ABEJA(アベジャ)[5574]のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。IPO空白期間があるため人気だと思います。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,250,000株、オーバーアロットメント187,500株です。上場規模は想定発行価格1,390円から計算すると約20.0億円になります。


ABEJA(アベジャ)[5574]IPOが上場承認
※ABEJA公式サイト引用


主力事業がデジタルトランスフォーメーション(DX)になるためIPOでも人気が見込めると思います。


同社は継続的・安定的な運用を行うソフトウェア(ABEJA Platform)の研究開発を行い、データ生成からデータ収集、データの加工、データ分析、AIモデリングまでのプロセスを提供しています。


売上が一番大きな企業はSOMPOホールディングス(介護事業・保険事業のDX推進、デジタル人材の育成支援等の取組み)となっています。


その他、ヒューリックやダイキン工業など大手企業へサービスを提供し、業界横断で300社以上の取引実績があるそうです。


業績確認では今期から黒字転換となるためインパクトがありそうです。しかもいきなり3億円以上の純利益が見込めそうです!


ABEJA(アベジャ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月13日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容DXプラットフォーム「ABEJA Platform」を基盤として顧客企業のDXを総合的に支援する「デジタルプラットフォーム事業」の運営
ブックビルディング5月29日~6月01日
想定価格1,390円
仮条件1,450円~1,550円
公開価格1,550円
初値結果4,980円(公開価格3.21倍)
企業情報https://www.abejainc.com/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 顧客基盤の拡大、深耕のための人件費
  • ABEJA Platformの拡充のための開発費・運用費及び研究開発費
  • 人材の採用費


項目株数データ
公募株数700,000株
売出株数550,000株
公開株数(合計)1,250,000株
オーバーアロットメント187,500株
上場時発行済み株数8,411,400株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約116.9億円
幹事団野村證券(主幹事)
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
みずほ証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
委託見込LINE証券
auカブコム証券


ABEJA(アベジャ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,390円を基に吸収金額を算出すると約17.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約20.0億円規模の上場となります。


同社はディープラーニングをきっかけとして設立され、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援するビジネスを行っています。


独自AIの開発・運用プラットフォームの「ABEJA Platform」上で顧客企業の競争優位の源泉となるビジネスプロセスを変革し、継続的な収益成長の実現に伴走するデジタルプラットフォーム事業を営んでいます。


ABEJA(アベジャ)の業績
※有価証券届出書引用


ABEJA(アベジャ)の事業はABEJA Platformを基盤とし「トランスフォーメーション領域」と「オペレーション領域」に分類されます。


トランスフォーメーション領域はフロー型の契約形態となり、企業のデジタルトランスフォーメーションニーズに対応したプロフェッショナルサービスとなるABEJA Platformを導入し提供します。


オペレーション領域はストック型の契約形態となりABEJA Platform上に構築した様々なシステムを汎用的な仕組み・サービスとして提供します。


主力はトランスフォーメーション領域になり、2022年8月期の売上では全体の84.1%を占めています。


ABEJA(アベジャ)IPOの事業系統図とKPIハイライト
※有価証券届出書引用


同社は多種多様な業界・業態300社以上のデジタルトランスフォーメーションを支援する上で培ったナレッジを活かし、顧客のニーズにあわせたサービスを行います。


設計や開発、構築及び運用までデジタルトランスフォーメーションに必要な工程をデジタル版EMSとしてフルマネージドサービスで請け負うそうです。


顧客はABEJA Platformのサービスを活用することで、AIシステムをシームレスに基幹業務に取り入れ、運用することが可能になるそうです。


ABEJA(アベジャ)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


収益構造を調べると、トランスフォーメーション領域は顧客企業のDX推進のための各種支援に伴う収入が主な収入となっています。


多くはフロー型契約となりますが、一方で長期間にわたる計画的なプロセスとなるため、売上高に占める継続顧客の割合は高くなっています。


オペレーション領域は、顧客企業に提供する汎用的な仕組み・サービスに応じたストック型が主な収入となります。


ABEJA(アベジャ)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2012年9月10日、東京都港区三田一丁目1番14号に本社を構えます。代表取締役CEOは岡田陽介氏(1988年12月15日生まれ)、株式保有率は17.76%(1,708,100株)です。


従業員数87人で臨時雇用者12人、平均年齢36.6歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与8,934,000円です。


セグメントはデジタルプラットフォーム事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
岡田 陽介1,708,100株17.76%
SOMPO Light Vortex株式会社1,693,500株17.61%
ヒューリック株式会社432,945株4.50%
株式会社インスパイア・インベストメント430,400株4.47%
外木 直樹355,000株3.69%
富松 圭介354,155株3.68%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合347,200株3.61%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年12月09日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


VC Worldwide, Ltd.とGoogle International LLCは90日間(2023年9月10日まで)のロックアップが付与されています。解除条項はありません。


また、売出人やVC等に対して90日間(2023年9月10日まで)のロックアップ付与、発行価格の1.5倍以上でロックアップ解除となります。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


ABEJA(アベジャ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,450円~1,550円に上振れ決定しました。吸収金額は最大で約22.3億円、時価総額は約130.4億円になります。


比較対象は直近に上場したリッジアイ(5572)でよさそうです。リッジアイに比べて営業利益率が高いため高PERでも買われるようです。


AI関連でPER100倍程度であれば一般的であり同社も積極的に買われると考えられています。ただ日経平均は高くなっていますが、新興株はさえない状況が続いています。


マザーズ指数も飛ばず、一部の大型銘柄が買われている状況となっています。しかしトータル的に考えてもPER100倍程度は余裕みたいですね。IPO空白期間があるため買い先行となることは間違いなさそうです!


大手初値予想2,000円~3,200円
修正値3,500円~3,800円
直前予想4,700円

※注目度A


業績を確認すると2023年8月期の単独予想を確認することができました。売上27.67億円となり前期比39.89%増、経常利益3.66億円となり前期-1.81億円からの黒字転換となります。


四半期利益は3.20億円となり前期-1.96億円からの完全黒字予想です!


公開価格が1,550円決定の場合の指標はEPS40.74からPER38.05倍、BPS364.05からPBR4.26倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


VC出資なども確認できるため翌日持ち越しは考えられていませんが状況次第だと個人的に考えています。是非当選を狙いIPO抽選に参加しておきましょう!


4,000円程度までなら期待できるようです。初値4,000円だと公開価格の2.58倍になりそうです。


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)1,125,200株90.02%
SBI証券93,700株7.50%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券12,500株1.00%
みずほ証券9,300 株0.74%
楽天証券3,100株0.25%
マネックス証券3,100株0.25%
松井証券3,100株0.25%


公開株数が多いため当選を狙っておきたいIPOだと思います。主幹事の野村證券を中心とした申込を行い平幹事でも当選を狙いたいと思います。


当選確率は低いかもしれませんが自分でできることを行っておきましょう。利益見込みは高いと考えています。


資金不要でIPO抽選に参加できる松井証券からの申込みも徹底しておきたいと思います。IPOルールは下記記事でまとめています!




クラウドバンクに口座を持っていると毎日ログインするだけで楽天ポイントを貰えます。先日ポイントが貯まっていたため利用しました。


また、口座開設後に1万円投資すると2,500円分の楽天ポイントが貰えます。私も利用しているクラファン企業になります。詳しい内容は下記記事でまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PKSHA Technology(3993)PER131.33倍PBR2.92倍
エクサウィザーズ(4259)PER570.00倍PBR5.81倍
Ridge-i(5572)PER121.9倍PBR8.32倍
※2023年5月29日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2016年6月24日~2024年6月23日104,600株154円
2016年6月24日~2024年6月23日30,000株154円
2017年10月02日~2024年9月30日5,000株154円
2018年8月24日~2026年8月23日136,000株270円
2017年1月01日又は上場日のいずれか遅い日~2026年12月31日100,000株275.4円
2020年3月28日又は上場日のいずれか遅い日~2028年3月27日31,000株270円
2020年11月21日又は上場日のいずれか遅い日~2028年11月20日25,500株1,000円
2021年3月07日又は上場日のいずれか遅い日~2029年3月05日83,000株1,000円
2021年8月19日又は上場日のいずれか遅い日~2029年8月18日25,500株1,000円
2022年9月05日又は当社普通株式がいずれかの証券取引所に上場した株式公開日後1年10か月が経過した日のいずれか遅い日~2030年8月31日235,000株450円
2021年12月17日~2031年12月16日393,000株133.2円
2023年11月29日~2031年11月28日189,000株130円
2021年12月17日~2031年12月16日27,500株133.3円
2022年4月12日~2032年3月31日332,000株215円
2022年4月12日~2032年3月31日190,000株215円


ストックオプション(新株予約権)は1,718,100株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数7,711,400株に対する新株予約権の割合は24.7%に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,907,100株です。


新株予約権の割合が多く懸念材料があります。


ABEJA(アベジャ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ABEJA(アベジャ)IPOは初値売却で利益が見込めると思います。


ベンチャーキャピタル出資も多いためロックアップ解除となる発行価格(公開価格)1.5倍以上は注意が必要だと思います。


新株予約権の割合も多いため上場後はもたつくかもしれません。


ABEJA(アベジャ)[5574]IPOのまとめ
※ABEJA公式サイト引用


SOMPOホールディングスなど大手企業へサービスを提供している安心感はあると思います。


デジタルトランスフォーメーション(DX)と聞くと「またか?」と思いますが、DX市場は現在も伸び続けています。


DX市場の予想は2020年度の1兆3,821億円から2030年度には5兆1,957億円に成長すると予想が出ています。


新しいIT領域の誕生も考えられなくもありませんが現段階でIPOでは人気事業です。公募組は今期黒字が期待できるため積極的に抽選に参加しておきましょう。


IPO空白期間が発生したためセカンダリー組も投資してくると予想されます。上手くいけば初値1.5倍~2.0倍程度が期待できそうです。


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