ブレインズテクノロジー(4075)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数820,000株、オーバーアロットメント123,000株です。上場規模は想定発行価格1,630円から計算すると約15.4億円になります。


ストック型のビジネスを意識している企業になり、業績が右肩上がりのためIPOでも人気だと思います。


ブレインズテクノロジー(4075)IPOの初値予想と上場
※ブレインズテクノロジー公式サイト引用


同社の機械学習やAIは、製造業や情報通信、建設業でのデジタル変革などで利用されており、今後も業績拡大の期待が持てそうです。


成長性や収益性の指標として売上高成長率と営業利益率、さらにソフトウエアライセンス数を重視しています。また結果が出ているように思います。


IT系の企業になりIPOでは鉄板のため人気があると思います。VC出資もありますがロックアップの1.5倍を超える初値期待が十分にあると思います。


業種を絞ったビジネスとなっていることで汎用性もありそうです。と言うことで詳しい内容を確認してみたいと思います!


ブレインズテクノロジー(4075)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容エンタープライズAIソフトウェア事業(データ検索製品の開発・提供、データ分析製品の開発・提供)
上場日7月28日
ブックビルディング期間7月09日~7月15日
想定価格1,630円
仮条件1,630円~1,780円
公開価格1,780円
初値結果4,165円(公開価格2.34倍)
企業情報https://www.brains-tech.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】

差引手取概算額872,752千円については、①研究開発費、②採用研修費、③広告宣伝費、④外注費に充当する予定であります。具体的な内容は以下の通りであります。

①自社ソフトウエア製品の強化を目的とした研究開発費として591,496千円
②開発体制の強化、及び営業体制の強化を目的とした研修採用費として91,467千円
③インターネット広告やイベント参加費等の広告宣伝費として93,704千円
④自社ソフトウエア製品の追加機能開発のための外注費の増加費用分として84,317千円を充当する予定

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数620,000株
売出株数200,000株
公開株数(合計)820,000株
オーバーアロットメント123,000株
上場時発行済み株数5,370,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約87.5億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
野村證券
みずほ証券
いちよし証券
SBI証券
楽天証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


ブレインズテクノロジー(4075)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,630円を基に吸収金額を算出すると約13.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約15.4億円規模の上場となります。


同社は「明るい未来を創造する技術者集団」として、先端技術を活用した実用的なサービスを創り続け、「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに2008年に設立されています。


企業がデジタル技術による業務やビジネスの変革(DX)を加速するためのAIを実装する、エンタープライズAIソフトウエア事業を展開しています。


ブレインズテクノロジーは機械学習やAIを企業の内部に組み込み、日常業務に実装し「データ活動の機動性を獲得」することがこれまでになく重要と捉えています。


業務の高度化・省人化を目指す、異常検知ソリューション「Impulse」と、企業内データの利活用の促進に資する、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」という2つのソフトウエアをエンタープライズAIソフトウエアとして提供しています。


同社のエンタープライズAIソフトウエアは、開発スピードと価格競争力の確保を目的に、共通化されたプラットフォームを活用したアプリケーションとして開発されています。


ブレインズテクノロジー(4075)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


同社のエンタープライズAIソフトウエアは、顧客ニーズに併せてクラウド型とオンプレミス型を併用して提供しています。ソフトウエアの提供形態に関わらず、売上はソフトウエア売上と作業売上で構成されています。


ソフトウエア売上はサブスクリプションモデルの場合の利用料と、買取モデルの場合のソフトウエア使用ライセンス料及びソフトウエア保守ライセンス料で構成され、これらは労働集約型ではない売上です。


ソフトウエア売上(利用料、ライセンス料及び保守ライセンス料)を意識した事業推進を行なっており、2020年7月期におけるソフトウエア売上比率は59%となっています。


ソフトウエア売上の内、利用料と保守ライセンス費は継続的な売上が見込めるストック売上になり、2020年7月期のストック売上比率は34%となっています。


ブレインズテクノロジー(4075)売上構成とライセンス販売数
※有価証券届出書引用


2020年7月期におけるソフトウエア利用顧客の業界構成比は製造業が45.6%、情報通信業が25.6%、建設業が13.0%です。


3業界で売上の84.2%を占めており、製造業及び建設業でのデジタル変革のニーズが高いようです。


顧客規模別売上構成比は、売上高1兆円以上が47.8%、5,000億円以上1兆円未満が1.9%、1,000億円以上5,000億円未満が24.1%となっており、売上高1,000億円以上の企業が売上の73.8%を占めています。


データの取得やシステムとの接続など、企業がデジタル変革を推し進めるための準備が整っている企業での利用が多い状況です。


ブレインズテクノロジー(4075)の販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


企業におけるデジタル変革が注目される一方で、デジタルデータの収集・解析等のためにIoTやAI等のシステム・サービスを導入している企業の割合は14.1%、導入予定の企業を含めても23.9%に留まっているそうです。


実際には導入が進んでいない状況となっており、導入しない理由としては「使いこなす人材がいないから」となっているようです。


企業活動にAI導入が進まないという課題を解決するために、AI技術の導入や運用のハードルを下げるためのアーキテクチャや機能を整えています。


ブレインズテクノロジー(4075)の企業財務情報と配当性向

回次第11期第12期
決算年月2019年7月2020年7月
売上高432,740631,597
経常利益11,74465,142
当期純利益39,93778,874
資本金72,50072,500
純資産額1,67480,549
総資産額347,181520,668
1株当たり純資産額0.3516.96
1株当たり当期純利益金額8.4116.61
自己資本比率(%)0.515.5
自己資本利益率(%)191.9
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー95,927184,951
投資活動によるキャッシュ・フロー△58,962△56,600
財務活動によるキャッシュ・フロー18,32040,914
現金及び現金同等物の期末残高150,553319,818
※数値は千円単位



第13期第3四半期累計期間(2020年8月01日~2021年4月30日)
  • 売上高646,310千円
  • 売上総利益515,722千円
  • 営業利益134,149千円
  • 経常利益130,869千円
  • 四半期純利益86,796千円



【第13期第3期のチェックポイント!】

各種オンラインツールを活用した営業活動を継続し、先行き不透明な状況の中で、製品の研究開発や品質向上の好機と捉え来るべき機会に備えるそうです。

先端オープン技術の活用力と独自の高い技術力を競争の源泉として、法人向けに実用性の高いソフトウエアサービスを提供し続けることを目指し、機械学習技術や深層学習技術、自然言語処理技術を用いたソフトウエアの研究開発に取り組むとあります。


ブレインズテクノロジー(4075)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2008年8月08日、東京都港区高輪三丁目23番17号に本社を構えます。社長は齋藤佐和子氏(1973年11月02日生まれ)、株式保有率は54.17%(3,000,000株)です。


従業員数46人で臨時雇用者2人、平均年齢32.3歳、平均勤続年数3.1年、平均年間給与6,493,000円です。


セグメントはエンタープライズAIソフトウエア事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
齋藤 佐和子3,000,000株54.17%
中澤 宣貴700,000株12.64%
NVCC7号投資事業有限責任組合300,000株5.42%
SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合300,000株5.42%
河田 哲250,000株4.51%
今野 勝之250,000株4.51%
三生6号投資事業有限責任組合150,000株2.71%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である齋藤佐和子、当社株主かつ当社役員である中澤宣貴及び河田哲、当社株主である今野勝之、当社新株予約権者かつ当社役員である林琢磨及び榎並利晃並びに当社新株予約権者である田中幸一、藤原和成、安部美希、青木正良、加藤孝幸、~省略~ は、SMBC日興証券株式会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の2022年1月23日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

この他、NVCC7号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合、三生6号投資事業有限責任組合は90日目の2021年10月25日までのロックアップと発行価格(売出価格)の1.5倍以上でロックアップ解除が行われる予定です。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2022年1月23日まで)のロックアップが付与されています。


またベンチャーキャピタル3社に対して90日間(2021年10月25日まで)のロックアップとロックアップ解除倍率1.5倍以上の適用となっています。


親引けは行われません。


ブレインズテクノロジー(4075)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,630円~1,780円に決定し想定発行価格から上振れしています。吸収額は最大で16.8億円、時価総額は95.6億円になります。大手予想を数社確認する限り公開価格割れはないと考えらえます。


AI関連だと上場初日に40億円規模の需要が見込めていたところ、最近はその傾向が鈍化しているようです。特にベンチャーキャピタルが絡むと毛嫌いされる傾向にあります。既に多くの投資家が肌で感じていると思います。


同社の場合はそこまでありませんが、ロックアップ1.5倍を超えるあたりがポイントになりそうです。価格としては2,670円が意識されます。


大手初値予想2,500円~4,000円
修正値2,300円~2,700円

※注目度A


大手予想の修正値上限がロックアップ1.5倍とほぼ一致しています。そこまで地合いが悪いと個人的に感じていませんが、初値で資金が入りにくいのは事実です。


しかし公募組は損失を出すような状況でもありません。セカンダリー組が慎重になっているものの初値後は上にも下にも動くため状況次第だと思います。


2021年7月の単独業績予想は売上8.62億円となり前期比36.61%増、経常利益1.31億円となり前期比101.54%増になります。


四半期利益は1.04億円となり前期比33.33%増を予想しています。EPS21.81からPERは81.61倍、BPS196.89からPBR9.04倍になります。


人工知能(AI)関連だと美人投票なのでどうなるのかは未知です。投資家が買えば上がりますからね。結局はVC持分が市場で売却されるのかが焦点のようです。


初値評価を行う企業によっては高い初値となる数値が出ているようです!!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)729,800株89.00%
野村證券41,000株5.00%
みずほ証券16,400株2.00%
いちよし証券8,200株1.00%
SBI証券8,200株1.00%
楽天証券8,200株1.00%
松井証券8,200株1.00%


公開株数がやや多いことからネット派の方もSMBC日興証券からの申込みを徹底しておきましょう。IPO参加者は多いと思いますが当選確率が一番高くなるはずです。


新規口座開設者はステージ制でブロンズランクを獲得できるため、少し当選確率が高くなります。IPOルールは下記記事でまとめています。




他の引受幹事だと、前受け金不要の野村證券からの申込みを行い、同様に前受け金不要の松井証券からも参加しておきましょう。


しばらく前に松井証券で当選したため面倒でも申込むようにしています。前受け金不要の証券会社は下記記事にまとめています。




またコラントッテのブックビルディング申込をLINE証券で行っていたところ複数銘柄の取扱いが行われることがわかりました。


どうやら野村證券が主幹事を行う銘柄すべてがLINE証券のIPO取扱いになるようですね。




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ブレインパッド(3655)PER63.45倍PBR8.22倍
ALBERT(3906)PER87.31倍PBR6.97倍
ニューラルポケット(4056)PER218.69倍PBR50.3倍
※2021年7月09日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年8月01日~2025年6月30日360,000株100円
2018年2月27日~2026年1月30日30,000株100円
2021年1月22日~2028年12月21日200,000株300円
2022年2月15日~2029年1月12日98,000株400円


ストックオプション(新株予約権)で行使期限を迎えている株数は590,000株となっています。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


ブレインズテクノロジー(4075)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

ブレインズテクノロジーのIPOは業績が良いことで安心して参加できそうです。プラチナ株とまでは言えませんが人気の高いストック型のビジネスを行っています。


ブレインズテクノロジー(4075)IPOの評価
※ブレインズテクノロジー公式サイト引用


競合となる企業は多数存在するようですが、サービス特性や導入実績、保有特許やノウハウなどで優位性を確保できていると同社は考えているようです。


IPOでも度々出てきますが、深層学習や自然言語処理の技術なども持ち合わせています。


ただ売上に対して収益規模が低いためセカンダリー投資には気を付けましょう。コロナ禍は同社に追い風だと思いますが利益水準がまだ低いようです。


上場後は製造業や通信業といった既存顧客の領域以外にも積極的に営業を行っていくそうです。また新たな技術やニーズに基づく新サービス等を提供したいとあります。


発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は16.6%となっていました。


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