ココナラ(4176)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。


主幹事は大和証券とみずほ証券、クレディ・スイス証券が共同で務め公開株数12,092,900株、オーバーアロットメント1,813,000株です。上場規模は想定発行価格1,000円から計算すると約139.1億円になります。


テレビや新聞などのメディアに取り上げられる機会もあり、知名度が高い企業だと思います。


ココナラ(4176)IPOの初値予想と上場
※ココナラ公式サイト引用


海外への販売も行われますが利益がこれから出るのか?と疑問もあります。ただ時代にマッチしたビジネスだと感じるため期待している部分も個人的にあります。


同社が言うには、一度サービスを利用したユーザーが複数カテゴリから購入する傾向にあるそうです。


また、中長期的で安定した継続購入を実現し、一度定着するとそれ以降も継続して利用する傾向にあるそうです。結果的に既存の顧客層からの継続的な収益が見込めることになり、リカーリング型の収益モデルと同等の安定した収益構造になるそうです。


これは言いすぎだろ?と感じますが費用先行でビジネスとして成功してようなので信じたいです。繰り返して収益を得ることができるとされているため、上場による知名度アップはプラス材料でしょう!


ココナラ(4176)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容知識・スキル・経験を商品化して「ECのように売買できる」マッチングプラットフォーム
上場日3月19日
ブックビルディング期間3月04日~3月10日
想定価格1,000円
仮条件1,000円~1,200円
公開価格1,200円
初値結果2,300円(公開価格1.92倍)
企業情報https://coconala.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ


【手取金の使途】

手取概算額980百万円及び「1新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当増資の手取概算額上限901百万円については、①広告宣伝費、②採用費及び人件費、③システム関連費、④短期借入金の返済に充当する予定であり、その具体的な内容は以下に記載のとおりであります。

①新規顧客獲得の促進、既存顧客の利用率向上のためのオンライン広告やテレビCMに要する広告宣伝費として362百万円を充当する予定

②プロダクト機能拡充及び技術開発等のための人件費等として530百万円を充当する予定

③流通高の成長に伴うサーバー費用並びに流通高の成長及び人員の増加に伴って業務上利用が増加したソフトウェア費用にかかるシステム費、電話サービスの流通高成長に伴う通信費として95百万円を充当する予定

④財務基盤の更なる強化に向けて、短期借入金の返済資金として、2021年8月期に800百万円を充当する予定

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数1,000,000株
売出株数11,092,900株
公開株数(合計)12,092,900株
オーバーアロットメント1,813,000株
上場時発行済み株数21,474,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約214.7億円
幹事団大和証券(主幹事)
みずほ証券(主幹事)
クレディ・スイス証券(主幹事)
いちよし証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券(PR)


ココナラ(4176)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,000円を基に吸収金額を算出すると約120.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約139.1億円規模の上場となります。ベンチャーキャピタルが売り抜けるための上場と言えそうなので投資判断がわかれそうです。


知名度が高いため一定の買いが入る考えられますが、簡易的なグルーバルオファリングとなっており3月11日に海外配分株数が決定することになっています。


ココナラは様々な分野の知識・スキル・経験に基づくサービス・役務をユーザー間で売買するマーケットプレイスを運営しています。


スキルマーケットプレイス「ココナラ」を主として展開し、その他にもユーザーが弁護士へ法律相談ができる「ココナラ法律相談」、ユーザー同士が対面で会ってサービス提供ができる「ココナラミーツ」を提供しています。


「ココナラ法律相談」ではココナラとユーザーIDを統一しサービスを横断的に利用できるようにし、「ココナラミーツ」ではココナラとユーザーIDを連携することができ、横断的な利用を可能にしているそうです。


ココナラ(4176)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


ココナラはユーザー間(出品者及び購入者)で多種多様な知識・スキル・経験に基づくサービス・役務の売買を行うマーケットプレイスです。ユーザーがココナラを使うメリットとして、本業として利用する出品者にとっては本人に代わって集客がなされることで収入が増加します。


また副業として利用する出品者には副収入が得られる、自分のスキルが人の役に立つことによる喜びが得られるといったことが挙げられます。


さらに購入者側はコストパフォーマンスが高い多様な出品サービスや幅広いカテゴリから選べる、いつでも必要な時に必要な分だけ購入できる、個々のニーズに合致しているものが見つけやすいと言ったことが挙げられます。


購入者は約40万件(2020年11月末)に及ぶ各種出品サービスから、自らが必要とするサービス・役務を選択・購入することが可能です。


希望する出品サービスがない場合には、「見積り・カスタマイズ相談」や「仕事・相談の公開依頼」を通じて特定・不特定の出品者からの提案を募集することが可能す。


同社は出品者のサービス提供完了時に、ユーザー間の取引金額の一定率を手数料として受領しています。


ココナラ(4176)IPOの事業内容とスキーム
※有価証券届出書引用


ココナラは出品者が、自らの知識・スキル・経験を出品サービスとして提供することにより、ユーザーが購入できるマーケットプレイスであり、個人が有する幅広い分野の知識・スキル・経験に基づいて、出品者約20万人により約40万件のサービスが出品されています。


出品者が自分ができることを商品化したサービスを、先に出品し、購入者が出品されているサービスを閲覧して購入する流れになっているため、メジャーなものからニッチなもの、高品質なものからカジュアルなものまで幅広く出品されているそうです。


出品価格の設定は、制作・ビジネス系カテゴリでは500円から1,000,000円、相談系カテゴリでは500円から100,000円の範囲で販売価格の設定が可能となっています。


ココナラ(4176)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


「ココナラ法律相談」は、当社登録弁護士とユーザーのマッチングサイトです。ユーザーは、身近な悩みやトラブル等に関する相談をするために、自身にあった弁護士を見つけ、必要に応じて弁護士へ依頼を行うことが可能となっています。


「ココナラミーツ」は、インターネット上で購入者と出品者のマッチング後、場所、時間を調整した上で、リアル対面でスキルのサービス提供が可能となるマーケットプレイスです。


ココナラミーツでは暮らし・ハウスクリーニング、レッスン、ビジネス調査・業界ヒアリング、体験・アクティビティ、出張撮影、出張サービス・エンターテイメントの6カテゴリに分類しているそうです。


ココナラ(4176)の企業財務情報と配当性向

回次第8期第9期
決算年月2019年8月2020年8月
営業収益1,138,4671,775,555
経常利益又は経常損失△1,052,674△83,767
当期純利益又は当期純損失△1,054,356△94,001
資本金90,00090,000
純資産額265,508171,507
総資産額1,104,1551,945,118
1株当たり純資産額12.978.38
1株当たり当期純損失△56.80△4.59
自己資本比率(%)24.08.8
自己資本利益率(%)
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー△1,007,219274,373
投資活動によるキャッシュ・フロー△7,375△190,485
財務活動によるキャッシュ・フロー1,349,125460,000
現金及び現金同等物の期末残高740,2881,284,176
※数値は千円単位



第10期第1四半期累計期間(2020年9月01日~2020年11月30日)
  • 流通高2,129,067千円
  • 営業収益612,976千円
  • 営業利益69,609千円
  • 経常利益65,952千円
  • 四半期純利益65,379千円



【第10期第1期のチェックポイント!】

当第1四半期累計期間は各種政策の効果もあり徐々に持ち直しの動きがみられたものの、新型コロナウイルス感染症再拡大などにより先行きが不透明な状況と言えます。

このような環境の下で2020年9月にココナラ内で書かれたブログを、「有料ブログ」として販売・購入できる機能をリリースしています。これらのほか当期間においてユーザーの更なる利便性の向上につながる開発や施策に努めてきたそうです。個人的にインパクトが弱いアピールだと感じます。


ココナラ(4176)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2012年1月04日、 東京都渋谷区桜丘町20番1号に本社を構えます。社長は鈴木歩氏(1982年9月03日生まれ)、株式保有率は3.82%(880,300株)です。


従業員数110人で臨時雇用者20人、平均年齢35.2歳、平均勤続年数1.9年、平均年間給与6,134,758円です。セグメントはココナラ事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合3,540,000株15.34%
南 章行3,030,000株13.13%
新明 智2,700,000株11.70%
ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合1,764,000株7.65%
Mistletoe Japan合同会社1,620,000株7.02%
Fidelity Funds1,495,300株6.48%
ImproVistaⅠ投資事業有限責任組合965,400株4.18%×
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社取締役、売出人かつ貸株人である南章行及び新明智、売出人であるジャフコSV4共有投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合、Mistletoe Japan合同会社、ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 ~省略~ は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180目(2021年9月14日)までの期間、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。

さらに、当社の新株予約権を保有する南章行、新明智、鈴木歩及びその他67名は、共同主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2021年9月14日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の設定はありません。


また新株予約権保有者はロックアップ期間中の売却が基本的にできません。第三者割当等による募集株式の割当等でも割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。ImproVistaⅠ投資事業有限責任組合は売出し株で保有株すべてを売却します。


ココナラ(4176)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


当選しやすいため大注目のIPOになっています!大手初値予想も利益見込みが高いとされているため期待できそうです。


仮条件下限は想定発行価格となり1,000円~1,200円に決定しています。吸収額レンジは120.9億円~166.9億円になります。マザーズ上場を考えると躊躇しそうな吸収額となりますが、知名度で買われる展開が期待できそうです。


時価総額は公開価格1,200円決定だと257.7億円になります。


海外販売株数は公開株数全体の半数未満となっていましたが売出し株数の範囲内に変更されています。殆ど売出し株なので影響はないでしょう。某社は海外配分が多くなるかも?と言っています。


大手初値予想1,500円~2,500円
修正値1,800円~2,300円

※注目度A


業績を確認したところ2021年8月の単独業績予想が出ています。売上は24.26億円になり前期比36.7%増、経常利益4,600万円になり前期8,300万円の赤字から黒字化する予定です。


四半期利益も4,400万円となり前期9,400万円の赤字から黒字化する見込みとなっています。EPS2.13なのでPERは563.3倍、BPS60.33なのでPBRは19.89倍になります。配当や株主優待はありません。


どうやら日本のスキルマーケットシェアは3.7%と低くアメリカの29.6%と大きく差が開いているそうです。そのため海外からの買い需要が見込めるのではないか?と言われているようです。今回は簡易的なグローバルオファリングとなっていますが海外配分の割合が高くなる可能性があるようです。


様々な情報を確認した結果思うことですが、予想以上に高値になる可能性があるように思います。この調子だと初値2,000円を超えるのではないか?とさえ思えてきます。


店頭証券で取引を頻繁に行っている方は配分の可能性が高いと思うので積極的に獲得を狙っても良いかもしれません。気になるのは投資市場が不安定になっていることです。


マザーズ指数がこのまま下落すると初値に影響があるでしょう。


業績が黒字化するタイミングのため国内外から相当な買い需要が発生すると思います。このパターンは全力参加で複数株をGETしたもの勝ちでしょうね。人気化することがわかれば獲得を狙うだけです!!


公募組とセカンダリー組が儲かることを祈りたいと思います。


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)8,465,000株70.00%
みずほ証券(主幹事)2,600,000株21.50%
クレディ・スイス証券(主幹事)773,900株6.40%
いちよし証券157,200株1.30%
SBI証券36,300株0.30%
楽天証券36,300株0.30%
マネックス証券12,100株0.10%
松井証券12,100株0.10%


当選を狙うのであれば大和証券を中心に申し込みを行うことになりそうです。欲しいかどうかは別ですが、株数が多いため当選確率が高いと思います。IPOでは問題のVC案件で赤字企業となっています


株数が多いためマネックス証券からの当選期待も高いと思います。単価が低いため参戦者も多いと思いますが、微妙な銘柄なので通常よりは申込み者が少ないかもしれません。


さらに今回は前受け金不要で抽選に参加できる松井証券が幹事入りしています。ネット証券のため当選後にキャンセルを行えることも嬉しいですよね。そのため申込者がある程度いるはずです。未成年口座を使えるのもありがたいと思います!




また2月28日までの1ヶ月間限定で当サイト限定の特典をユニコーンさんから付けて頂きました!口座開設時に「angel02」というキャンペーンコードを入力すると1,500円分のAmazonギフト券を頂けます。


口座開設時に入力画面が出るのでそこに入力してください。公式ページから直に申込んだ場合はキャンペーンコード入力画面が出ないそうです。詳しくは下記記事を参考にしてください!!




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ランサーズ(4484)PER1,146.67倍PBR6.24倍
ビザスク(4490)PER328.24倍PBR36倍
ギークス(7060)PER41.17倍PBR4.71倍
※2021年3月04日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2016年6月10日~2026年6月09日224,400株57円
2017年11月05日~2027年11月04日475,800株69円
2018年8月25日~2028年8月24日213,000株69円
2019年8月30日~2029年8月29日510,000株69円
2020年5月31日~2030年5月30日249,000株184円
2021年9月01日~2029年8月31日444,000株250円
2022年12月12日~2030年12月11日195,000株株式公開時の公開価格
2022年12月27日~2030年12月26日284,300株株式公開時の公開価格


上場時に行使期限に入る株数は1,675,200株になります。ただし基本的に売却できない対象者が多いと思われます。


VCとしては上場による資金回収が目的と言えそうです。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


ココナラ(4176)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

ココナラIPOは当選チャンスですよね。しかも複数株当選が狙えそうです!


ただ、今期業績予想で黒字化できるのか?とそこが心配です。現時点では積極的に抽選に参加するつもりです。


ココナラ(4176)IPOの評価
※ココナラ公式サイト引用


売上が伸びており業績予想を確認した段階で最終的なブックビルディングスタンスを決めたい考えています。何となく全力申し込みを行うパターンになると感じているため、証券口座や余裕資金の確保だけは行っておきたいと思います。


競合企業だとクラウドソーシングを行っている企業が思い浮かびます。同社によれば、小規模事業者が必要とするようなロゴ作成、HP作成等の小規模で多様なニーズに応えるサービスECは競合する大手がまだいない状況だと考えているそうです。


またターゲットとする中小企業のニーズは、プラットフォーム上で完結するニッチなサービスであるため、固定費に占める人件費率が相対的に低く抑えられる収益性の高い有望な市場と考えているそうです。


ココナラはマッチング型のプラットフォームになるため新奇性が感じられます。スキルシェアの考えですよね。


知名度があるためメディアが騒いで上場時までに買いが殺到するパターンを期待したいと思います。海外配分次第では爆上げもあり得るのかもしれません。2020年12月上場のKaizen Platform(4170)には驚きでした。


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投資を行わなくても未上場企業の詳細を確認するだけでも面白いと思います。スタートアップ企業への投資も面白みがあります。キャンペーン詳細は下記記事で確認をお願い致します。


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