Sharing Innovations[4178](シェアリングイノベーションズ)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。


主幹事はSBI証券が務め公開株数1,035,000株、オーバーアロットメント25,800株です。上場規模は想定発行価格2,670円から計算すると約28.3億円になります。


ついにSBI証券主幹事のIPOが登場しました!株数が多いため当選を目指して盛り上がりそうです。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの初値予想と上場
※シェアリングイノベーションズ公式サイト引用


同社事業はIPOでは好まれる傾向にあります。システム開発とクラウドインテグレーションサービスを行っています。類似企業も多く存在すると思いますが、この手のIPOは毎回大きな買い需要が発生しています。


売上が勢いよく伸びており今期業績も期待ができそうです。


同社グループが注力しているクラウドインテグレーションサービスの大部分は、Salesforceに特化したインテグレーションのためSalesforce市場やsalesforce.com社の経営戦略に大きく依存していることは注意が必要です。


親会社がOrchestra Holdings(6533)になるため親子上場になることも注意が必要でしょう。最近はあまり意識されませんが初値が伸び悩むことがあります。では詳細内容を確認したいと思います!


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容システム開発ならびにクラウドインテグレーション
上場日3月24日
ブックビルディング期間3月09日~3月15日
想定価格2,670円
仮条件2,670円~2,850円
公開価格2,850円
初値結果4,650円(公開価格1.63倍)
企業情報https://sharing-innovations.com/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】

差引手取概算額114,820千円及び「1新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限63,375千円を合わせた手取概算額合計上限178,195千円については、デジタルトランスフォーメーション事業のうち、クラウドインテグレーションの受注増加に対応するため、人員増強を目的として、2021年12月期に126,000千円、2022年12月期に52,195千円をエンジニアの採用教育費に充当する予定であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数985,000株
公開株数(合計)1,035,000株
オーバーアロットメント25,800株
上場時発行済み株数3,710,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約99.1億円
幹事団SBI証券(主幹事)
野村證券
みずほ証券
SMBC日興証券
エース証券
岩井コスモ証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券(PR)


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)上場評判とIPO分析

想定発行価格2,670円を基に吸収金額を算出すると約27.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約28.3億円規模の上場となります。業績が伸びているため人気がありそうです!


同社グループはSharing Innovationsと子会社2社により構成され、システムソリューション、クラウドインテグレーション、アプリの企画・開発・運営を主たる事業としています。事業は「デジタルトランスフォーメーション事業」と「プラットフォーム事業」に2つになります。


デジタルトランスフォーメーション事業においては、システム開発・アプリ開発を行うシステムソリューション、クラウドサービスの導入支援を行うクラウドインテグレーション等を行います。


デジタルトランスフォーメーション事業の事業領域においては、技術革新が絶え間なく行われており、近年AI(人工知能)の活用等により、テクノロジーの進化が進んでいます。


それら新技術に適時に対応していくために、新サービスの開発やサービスラインナップの充実を図ることで、世の中の技術革新に対応したサービスを提供しているそうです。


特にシステムソリューションとSalesforceを中心としたクラウドインテグレーションの両方を手掛けていることから、クライアントのニーズに合わせて、通常のシステム開発にSalesforce製品の導入を組み合わせた柔軟な開発を行えることが強みとなっています。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


同社が創業当初から行っているシステムソリューションでは、金融、流通、ウェブサービス、人材などの幅広い業種・業態の企業をクライアントとして、主にjavaやRubyなどオープン系の技術を用いた社内情報管理システムやリスク管理システム、様々な用途のネイティブアプリ等の設計・開発・導入・維持管理業務を実施しています。


Sharing Innovationsの注力分野であるクラウドインテグレーションでは、salesforce.com社が提供しているクラウドベースのCRM(顧客管理)・SFA(営業支援)ツール「Sales Cloud」、マーケティングオートメーションツール「Pardot」、


マルチチャネルでのOne to Oneマーケティングを実現する「Marketing Cloud」、人工知能(AI)ツール「Salesforce Einstein」、


また、salesforce.com社の子会社であるTABLEAU SOFTWARE, LLCが提供するビジネス・インテリジェンスツール「Tableau」等を中心としたクラウドサービス導入支援を行っています。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの事業内容詳細
※有価証券届出書引用


プラットフォーム事業では、占いを主要カテゴリーとしたネイティブアプリの企画・開発・運営を中心に行っており、Apple Inc.の運営する「App Store」及びGoogle Inc.の運営する「Google play」等の配信プラットフォーム及びアプリ以外のブラウザを通じて、スマートフォンユーザーに提供しています。


主要サービスである「チャットで話せる占いアプリ(ウラーラ)」は、占い師とユーザー間のリアルタイムコミュニケーションによる占い鑑定を可能にしたオンラインチャット占いアプリです。


文字数に応じて鑑定料が課金されるため、鑑定時間を気にせずユーザーのペースで相談できる特徴があるそうです。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


同社の経営戦略は、デジタルトランスフォーメーション事業においては、クラウドインテグレーション等の成長市場で積極的に事業拡大を図るため、引き続きエンジニアの採用・教育を行っていくそうです。


プラットフォーム事業においては、主要サービスである「チャットで話せる占いアプリ(ウラーラ)」等を今後も継続して運営していくことで、安定的に収益を生み出しながら新たな事業機会を模索していくとあります。


デジタルトランスフォーメーション事業は、海外事業体制の強化等を検討しているそうです。現在ベトナム社会主義共和国にシステム開発を行う子会社を1社有しているそうです。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)の企業財務情報と配当性向

回次第11期第12期
決算年月2018年12月2019年12月
売上高676,4302,724,748
経常利益58,737150,507
親会社株主に帰属する当期純利益61,83273,971
包括利益61,83273,971
純資産額387,903866,434
総資産額580,5221,420,360
1株当たり純資産額122.75236.35
1株当たり当期純利益金額29.8823.10
自己資本比率(%)66.860.9
自己資本利益率(%)25.011.8
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー215,784187,007
投資活動によるキャッシュ・フロー△328,764△336,076
財務活動によるキャッシュ・フロー220,000333,991
現金及び現金同等物の期末残高123,312319,571
※数値は千円単位



第13期第3四半期連結累計期間(2020年1月01日~2020年9月30日)
  • 売上高2,748,627千円
  • 営業利益167,428千円
  • 経常利益168,940千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益95,912千円



【第13期第3期のチェックポイント!】

主力事業のデジタルトランスフォーメーション事業では、事業開始からM&Aを推進し、同時にIT人材の採用を行うことで開発体制の拡充を進めてたそうです。IT利活用の多様化・高度化に伴い拡大するIT需要を取り込み、各種Webシステム開発、スマホアプリ開発、クラウドインテグレーション等の案件受注により拡大し、特に当第3四半期連結累計期間において注力しているSalesforceの導入案件が順調に拡大しているそうです。

プラットフォーム事業では「チャットで話せる占いアプリ-ウラーラ」の鑑定数が16万件(前年同期は15万件)と安定に推移しているそうです。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2008年6月06日、東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号に本社を構えます。社長は飯田啓之氏(1973年8月18日生まれ)、株式保有率は2.30%(96,400株)です。


従業員数195人で臨時雇用者0人、平均年齢32.5歳、平均勤続年数1.9年、平均年間給与4,250,000円です。


連結従業員数は227人になりセグメントごとの従業員数は、デジタルトランスフォーメーション事業217人、プラットフォーム事業4人、全社共通6人になります。臨時雇用者はいません。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社Orchestra Holdings3,660,000株87.21%
有田 佳史284,000株6.77%×
飯田 啓之96,400株2.30%×
根本 崇司96,400株2.30%×
柳 径太20,000株0.48%×
女鹿 慎司16,000株0.38%×
中川 義則10,000株0.24%×
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である株式会社Orchestra Holdingsは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2021年9月19日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く)等は行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2021年9月19日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。そのため180日間は基本的に売却ができません。


また第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が2,670円~2,850円に引上げられ吸収額レンジが27.6億円~30.2億円になります。上場規模が大きくなり初値上昇率が下がると思われましたが、機関投資家の評価が高く類似企業と比べても上値があるそうです。


流石有料情報と言える材料が多くありますが、公開できる材料はあまりありません。とにかく親子上場で親会社のOrchestra Holdings(6533)との株価を埋めに行くと考えられているようです。そのためPER60倍程度であれば問題ないようです。


大手初値予想4,000円~6,000円
修正値5,000円~5,500円

※注目度B


親会社と子会社の事業が酷似しているためそこまで人気にはならないのでは?と考えていましたが某社の考えが変わったのか割安感があるとさえ言われているようです。


類似企業から考えると十分高い株価設定だと思いますが、クラウド需要を背景に評価される部分も多いようです。エンジニアの増員がそれを物語るようです。しかし本当に予想した初値が付くのか疑問もあります。


2021年12月期の業績予想は売上44.13億円で前期比16.7%増、経常利益3.24億円で前期比17.8%増になります。2桁の増収増益は評価できそうです。


四半期利益は2.11億円で前期1.76億円から19.9%増と勢いに乗っています。


VC保有株がなく親子上場、そして業績好調ではあるものの吸収額が30.2億円と新興市場では大き目のサイズで上場します。IPOチャレンジポイントを利用すれば複数株配分の可能性があると思いますが、勝負を掛けるにはやや物足りなさも感じます。


どうも初値だけ盛り上がりその後は急落もあり得るのでは?と個人的に感じています。実力以上の初値が付くと早売りも考えられると思います。


上場日はハラハラした展開となりそうです!


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)879,500株84.98%
野村證券93,200株9.00%
みずほ証券20,700株2.00%
SMBC日興証券10,400株1.00%
エース証券10,400株1.00%
岩井コスモ証券10,400株1.00%
松井証券10,400株1.00%


株数が多いIPOのためSBI証券だと複数配分の期待があります。しかもネガサ株なので大きな利益期待が持てそうです。株数が多いことで委託幹事への配分も多そうです!


SBI証券のIPOルールは下記記事でまとめています。IPO投資を行うならSBI証券の口座は持っておくべきでしょう。ポイントがなくても当選できます。




また資金不要でIPO抽選に参加できる野村證券からも忘れずに抽選に参加しておきましょう。松井証券も資金不要で抽選に参加できます!!


今回も資金不要枠でも当選者が出てくると思います。毎回誰かに当選していますからね。






岩井コスモ証券も口座を開設している方は申込んでおきましょう。後期型抽選になりますが最近当選者を見かけるようになりました。株数が多い時だけ参加するのもありだと思います。

シェアリングイノベーションズのIPOチャレンジポイントボーダーラインを考察!

SBI証券が主幹事を行う場合に毎回話題となるIPOチャレンジポイントのボーダーラインと複数配分を考えてみました。またベビーカレンダー(7363)の主幹事も翌日に引受けています。


ポイントを使えば当選できる方も多いと思われるため、しっかり確認を行いIPOチャレンジポイントを使用しましょう!


SBI証券IPOチャレンジポイントボーダーラインと配分株数
※当サイト調べ


ボーダーラインが不明となっているIPOがあります。これは株数が多かったためポイント利用者が少ないことからボーダーラインがわかりませんでした。


勿体ないようなポイントを使って当選している方をお見かけしましたが、参考値としては難しいため不明と記載しています。


QDレーザーの株数を考えるとシェアリングイノベーションズの配分は200株になりそうです。ただし100株配分となる可能性もあるためよく考えてください!


IPOチャレンジポイントのボーダーラインは400P~450Pあたりでしょうか?200株配分と考えたら500P~600Pなんですが予想に困ります。


また今回はSBI証券主幹事のためSBIネオモバイル証券でもIPOの取扱いがおこなわれるはずです。口座開設時が一番当選しやすいかもしれません。色々と優遇される内容が事前に発表されているためチェックしておきましょう。


IPOルールは下記記事で詳しくまとめています。株数が多いため当選者が続出するかもしれません。




さらにSBIグループに入ったばかりのSBIネオトレード証券でも取扱いが行われると思います。SBI証券主幹事の時は特に当選期待が持てそうです。


SBI証券が平幹事の時もIPOの取扱いが行われることがあります。IPOに抽選参加するには口座開設だけでOKです。資金不要でIPO抽選に参加することが可能です。また期間限定で当サイトタイアップ特典を付けて頂いているため良かったら頂いてください!!




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
システム ディ(3804)PER18.57倍PBR3.35倍
Sun Asterisk(4053)PER81.2倍PBR15.86倍
アイ・ピー・エス(4335)PER12.01倍PBR2.03倍
※2021年3月08日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年6月25日~2029年6月24日60,000株230円
2019年6月28日~2029年6月27日284,000株234.9円
2022年7月16日~2030年7月15日192,800株690円


ストックオプション(新株予約権)は284,000株が行使期限に入っています。


ベンチャーキャピタル出資がないため売り圧力はそれほどなさそうです。オファリング・レシオは30%以下となっています。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)のIPOは親子上場と考えても人気がありそうです。何しろ業績が一気に伸びているあたりが投資家に好印象です。


Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)IPOの評価
※シェアリングイノベーションズ公式サイト引用


親会社のOrchestra Holdings(オーケストラホールディングス)は東証1部に上場し、企業向けにデジタルマーケティングを行っています。


子会社と似たような事業を行っていますが、過去にもこのようなパターンで買われたIPOがありました。今の地合いなら公開価格割れはなく初値2倍くらいは期待できるかもしれません。


ただ3月末に向けて上場企業が多くなっていることは残念です。この辺りも作戦を練って参戦しておきたいと思います。


上場承認時点で新型コロナウイルス感染症の影響はほとんどなく、経営成績及び財政状態への影響は軽微だそうです。IT系の企業はコロナの心配があまりないため安心できると思います。


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