後期型IPO申込(後期型IPO抽選)をご存知でしょうか。通常のIPO申込の日程とは少し異なり、ブックビルディング申込の他に購入申込を必要としている証券会社があります。探してみると数社あるため事前に把握しておくとよいと思います。


また、後期型IPO抽選ルールを証券会社別にまとめているのでそちらも参考になると思います。一般信用売建ができる企業も含まれているため使い方によってはIPO以外でも使えます。


岩井コスモ証券IPO抽選ルール(購入申込)
※岩井コスモ証券


岩井コスモ証券の日程を見て頂くとブックビルディング期間の後に、「当社での購入申込期間」というものがあります。


この「当社での購入申込期間」中に購入申し込みを再度行わなければIPO抽選権を得ることはできません。もし忘れていた場合には抽選されずに失効となります。


この2回の申込みが非常に面倒なので私も度々忘れてしまいます。幹事引受け株数が多い場合の時だけは忘れないように購入申し込みまでしておきたいものです。


auカブコム証券IPO抽選ルール(購入申込)
※auカブコム証券


auカブコム証券も同様に「購入申込」をしなければいけません。


同じように「当社購入申込期間」という表示があります。この期間中に申し込みをしなければ、抽選から外されます。私は上記2社を比べた場合、auカブコム証券での当選が多い気がします。

【後期型IPOの申込手順】
① IPO日程と銘柄情報を確認する
② 仮条件の発表を確認
③ ブックビル申込期間中にブックビルディング申込をする
④ 購入申込期間に購入申込を済ませる
⑤ IPO当落の発表が行われる


基本的にIPO申込は「③ブックビル申込期間中にブックビルディング申込をする」の後に抽選が行われ、当選もしくは落選(補欠)が決定します。


しかし、後期型IPO申込を採用している企業はブックビルディング申込だけでは抽選されず購入申込をしないと抽選に参加できません!


だから購入申込忘れをする事が多いのです。企業によってはブックビルディング段階で資金が不要の場合もあります。必要であっても一時的に出金が可能の場合もあります。


この辺りは個別記事を見て頂きたいと思います。多くの証券会社では購入申込の段階で基本的に資金拘束されます。


【後期型IPO申込を採用している企業】
岩井コスモ証券
auカブコム証券
楽天証券
GMOクリック証券


上記の中でも岩井コスモ証券とauカブコム証券のIPO取扱いは多いため口座を持っていた方が良いでしょう。


松井証券ではブックビルディング申込をせずに購入申込が出来ますが、ブックビルディング申込者を優先的に配分するとありますから、余程の不人気IPOじゃない限り当選しないのではないかと考えられます。




※追記
松井証券は前受け金不要でIPO抽選に参加できるようにルールが変更されています。詳しくは上記記事をご確認ください。またIPO幹事引受け数が増加傾向にあります!


証券口座は無料で開設できるため、どれだけIPOに熱を入れるかだと思います。IPO投資を好んでされている方はすべての口座を開設されていることでしょう。


auカブコム証券は三菱UFJモルガン・スタンレー証券からIPOを委託されているので取扱い数も多くなっています。


後期型IPO申込を採用している企業は、少し面倒ですがその手間をどう考えるか?だと思います。後期型抽選を採用している企業数は多くありません。それに2回申込みが必要になるため申込忘れが続出します。




楽天証券の後期型IPO抽選は抽選倍率が出るって知っていますか?

後期型抽選を採用している証券会社の中でも楽天証券は抽選倍率がわかります。また幹事引受けに積極なため取扱い数も増加傾向にあります。


多くの証券会社がIPOの幹事引受けに意欲を見せているようです!


楽天証券の抽選倍率表示



上記は楽天証券でIPO抽選結果が出た場合に表示される抽選倍率を表しています。


私の当選確率は256分の1になります。これがわかっていれば落選しても驚きはなく逆に安心材料になります。ただ倍率が20倍くらいの時もあるのでその時は運のなさにかなり凹みます。


私の場合は妻も楽天証券に口座を開設しているため1名義よりも当選しやすいと思います。最近は最低単元(100株)を殆ど抽選に回しているようなので以前より当選しやすいと思います。


楽天証券のIPO抽選ルールは下記記事でまとめているのでよかったら参考にしてください。




GMOクリック証券の後期型IPO抽選は当選確率が高いんです!でもデメリットも大きい

GMOクリック証券の後期型のIPO申し込みは当選しやすいとされています。理由は単純にIPO口座数が少ないからです。


証券口座が少ない理由もはっきりしています。それはIPO取扱い数が少ないからです。


IPOの取扱い数が少ないため証券口座を開設していない方が多いのは事実としてあります。そのためIPO取扱いがある場合には当選しやすいとされています。委託幹事として最近は取扱いが多くなっていますが、自社グループの上場では必ず取扱いがあると言っても良さそうです。


2020年7月15日上場したGMOフィナンシャルゲート(4051)は公開価格2,540円でした。そして初値は6,550円のためIPOに当選していれば4,010円の利益手にすることができました。






SNSで探すと当選者が結構出てくるので当選者が多かった事が推測できます。1回の当選で40万円以上の利益は大きいですね。


取扱い数が少なくても当選確率が高めであれば面倒でも口座を開設しておくべきでしょう。


GMOクリック証券のIPO抽選ルールは下記記事でまとめています。過去の自社グループ企業の取扱いなどにも触れています。



岩井コスモ証券ってIPOに当選できるの?後期型抽選採用だけど実は店頭系証券なんです

岩井コスモ証券も後期型IPOになります。昔から抽選方法に変更がないため後期型では一番有名な企業だと思います。


グループも合併を繰り返し大きく成長しています。また新しく岩井コスモ証券のIPO抽選ルールを書き直したのでよかったらこちらも参考にしてください。


SNSで探すと当選者は出てきます。私は当選を頂いたことがありますが、なかなか当選できない証券会社の一つかもしれません。




幹事引受けの10%以上をネット抽選に回しているため当選しにくいと思います。主幹事も引き受けることがあるのでその時は当選のチャンスです。


ただ主幹事引受けが多いとは言えない状況です。証券会社としては中堅にあたるためIPO取扱い数は多いです。1年間に取扱う割合だけ考えると3割~4割ほど幹事入りします。


ネット系であれば当選しやすいと思いますが、店頭系なのでそもそもの抽選割合が少ないんですよね。それでも毎回当選を狙い申込んでいます。


私よりもなぜか妻のほうが当選した回数が多いです。抽選参加回数は圧倒的に私のほうが多いと思います。


カブドットコム証券は上記で三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託幹事を引き受けていると書いているのでそちらを参考にしてください。


また、IPO初心者に向けたまとめ記事を作成しているので、よかったら下記記事から店頭系やネット系証券の判断をしてみてください。記事が少し長いですけどね。


ともあれIPO抽選は証券口座を開設するのに費用は一切かかりません。資金移動もネットバンクを利用すれば無料化できます。何が一番手間取るかと言えば、抽選の申込みと資金移動です!


それだけで利益が出ると思えば証券口座開設くらい頑張れると思います。


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