日本インシュレーション(5368)IPOが東証2部に新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し自己評価していきたいと思います。


主幹事は大和証券が務め公開株数1,050,000株、オーバーアロットメント157,500株です。全て公募株で売出株はありません!上場規模は想定発行価格920円から約11.1億円になります。


日本インシュレーションIPO上場承認と初値予想


東証2部上場のIPOが前年よりも増えている印象があります。今回は少しコンパクトな上場なので値動きの期待がありそうです。


けい酸カルシウムを基材とした製品を取扱う企業は少なくニッチ領域といえます。需要が伸びているようには思えませんが毎年コンスタンスに110億円程度の売上げがあるようです。


また創業71年を迎え実績ある企業のようです。


日本インシュレーション(5368)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場東証2部
業種ガラス・土石製品
事業内容耐火性能を有するゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする耐火・断熱材料の製造・販売・施工及びその他周辺工事の施工
公開予定3月19日
ブックビルディング期間3月04日~3月10日
想定価格920円
仮条件920円~940円
公開価格3月11日
企業情報https://www.jic-bestork.co.jp/
監査人有限責任あずさ監査法人


【手取金の使途】

手取概算額873,550千円及び「1 新規発行株式」の(注)5に記載の第三者割当増資の手取概算額上限133,032千円を合わせた手取概算額上限1,006,582千円については、①生産管理事務所に係る設備投資、②国内建築関連及びプラント関連向け生産設備に係る設備投資、③借入金返済に充当する予定

①岐阜工場の生産管理事務所建設に係る設備投資の一部として170,000千円

②国内拠点(岐阜工場、北勢工場)における建築関連及びプラント関連向け生産設備増強・合理化に係る設備投資並びに研究設備更新、営業所建替、情報セキュリティシステム対策費等として534,500千円

③運転資金のために借入れた金融機関からの借入金の返済資金として300,000千円

※残額につきましては、将来における当社の成長に資するための設備投資の支出に充当する方針でありますが、当該内容について現時点で具体化している事項はなく、具体的な資金需要が発生し支払時期が決定するまでは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数1,050,000株
売出株数0株
公開株数(合計)1,050,000株
オーバーアロットメント157,500株
上場時発行済み株数8,707,200株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約80.1億円
幹事団大和証券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
岩井コスモ証券
委託見込au カブコム証券
DMM.com証券


日本インシュレーション(5368)上場評判とIPO分析

想定発行価格920円を基に吸収金額を算出すると約9.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約11.1億円規模の上場となります。業績は東証2部らしく横ばいとなっているようです。


グループは同社と連結子会社(ジェイ アイ シー ベトナム有限会社)の合計2社で構成され「建築関連」「プラント関連の工事」「国内外での製品等の販売」を主な事業としています。


サービスはゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした各種の保温材、防耐火建材等の製造、販売及び設計・施工、関連資材の販売並びにアスベスト関連のコンサルティング、除去工事等を行っています。


同社製品は1,000℃に耐えうる耐火性、断熱性等の性能と軽量で加工しやすく、経年変化が少ないなどの特性を持ち高層建築物や石油化学プラント、原子力・火力発電所等において、耐火材、不燃材、保温材等として幅広く使用されいるそうです。


日本インシュレーション上場評判と業績


建築関連では、ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材として「耐火被覆材」「内装建材」「多機能材」を取扱います。また耐火被覆材の販売にとどまらず施工請負までを一貫して行います。


耐火被覆材は建築物の火災安全性を担保するものであり、自社工事の場合は責任施工となり協力会社に施工を依頼します。監理業務は同社社員が行い要求事項が充足されているか責任を持つそうです。


万一、瑕疵担保期間内の不具合は全て自社責任で修復します。さらに建物に施工された吹付けアスベストやアスベスト含有建材の除去工事も請け負っています。


顧客の要求に応じて、要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っています。主要なものとして、建物の鉄骨はりにスリーブ管等を設置するための貫通孔用の耐火被覆材があるそうです。高性能熱膨張性耐火ゴムシートを利用した商品だそうです。


日本インシュレーションIPO事業系統図


プラント関連では「保温材」「鉄骨耐火被覆材」の取扱いがあります。けい酸カルシウム保温材の販売にとどまらず、その施工請負までを一貫して行っています。


高性能断熱材を製造しそれを用いて断熱工事をすることで、省エネ効果やCO2排出を削減し、より高いレベルの品質管理を実現しています。


日本インシュレーションIPO販売実績


また自社製保温材以外の耐熱性の低い他種の保温材を用いての施工も行い、プラント全体の保温工事を一括して行う体制を整えています。さらに断熱工事や施工されたアスベスト含有建材の除去工事も請け負っています。


この他、顧客の要求に応じて、要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っています。


主要なものとして子会社のジェイアイシーベトナムの製品であるけい酸カルシウム保温材があります。同社のけい酸カルシウム保温材との違いは、もみ殻を燃料とし燃え残った殻を保温材の材料として利用した商品となっていることです。


日本インシュレーション(5368)の企業財務情報と配当性向

回次第73期第74期
決算年月2018年3月2019年3月
売上高11,386,42511,766,953
経常利益1,626,1901,510,064
親会社株主に帰属する当期純利益1,457,185980,084
包括利益1,463,555932,561
純資産額7,678,9138,382,280
総資産額13,977,06913,956,965
1株当たり純資産額1,005.121,097.19
1株当たり当期純利益金額190.74128.29
自己資本比率(%)54.9460.06
自己資本利益率(%)20.6912.20
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー1,333,8381,614,951
投資活動によるキャッシュ・フロー△668,239△394,706
財務活動によるキャッシュ・フロー△1,157,443△1,183,036
現金及び現金同等物の期末残高912,027948,621
※数値は千円単位


第75期第3四半期連結累計期間(2019年4月01日~2019年12月31日)
  • 売上高10,141,969千円
  • 営業利益1,400,024千円
  • 経常利益1,407,292千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益956,850千円


【日本インシュレーションIPOの第75期第3四半期連結累計期間のチェックポイント!】

日本経済は海外経済の減速の影響が残るものの、国内需要への波及は限定的と見られ全体として緩やかに回復しています。このような状況のもと同社グループは、先の風水害に伴う復旧需要にも支えられ、建築関連やプラント関連の両セグメントの業績において堅調に推移しています。


日本インシュレーション(5368)の株主状況とロックアップについて

会社設立は 1949年1月14日、大阪府大阪市中央区南船場一丁目18番17号に本社を構えます。社長は吉井智彦氏(1956年7月06日生まれ)、株式保有率は0.96%(73,000株)です。


従業員数311人で臨時雇用者77人、平均年齢42.0歳、平均勤続年数14.9年、平均年間給与5,542,000円です。連結従業員数は373人で臨時雇用者77人となっています。


連結会社のセグメント別従業員数は建築関連61人、プラント関連146人、全社共通166人です。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
大橋 ゆふみ1,282,959株16.79%
大阪中小企業投資育成872,400株11.42%
大橋 健一704,531株9.22%
日本政策投資銀行500,000株6.54%
大垣共立銀行349,000株4.57%
三菱UFJ銀行349,000株4.57%
日本インシュレーション社員持株会284,154株3.72%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集に関連して、当社の株主かつ貸株人である大橋健一、並びに当社の株主である大橋ゆふみ、大阪中小企業投資育成株式会社、株式会社日本政策投資銀行、株式会社大垣共立銀行、株式会社三菱UFJ銀行、日本インシュレーション社員持株会、 ~省略~ 及び他79名は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目(2020年9月14日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しております。

また、当社株主である三菱UFJキャピタル株式会社は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目(2020年6月16日)までの期間、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く)を行わない旨を合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2020年9月14日まで)のロックアップが付与されています。また、三菱UFJキャピタルには90日間のロックアップ、そしてロックアップ解除倍率1.5倍の設定が設けられています。


親引け設定はありません。ベンチャーキャピタル保有株や金融系の企業が多くの株を保有していることには注意が必要です。


日本インシュレーション(5368)IPOの初値予想と幹事引受け株数

同日上場が3社あり一番選ばれないパターンのIPOになりそうです。また地合いの影響で流動性の低い東証2部の株をあえて買う投資家は限定されるでしょう。同日上場で最注目なのはゼネテック(4492)のようです。


日本インシュレーションの仮条件は20円引き上げられ920円~940円に決定しています。吸収額はOAを含め約11.4億円なので軽量級のIPOです。通常であれば買い気配で始まると思いますが上場タイミングに難ありと言った感じです。


株価設定は割安感があり高配当となっていることでインカムゲイン狙いの投資家にはよさそうです。ただ機関投資家は参戦してくる見込みは低いようです。3月末には配当が手に入るため公開価格を割れるようであればホールドする投資家も多そうです。


結局は公開価格前後の初値となりそうです。もしくは手数料程度が見込める程度の上昇率でしょう。


2020年3月の連結業績予想は売上123億円で前期比較で約7.9%増になります。経常利益は16億円で前期比6.2%増です。EPS144.33からPERは6.51倍、BPS1,165.09からPBRは0.81倍になります。そして配当が35円なので配当利回り3.72%です!


初値予想900円~1,200円

修正値940円~1,100円


kimukimu

なんだかんだでIPOに資金がまだ流れているけど、これ以上世界的に株価が下げると投資家の意欲や余力が低下します。日々乱高下する市場に気を付けて投資をしましょう!


収益規模が大きく売上は横ばいながらも収益に安定があります。積極的にIPOに参戦する投資家は少ないと思いますが下値も限られるでしょう。


幹事名配分単位引受割合
大和証券(主幹事)966,000株92.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券31,500株3.00%
SBI証券31,500株3.00%
岩井コスモ証券21,000株2.00%


主幹事大和証券からの申し込みを行いつつ、株数が多いため他社からも申し込みを行いたいと思います。2019年3月期の配当性向は24.9%となっており配当性向30%以上を目標にしているようです。株単価も低いため利益が見込みはあると思います。


三菱UFJ・モルガンスタンレー証券からの委託販売でau カブコム証券でも取扱いが行われると思います。また、ライブスター証券も取扱い期待があるかもしれません。




IPOの他にリスクが低く投資ができるのはソーシャルレンディングです。ミドルリスクミドルリターンと言われています。元金保証を考えると不動産投資で担保有りをお勧めします。最近人気が高いのはFunds(ファンズ)です。営業開始からずっと人気の企業です。


社債のようなファンド組成することでリスクを軽減する仕組みを構築しています。詳しくは下記記事でまとめました。




さらに私が初めてソーシャルレンディングに投資したクラウドバンクも人気の企業です。既に4年~5年投資していますがこれまでデフォルトになったことはありません!






多くの企業が似たようなことを始めていますが上記2社へ特に注力して投資を行っています。他にも沢山投資していますけどね。今年は利益で洗濯機を買う予定です!マジです。

類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ヨータイ(5357)PER4.82倍PBR0.52倍
東京窯業(5363)PER8.57倍PBR0.45倍
ニチアス(5393)PER10.05倍PBR1.2倍
※2020年2月29日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
該当事項はありません-株-円


ストックオプション(新株予約権)は設定がありません。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


日本インシュレーション(5368)IPOの評価と申し込みスタンス

日本インシュレーションIPOは東証2部感がある銘柄ですね。少し気になる材料としては、過去に建設現場等において石綿に被曝した作業員及びその遺族等が、集団で国及び建材メーカー多数を相手に損害賠償請求の裁判を提起していることです。


同社もその建材メーカー多数の中の1社として現在係争中となっていることです。この他には海外事業展開を行っているため為替変動に伴うリスクが存在します。


日本インシュレーションのプラント耐火製品


主要製品である「けい酸カルシウム製保温材」の主な需要先取引先は、石油や石化、電力・ガス、鉄鋼など幅広い業種にわたります。これらの企業が設備投資を縮小すれば同社の業績悪化となります。


「けい酸カルシウム製耐火被覆材」についてはオフィスビルや物流施設等の建設需要の動向に依存しているそうです。


需給は問題なさそうなので配当期待になると思います。初値1.2倍~1.5倍になれば大成功?と思えるIPOだと思います。あまり人気が見込めないため申込者が少ないかもしれませんね。


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