Liberaware[リベラウェア](218A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。面白そうなIPOなので人気が見込めそうです。ただし赤字経営です!


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数3,144,900株、オーバーアロットメント471,700株です。上場規模は想定発行価格295円から計算すると約10.7億円になります。


Liberaware[リベラウェア](218A)IPOが上場承認
※リベラウェア公式サイト引用


同社は製鉄業を中心とした重厚長大系産業や鉄道等のインフラ産業へ、ドローンとデジタル技術を組み合わせた革新的なソリューションの提供を行います。


施設や設備の老朽化、人手不足といった共通の課題があり、今後ニーズが高まることが見込まれる市場だそうです。


kimukimu

ドローンとデジタル技術を組み合わせたソリューション提供に強みがある企業です!!



海外展開も視野に入れており韓国に力を入れる予定だそうです。その後東南アジア進出のようです。


赤字要因は研究開発費、人件費や広告宣伝費用です。売上が右肩上がりなので来期は業績に期待が持てるかもしれません。


Liberaware(218A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日7月29日
市場グロース市場
業種精密機器
事業内容屋内狭小空間点検ドローン「IBIS」をベースにしたドローン等の開発と、点検サービス、ドローンのレンタル・販売、及びドローン等で収集したデータの処理・解析するサービスを提供
ブックビルディング7月11日~7月18日
想定価格295円
仮条件295円~310円
公開価格310円
初値結果454円(公開価格1.46倍)
企業情報https://liberaware.co.jp/
監査人ESネクスト有限責任監査法人
手取金の使途
  • サーバー等設備の購入費用
  • 新規拠点の設立費用
  • 研究開発費
  • 人件費や広告宣伝費用
  • 借入金返済


項目株数データ
公募株数1,700,000株
売出株数1,444,900株
公開株数(合計)3,144,900株
オーバーアロットメント471,700株
上場時発行済み株数18,836,700株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約55.6億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
楽天証券
松井証券
水戸証券
岩井コスモ証券
極東証券
岡三証券
丸三証券
委託見込岡三オンライン
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


Liberaware(218A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格295円を基に吸収金額を算出すると約9.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.7億円規模の上場となります。


同社はドローン・ロボット等(ドローン等)により撮影したインフラ施設・設備等の映像情報を基に、顧客の安全性・生産性向上に資するデータへ加工・提供するソリューションを展開しています。


具体的にはドローン等を軸としたハードウェア技術と撮影画像や映像等の加工・処理・管理といったソフトウェア技術を用います。


事業は3つあり「ドローン事業」「デジタルツイン事業」「ソリューション開発事業」になります。ドローン等によるインフラやプラントの調査・点検・測量に資するデータの提供を行います。


Liberaware[リベラウェア]の業績
※有価証券届出書引用


ドローン事業は、自社開発した屋内専用の産業用小型ドローン「IBIS」を中心にその他ドローン等のデバイスを活用しています。


ユーザーが抱える各種課題の解決に資するソリューションの提供を行う事業になります。


デジタルツイン事業は、関連会社であるCalTa株式会社が提供するソフトウェアTRANCITYや、その基幹システムを構成するソフトウェアLAPISを用いて、デジタルツインサービスを提供する事業です。


Liberaware[リベラウェア]の事業内容
※有価証券届出書引用


ソリューション開発事業は、「ドローン事業」「デジタルツイン事業」を展開する上で源泉となる事業になります。


インフラ・プラント業界や建設業界等の企業に対し、効率化・省力化・省人化のニーズに応じたドローン等の開発やデジタルツインプラットフォームの開発、


ユーザー保有施設のデジタル管理ソフトウェアなど同社の技術力とノウハウを基にハードウェアからソフトウェアまで幅広いソリューションを自社開発で提供する事業です。


Liberaware[リベラウェア]の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


親引けを東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が引受ける予定となっていますが、CalTa株式会社はJR東日本スタートアップ、JR東日本コンサルタンツと同社が出資して設立された企業でした。


JR東日本グループが長年研究・蓄積していた施工管理や設備維持管理の現場における技術ノウハウと同社の画像処理技術をベースに構築されたデジタルツインのソフトウェアサービス「TRANCITY」が特徴となっています。


Liberaware(218A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2016年8月22日、千葉県千葉市中央区中央三丁目3番1号に本社を構えます。代表取締役は閔弘圭氏(1985年6月26日生まれ)、株式保有率は18.30%(3,446,000株)です。


従業員数52人で臨時雇用者13人、平均年齢37.4歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与7,926,920円です。


事業部門別従業員数はスマート保安事業部21人(臨時6人)、技術開発部16人(臨時2人)、DX事業部9人(臨時3人)、管理部6人(臨時2人)となっています。


セグメントはインフラDX事業の単一セグメントです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
閔 弘圭3,446,000株18.30%
BIG2号投資事業有限責任組合2,217,400株11.78%
AI・テクノロジー・イノベーション・ファンド3号有限責任事業組合2,100,000株11.15%
千葉道場ドローン部1号投資事業有限責任組合1,390,000株7.38%
みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合980,000株5.20%
和田 哲也980,000株5.20%
千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合756,000株4.01%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2024年10月26日まで)と180日間(2025年1月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタル等に対しては90日間(2024年10月26日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率は発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは東日本旅客鉄道株式会社が1,883,600株を上限に引受け予定となっています。人気がなければ親引けに回す感じでしょうね。


Liberaware(218A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が295円~310円に決定し上場による吸収金額は最大で約11.2億円、時価総額は約58.4億円になります。


上場時の評価は高いが競合の株価は右肩下がりのためセカンダリー期待は低いかもしれません。大手予想も初値を下げてきました。


既存株主のオリックスがロックアップ1.5倍解除に変更、逆に親引けの追加があり岡野バルブ製造株式会社が169,400株を上限として引受け予定になりました。


実質的な吸収金額が約4.8億円しかないため公開価格割れはなさそうですが、初値上昇率は下がるようです。


大手初値予想450円~600円
修正値450円~465円
最終予想500円

※注目度A、幹事引受け価額285.20円


業績を確認すると2024年7月期の単独予想を確認することができました。売上8.12億円となり前期比114.25%増、経常利益-4.63億円となり前期-6.35億円から赤字縮小となります。


四半期利益は-4.66億円となり前期-6.41億円から赤字額が改善する予想が出ています。


公開価格が310円決定の場合の指標はEPS-27.25からPERは計算不可、BPS42.97からPBR7.21倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


某紙によれば小型化に強みを持つ企業のためコストが抑えられ粗利が期待できるそうです。また競合と比較した場合に優位性があるそうです。


提携企業からの売上も継続率が高く、成長ペースが競合比較ではやいと観測されています。


ただ競合(類似企業)の株価を確認しても上場後の株価が軟調のため同社も期待しすぎるのは良くないと思います。


kimukimu

機体開発を行うと赤字先行になりやすいみたいですが大手インフラ企業と提携しているため需給の心配はないようです。ただ初値高騰の可能性は低いようですね!



幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)2,922,100株92.92%
SBI証券47,100株1.50%
楽天証券25,100株0.80%
松井証券25,100株0.80%
水戸証券25,100株0.80%
岩井コスモ証券25,100株0.80%
極東証券25,100株0.80%
岡三証券25,100株0.80%
丸三証券25,100株0.80%


売上急拡大となっていますが赤字企業のためIPOで利益が見込めるのか不安があります。


しかし株単価が低く吸収金額が少ないため個人投資家には人気がありそうです。


ドローン銘柄のACSL(6232)の株価を確認すると右肩下がりなので何とも言えませんが、上場時だけ賑わうのでは?と考えています。


親引けで1,883,600株も持っていかれるとやばいですね。当選しにくくなってしまいます。SMBC日興証券はこのような面白い企業のIPOが多いですよね。


SMBC日興証券の口座を開設していない方は準備しておきましょう。別記事にまとめています!




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ブルーイノベーション(5597)PER-倍PBR3.72倍
ACSL(6232)PER-倍PBR5.63倍
※2024年7月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年6月16日~2034年6月15日1,217,500株70.05円
2024年2月01日~2031年12月21日112,500株65円
2025年11月02日~2033年10月17日383,000株120円


ストックオプション(新株予約権)は1,330,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数17,136,700株に対する新株予約権の割合は10.0%に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,713,000株です。


Liberaware(218A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Liberaware[リベラウェア]のIPOはありだと思います。


ただ新奇性が薄れているドローン関係になります。売出株は多いですが親引け期待がありそうです。


Liberaware[リベラウェア](218A)IPOのまとめ
※リベラウェア公式サイト引用


IPOに当選しても大きな利益は期待できませんが2024年はコツコツ利益を積み上げるタイプのIPOが多いため今回も積み増ししたいと考えています。


これで黒字なら相当人気だと思いますが上場しないとお金が無いのかもしれません。


自律化技術を組み込んだドローンにより、建設施工現場における施工進捗の遠隔管理や水力発電所における水漏れや異常発熱、メーター監視など発電設備の巡回監視などを主に取り組んでいるようです。


世界的にドローン開発が進んでいるため同社に優位性があるのかまではわかりませんが、JR東日本グループがリベラウェアに出資しているのは面白いと思います。


kimukimu

東京電力ホールディングスや清水建設、ドーワテクノスなど大手企業との取引もあります。結局は個人投資家主体の売買になると思うので投機資金期待のIPOだと思います!



SBIグループのROBOPROが人気です。AI投資のロボプロ(ロボアドバイザー)としての実績が凄いみたいです。


私の場合は投資元本の20%プラス実績ですが、サービス公開から2024年2月までの実績が68.84%のプラスになるそうです。


投資内容を下記記事にまとめたのでよかったら参考にしていただけたらと思います。


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