セカンドサイトアナリティカ(5028)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。新市場第1号のIPOなので失敗はないでしょう。
主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数544,000株、オーバーアロットメント81,600株です。上場規模は想定発行価格1,290円から計算すると約8.1億円になります。
売出し株中心となっていますがVC売出し株が少なく人気が見込めると思います。業績水準は低めですがインパクトある事業で資金流入を期待しています!
※セカンドサイトアナリティカ公式サイト引用
同社の関連市場は環境や労働人口減少に伴う企業経営の効率化などにより、今後急拡大すると考えられています。
しかし、競合も多く存在するため、AI関連業界では顧客ニーズの変化のスピードに対応できる柔軟性が求められます。
競争力向上のため、技術者の確保や必要な研修活動などが常に必要な業態です。また「Amazon Web Services, Inc.」が提供しているクラウドコンピューティングサービス「AWS」を主な基盤としているそうです。
AWS系の企業は多いですよね。
同社は技術革新への対応リスクで、短期的に顕在化する可能性は低いと想定しているようです。上場ゴールにならないように頑張って頂きたいと思います。
また、セカンドサイトという社名を2021年12月01日に変更し「セカンドサイトアナリティカ株式会社」としています。新社名には「分析」を意味するアナリティカを加え、さらなる成長ステージへの一歩を踏み出す狙いがあるようです。
セカンドサイトアナリティカ(5028)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 4月04日 |
市場 | グロース市場 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 機械学習やディープラーニングなどを用いたアナリティクス・コンサルティングサービス及びAIプロダクトの提供 |
ブックビルディング | 3月17日~3月24日 |
想定価格 | 1,290円 |
仮条件 | 1,290円~1,390円 |
公開価格 | 1,390円 |
初値結果 | 3,190円(公開価格2.29倍) |
企業情報 | https://www.sxi.co.jp/ |
監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
手取金の使途 |
|
項目 | 株数データ |
公募株数 | 50,000株 |
売出株数 | 494,000株 |
公開株数(合計) | 544,000株 |
オーバーアロットメント | 81,600株 |
上場時発行済み株数 | 2,562,322株(公募分を含む) ※上記普通株式の他に甲種類株式492,000株が存在する |
想定ベースの時価総額 | 約33.1億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) 大和証券 SBI証券 楽天証券 水戸証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
セカンドサイトアナリティカ(5028)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,290円を基に吸収金額を算出すると約7.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約8.1億円規模の上場となります。業績に波があるためまだ投資先としては不安があります。しかしIPOでは人気業態のため初値で買われる可能性が高いと思います。
セカンドサイトアナリティカの事業は、機械学習を活用して個々のビジネス課題を解決するアナリティクスコンサルティング事業を行っています。
また、アナリティクスコンサルティングを通じて培われたノウハウ、市場ニーズの理解、先端の機械学習技術を適用し、汎用的に利用できるシステムを開発しています。
AI(人工知能)や学習機能、ディープラーニング(深層学習)などIPOでは人気が見込めるワードをたくさん含んでいる企業です。クラウドやIoT、API、SaaSなどもあります。
※有価証券届出書引用
アナリティクスコンサルティング事業は、顧客のビジネス課題を解決するために、データ分析と機械学習モデルの構築を支援し、アナリティクスを基礎としたコンサルティングを提供しています。
AIプロダクト事業では、アナリティクスコンサルティングを通じて開発された自動化のプログラム、機械学習モデル構築のノウハウを基に汎用性の高い製品を開発し販売しています。
同社事業は、データ分析コンサルティングなどのアナリティクスコンサルティングを得意とし、フロー売上を主軸とした顧客個別対応型事業で知見を集積し、それをAIプロダクトの開発に応用しているそうです。
そのため、フロー型ビジネスをストック型ビジネスへとシフトさせる構造を構築していると言えます。
※有価証券届出書引用
同社はコンサルティング力を強みとして、顧客の様々な経営課題に対するきめ細やかなサービスを展開しています。
独自開発の機械学習アルゴリズムに加え、公表されている論文等を取り入れた機械学習アルゴリズムを活用することで、顧客の業務効率や精度の向上に寄与しています。
個別に色々と目論見に書かれていますが、上場後に業績拡大を狙わないといけない事業規模です。上場による吸収金額も低くなっていますが、業績水準も低いためセカンダリー投資はリスクがあります。
個人的には初値で人気化すると考えています。事業内容がいまいちつかめない時ほど初値高騰になるパターンも多いですからね。
収益はSaaS型を一部で利用していますが割合はわかっていません。
※有価証券届出書引用
セカンドサイトアナリティカ(5028)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2016年6月01日、東京都中央区日本橋本町三丁目2番11号に本社を構えます。社長は髙山博和氏(1983年8月08日生まれ)、株式保有率は12.27%(423,542株)です。従業員数34人で臨時雇用者1人、平均年齢32.9歳、平均勤続年数1.8年、平均年間給与6,200,000円です。また1年間に従業員数が10名増加しています。
セグメントはアナリティクス・AIサービス事業の単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
株式会社新生銀行 | 606,000株 | 17.56% | ○ |
深谷 直紀 | 435,726株 | 12.63% | ○ |
髙山 博和 | 423,542株 | 12.27% | ○ |
加藤 良太郎 | 399,350株 | 11.57% | ○ |
エクシオグループ株式会社 | 340,000株 | 9.85% | ○ |
TIS株式会社 | 340,000株 | 9.85% | ○ |
株式会社ミロク情報サービス | 200,000株 | 5.80% | ○ |
上位株主には180日間(2022年9月30日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
YUSIC投資事業有限責任組合とTUSキャピタル1号投資事業有限責任組合には90日間(2022年7月02日まで)のロックアップ付与、さらに売出価格(発行価格)1.5倍以上でロックアップ解除となっています。
この他、ベクトルには180日間(2022年9月30日まで)のロックアップ付与、売出価格(発行価格)1.5倍以上でロックアップ解除になります。
上場前の第三者割当等による割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。親引けは行われません。
セカンドサイトアナリティカ(5028)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。想定発行価格を下限として仮条件範囲が1,290円~1,390円に決定しました。吸収金額は最大8.7億円で時価総額35.6億円を見込みます。
この地合いで仮条件の引上げは超インパクトがあると思います。
業績が急拡大しているAIベンチャー、そして資本提携を行っている大手企業が複数存在し将来性に期待が持てそうです。
ウクライナ問題が再燃しても公開価格を超える可能性は高く、地合いが改善すれば初値2倍は軽いと思います。状況によっては初値3倍も視野に入るかもしれません。
売上はまだ低いと感じましたが、某社によれば2023年3期の業績予想で売上10億円に乗せることは可能だろうと言った内容も確認できます。そもそも営業利益率が高くイケイケ感があります。
修正値2,500円~3,270円
※注目度B
業績を確認すると2022年3月期の単独予想を確認することができました。売上7.34億円となり前期比48.28%増、経常利益1.43億円となり前期比210.87%増となります。
四半期利益は1.02億円となり前期比240%増を予想しています。来期業績も好調になると観測されているためセカンダリー投資も賑わいそうです。
公開価格が1,390円決定の場合の指標はEPS34.14からPER40.71倍、BPS144.58からPBR9.61倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
ベンチャーキャピタルのロックアップが公開価格の1.5倍以上で解除されますが、吸収できる可能性もあることで初値2倍以上は期待ができるようです。
筆頭株主の新生銀行はAIサービスの提供を行い、共同開発や取引先開拓で協業関係にあります。
なんだかんだで地合いが悪くてもIPO承認が鈍っているため注目銘柄だと思います。新年度第1号のIPOになるため通常よりも評価され初値利益が見込めそうですね!!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 497,900株 | 91.53% |
大和証券 | 16,300株 | 3.00% |
SBI証券 | 13,600株 | 2.50% |
楽天証券 | 10,800株 | 1.99% |
水戸証券 | 5,400株 | 0.99% |
東証市場再編では第1号のIPO承認になります。業績規模が低いと感じますが全力で抽選に参加するつもりです。売出株中心となっていることは残念ですが、初物なので積極的に参加します。
当選を狙うのであれば主幹事のSMBC日興証券からの申込は必須です。引受幹事が少ないため申込みできる証券会社は限られます。
後期型抽選の楽天証券からの参加も行っておきたいと思います。地合いが少々悪くても公開価格を超えてくる期待があります。事業もIPO向きですからね。
SMBC日興証券のIPOルールは下記記事でまとめています!
SMBC日興証券のIPO抽選ルールについて徹底的に調べました。個人的にも過去の当選履歴から一番IPOに当選できている証券会社かもしれません。IPO取扱い数も業界最高水準のため、口座がない方は早めに作っておいたほうがよいと …
また、暗号資産(仮想通貨)のIEOをご存知でしょうか?仮想通貨のIPOと言えると個人的に考えています。
第2のIEOを手に入れるためフォビジャパンの口座準備だけ行っておきたいと思い詳しい情報を調べてみました。興味があれば下記記事を読んで頂ければと思います。
IPOとか目じゃないくらいの爆益になる可能性があります!!
フォビジャパン(Huobi Japan)でIEO事業に参入することが発表されました。日本では2社目の取扱い発表になります。1社目はコインチェックが既に実行しておりIEOの抽選で当選した方は大きな利益を得ています。 現時点 …
類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
ブレインパッド(3655) | PER33.81倍 | PBR5.86倍 |
ヘッドウォータース(4011) | PER121.91倍 | PBR3.81倍 |
ニューラルポケット(4056) | PER329.14倍 | PBR12.58倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2019年3月31日~2027年3月30日 | 4株 | 50円 |
2020年8月01日~2028年7月31日 | 331,678株 | 791.5円 |
2021年8月30日~2029年8月29日 | 60,638株 | 842円 |
2020年10月01日~2029年9月30日 | 15,388株 | 1円 |
2022年5月22日~2030年5月21日 | 16,656株 | 842円 |
2023年2月19日~2031年2月18日 | 21,760株 | 867円 |
ストックオプション(新株予約権)は407,708株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数3,004,322株に対する新株予約権446,124株の割合は14.8%(普通株式数の17.8%)になります。
セカンドサイトアナリティカ(5028)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
セカンドサイトアナリティカのIPOは吸収金額が低いため積極的に参加してよいと思います。上場日あたりの地合いが改善していることを願いたいと思います。地合いが極端に悪化している場合は上場中止となる可能性もあると思います。
上場日が近づかないとわかりませんよね。
※セカンドサイトアナリティカ公式サイト引用
同社のアナリティクスコンサルティングとAIプロダクトは、機械学習関連ツールの整備が進んでいることで、技術の利用が容易になっている観測が出ています。
今後、参入企業が増加する傾向にあり同社が何処まで優位性を維持できるのか現時点ではわかりません。
しかし、上場できるレベルにあることは確かなので今後も黒字を維持できれば株価もそれなりになると思います。業績水準は低くてもこれまで赤字になったことがないのは評価できそうです。
前期売上が5億円弱しかなく上場できることにも驚きを感じます。もしかしたら3月上場を4月に持ってきたのかもしれません。
IPO抽選に参加する方は多いと思うので当選確率は低いかもしれません。利益期待が見込めるIPOにだけ参加しておくと良いと思います。当選すればまとまった利益になると思います!!
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