Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)がユニコーンで株式投資型クラウドファンディングを利用した資金調達を行います。医療業界にDXを浸透させ業務効率化やコストダウンを行うサービスを提供しています。今回も評判や評価目線で詳しく内容を調べました!


同社はAI技術を活用したレセプト(診療報酬の明細書)のチェックシステムを独自開発しています。


今後、労働人口減少や少子高齢化の問題などから医療従事者の負担が大きくなるとされているため、業務効率化と正確性のためにサービス展開を行っています。


Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)がユニコーンで資金調達
※ユニコーン公式サイト引用


同社サービスは既に国立大学法人東京大学(医学部附属病院)をはじめ、2020年末時点で16の医療機関に試用も含めて利用されているそうです。


ユニコーンで用意された動画や基本情報から感じるのは「AI技術の活用」を前面に押していることです。


AI技術を活用したレセプト(診療報酬の明細書)のチェックシステムの導入を皮切りに、医療業界にデジタル技術を持ち込むそうです。その考えから「Medical AI LAB」を設立したそうです。


医療業界に携わっていなければあまり魅力を感じない案件なのかもしれません。ただ同社はAIレセチェツカーの点検精度向上の特許を取得しているとあります。

【この記事を読んでわかること】
  • AIレセチェッカーを利用することで医療機関のコスト削減につながることを説明している
  • 医療業界はデジタル化が進んでいない業界だと説明している
  • 他社との競争優位性は特許を取得していることだと説明している
  • 株主優待とエンジェル税制の内容を詳しく説明している
  • 募集内容について詳しく説明している



Medical AI LABが提供するAIレセチェッカーを導入するとコストカットにつながる

Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)が独自開発した「AIレセチェッカー」を導入することにより、コストカットや人的ミスの減少が期待できるとされています。


またAIによる学習機能を備えているため、利用するほど精度の向上が見込めるそうです。


医療現場の現状
※ユニコーン公式サイト引用


上記画像から病院では人件費が費用の半分以上を占めていることがわかります。人件費がカットできれば病院としても嬉しいはずです。


これまで医師や医事課職員が行っていたレセプト点検をAI(人工知能)が代行し、医療関係者の負担を大幅に軽減することができればコストカットができます。


どうやら既に類似製品がありその制度が約69.5%となっており、同社製品だと約95%と高精度になるそうです。会社設立から10ヶ月で汎用化し特許を取得しているスピード感ある事業を行っています。


東京大学と共同研究契約を締結し、ソフトウェアライセンス契約と保守委託業務契約を結び現在に至るようです。


医療業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)化はどこかで行われるはずなので、同社が市場を牽引することになれば上場期待が持てそうです。ただ事業計画から本当に医療機関との提携が想定したように進んでいくのか?と疑問もあります。


また上場(IPO)は行われるのか?と不安視する面もあります。ここ1年~2年が勝負の企業でしょうか。

解決すべき課題は医療業界のデジタル化!レセプトチェックが大変なんです

レセプトとは診療報酬明細書のことを指します。医療機関を受診した患者が受けた保険診療を、医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書です。


わかりやすく言えばレシートみたいなものです。


レセプトチェックの仕組み
※ユニコーン公式サイト引用


医師や医事課職員はレセプトのチェックに多くの時間を割いています。私も医療事務を少し勉強したことがありその大変さがわかります。目視で確認している医療従事者も多い中でAI化できたら楽だと思います。


厚生労働省では一般病院の電子カルテ普及率が2017年時点で46.7パーセントとなっているそうです。医療業界はデジタル化が遅れているとされ今後の課題だと思います。


逆に同社にとっては魅力ある市場になりそうです。


どの医療現場でも人件費の問題があり、そもそも専門性が高い職業のため誰にでもできる仕事ではありません。AIを用いたレセプトチェックができれば、高精度を維持したまま業務効率化ができるとされています。

メディカルエーアイラボの企業概要を詳しく調べてみました

経営陣3人がユニコーン公式サイトに用意された動画に登場するため、投資前に確認を行っておくとお人柄がわかるかもしれません。


ユニコーンが得意とするシニアベンチャー企業です!


項 目その内容
会社名株式会社 Medical AI LAB
英文名:Medical AI LAB Co., Ltd.
本社住所〒181-0013
東京都三鷹市下連雀三丁目4番40号
代表者名渡邊 徹
設立年月日2018年12月
決算期3月
事業内容AI技術活用による各種医療関連業務の開発企画、販売、保守及びコンサルティング
資本金6,350万円
発行済株式数22,400株
主要株主
  • 相馬正義 44.6%
  • 渡邊 徹 22.3%
  • 無相大拙 22.3%
※2021年3月09日調べ


プレバリュエーションを調べると1株当たり30,000円となっているため6.72億円になります。また、上限募集が6,096万円となっているため上限募集達成後のポストバリュエーションは約7.33億円です。


AIレセプトを調べると大手競合を数社確認できたため、同社製品の精度が問われるところでしょう。


株式投資型クラウドファンディングで調達した資金はAIレセチェッカーの開発費に利用される予定です。資金調達後は導入実績をもとに、直販と代理店・紹介営業を加速させるそうです!



Medical AI LABのビジネスモデルと特徴を考察!競争優位性は特許だった

Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)は医療や病院の問題を解決するため、最初のアクションとしてAIレセチェッカーの開発を行ったとあります。成功すれば新しいサービスを始める可能性があるようです。


レセプトチェックシステムを導入することにより、医療事務作業の軽減につながることは間違いないと思います。あとは費用面だと思います。


Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)の手数料体系
※ユニコーン公式サイト引用


AIレセチェッカーは、医師や医事課職員が登録したレセプトを読み蓄積されたビッグデータと照らし合わせを行います。


そして自動で点検し修正が必要かどうかを判定する仕組みだそうです。これにより人為的チェックが大幅に省略でき、時短やコストダウン、さらに人為的なミスなどを防ぐことができるとされています。


システム導入を行った後の初期設定は、同社が導入時に診療科コードや院内ルールを設定するため、病院に負担をかけずに行うことができるそうです。


AI学習機能によりシステムを利用するほど精度が高まる特徴があります。


同社の収益は個別要因に合わせた初期設定を行うための初期導入費用と月次利用料(レセプト枚数に応じた料金と保守料)となっています。


実際に導入した病院ではレセプト関連業務のコスト削減に大きく貢献しているそうです。AIレセチェッカーは運用コストが安価で導入医療機関の飛躍的な増加を期待できるようです。


Medical AI LABの特許
※ユニコーン公式サイト引用


特許は「レセプト点検装置・方法、及びプログラム」となっています。他社製品との比較ではかなり優位性があるようです。


レセプトの処理速度も他社比較で約2倍という数値が出ているようです。上記画像では外来患者と入院患者のレセプト処理時間が掲載されています。


この他にも、病名レコメンド機能が備わりAIが適切と思われる病名をレコメンド(推薦)するそうです。


Medical AI LABの成長ストーリーを確認すると上場(IPO)期待は持てない?

ユニコーンに用意された成長ストーリを確認すると今期は営業利益が-1.35億円程マイナスになっています。営業利益の黒字化予定は2023年3月期なのでそう遠くありません。


2022年の導入医療機関数が226社となっているためこの根拠も気になります。


Medical AI LABの事業計画
※ユニコーン公式サイト引用


【ユニコーン公式サイト抜粋】
2019年10月に導入した東京大学医学部附属病院をはじめ、2020年年末時点で試用も含め16の医療機関に導入していただきました。今後も東京圏・大阪圏・東海圏の大病院を中心に展開し、2023年度末には導入率50%以上を目標に、安定した地位を確立していきます。


東京圏や大阪圏、東海圏の大病院を中心に2023年度には導入率50%以上を目標としているそうなので、これが達成できるのであれば凄いことでしょう。同社の試算通りのことが起きる可能性があります。


投資前にユニコーンの質問コーナーを見ておくことをお勧めします。もし気になることがあれば自ら質問を行ってもよいと思います!


またデジタル化が遅れているためだと考えられますが、クラウド版だけでなくオンプレミス版も用意されているそうです。医療機関によってはオンプレミス版が好まれる事もあるのかもしれません。WindowsとMAC両方に対応しています。


大病院を中心に事業展開を行うようなのでオンプレミス版のほうが好まれるのかも?と何となく思う部分があります。素人考えだとクラウド版のほうがよさそうですが、セキュリティーやカスタマイズの関係なのかもしれません。


業績が想定したように推移する根拠があれば面白い投資先かもしれません!!


Medical AI LABの株主優待とエンジェル税制適用について調べてみた結果

株主優待は投資株数により「幻のドレッシング」又は「京都の有機野菜」となっています。


Medical AI LAB(メディカルエーアイラボ)株主優待
※ユニコーン公式サイト引用


株数優待の内容
4株(120,000円)幻のドレッシング「ジョセフィーヌ」
8株(240,000円)幻のドレッシング「ジョセフィーヌ」
12株(360,000円)京都の有機野菜
16株(480,000円)京都の有機野菜


幻のドレッシングは会員の方に紹介していただかないと購入できない商品となっています。


また、京都の有機野菜は長澤農園などで生産された万願寺とうがらし、オクラ、茄子等の組み合わせをとなっています。


優待権利は毎年3月末日現在に株主名簿に記載又は記録された方となっています。投資タイミングとしては良さそうです。発送は2021年7月以降に順次贈呈することになっています。


エンジェル税制優遇Aと優遇Bの違い
※中小企業庁公式サイト引用


本クラウドファンディングではエンジェル税制優遇措置Bの適用が予定されています。


ベンチャー企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除することができます。控除対象となる投資額の上限はありません。


ユニコーンの株式投資型クラウドファンディングに興味を持たれた方は、下記記事で詳しくまとめているので参考になるかと思います。






Medical AI LABに投資を行っても問題がないのか?まとめ

Medical AI LABへの投資は医療系に興味がない方だとしっくりこない気がします。ただ医療系のデジタル化(IT化)は遅れているとされているため投資妙味はありそうです。


競合企業が複数社あるため他社のAI性能との差別化をはっきりさせたいところです。


同社は特許を取得し、レセプトチェックの約95%の高精度となっていることが差別化だと思いますが、一般人にレセプトチェックは殆ど関係ないためイメージが湧きにくいかもしれません。


項 目その内容
プロジェクト名AIレセプト点検でDX化を推進。医療業界の業務効率化&収益率アップを目指す「Medical AI LAB」
目標募集額(株数)30,000,000円(1,000株)
上限募集額(株数)60,960,000円(2,032株)
募集価格1株当たり30,000円
申込単位4株
最低申込金額(株数)120,000円(4株)
上限申込金額(株数)480,000円(16株)
申込期間2021年3月16日~2021年3月18日
※2021年3月09日調べ


レセプトチェックは医療機関にとって直接収⼊に結びつくためミスが許されません。そのためAIを活用した事業改革が期待されています。


ただ医療事務の仕事自体がなくなるのではないか?という懸念も同時にあります。医療機関の経営を考えると費用削減は良いことです。レセプトチェックシステムの精度が高まればより収益にも結び付くはずです。


また、レセプトコンピューターに入力するのもAIで出来るようになったら仕事はなくなりますよね。何処までAI化できるのかわかりませんが、時代はこの流れで進んでいると思います。


東京大学(医学部附属病院)という名前が公開されているためそれに見合ったシステムだと推測できます。同社を応援したいと思った方は投資をご検討ください。




株式投資型クラウドファンディングを楽しむために参考になりそうな記事を書いてみました。よかったら合わせてご確認頂けたらと思います。ファンディーノさんとタイアップ始まりました!!


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