SBIインシュアランスグループ(7326)の初値予想暫定記事になります。地合いが悪化しなければ狙いに行ってもよい銘柄のようです。SBIグループとして知名度が高く業績も好調に推移していることから、初期投資を行う投資家も多いようです。上場規模が大きく心配していましたが、現段階ではそれほど悪くない印象を受けます。


主幹事はみずほ証券となり、SBI証券ではありません。似たような幹事構成のブロードバンド配分を確認すると、今回も30%以上の引受期待ができそうです。比較的当選しやすいIPOになりますが、判断がわかれるところでしょう。公開株数だけでも5,710,000株と株数が多くなっています。


SBIインシュアランスグループ(7326)初値予想暫定


項目株数データ
想定価格2,160円
仮条件9月06日
公開価格9月14日
公開株数(合計)5,710,000株
オーバーアロットメント856,500株
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券 ←当選しやすいかも?


初値予想2,400円~2,700円


2019年3月連結業績予想は売上6.1%増、経常利益65.3%増(6.91億円増)の増収増益となります。PERは想定発行価格の2,160円を基に計算すると約58.54倍になります。業績が拡大傾向にありますが、割高設定のような気がします。ソニーフィナンシャルホールディングス(8729)のPERは17.26倍、PBR1.52倍となります。


ロックアップは180日間、ロックアップ解除倍率は記載がありません。ストックオプションは上場時点で基本的に関係がありません。SBIインシュアランスグループについて下記で詳細をまとめているのでよかったら参考にしてください。

⇒ SBIインシュアランスグループ(7326)IPO新規上場と初値予想


取り扱っている保険(損害保険業、生命保険業、少額短期保険業)の契約はすべて伸び続けています。業界全体として、収入保険料の5割を占める自動車保険、収入保険料の2割を占める火災保険の保険料金改定による増収をベースにし、賠償責任保険などの新種の保険ニーズが高まっていることで、今後も保険自体は需要が高まるようです。


損害保険などは一部保険料率改定により影響を受けますが、新たなニーズが生まれることで補われる構造となります。少子高齢化問題や都市部への人口集中により今後は自動車保険も多様化していくそうです。自動車保険などの損害保険は過去に自動車ディーラによる囲い込みが行われていましたが、時代の変化によりダイレクト保険の伸びが良くなっています。


生命保険では、死亡保険関連は緩やかに縮小していくようですが、医療保険やがん保険などの需要が高くトータルでは一定を維持していく見込みのようです。少額短期保険は参入壁が低く、新規企業の取扱いも関係し今後も伸びていくようです(市場も拡大傾向)


保険事業はIPOにおいてそれほど人気ではありませんが、今回はSBIホールディングスが親会社となっているため証券市場からは注目されています。個人的にはほどほどに申し込みをしておきたいと現在のところ考えています。思わぬ利益が転がり込んでくるパターンだと嬉しいと思いますが、仮条件発表後の大手予想を見てから判断してもよいでしょう。

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