クリアル(2998)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。不動産投資型クラウドファンディングを行っている企業で有名です。


主幹事はSBI証券が務め公開株数1,002,000株、オーバーアロットメント150,300株です。上場規模は想定発行価格900円から計算すると約10.4億円になります。


今期業績がかなり良いため初値需要は高いと思います。


クリアル(2998)IPOが上場承認
※クリアル公式サイト引用


機関投資家等のプロ向けに不動産投資運用サービスを展開している企業です。


同社の有するプロ向け資産運用ノウハウにDXを組み合わせ、一般個人には手の届きにくい非公開市場である不動産投資市場へ、すべての個人がアクセスできるようなプラットフォームを今後構築していくそうです。


個人でも簡単に投資ができるクリアル(CREAL)がそれに当てはまると思います。1口1万円からオンラインで不動産投資が始められます。


ここ数年多くの投資家が参入し事業者も多くなっています。私は不動産投資型のクラウドファンディング事業者と話ことも多く、クリアルみたいな企業規模を目指していると伺うことがあります。


目標にされる企業なのでIPOでも期待できそうです!!


クリアル(2998)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日4月28日
市場グロース市場
業種不動産業
事業内容資産運用プラットフォーム事業、ワンルームマンション投資、富裕層・機関投資家向け資産運用
ブックビルディング4月13日~4月19日
想定価格900円
仮条件850円~930円
公開価格930円
初値結果1,600円(公開価格1.72倍)
企業情報https://corp.creal.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 既存社債の償還資金
  • クラウドファンディング組成時の劣後出資資金へ充当


項目株数データ
公募株数743,000株
売出株数259,000株
公開株数(合計)1,002,000株
オーバーアロットメント150,300株
上場時発行済み株数5,015,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約45.1億円
幹事団SBI証券(主幹事)
みずほ証券
大和証券
岡三証券
楽天証券
岩井コスモ証券
東洋証券
松井証券
マネックス証券
※SMBC日興証券が幹事団から外されました
委託見込岡三オンライン
SBIネオトレード証券


クリアル(2998)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格900円を基に吸収金額を算出すると約9.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.4億円規模の上場となります。


同社グループはクリアルと連結子会社(クリアルパートナーズ株式会社、合同会社RLSプロジェクト、合同会社RLSプロパティ)の合計4社で構成され、DXを活用した資産運用プラットフォーム事業を展開しています。


同社グループは「CREAL」「CREAL Partners」「CREAL Pro」の3つのサービスを運営しています。


2021年3月期の売上を計算するとCREAL23.9%、CREAL Partners53.6%、CREAL Pro22.5%となっています。このことから富裕層向けサービスで収益を得ていることがわかります。


クリアル(2998)の業績と経営指標
※有価証券届出書引用


CREALは1万円から資産運用が可能なサービスを行い、保育園などESG不動産からレジデンスに至るまで多様な不動産へ投資ができる不動産ファンドオンラインマーケットになっています。


連結子会社のクリアルパートナーズ株式会社が展開する、1,000万円からの資産運用が可能な「CREAL Partners」は、ITを活用し効率的に実物不動産に投資ができる個人投資家向けの資産運用サービスです。


この他、1億円からの資産運用となる「CREAL Pro」は、機関投資家・超富裕層向けの大型不動産への投資を通じた資産運用サービスです。


クリアル(2998)IPOの実績
※有価証券届出書引用


そもそも富裕層向けのサービスを一般個人投資家向けに小口で販売しているため、我々も投資できるようになったわけですからね。


景気動向や金利動向、地価の変動など不動産市場に影響を受ける業態となっていますが、資産運用のプロなので上場後の期待感も高まります。


類似企業では融資型クラウドファンディングを行うOwnersBookの業績がかなり好調に推移しています。厳密には異なりますがOwnersBookも不動産に1口1万円から投資が可能です。


公募株を数年持っていれば数倍になる可能性もあるかもしれません。思惑で株価が上に飛ぶ可能性もありますよね。


クリアル(2998)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


クリアル(2998)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2011年5月11日、東京都台東区東上野二丁目13番2号に本社を構えます。社長は横田大造氏(1976年4月09日生まれ)、株式保有率は8.34%(396,600株)です。


従業員数38人で臨時雇用者0人、平均年齢40歳、平均勤続年数1.9年、平均年間給与6,648,000円です。


セグメントは資産運用プラットフォーム事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
徳山 明成1,566,600株32.93%
BRIDGE-C ADVISORY PTE. LTD.780,000株16.40%
横田 大造396,600株8.34%
金子 好宏318,600株6.70%
櫻井 聖仁309,600株6.51%
BRIDGE-C HOLDINGS PTE. LTD.237,000株4.98%
太田 智彬93,600株1.97%×
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年10月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等では割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは10,000株を上限としてクリアル従業員持株会が購入を予定しています。


クリアル(2998)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が850円~930円に決定し、想定発行価格900円から上限が30円上振れとなっています。不動産業としてはかなり高いPERとなっていますが機関投資家の評価は高いようです。


吸収金額は最大で約10.7億円、時価総額約46.6億円になります。


業種が不動産業となっていますが、クラウドファンディングを行っている事やマンション価格高騰による評価もあるのかもしれません。


同社は1,000万円からの資産運用の「CREAL Partners」がこれまで主力販売となっていましたが、今期はクラファンの「CREAL」が急激に伸びています。


ITを利用した物件仕入れを行いそれを投資家や資産家に販売する事業内容になります。しかし、不動産転がしは市場悪化により崩壊の可能性があると指摘があります。※原則開発等は行わないため


ただ現状は問題なく増収となっています。様々な評価サイトを見ても同社のPER25.73倍は高過ぎとの意見が出ているようです。


大手初値予想1,000円~2,000円
修正値1,000円~1,200円

※注目度B


業績を確認すると2022年3月期の連結予想を確認することができました。売上104.52億円となり前期比46.37%増、経常利益2.18億円となり前期比107.62%増となります。


四半期利益は1.54億円となり前期比208.00%増を見込みます。ただ2020年3月期の四半期利益が1.52億円だったことを考慮すると利益面の伸びは感じられません。


公開価格が930円決定の場合の指標はEPS36.14からPER25.73倍、BPS239.52からPBR3.88倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


同日上場にペットゴー(7140)がありますがこちらは初値持越しとなる可能性があるため、4月28日上場はクリアルの売買が活性化すると思います。


ゴールデンウィークに入るためIPOが同社で途切れる好材料もあり公開価格割れはないと思います。ただ初値がどのあたりで形成されるのか予想が難しいと考えています。


地合いが悪ければ公開価格前後の発進も考えられそうです。SBI証券主幹事のため早売りとなる可能性も否定できず難しいIPOと言えそうです。セカンダリー投資をされる方は気を付けたほうがよさそうです。


株価が高くなると売り込まれる危険があると考えています。個人投資家には人気が見込めそうですが、クラファン人気で同社が何処まで買われるのか見ものです。


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)876,800株87.50%
みずほ証券25,100株2.50%
大和証券25,100株2.50%
岡三証券20,000株2.00%
楽天証券15,000株1.50%
岩井コスモ証券10,000株1.00%
東洋証券10,000株1.00%
松井証券10,000株1.00%
マネックス証券10,000株1.00%
※SMBC日興証券が幹事団から外されました


今期利益はかなり期待できそうなのでIPOとして人気が見込めそうです。前期まで四半期利益が下降傾向にありましたが今期は前期の数倍の利益を期待できそうです。


公開株数が多いため主幹事のSBI証券から当選を狙いたいところです。


また今回も完全抽選を採用しているマネックス証券が幹事入りしています。店頭系証券の幹事入りが目立ちますね。


委託経由だと大和証券グループのコネクトや岡三オンラインからの申込みができると思います。意外と激戦になる気がしています。




また、CREAL(クリアル)には既に投資を行っています。


代表取締役社長の横田大造氏にインタビューさせて頂いているため、同社の不動産投資に興味があれば下記記事を参考にして頂ければと思います。


ほったらかしの投資ができるためここ数年人気が出ていますよね。




クリアルのIPOチャレンジポイントボーダーラインを予想してみました

クリアルの当選を狙うにはIPOチャレンジポイントによる当選が簡単でしょう。そのため過去のボーダーラインを確認してみたいと思います。


単価が低いため200株~300株の配分となる可能性があります。


SBI証券のIPOチャレンジポイントのボーダーライン予想表


ツイキャス運営のモイ(5031)もSBI証券が主幹事を務めます。上場日が1日ずれているため安堵しています。


どちらも軽量級の吸収なので人気が見込めると思います。話題性があるため個人投資家には特に人気だと思います!


複数株配分前提でIPOチャレンジポイントのボーダーラインは300~400ポイント程度でしょうか。地合いも微妙な状況が続くため、ポイントを利用される方は締切日のギリギリまで考えたほうがよさそうです。


資金力勝負の方は資金を集中させておきましょう。


今回もSBI証券の委託でSBIネオトレード証券からも抽選に参加できるはずです。そろそろIPOも冬の時代は過ぎ去るのか?と期待しています。


2022年4月上場は良質なIPOが期待できそうです!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
タスキ(2987)PER10.82倍PBR3.27倍
ロードスターキャピタル(3482)PER6.33倍PBR2.72倍
GA technologies(3491)PER-倍PBR2.18倍
マリオン(3494)PER15.13倍PBR0.35倍
※2022年4月14日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました


ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年9月02日~2029年9月30日201,300株44円
2021年9月02日~2029年9月30日30,900株58円
2021年9月02日~2029年9月30日157,200株58円
2022年6月02日~2030年6月30日95,400株334円


ストックオプション(新株予約権)は389,400株が上場時に行使期限を迎えます。株式公開の日以降に行使できる株数も存在します。


発行済株式総数4,272,000株に対する新株予約権の割合は11.3%(484,800株)になります。


クリアル(2998)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

クリアルのIPOは人気が見込めると思います。不動産投資型のクラウドファンディングでは初物とは言えませんが、それなりにインパクトがあります。


上記でも書きましたが多くの企業がクリアルのような事業スタイルを目指していると聞いています。富裕層や機関投資家とのつながりが魅力なのかもしれません。


クリアル(2998)IPOの評価
※クリアル公式サイト引用


同社は不動産ファンドオンラインマーケットのクリアル(CREAL)に大きな可能性があると考えているそうです。


日本では2016年に約85億円だった市場が2020年には約850億円まで拡大し、2026年には約1兆5,331億円へと成長する予測がでているそうです。


私も数百万円の投資を行っているため伝わります。好き嫌いがわかれる投資だと思いますが、上場企業の冠があれば個人投資家の資金も集まりやすいと思います。


OwnersBook(オーナーズブック)みたいに株主優待の設定も期待できると思います。個人的に不動産投資型のクラファンには期待しているためIPO当選を狙って全力で抽選に参加する予定です。


私は初値2倍でも即売するくらいチキンですけどね。


クリアルと同じ不動産投資型のクラウドファンディングを行っているCOZUCHIに口座開設を行うとアマギフ2,000円分をプレゼントさせて頂いています。


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