ジャパンワランティサポート(7386)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。親会社が上場企業のJBRになり完全子会社化されています。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数640,000株、オーバーアロットメント96,000株です。上場規模は想定発行価格1,640円から計算すると約12.1億円になります。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOが上場承認
※ジャパンワランティサポート公式サイト引用


東証プライム市場に上場するジャパンベストレスキューシステム(2453)の子会社です。売出株は全てジャパンベストレスキューシステム(JBR)になります。


業績規模が大きいとは言えませんが増収増益傾向となっています。


事業拡大を計るKPIとして「有効会員数」を目標値として設定し、2022年4月30日現在で有効会員数が約126万件となっています。2023年9月期までに150万件を目指すそうです。


提携企業は住宅設備メーカーや住宅設備機器を扱う商社、大手ハウスメーカーやマンションデベロッパー、家電量販店、全国規模で展開する住宅仲介事業者、リフォーム事業者等の流通量の多い事業者への営業展開に注力しています。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月23日
市場 グロース市場
業種その他金融業
事業内容住宅設備機器の延長保証事業
ブックビルディング6月07日~6月13日
想定価格1,640円
仮条件1,500円~1,640円
公開価格1,640円
初値結果1,480円(騰落率-9.76%)
企業情報https://www.jpwsp.com/
監査人普賢監査法人
手取金の使途
  • 設備投資資金
  • その他資金に充当する予定(DXロードマップ作成等)


項目株数データ
公募株数97,000株
売出株数543,000株
公開株数(合計)640,000株
オーバーアロットメント96,000株
上場時発行済み株数2,097,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約34.4億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
大和証券
野村證券
東海東京証券
SBI証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券
コネクト


ジャパンワランティサポート(7386)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,640円を基に吸収金額を算出すると約10.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約12.1億円規模の上場となります。


ジャパンワランティサポートは創業時から現在に至るまで一貫して家電や住宅設備機器を製造又は販売する住宅設備供給事業者と提携し、住宅設備機器の延長保証事業を展開しています。


延長保証事業は、住宅設備機器の故障による修理対応や不具合の解決をサポートする「あんしん修理サポート」等の運営を行います。



ジャパンワランティサポート(7386)の業績
※有価証券届出書引用


あんしん修理サポートは、給湯器やキッチン、バス、洗面化粧台、トイレ等を中心とする住宅設備機器を対象に故障や不具合が発生した際に修理業務に関わる一連の作業を事業者に代わり行うサービスです。


住宅設備機器のメーカー保証期間は通常1年~2年となっていますが、同社はメーカー保証期間を含む最長10年にわたって本サービスを提供しています。


取引先大手にヤマダ電機があるので「あれか!」と思いました。ジャパンベストレスキューシステムが関わっているんですね!!


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの有効会員数推移
※有価証券届出書引用


同社が運営している延長保証事業は、保証加入時に徴収する保証料によって最長10年間の無償修理提供サービス運営を行っています。


サービス提供期間が10年と長期的であり、その間の社会情勢、環境の変化に対する修理金額の上昇に対するリスクヘッジを行っています。


一部の事業者と製品を対象に保証期間と同一の保険期間の保険契約を損害保険会社と締結しているそうです。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


その他のサービスでは「あんしん住宅サポート24h」「リユース修理サポート」の運営を行います。


あんしん住宅サポート24hでは、親会社が運営する緊急駆け付けサービスや暮らしの相談サポートを付け加えたサービスとなっています。


2010年3月にJBRの保証事業の販売代理を開始し、2016年5月にJBRの完全子会社となっています。


ジャパンワランティサポート(7386)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2010年3月25日、東京都千代田区大手町二丁目1番1号大手町野村ビル7Fに本社を構えます。社長は庄司武史氏(1976年3月31日生まれ)、株式保有率は8.73%(220,000株)です。


従業員数26人で臨時雇用者3人、平均年齢35.3歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与4,469,266円です。


セグメントは住宅設備機器の延長保証事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ジャパンベストレスキューシステム株式会社2,000,000株79.37%
庄司 武史220,000株8.73%
小田 則彦148,000株5.87%
渡邊 俊雄120,000株4.76%
飛田 悟32,000株1.27%
※全株主5名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年12月19日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ロックアップ率が高く上場時点で公開株式以外の株流通は少ないと考えられます。親引けは行われません。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,500円~1,640円と想定発行価格を上限として範囲が下げられています。吸収金額は最大約12.1億円となり、時価総額は約34.4億円です。


ジャパンワランティサポートはストック型のビジネスとなっているため収益に関しては高いと言えます。住宅設備機器の延長保証を行う同社にとっては半導体不足などの影響を受ける可能性があります。


収益は先払いされた保険料を契約期間の10年で分割計上しています。ただ近年は7年目以降の会員が増加しているため原価率の低下も問題視されています。業績は利益面で頭打ち感があります。


新型コロナウイルス感染症により生活様式の変化が起こり、底堅い需要はこのまま継続される見通しとなっています。ある程度成長してしまえば確実なビジネスのため収益に関してはそれほど問題はなさそうです。


株主は配当金を期待すると思いますが、5億円の純利益達成までは無配でいくようです。今期予想から考えるとまだ先だと思います。


大手初値予想1,500円~2,000円
修正値1,650円~1,800円
直前予想1,700円

※注目度B


業績を確認すると2022年9月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上14.43億円となり前期比15.35%増、経常利益5.05億円となり前期比2.43%増になります。


四半期利益は3.27億円となり前期比1.87%増を予想しています。


公開価格が1,640円決定の場合の指標はEPS161.75からPER10.14倍、BPS739.75からPBR2.22倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


売上規模からも成長株としては期待は難しく、競合のリビング保証の株価に近い形で最終的に落ち着くと考えられています。


また、180日間のロックアップが適用されることになっていますが、新株予約権が行使期限入りしており対象となる520,000株がロックアップ解除後に市場に流通する可能性があります。


株数も多いことから注意が必要だと考えられています。


機関投資家がターゲットにするような銘柄ではないと考えられ、売買の主役は個人投資家になると考えられます。初値は公開価格前後で発進し盛り上がりに欠ける展開となる予想が出ています!


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)569,600株89.00%
大和証券19,200株3.00%
野村證券19,200株3.00%
東海東京証券19,200株3.00%
SBI証券6,400株1.00%
楽天証券6,400株1.00%


売上規模は大きくありませんが利益がしっかり出ています。配当は当期純利益が5億円を達成する時期を目処に実施するそうです。


IPOとしての期待感はあまりありませんが業績面の評価は高そうです。上場規模や公開株数から人気が見込めそうです。主幹事のみずほ証券から申込んでおきましょう。


資金不要の野村證券からの申込みも行っておくといいかもしれません。地合いが悪ければキャンセルもできますからね。




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大和証券グループ主体のクラファン企業になります。ファンドによっては別にキャンペーンが行われているため魅力があります。詳しい内容は下記記事にまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ジャパンベストレスキューシステム(2453)PER22.03倍PBR2.58倍
プレステージ・インターナショナル(4290)PER18.56倍PBR2.44倍
日本リビング保証(7320)PER13.09倍PBR6.82倍
※2022年6月07日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年11月01日~2025年10月31日400,000株790円
2022年1月01日~2029年1月24日120,000株784円


ストックオプション(新株予約権)は520,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,000,000株に対する割合は26.0%に相当します。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ジャパンワランティサポートのIPOは同日上場が複数あるため仮条件を確認後スタンスを決めたいと思います。


ジャパンワランティサポート(7386)IPOの評価
※ジャパンワランティサポート公式サイト引用


同社は住宅設備機器の保証を主サービスとしているため、住宅業界・不動産業界の市況に影響を受けると認識しています。


新築住宅着工戸数は2020年度は約81万戸となっており、今後人口減少や住宅産業全体においてフローからストックへの転換がはかられる流れになるそうです。


競合他社も複数存在し優位性確保が急がれるようです。


売上の9割以上は延長保証事業となり、現在延長保証以外のサービス展開を進めている状況のようです。また、今後市場環境の変化等で保証事業に対するニーズが減少・消滅した場合は業績悪化の懸念があるそうです。


ただしばらくはそのような環境は来ないと個人的に考えています。親会社のジャパンベストレスキューシステム(JBR)の力があると思うので業績面の不安はあまりないと考えています。


TECROWD(テクラウド)の海外ファンドに直近で投資を行いました。投資先はカザフスタンで利回り9%の10ヶ月案件です。


既に完売となり利回りが高く人気でした。ファンド規模が約4.4億円と大きく即完売ではありませんでした。余裕資金がある方は面白いと思います。インタビューも行っているので興味があれば下記記事を参考にして頂ければと思います。


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