関通(9326)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し自己評価していきたいと思います。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数850,000株、オーバーアロットメント127,500株になります。上場規模は想定発行価格470円から計算すると約4.6億円とかなり規模が小さいです。ただし同日上場となるIPOがあるため初値上昇率が抑えられそうです。


関通IPO上場承認と初値予想


投資家には2019年3月から楽天と提携していることが買い材料になりそうです。同社でも前面に出しているようです。


2018年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は18.0兆円になり、2017年の16.5兆円から8.96%増えているそうです。EC化率はBtoC-ECで6.22%(前年比0.43ポイント増)となっています。


物販系分野におけるBtoCのEC市場規模は2017年の8.6兆円から2018年には9.2兆円(伸び率8.12%)と推移し、国内GDPの実質成長率を上回る伸び率となっています。


このことから同社売上も期待ができるようです。競合企業はいるようですが上場後に少し楽しみな企業だと思います。


関通(9326)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種倉庫・運輸関連業
事業内容主にEコマースを展開する顧客の配送センター業務を代行する「EC・通販物流支援サービス」等
公開予定3月19日
ブックビルディング期間3月03日~3月09日
想定価格470円
仮条件470円~490円
公開価格3月10日
企業情報https://www.kantsu.com/
監査人太陽有限責任監査法人


【手取金の使途】

手取概算額252,940千円に、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限55,131千円を合わせた手取概算額合計上限308,071千円については、設備投資資金に充当する予定であります。

具体的には、2021年2月期にEC・通販物流支援サービスにおけるソフトウエアのバージョンアップを目的に71,000千円、埼玉県和光市に新設の物流センターの物流設備及び付帯設備の一部として1,000千円を充当する予定であります。

また、2022年2月期に埼玉県和光市に新設の物流センターの物流設備及び付帯設備の一部として85,000千円、兵庫県尼崎市に新設の物流センターの物流設備及び付帯設備の一部として151,071千円を充当する予定す。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数600,000株
売出株数250,000株
公開株数(合計)850,000株
オーバーアロットメント127,500株
上場時発行済み株数2,875,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約13.5億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券
SMBC日興証券
エース証券
マネックス証券 ←完全平等抽選
岡三証券
極東証券
岩井コスモ証券
むさし証券 ←前受け金不要
委託見込岡三オンライン証券
ライブスター証券
DMM.com証券


関通(9326)上場評判とIPO分析

想定発行価格470円を基に吸収金額を算出すると約4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約4.6億円規模の上場となります。上場規規模が小さく初値2倍以上が通常であれば見込めそうです。


同社は主にEコマース及び通信販売事業を展開する顧客販売商品の入庫、在庫管理及び出庫等の配送センター業務を代行するEC・通販物流支援サービスを主たるサービスとして物流サービス事業を展開しています。


サービスを提供する中で同社が取組んだ改善活動の結果、成果が出た活動をそのまま新しいサービスとして顧客に提供することで、受注管理業務代行サービス、倉庫管理システム「クラウドトーマス」やチェックリストシステム「アニー」などのソフトウエア販売・利用サービスを行います。


また外国人技能実習生教育サービス等、サービス拡充を図りながら事業を展開しています。いずれのサービスもEC・通販物流支援サービスにおける課題解決の活動から生まれたそうです。


関通IPOの業績と評判


受注管理業務代行サービスはEC・通販物流支援サービスの上流工程に位置し、Eコマースにおける購入者の注文内容を確認し、電子メール対応や入金確認、出荷指示データ作成等の業務を顧客(利用者)から受託しています。


EC・通販物流支援サービスと連携することで、顧客から販売活動のバックヤード業務をワンストップでアウトソーシングする事が可能だそうです。


受注管理業務の改善活動の中で標準化された業務は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用による自動化を推進し、ミャンマー連邦共和国にある外注先の事務所「ヤンゴンBPOセンター」で業務を実施する等の効率化を推進しています。


関通IPO事業内容


ソフトウエア販売・利用サービスは、自社開発を行い成果につながったソフトウエアを顧客に利用いただくサービスです。


倉庫管理システム「クラウドトーマス」は倉庫内に保管されている商品の数を正確に把握し、倉庫内業務の効率化を実現するためのソフトウエアです。


入荷から出荷、庫内での棚移動を含め在庫のすべての動きを、バーコードとそれを読み取るスキャナにより物理的に管理することで、入出庫処理やロケーション管理などを一元的に行うことができます。


クラウドトーマス導入により、顧客の販売商品の正確な在庫管理、誤出荷の防止、倉庫内業務の標準化及び効率化を実現することが可能にです。


関通(9326)販売実績


同社は2019年2月に楽天株式会社と資本・業務提携し、同年3月に「Rakuten Fulfillment Center Amagasaki」を開設しています。


楽天株式会社が主に楽天市場の出店者向けに提供する物流サービスである楽天スーパーロジスティクスの業務を受託し、これまでのEC・通販物流支援サービスで培ったノウハウを活用して、楽天株式会社の顧客に楽天スーパーロジスティクスサービスを提供しています。


この他外国人技能実習生教育サービスやその他教育サービスを行っています。


関通(9326)の企業財務情報と配当性向

回次第32期第33期
決算年月 2018年2月2019年2月
売上高5,254,7946,468,296
経常利益139,563103,944
当期純利益55,98078,583
資本金20,000110,750
純資産額202,334466,788
総資産額3,744,5325,327,225
1株当たり純資産額101.17205.18
1株当たり当期純利益金額27.99 38.88
自己資本比率(%)5.408.76
自己資本利益率(%)33.6123.49
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー278,024150,031
投資活動によるキャッシュ・フロー△99,290△1,338,633
財務活動によるキャッシュ・フロー△194,3981,198,364
現金及び現金同等物の期末残高1,527,6791,538,305
※数値は千円単位


第34期第3四半期累計期間(2019年3月01日~2019年11月30日)
  • 売上高5,319,951千円
  • 営業利益176,630千円
  • 経常利益154,180千円
  • 四半期純利益104,371千円


【関通IPOの第34期第3四半期累計期間のチェックポイント!】

同社事業と関り合いの深い物流業界では宅配業界を中心とした「働き方改革」の動きは活発なものの、運賃の値上げや総量規制等には一部緩和の動きがみられます。また新規の物流センターのテナント物件に対する需要は高く賃料相場は引続き上昇基調となりました。

同社では引続き既存顧客に対する「物流サービスの生産性向上への取組み」等の効率化を推進し、新規顧客へ毎月開催する「学べる倉庫見学会」への参加者増加のための誘導強化、そしてインターネットを通じた効果的な顧客取り組みを継続して行うようです。


関通(9326)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1986年4月28日、大阪府東大阪市長田一丁目8番13号に本社を構えます。社長は達城久裕氏(1960年5月12日生まれ)、株式保有率は20.29%(500,000株)です。


従業員数229人で臨時雇用者309人、平均年齢30.6歳、平均勤続年数4.0年、平均年間給与3,393,000円です。セグメント別では物流サービス事業187人(臨時雇用者304人)、その他事業11人(臨時雇用者2人)、全社共通31人(臨時雇用者3人)です。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ロジ・エステート株式会社1,250,000株50.72%
達城 久裕500,000株20.29%
楽天株式会社225,000株9.13%×
達城 利卓57,500株2.33%
達城 利元55,000株2.23%
達城 裕佳55,000株2.23%
達城 太貴52,500株2.13%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるロジ・エステート株式会社、売出人である達城久裕、当社株主かつ新株予約権者である達城利卓、達城利元、達城裕佳、達城太貴、朝倉寛士及び松岡正剛並びに当社新株予約権者である片山忠司及び古川雄貴は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年9月14日までの期間(以下「ロックアップ期間」という)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く)等は行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2020年9月14日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


楽天株式会社とは2019年2月資本・業務提携し株式を保有している状況です。しかしロックアップは掛かっていないようです。また親引け設定などはないようです。


関通(9326)IPOの初値予想と幹事引受け株数

ネット通販拡大が続いているた関通の業績も好調に伸びているようです。企業が大きくなりすぎると設備投資などが大変だと思いますが現在のところは問題ないようです。またしばらく業績が好調に推移すると考えられるため初値不安はないでしょう。


2020年2月期の業績予想は73.9億円となり前期比較で約14.3%増、経常利益2.1億円となり前期比較で103.9%増になるようです。業績期待から買われても良さそうです。地合いは最悪ですが同社は通販事業を手掛けているためこの状況でも買われるのではないか?と考えています。


EPS58.99からPERは約8.31倍、BPS260.79からPBRは約1.89倍になります。配当はありません。また仮条件は想定発行価格を下限として470円~490円に決定しています。上場規模はOAを含め約4.8億円になります。


初値予想800円~1,500円

修正値900円~1,100円


kimukimu

Eコマース関係はIPOでも人気なので基本的に利益が出るはずです。株価設定も割安水準なので問題はありません。


上場で得た資金も設備投資とソフトウエアのバージョンアップに利用されるそうなので好感がもてます。株価が3桁なので需要も多いと考えています。


幹事名配分単位引受割合
みずほ証券(主幹事)765,000株90.00%
SBI証券17,000株2.00%
SMBC日興証券17,000株2.00%
エース証券8,500株1.00%
マネックス証券8,500株1.00%
岡三証券8,500株1.00%
極東証券8,500株1.00%
岩井コスモ証券8,500株1.00%
むさし証券8,500株1.00%


株数が多くても単価が低いため利益はそれほど見込めないかもしれません。しかも幹事引受けが多いため当選するのも一苦労のようです。それでも株単価が低いIPOは予想以上に利益が見込めることが多いため全力で獲得を狙っておきましょう!


みずほ証券の次はマネックス証券からの当選確率が高そうです。株単価が低いためネット証券で当選すれば売却手数料が安く済みます。




前受け金不要なのはむさし証券と岡三証券から委託配分が行われる見込みがある岡三オンライン証券です。どうせなら申し込んでおきましょう!落選して当然のスタンスです。






できるだけ積極的に申し込んでおいてよいIPOだと考えています。上場規模から考えて公開価格割れになることはほぼ考えられないと思います。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
トランコム(9058)PER13.46倍PBR1.87倍
丸和運輸機関(9090)PER23.98倍PBR4.45倍
ファイズホールディングス(9325)PER140倍PBR7.61倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年2月24日~2028年2月23日141,000株77円
2021年2月16日~2029年2月15日48,500株660円


ストックオプション(新株予約権)は上場時点で141,000株が行使期限を迎えています。行使条件を確認すると売却可能のようです。


ベンチャーキャピタルは紀陽リース・キャピタル株式会社が15,000株保有しているだけのようです。



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最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


関通(9326)IPOの評価と申し込みスタンス

関通IPOの魅力は上場規模が極端に小さいことでしょう。それだけで買われると感じます。事業もEC・通販物流支援サービスとなっているため伸びている分野です。


業績も右肩上がりとなり今期第3四半期段階で過去最高益となっているようです。上場タイミングもばっちりのようですね!


関通(9326)IPOの強み


BtoBやBtoC市場の拡大を受け物流業務の見直しを行う顧客が継続して存在するそうです。また一方で競合他社との競争環境は厳しさを増すことが予想されるそうです。


同社ではRPAを社内の業務改善に導入し、開発中の新しい倉庫管理システムでは物流ロボットや他のシステムとの連携機能の追加を図り、ロボティクス時代の到来にノウハウ蓄積に努めているそうです。


また楽天市場の出店者向けサービスの拡大が続くようであれば業績を引き上げることができるでしょう。逆に提携解除となれば投資家イメージも悪くなり株価下落となるかもしれません。


IPO的にはECサイトやRPAなどのキーワードが出ているためある程度人気となることが予想されます。初値2倍超えになればよいですね!


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