「IPO承認」シーユーシー(9158)の上場データと初値予想を考察！当選確率は高そう

シーユーシー(9158)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。大型のIPOが登場し当選を狙いたいと考えています！


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券、ゴールドマン・サックス証券の3社が共同で引受けます。


公開株数6,400,000株、オーバーアロットメント960,000株です。上場規模は想定発行価格1,670円から計算すると約122.9億円になります。売出株はなく海外販売が予定されています。



※シーユーシー公式サイト引用


親会社がエムスリー(2413)になり、エムスリーはソニーグループの関連会社になります。


企業規模が大きい銘柄が登場し機関投資家に好まれるIPOなのか調べる必要があります。また、医療系のIPOは判断が難しいため詳しく調べてから投資したほうがよさそうです。


手広く事業を展開し関連会社だけでも21社あります。事業も多角化しているため大手予想を確認してから投資スタンスを決めたいと考えています。


利益が出ている企業ですが親子上場になるため少し調べる必要がありそうです。


直近2期の業績拡大はコロナワクチン接種支援や在宅治療などの押し上げが目立ちます。


上場タイミングとしては良さそうですが、2024年3月期予想ではコロナワクチン接種支援による収益が期待できない気がします。どうでしょうか！

シーユーシー(9158)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	6月21日
市場	グロース市場
業種	サービス業
事業内容	医療機関支援事業、居宅訪問看護事業及び在宅ホスピス事業
ブックビルディング	6月05日～6月09日
想定価格	1,670円
仮条件	1,800円～1,920円
公開価格	1,920円
初値結果	4,430円(公開価格2.31倍)
企業情報	https://www.cuc-jpn.com/
監査人	PwCあらた有限責任監査法人
手取金の使途	新規の在宅ホスピス施設開設に係る建設資金のための投融資

項目	株数データ
公募株数	6,400,000株
売出株数	0株
公開株数(合計)	6,400,000株
オーバーアロットメント	960,000株
上場時発行済み株数	29,030,400株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約484.8億円
幹事団	三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) みずほ証券(共同主幹事) ゴールドマン・サックス証券(共同主幹事) SMBC日興証券 SBI証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券
委託見込	auカブコム証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券

シーユーシー(9158)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,670円を基に吸収金額を算出すると約106.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約122.9億円規模の上場となります。


グループ企業はシーユーシーと国内連結子会社13社、海外連結子会社7社から構成されています。


同社グループは医療機関支援セグメント、及び訪問看護セグメントを報告セグメントとして事業展開しています。


医療機関支援セグメントでは、支援先医療機関に対し経営支援から売上成長支援まで様々なソリューションをワンストップで提供する事業を行います。


訪問看護セグメントでは、同社の子会社を通じ居宅訪問看護の提供や在宅ホスピスの運営といった事業を行っています。



※有価証券届出書引用


急性期から回復期、慢性期、終末期の各ステージにおいて患者や医療従事者、医療機関向けに様々なサービスを展開しています。


具体的には、急性期から終末期に亘るステージでは、医療機関支援セグメントにおいて病院やクリニック等に対する医療機関支援事業を運営しています。


また、回復期から終末期に亘るステージでは、訪問看護セグメントにおいて居宅訪問看護事業及び在宅ホスピス事業を運営しています。



※有価証券届出書引用


医療機関への経営支援では、訪問診療クリニック、病院、透析クリニック、眼科クリニック、小児科クリニック等を運営する医療機関向けに経営戦略策定・経営管理支援、マーケティング支援、人材派遣などをオールインワン月額報酬で受託しています。


この他、新規クリニック開設支援、病床転換支援、M&A・PMI(事業承継後の統合プロセス)支援等の一括サービスをワンタイム報酬で受託しています。


同社の医療機関への経営支援の特徴は、広範なサービスを一体的に提供することだそうです。


多くの支援先医療機関に経営支援人材が常駐し、医療機関を効率的かつ安定的に運営できるように支援することで、支援先医療機関と継続的に契約していることが特徴となっています。



※有価証券届出書引用


訪問看護では居宅の利用者向けに訪問看護のサービスを提供しています。


具体的には健康状態のアセスメントや日常生活の支援、心理的な支援、予防的看護など多岐に亘るサービスを実施しています。


関連会社も多く存在し、サービスの多角化で事業内容も多くなっています。一覧表が目論見にあったため下記画像がわかりやそうです！



※有価証券届出書引用

シーユーシー(9158)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年8月08日、東京都港区芝浦三丁目1番1号に本社を構えます。代表取締役は濵口慶太氏(1974年3月14日生まれ)、株式保有率は8.07％(1,820,000株)です。


従業員数464人で臨時雇用者26人、平均年齢37.8歳、平均勤続年数2.5年、平均年間給与6,169,000円です。連結従業員数は3,159人で臨時雇用者は596人です。


連結のセグメント別従業員数は医療機関支援577人(臨時213人)、訪問看護2,477人(臨時361人)、その他5人(臨時7人)、全社共通100人(臨時15人)となります。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
エムスリー株式会社	18,600,000株	82.47％	○
濵口 慶太	1,820,000株	8.07％	○
株式会社日本政策投資銀行	870,400株	3.86％	○
田邉 隆通	414,000株	1.84％	○
吉田 豊美	140,000株	0.62％	○
桶谷 主税	104,000株	0.46％	○
橋本 淳	74,000株	0.33％	○

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年12月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。

シーユーシー(9158)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格から仮条件範囲が大幅に引き上げられ1,800円～1,920円に決定しました。上場による吸収金額は最大で約141.3億円、時価総額約557.4億円になります。


また、アセットマネジメントOne株式会社運用のファンド7本が最大13億円相当の株式を購入すると関心の表明が行われています。


減益タイミングでの上場になりますが機関投資家は特に問題視していないようです。高齢化社会に突入しているため業績拡大となることが想定されています。


コロナ特需は今後発生しないと考えられていますが、ホスピス事業に対し期待先行で買われる展開も想定されるようです。


大手予想に詳しい数値が色々と出ているようですが、まとめると、評価が高くPERも同業に比べ高い水準となる可能性があるようです。


仮条件上振れによりPER的な旨味はなくなったように思います。ただ機関投資家の資金が期待できる銘柄のため初値は高くなりそうです。




業績を確認すると2024年3月期の連結予想を確認することができました。売上収益318.64億円となり前期比9.50％減、営業利益34.44億円となり前期比6.49％減となります。


四半期利益は20.33億円となり前期比16.10％減の予想となっています。


公開価格が1,920決定の場合の指標はEPS75.47からPER25.44倍、BPS874.59からPBR2.20倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


同社よりも業績水準が低いとされる日本ホスピスホールディングス(7061)のPERは35.9倍になっています。参考値になる可能性があります。


シーユーシーみたいな銘柄は気が付けば株高となっているパターンがあります。業績ありきだと考えられますが老人の医療費が拡大しているため収益イメージはつかみやすそうです。


海外販売については公開価格発表時に決定すると思います。


6月のIPO当選を考えるとシーユーシーを1単元でも良いので押さえておきたいところです。親子上場懸念は殆ど考えられていないようです！

幹事名	割当株数	引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同)	3,392,000株	53.00％
みずほ証券(共同)	1,536,000株	24.00％
ゴールドマン・サックス証券(共同)	1,280,000株	20.00％
SMBC日興証券	102,400株	1.60％
SBI証券	51,200株	0.80％
松井証券	12,800株	0.20％
マネックス証券	12,800株	0.20％
楽天証券	12,800株	0.20％

親会社がエムスリー(2413)で売出株がなく全て公募株となっています。


業績規模も大きいため内容を詳しく確認してIPO抽選に参加したいと思います。医療系のIPOでも支援事業だと期待できそうです。


IPO当選を狙うのであれば主幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券になりそうです。ペナルティーがある三菱UFJモルガン・スタンレー証券だと当選しやすそうです。


この他にはauカブコム証券からの申込みが有効だと思います。口座を開設している方はブックビルディングに参加しておいて、その後購入申込を行うのか判断すれば良いと思います。


2段階の申込みが必要なので気を付けてください。BB申込みだけでは抽選に参加できません！詳しいIPOルールは下記記事にまとめています。


三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託販売が期待できます！




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
エス・エム・エス(2175)	PER35.71倍	PBR6.78倍
エムスリー(2413)	PER43.89倍	PBR7.36倍
ソラスト(6197)	PER10.56倍	PBR2.79倍

※2023年6月06日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2022年8月22日～2032年8月21日	597,600株	1,406円

ストックオプション(新株予約権)は597,600株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数22,630,400株に対する新株予約権の割合は2.64％に相当します。新株予約権による潜在株式数は597,600株です。

シーユーシー(9158)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

シーユーシー(9158)IPOは前向きに検討したいと思います。


公開株式数が多いため当選確率はそこそこあると思います。業績規模も大きいため機関投資家に好まれると考えています。



※シーユーシー公式サイト引用


日本は超高齢社会に備えた医療機関の機能転換が求められ、病院医療よりも医療費を大幅に抑えられる在宅医療の拡大を厚生労働省も推進しています。


同社にとっては追い風であり、在宅ホスピス事業に期待できると考えられます。


現時点で3社が上場企業として在宅ホスピス事業を行っているようです。同社を含めれば4社になると目論見にあります。ないが言いたいのかと言えば、需要に供給が追い付いていないため成長の余地があるということです。


海外でも事業展開を行い、医療機関への経営支援等の幅広い提供を行っています。




競合については各種サービスを包括的に提供できる企業は他に存在しないようです。同社のように複合的なサービスが混在するとマネジメント面でも難しさを感じます。


結局は株価が類似企業比較で割安であれば人気が見込めると思います。あとは上場時の地合いですよね。


良質なIPOでも地合いが悪ければ大型上場の場合はリスクが高くなります！


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