エッジテクノロジー(4268)のIPOがマザーズに新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。AI(人工知能)関連でリカーリング型ビジネスを手掛け、黒字企業なので初値利益が狙えると思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数3,022,600株、オーバーアロットメント453,300株です。上場規模は想定発行価格690円から計算すると約24.0億円になります。


セカンダリー期待のIPOでしょうか?


エッジテクノロジー(4268)IPOが上場承認
※エッジテクノロジー公式サイト引用


ビッグデータをAIが解析し、その結果をロボットを通して人間にフィードバックされることで新たな価値が産業や社会にもたらされる期待を担った事業を行っています。


AI活用は国策の一つなのでIPOでも人気です。同社では通常契約よりもリカーリング型顧客が増加し収益安定の期待があります。


コロナ禍によりリモートワーク定着やビデオ商談が一般的になり、取引企業も増加傾向にあるそうです。私もウェブ会議が増えており、ビデオ商談などの成約も納得できます。


ただ最先端AI技術を扱うには大変だと思うので、類似企業よりも優位性がなければいけません。


リカーリング収益が増加傾向にあるそうなので継続収益となる実力が同社にあると考えられます。AIビジネス市場は収益で魅力がありますが、激戦市場なので注意も必要です。


エッジテクノロジー(4268)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日2月17日
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容AI実装の支援及びビッグデータ解析コンサルティング
ブックビルディング2月01日~2月07日
想定価格690円
仮条件300円~350円
公開価格350円
初値結果694円(公開価格1.98倍)
企業情報https://www.edge-tech.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 採用教育費
  • 人件費
  • 借入金の返済


項目株数データ
公募株数613,000株⇒ 544,000株
売出株数2,409,600株⇒ 2,166,000株
公開株数(合計)3,022,600株⇒ 2,710,000株
オーバーアロットメント453,300株⇒ 406,500株
上場時発行済み株数10,613,000株⇒ 10,544,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約73.2億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
野村證券
SBI証券
楽天証券
いちよし証券
極東証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


エッジテクノロジー(4268)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格690円を基に吸収金額を算出すると約20.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約24.0億円規模の上場となります。


同社設立前に創業者の住本幸士氏が2006年1月頃データベースソリューション事業を個人で創業し、業容拡大に伴い2008年9月に「エッジシステム株式会社」を設立しています。


その後、エッジシステム株式会社の一部資産を譲渡し、現在のエッジテクノロジーを設立しています。


同社はAIアルゴリズムにより顧客の課題を解決し、社会に貢献するAIアルゴリズム事業を展開しています。AIアルゴリズムとは、機械学習技術や深層学習技術などの人工知能技術を用いた課題解決手法のことです。


IPOでは人気が高い事業なので初値利益が狙えそうです!


国策となるSDGsの取り組みとして「Society 5.0」の実現や、少子高齢化に伴うAIやロボット化ニーズの高まりにより、AIアルゴリズム需要は中長期的に拡大し続けるとされています。同社には追い風となります。


エッジテクノロジー(4268)の業績
※有価証券届出書引用


主力事業のAIソリューションサービスでは、AIアルゴリズムを顧客の業務やシステムに実装しています。


そうすることで、顧客の業務改善や経営課題の解決を目的として業務分析をが行えるそうです。


さらにデータ利活用によって解決可能な課題を判別して概念実証を行い、AIアルゴリズムを既存の業務・システムに組み込み、実装・運用するところまでをサポートします。


また、フリーランスのAI人材データベースを保有しAI人材データベースの拡大を続けているそうです。


具体的には、顧客ビジネス上の課題に合わせて同社社員とフリーランスで専門チームを編成して展開することが多いそうです。


目論見によればAI領域では独立してフリーランスとして活躍する人材が多いそうです。能力が高いとフリーで何でもできると感心します。


エッジテクノロジーIPOのリカーリング収益
※有価証券届出書引用


同社の強みは実績や柔軟性と専門性、スケーラビリティ、継続、顧客分散となっています。


特定顧客に依存しない分散された顧客基盤があり、幅広い業種の大手企業を取引先としているそうです。全売上に対するトップ顧客売上比率は4.8%程度となり、特定の顧客に依存することなく事業に取り組んでいます。


顧客セグメントはリカーリング型顧客と通常顧客の2種類に分類しています。


リカーリング型顧客はAIソリューションサービスの2021年4月期の売上ベースで77.6%を占めており人気があります。


平均売上単価を比較した場合ではリカーリング型顧客と通常顧客は約4.1倍の差となり、リカーリング型による収益基盤が既に出来上がっているようです。


エッジテクノロジーIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


AIソリューションサービスの他にはAI教育サービスとAIプロダクトサービスがあります。


AI教育サービスはAI技術専門の個人向け教育講座・法人研修・AI領域専門の有料職業紹介を行います。AI人材不足から今後も需要が見込めるとあります。


AIプロダクトサービスはAI営業支援システムのGeAIne(ジーン)を提供しています。


GeAIneは送信先企業のリストをアップロードするだけで、営業文書を対象企業の問い合わせフォームに一括で自動書き込みできるサービスです。


2021年4月の売上から確認すると主力事業のAIソリューションサービスが全体の83%を占めています。


エッジテクノロジー(4268)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年5月12日、東京都千代田区神田須田町一丁目32番地7に本社を構えます。社長は住本幸士氏(1981年5月28日生まれ)、株式保有率は93.56%(9,600,000株)です。


従業員数66人で臨時雇用者2.8人、平均年齢35.1歳、平均勤続年数2.4年、平均年間給与4,977,000円です。


セグメントはAIアルゴリズム事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
住本 幸士9,600,000株93.56%
島田 雄太316,940株3.09%
治田 知明123,530株1.20%
坂西 茂40,000株0.39%
生澤 剛士30,000株0.29%
田中 一誠12,390株0.12%
久永 宏明9,140株0.09%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年8月15日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。新株予約権者の多くにロックアップが適用されます。


上場前の第三者割当等による株式割当に関しては、割当者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


エッジテクノロジー(4268)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


想定発行価格690円から仮条件範囲が300円~350円と半減しています。IPO投資を長く続けていますが半減する株価設定は前代未聞だと思います。イレギュラー過ぎますね。


株価設定だけでなく公募株数と売出株数、オーバーアロットメントなど全て変更されています。投資をご検討されている方はご注意ください。また一部の投資家には配分の上限株数も設定されるようです。支店により異なると思います。


仮条件上限の350円で吸収金額を計算し直すと約10.9億円になります。時価総額は約36.9億円です。これで荷もたれ感はなくなりましたが競合と比べるとまだ株価設定が高い可能性があります。


大手情報によれば業績水準が低いことで仮条件の大幅な引き下げが可能だったのでは?と言った観測もあるようです。ファンド保有株もなく物言いも付きにくい状況でしょう。


大手初値予想700円~900円
修正値500円~550円
再修正300円~400円

※注目度B、再修正は2022年2月07日に追記


業績を確認すると2022年4月期の単独予想を確認することができました。売上21.29億円で前期比45.23%増、経常利益1.59億円となり前期比354.29%増となります。


四半期利益は1.10億円となり前期比378.26%増を予想しています。リモートワーク推進などにより業績押し上げにつながっている観測が出ています。


公開価格が350円決定の場合の指標はEPS10.87からPER32.20倍、BPS35.81からPBR9.77倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


複数社の初値予想を確認してみたところ、吸収金額が減ったことで需給不安がなくなり初値が良好になる観測が出ています。そのため個人的には積極的に抽選に参加しても良いと考えています。


同社事業はフリーランスを採用しているため安定した人材確保に問題もあるようですが、AI(人工知能)やビッグデータ関連と言うことで個人投資家を中心に人気が見込まれています!


【追記】
公開価格割れの可能性が強まってきたように思います。大手予想も大幅に価格を修正してきました。ご当選された方は最後まで悩んでみましょう。IPOの地合いが悪く公開価格を超えるのがやっとか?との観測も出始めました。また、公開価格の割安問題で投資家は意欲をそがれた格好となっています。



幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)2,493,200株92.00%
野村證券135,500株5.00%
SBI証券48,800株1.80%
楽天証券13,600株0.50%
いちよし証券8,100株0.30%
極東証券5,400株0.20%
松井証券5,400株0.20%


公開株数が多いため主幹事のSMBC日興証券で当選が狙えそうです。売出株中心となっていますが代表の住本幸士氏が1人で売出を行います。


ベンチャーキャピタル出資もないため売出株中心でも利益が狙えそうです。


資金不要でIPO抽選に参加できる野村證券からも参加しておきましょう。株単価も低いため利益が狙えると思います。松井証券も資金不要で抽選参加できますからね。




また2022年に入り魅力的なキャンペーンが多く登場しています。その中でも日興FXがお得かもしれません。


IPO目的で口座開設された方も参加できるため興味があれば取り組んでおきましょう。私は妻と2人で参加してみました。詳しい内容は下記記事で掲載しています。


これから口座開設する方はもちろんですが既存口座開設者も参加できます!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ニューラルポケット(4056)PER1,411.43倍PBR10.22倍
みらいワークス(6563)PER21.56倍PBR3.54倍
Branding Engineer(7352)PER99.53倍PBR18.93倍
※2022年2月01日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年4月29日~2030年4月28日153,170株21円
2020年4月30日~2030年4月29日1,000株21円
2020年4月30日~2030年4月29日15,000株21円
2023年4月27日~2031年4月26日86,300株35円
2023年5月01日~2031年4月30日4,470株35円


ストックオプション(新株予約権)は16,000株が上場時に行使期限を迎えます。153,170株分は第1回となっており期日を間違っている訳ではありません。


記載している内容は第1回~第5回を順に表しています。発行価格が低いようです。


発行済株式総数10,000,000株に対する新株予約権割合は2.6%になり、潜在株式数は258,400株と目論見上で確認できました。


エッジテクノロジー(4268)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

エッジテクノロジーのIPOは初値利益が狙えると思います。ただ大きな利益は狙えず、1単元(100株)で数万円の利益だと思います。


AI関連で「情報・通信業」なので資金流入が期待できます。セカンダリーもある程度盛り上がる想定です。


エッジテクノロジー(4268)IPOの評価
※エッジテクノロジー公式サイト引用


業績を確認すると売上と利益共に低いようです。前期確認で売上14.7億円で利益2,400万円程度なので上場規模を考えると大丈夫か?と感じるところがあります。


今期利益が伸びると思うので業績期待の銘柄でしょう。2021年12月上場のIPOでも「情報・通信業」にだけは資金が入っていたため今回も期待できそうです。


公開価格割れはないと思いますが地合いだけは常に確認しておきたいところです。リカーリング型の収益なので上場後の提携にも期待できると思います。


しばらくは新規顧客開拓で上場によるメリットが大きいと思います。ただ利益がショボイため上場費用負担の不安は常にありそうです。


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この時期はキャンペーンが豊富なので嬉しいと感じます。私は既に80万円くらい投資をしています。詳しくは下記記事でまとめています!!


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