているようです。
株式投資型クラウドファンディングで集めたお金の資金使途は、人材採用費や研究開発費(AIリードマッチングエンジン開発費)に使われるそうです。
また、オメガプラットフォームに登録しているSPにはGunosyで広告代理店営業を担当していた「安良岡健太氏」、大手専門商社で貿易部に所属していた「山口淳氏」などの名前が公開されています。
すでに150名以上のセールスパートナーの協力を取り付けているそうなので、本格始動すれば面白いかもしれません。
オメガイノベーションのビジネスモデルと特徴を考察!!
ビジネスモデルを調べてみました。同社がどのように収益を上げていくのか興味があります。収益モデルは、サービス提供者が商材を販売した際の手数料とBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの提供を想定しているそうです。
BIツールとはサービス提供者向けのサブスクリプションサービスになり、同社のオメガプラットフォームに蓄積された営業や販売の実績データをダッシュボードで確認することができるサービスです。
※ユニコーン公式サイト引用
手数料は1商材あたり20%が基本になります。例えば1,000万円の案件が成立した場合は手数料として200万円となるそうです。
案件成立例の金額から考えると一定レベル以上の企業をターゲットにしていると考えられます。中小企業向けのビジネスではないかもしれません。
商材はSFA(営業支援システム)などのITソリューションや営業研修などさまざまなものをそろえ、2022年1月期までに200件まで増やし、2023年1月期には400件まで増やすことを目標としています。
商材の中には、オメガイノベーション独自のサービスである「セールスプロセス構築プログラム」があります。導入いただくことで、売上150〜250%アップの実績がある外資系保険会社のセールスメソッドによるヒトのパフォーマンスアップと、ツール導入やAPI連携などDX化による営業効率化を推進します。
※ユニコーン公式サイト引用
競争の優位性では最強クラスのSP集団による営業力や商材選定力などが強みになるようです。そもそもSPのポテンシャルが高いためサービスとしては最高クラスの提供が行えそうです。
そして商材選定力についても問題がないでしょう。この他、専門家とつなぐことができるサービスにも魅力がありそうです。
AIスコアリングモデルでは、クロス・デジタル・イノベーションが特許権を有しているため実施権許諾を受ける予定だそうです。個人的にここまではそれほど問題があるように思いません。
オメガプラットフォームではデータが蓄積されるためビッグデータの活用も考えており、企業価値向上の源泉になると見込んでいるようです。
既存の各システムと情報連携してデータ解析や機械学習後の検証フェーズについてもアドバンテージがあるそうです。
ところで一番気になるのは顧客です。どんなに優秀なサービスを構築しても利用者が見込めなければ残念な結果が待っていますからね。
オメガイノベーションの業績と上場(IPO)を行う時期を確認してみました
まず初めに上場予定時期を確認してみると2025年1月期を基準期とし、新規株式公開(IPO)を視野に入れていることがわかりました。順調に進めば4年以内に上場を行うようです。個人的には不確実性が高いため上場を行うとしてもまだ先なのでは?と感じます。
※ユニコーン公式サイト引用
- 2022年1月期 AIスコアリング開発着手
- 2023年1月期 AIスコアリングによるマッチング開始
- 2024年1月期 自律分散型マッチングシステムの確立
- 2025年1月期~2026年1月期 オメガプラットフォームが幅広く認知され、多くの企業が販売を委託
- その後、BIツールの販売
2024年1月期に営業利益が黒字化する見込みとなっています。SP2,000名で商材が800件、専門家300名を予定しているようです。
サービス開始時はどこも赤字が先行することが多いため、投資を考えている方は気長に待つほかなさそうです。
サービス拡大のきっかけは思わぬところから発生する可能性もあると思います。人脈なども業績拡大のきっかけになりそうです。又は大手企業との提携などで実績を出すことかもしれません。
SPには月2回のビジネスセミナーや、外資系保険会社の営業心理学、スキルを学べる機会を提供するそうです。直近の目標は2022年1月期にSP500人、商材200件、専門家50名の体制まで持って行くことです。
オメガイノベーションの公式サイトに以下の文言が掲載されていたため情報共有しておきたいと思います!
- 複数商材を扱うことで客観的な視点でアドバイスができる
- 顧客ニーズに寄り添ったコンサルティング営業ができる
- 複数商材を組合わせ、営業パーソン独自の提案ができる
- ビジネスアナリストのサポートを受けられる
- 営業心理学を体得できる
- 成果型報酬を得られる
システム面では営業支援システムや顧客関係管理を導入し、情報収集のための基盤を構築するそうです。AIスコアリングの開発は2023年1月期あたりから開始となっています。
計画が前倒しになるほど人気化すれば、投資を行ったエンジェル投資家も喜びそうですね。ユニコーンのこれまでの案件と異なり同社の場合はやや実績が乏しい気がします。
思いっきりシード期での投資になりますが、今回はプレシード投資と言えるかもしれませんね。
将来的にはスコアリングモデルで取引相手の信用を担保し、ブロックチェーンを利用したデジタルマーケットプレイスの構築も考えているようです。デジタルマーケットプレイスとは情報とお金を正確に取引することです。
オメガイノベーションの株主優待とエンジェル税制適用について調べてみた結果
オメガイノベーションの株主優待はスープカレーの「SAMA」になります。代表の川端謙斗氏が勉学に励む中、心と身体の支えとなったゆかりの一品だそうです。※ユニコーン公式サイト引用
- 12株(96,000円)投資で2パック
- 24株(192,000円)投資で4パック
- 36株(288,000円)投資で6パック
- 48株(384,000円)投資で8パック
- 60株(480,000円)投資で10パック
株主優待の時期は初回が2021年8月以降、その後は毎年3月以降となっています。
エンジェル税制については優遇措置A及びBの適用が予定されています。
※中小企業庁公式ページ引用
エンジェル税制優遇措置Aは上記画像にも書いてあるように、対象企業への投資額から2,000円を引いた額をその年の総所得金額から控除できます。注意点としては控除対象となる投資額の条件が決められています。
エンジェル税制優遇措置Bは対象企業への投資額全額をその年の株式譲渡益から控除できます。こちらは控除対象となる投資額の上限がありません。
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オメガイノベーションに投資を行っても問題がないのか?まとめ
オメガイノベーションはこれからAIスコアリングの開発を予定している状況です。そのため投資リスクはあると思います。ユニコーンの審査を通過しているため事業計画などの見通しはしっかりしているはずです。まずはオメガプラットフォームの軸となるSPの登録に力を入れ、登録したSPの取引先にあたるサービス提供者、サービス利用者のプラットフォーム利用を促すそうです。
オメガプラットフォーム自体は先にサービスを始めるようですね。
※ユニコーン公式サイト引用
募集要項は下記のようになっています。
投資を行いたい方は投資家登録を行い事前入金不要で投資申し込みを行います。案件が成立した後にメールが送られてくるため、そこに書かれている振込口座に現金を振り込む流れになります。
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | AIスコアリングでビジネスマッチングを刷新する次世代型プラットフォーム「オメガプラットフォーム」 |
目標募集額(株数) | 12,864,000円(1,608株) |
上限募集額(株数) | 50,016,000円(6,252株) |
募集価格 | 1株当たり8,000円 |
申込単位 | 12株 |
最低申込金額(株数) | 96,000円(12株) |
上限申込金額(株数) | 480,000円(60株) |
申込期間 | 2021年5月17日~2021年5月20日 |
商材ポータルサイトとして同社を利用したり、スコアリングモデルによる自動マッチングの仕組が実現すれば面白いと思います。
多分、このような仕組みは世の中で人気があると思います。上場(IPO)を行うとしたらかなり人気になるでしょう。ビッグデータ蓄積やBIツールのサブスクリプションサービスも期待できそうです。
ビジネスが本格的に始動してみなければ人気が見込めるのかわかりませんが、期待値は高めだと思います。成功するのかどうかはわかりませんが面白みのある企業です。
既存企業だとビザスク(4490)あたりが類似企業だと思います。同社のようなビジネスは軌道に乗るとベンチャーキャピタルからの出資も手厚く受けることができるはずです。
その前に個人投資家が投資を行うことはリスクが高いと思いますが、なかには好んで投資を行いたいと考える投資家もいると思います。
と言うことで個人的には投資リスクが大き目かな?と考えています。
ビジネスとして軌道に乗ることができれば投資額の数倍は利益見込みがあるのかもしれません。数十倍になるには超有名企業まで育つ必要がありそうです。
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