アイデミー(5577)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。公開株数が少なく需給ひっ迫の可能性もありそうです。


主幹事はみずほ証券とSBI証券が共同で務め、公開株数345,300株、オーバーアロットメント51,700株です。上場規模は想定発行価格710円から計算すると約2.8億円になります。


アイデミー(5577)IPOが上場承認 
※アイデミー公式サイト引用


同社はAI/DXというテーマで、特にエンタープライズ企業に対してデジタル技術の内製化を支援するアプローチを実行しています。


AIや新しいソフトウェア技術をビジネス現場で利用できるようにし、顧客企業内に必要なリソースや人材を揃えた上でシステム開発の内製化を支援しています。


業績が急拡大しているためIPOのタイミングとしては良さそうです。オファリングレシオ的にも面白そうです。


同社のAIコンサルタントやエンジニアは日本を代表するデジタル企業から参画し多様なバックボーンを持つ人材が揃っているそうです。


現在は市場規模の拡大と共に業績を伸ばせるタイミングなのかもしれません。


売出株中心の上場となっていますが上場規模が小さいため問題視されないと考えています!!


アイデミー(5577)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月22日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容 デジタル人材の育成支援を行うオンラインDXラーニング「Aidemy Business」及びデジタル変革を伴走型で支援する「Modeloy」の提供をはじめとするAI/DXに関するプロダクト・ソリューション事業
ブックビルディング6月06日~6月12日
想定価格710円
仮条件810円~1,050円
公開価格1,050円
初値結果5,560円(公開価格5.30倍)
企業情報https://aidemy.co.jp/
監査人有限責任あずさ監査法人
手取金の使途
  • 事業拡大のための採用費及びその人件費
  • コンテンツへの投資
  • マーケティングへの投資


項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数295,300株→ 400,000株
公開株数(合計)345,300株→ 450,000株
オーバーアロットメント51,700株→ 67,500株
上場時発行済み株数3,967,600株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約28.2億円
幹事団みずほ証券(共同主幹事)
SBI証券(共同主幹事)
大和証券
楽天証券
松井証券
丸三証券
極東証券
あかつき証券
岩井コスモ証券
東海東京証券
委託見込SBIネオトレード証券
大和コネクト証券


アイデミー(5577)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格710円を基に吸収金額を算出すると約2.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約2.8億円規模の上場となります。


同社は主にAI/DXに関するプロダクト・ソリューション事業を展開しており、法人向けのAI/DXプロダクトやAI/DXソリューション、個人向けのAI/DXリスキリングから成り立っています。


AI/DXプロダクトでは、主にエンタープライズ企業のデジタル変革を行う土台づくりやデジタル技術内製化のために、デジタル人材の育成支援を行うオンラインDXラーニング「Aidemy Business(アイデミービジネス)」を行います。


また、講師を派遣し研修を実施する講師派遣型デジタル人材育成研修「Aidemy Practice(アイデミープラクティス) 」を提供します。


アイデミー(5577)の業績
※有価証券届出書引用


AI/DXソリューションでは、主にエンタープライズ企業向けに様々な現場のデジタル変革に必要なテーマ選定、PoC開発、システム開発、運用までの全ての領域を顧客企業に伴走しながら支援するModeloy(モデロイ)のサービスを提供しています。


AI/DXリスキリングでは、個人領域におけるデジタル人材育成支援プログラムAidemy Premium(アイデミープレミアム)のサービスを提供し個人のリスキリングを支援しています。


アイデミー(5577)IPOの事業の概況
※有価証券届出書引用


同社主要サービスである「Aidemy Business」は、主にエンタープライズ企業に対してAIやIoT、DX、ブロックチェーン技術等のデジタル技術内製化に向けて必要なデジタル人材育成支援を行うオンラインDXラーニングだそうです。


「Modeloy」は主にエンタープライズ企業向けにデジタル変革におけるテーマ選定、PoC開発、システム開発、運用までの全ての領域を顧客伴走型で支援するサービスになります。


顧客伴走型支援とは、同社が顧客企業と密接に協力してプロジェクトを進めることにより、顧客企業のデジタル変革を支援するサービスになります。


アイデミー(5577)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


また、AI/DXプロダクトとAI/DXソリューションは相互にシナジーを発揮することで好循環するビジネスモデルになるそうです。


「Aidemy Premium」は個人領域におけるデジタル人材育成支援プログラムになり、3ヶ月~6ヶ月ですぐに使えるデジタルスキルの習得を目指すオンラインのリスキリング支援サービスになります。


アイデミー(5577)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年6月10日、東京都千代田区大手町一丁目2番1号に本社を構えます。代表取締役執行役員社長CEOは石川聡彦氏(1992年10月22日生まれ)、株式保有率は44.81%(1,960,500株)です。


従業員数72人で臨時雇用者40人、平均年齢35.3歳、平均勤続年数1.9年、平均年間給与6,487,000円です。


セグメントはAI/DXに関するプロダクト・ソリューション事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
石川 聡彦1,960,500株44.81%
UTEC4号投資事業有限責任組合823,900株18.83%
白井 元320,000株7.31%
Skyland Ventures2号投資事業有限責任組合257,100株5.88%
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合88,500株2.02%
ダイキン工業株式会社88,400株2.02%
株式会社テクノプロ88,400株2.02%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年12月18日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、ベンチャーキャピタル(VC)や法人、個人に対して90日間(2023年9月19日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除は発行価格の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


アイデミー(5577)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が810円~1,050円に上振れしました。また売出株が増加しオーバーアロットメントも増加しているため上場による吸収金額が最大で約5.4億円、時価総額41.7億円になります。


仮条件の大幅上振れ、そして売出株数の増加により好感されているようです。ただ異常ともいえる予想値が出ているため本当にそのような結果になるのか?それマジですか?と言いたい状況です。


プロダクトの粗利率が9割以上になり、広告宣伝費も基本的に必要ないとの観測です。前期まで赤字だったにも関わらず評価が高く強烈な需給ひっ迫が想定されるそうです。


値付け自体が低くAIソリューション専門企業を意識した初値が期待できるようです。またAI関連に資金が直近で向かっているためオーバーシュート気味な初値が期待できそうです!!


大手初値予想2,500円~3,500円
修正値5,000円~5,700円
直前予想5,250円

※注目度B


業績を確認すると2023年5月期の単独予想を確認することができました。売上16.50億円となり前期比42.73%増、経常利益2.00億円となり前期-0.08億円からの黒字となります。


四半期利益は2.31億円となり前期-0.08億円からの完全黒字化の予想です!


公開価格が1,050円決定の場合の指標はEPS58.88からPER17.83倍、BPS215.56からPBR4.87倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


デジタル人材の育成支援を行う企業になりますが初値5,700円だとPER96.81倍になります。


赤字企業だったため法人税支払いを正常化した場合の実質PER比較ではPERの数値が異なりますが、本当に初値予想5,000円~5,700円という数値が妥当なのか?個人的にも疑問です。


kimukimu

このIPOに当選できたら爆益期待が高まりますね!



ロックアップ解除が初値形成後になっているため初値高騰は間違いないと思いますが、仮条件上限1,050円の株が5,000円以上になるのでしょうか?


興味深い銘柄なのでIPOに落選しても監視しておきたいと思います。同社のセカンダリーが続くと他の銘柄でも大きな利益が見込めそうです。


久々に驚くような予想がでたと感じます。第1段の予想から上がり過ぎでしょう?


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(共同主幹事)315,300株70.07%
SBI証券(共同主幹事)112,600株25.02%
大和証券6,700株1.49%
楽天証券2,200株0.49%
松井証券2,200株0.49%
丸三証券2,200株0.49%
極東証券2,200株0.49%
あかつき証券2,200株0.49%
岩井コスモ証券2,200株0.49%
東海東京証券2,200株0.49%


VC売出し色が強いためかオファリングレシオが絞られています。吸収金額は想定ベースで約2.8億円なので需給不安はなさそうです。


今期は赤字から黒字転換となるため買い気配から始まると考えられます。この規模で共同主幹事は珍しいと思います。


ネット抽選組の当選は難しそうですね。公募株数が少なく単価も低いため当選できたらラッキーと考えましょう。主幹事からの申込みを中心に行っておくとよさそうです。


また、投資ツールで好評のmoomoo証券のアプリをご存知でしょうか?どうやら今後バージョンアップする期待があるようです。


詳しい内容は下記記事でまとめています。無料で使える投資ツールになります!




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
インソース(6200)PER44.14倍PBR17.11倍
ビズメイツ(9345)PER17.16倍PBR4.94倍
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(9610)PER-倍PBR0.65倍
※2023年6月05日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年6月21日~2031年6月20日2,600株600円
2021年6月28日~2029年6月27日45,500株179円
2022年5月30日~2030年5月28日39,500株450円
2022年9月01日~2032年5月31日320,000株451円
2023年6月16日~2031年6月07日50,400株600円


ストックオプション(新株予約権)は全株数の458,000株が上場時に行使期限を迎えます。新株予約権信託320,000株を含みます。


発行済株式総数3,917,600株に対する新株予約権の割合は11.69%に相当します。新株予約権による潜在株式数は458,000株です。


アイデミー(5577)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

アイデミーIPOは全力で当選を狙いたいと思います!


共同主幹事なのはやや気になりますが、個人投資家だけで吸収できそうな上場規模となっているため問題ないと思います。


アイデミー(5577)IPOのまとめ
※アイデミー公式サイト引用


目論見で調べると自己資金及び営業キャッシュ・フローによる安定的な財務基盤を確保できているそうです。


これまでの赤字額が大きいとは言えませんが、VC出資や資本提携などで乗りきってきたように感じます。


AI/DXビジネスの国内市場は成長を続けており2030年度には5兆1,957億円という予想値が出ています。日本政府もデジタル変革を推進する施策を積極的に展開している状況です。


ただ競合も多いためシステム開発力が他社に劣る場合は業績が悪化する可能性があります。投資家にはわかりにくい部分だと思います。来期予想が出れば判断しやすいかもしれません。


と言うことで積極的にIPO抽選に申込みたいと考えています!


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