住信SBIネット銀行(7163)のIPOが東証1部に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。知名度抜群の銀行株になり投資を行うことで儲かるのか気になります。


主幹事は野村證券とSMBC日興証券、SBI証券、大和証券の4社が共同で務めます。公開株数60,155,500株、オーバーアロットメント9,023,000株のグローバルオファリングIPOです。


上場規模は想定発行価格1,920円から計算すると約1,328.2億円になります。日本国内だけの募集を計算すると上場承認データで約797.0億円になります。


住信SBIネット銀行(7163)IPOが上場承認
※住信SBIネット銀行公式サイト引用


2022年前半の目玉となるIPOなので分析を行いIPOに参加しておきましょう。増収増益が続くネットバンク国内1位と言ってよさそうです。


メディアでも注目されている企業なので初値利益を期待したいと思います。時代に適応できた企業と言えそうです。


目論見で確認できる2022年3月期第3四半期連結累計期間は130億円になり、前期98億円から32.7%の成長率となっています。上場時の開示情報では勢いが感じられます。


政府のキャッシュレス政策や新型コロナウイルス感染症の拡大が追い風となり莫大な収益を生んでいるようです。


上場時の地合いがあまりよいとは言えませんが注目される銘柄だと思います!ただ海外勢がどの程度買ってくるのか市場が不安定なので気になります。


インターネット専業銀行の新規株式公開は日本では初めてになります。また世界的にメガバンクよりも株価は高く評価される傾向にあります!


住信SBIネット銀行(7163)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日上場中止
市場東証1部
業種銀行業
事業内容インターネット専業銀行
ブックビルディング3月08日~3月11日
想定価格1,920円
仮条件3月07日
公開価格3月14日
初値結果
企業情報https://www.netbk.co.jp/contents/
監査人有限責任あずさ監査法人
手取金の使途
  • 勘定系システム基盤更改
  • 情報セキュリティの向上及び顧客の利便性向上に資するシステム関連の投資


項目株数データ
公募株数5,453,500株
※国内募集3,272,100株 海外募集2,181,400株
売出株数54,702,000株
※国内募集32,821,200株 海外募集21,880,800株
公開株数(合計)60,155,500株
※国内募集合計36,093,300株 海外募集合計24,062,200株
オーバーアロットメント9,023,000株
※国内5,413,800株 海外3,609,200株
上場時発行済み株数156,247,300株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約3,000億円
幹事団野村證券(共同主幹事)
SMBC日興証券(共同主幹事)
SBI証券(共同主幹事)
大和証券(共同主幹事)
アイザワ証券
岩井コスモ証券
岡三証券
極東証券
東洋証券
松井証券
みずほ証券
委託見込岡三オンライン
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


住信SBIネット銀行(7163)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,920円を基に吸収金額を算出すると約1,155.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約1,328.2億円規模の上場となります。


上場承認時のデータで国内募集分を計算すると約693.0億円、オーバーアロットメントを含めると約797.0億円になります。巨額上場のため外部環境がとても気になります。


同社は連結子会社4社と持分法適用関連会社1社で構成されています。事業は主にインターネットをチャネルとした預金業務・貸出業務等の銀行業務、クレジットカード業務、BaaS事業等の金融サービスを提供しています。


第15期連結会計年度に報告セグメントを変更し、現在は事業はデジタルバンク事業とBaaS事業の2つにわかれます。


住信SBIネット銀行(7163)の業績
※有価証券届出書引用


デジタルバンク事業では、モバイルアプリ・インターネット経由で顧客に商品やサービスを提供しています。


また、住宅ローンについては子会社のほか提携業者や銀行代理業者など外部の事業者を経由し提供しています。BaaS事業では銀行代理業者としての提携先等を経由し顧客にフルバンキングサービスを提供しています。


知名度が高いため多くの方が既に利用している企業でしょう。


SBI証券に口座開設を行っている方は住信SBIネット銀行の口座を持っている方が多いはずです。SBIハイブリッド預金は同社のサービスになります。


住信SBIネット銀行IPOの業績が好調に推移
※有価証券届出書引用


デジタルバンク事業では、主にインターネットをチャネルとした預金業務・貸出業務等の銀行業務、クレジットカード業務等の金融サービスを提供しています。


2021年8月に住宅ローン累計取扱高7兆円を突破し、2021年11月に預金口座数が500万口座を突破しています。


預金残高や貸出金残高、住宅ローン累計取扱高については国内ネット銀行第1位の金額となっています。※2021年12月にネット銀行残高首位は楽天銀行となっています


住信SBIネット銀行のパートナーシップ
※有価証券届出書引用


BaaS事業では、銀行が手掛ける預金、貸出、決済などの金融機能を銀行以外の事業者に提供するサービスを行います。


2020年にサービス提供を開始し、同社銀行サービス機能の中から提携先の課題解決に必要な銀行機能を、APIなどのFinTechを活用してスムーズに提携先に提供する事業になります。


ブランドとしてNEOBANK®(ネオバンク)を掲げ、JALマイレージバンク会員向けの「JAL支店」、T会員向けの「Tポイント支店」、ヤマダデジタル会員向けの「ヤマダネオバンク支店」など多数の企業と提携してサービスを行っています。


住信SBIネット銀行(7163)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1986年6月03日、東京都港区六本木一丁目6番1号に本社を構えます。


社長は円山法昭氏(1965年5月12日生まれ)、1989年4月に三菱UFJ銀行に入行し、2000年2月にはSBIホールディングスに入社しています。


アルヒやSBIホールディングスなどで役員を務め、2014年4月に住信SBIネット銀行の代表取締役社長に就任しています。同社株の保有はありません。


従業員数516人で臨時雇用者128人、平均年齢37.2歳、平均勤続年数4.5年、平均年間給与6,626,000円です。連結従業員数は646人で臨時雇用者は164人です。


セグメント別従業員数はデジタルバンク事業555人(臨時162人)、BaaS事業91人(臨時2人)となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
三井住友信託銀行株式会社75,396,900株50.00%
SBIホールディングス株式会社75,396,900株50.00%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


売出人及び貸株人である三井住友信託銀行とSBIホールディングスには180日間(2022年9月19日まで)のロックアップが付与されています。


ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、親引け設定はありません。


住信SBIネット銀行(7163)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


幹事名割当株数引受割合
野村證券(共同主幹事)-株-%
SMBC日興証券(共同主幹事)-株-%
SBI証券(共同主幹事)-株-%
大和証券(共同主幹事)-株-%
アイザワ証券-株-%
岩井コスモ証券-株-%
岡三証券-株-%
極東証券-株-%
東洋証券-株-%
松井証券-株-%
みずほ証券-株-%


どの程度イベントに参加するのか決めていませんが、当選を狙うのであれば野村證券からの申込みは徹底しておきたいところです。その他、松井証券が野村證券と同じで入金を一度もせずにIPO抽選に参加できます。


これからIPO当選を目指す方は申込んでおきましょう。


委託経由だとSBIネオトレード証券や岡三オンラインも入金を行わなくてもIPO抽選に参加できます。資金に限りがある方は利用しておくと当選できるかもしれません。※岡三オンラインは3,500円タイアップを期間限定で行っています


幹事は店頭系の証券が多くなっており、長期ホールド目的の投資家に配分される傾向でしょうか。




資金がある方はSMBC日興証券からの申込みを優先させることで当選確率が上がると思います。銘柄ごとに資金拘束されるためネット抽選でも配分の期待があると思います。


IPOルールは下記記事でまとめています。IPOに当選して利益が出れば良いですよね。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
該当事項なし-株-円


ストックオプション(新株予約権)の発行はありません。


上場前の株主は三井住友信託銀行とSBIホールディングスの2社だけです。


住信SBIネット銀行(7163)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

住信SBIネット銀行のIPOは注目銘柄です。キャッシュレスにより追い風が吹いている企業になり、業績も右肩上がりとなっています。


ただ基本的に銀行株はIPOであまり人気がありません。しかし国内ネット銀行最大手のため今回は行けると思います。あとは株価設定などの分析を行わなければなりません。


住信SBIネット銀行(7163)IPOの評価
※住信SBIネット銀行公式サイト引用


それと2022年4月に東証の新市場区分ではプライム市場を選択するとプレスリリースで既に発表しています。また住宅ローン取扱額7兆5,000億円突破のお知らせも出ていますね。


NEOBANK(ネオバンク)サービスも拡大し続けているため業績への期待もあります。


同社は従来型の金融収益ではない、非金利収益を積み上げることで利益成長を継続していくそうです。新時代における革新的なビジネスモデルの創造を行い、安定した収益基盤の確率などを目指すそうです。


主力商品は住宅ローンになりますが、他の金融商品への期待もできそうです。オンラインで銀行業務を行うインターネット専業の銀行となり業績面からも優位性が感じられます。


地合いが悪くなならなければ初値利益で儲かると言えますが、仮条件発表くらいまでは様子見でよいかもしれません!


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