マイクロ波化学(9227)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。カーボンニュートラル実現に向けた有望な製造技術として新奇性ある銘柄です。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数3,031,900株、オーバーアロットメント454,700株です。上場規模は想定発行価格580円から計算すると約20.2億円になります。


マイクロ波化学(9227)IPOが上場承認
※マイクロ波化学公式サイト引用


業績面の評価は難しそうですが、たまにSMBC日興証券で取り扱われる面白いIPOだと思います。今後需要が高まるの気になるビジネスです。


しかしベンチャーキャピタル保有株が多く上場規模も直近では大きめです。地合いが改善しないと初値不安があると感じます。


同社は電子レンジに使われるマイクロ波を利用したビジネスになります。


マイクロ波の特性を活用して化学反応をデザインし、「省エネルギー」「高効率」「コンパクト」「高品質」なものづくりを実現する製造プロセスを提供しています。


新味あるビジネスだと思いますが上場承認段階で業績がしょぼいようです。前期は10億円以上の純損失となっています。売出株はVCが中心となっているため難しいIPOになると思います!


マイクロ波化学(9227)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月24日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容
  • マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング
  • マイクロ波化学プロセスのライセンス事業
ブックビルディング6月09日~6月15日
想定価格580円
仮条件580円~605円
公開価格605円
初値結果550円(騰落率-9.09%)
企業情報https://mwcc.jp/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 設備投資資金
  • 借入金の返済


項目株数データ
公募株数1,700,000株
売出株数1,331,900株
公開株数(合計)3,031,900株
オーバーアロットメント454,700株
上場時発行済み株数15,143,400株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約87.8億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券
委託見込DMM.com証券
auカブドットコム証券


マイクロ波化学(9227)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格580円を基に吸収金額を算出すると約17.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約20.2億円規模の上場となります。


新奇性が感じられるビジネスだと思いますが売上や利益面に不安があります。ベンチャーキャピタルからの出資が多く上場後も売り圧力が高そうです。


同社は顧客課題に応じて、研究開発からエンジニアリング・製造支援までをワンストップでソリューションとして提供しています。


マイクロ波化学は技術プラットフォームを様々な化学製品の製造プロセスに応用することを目指しています。化学産業は研究開発段階から商業化まで時間とコストが掛かり、顧客との長期的な関係を構築し安定的な収益を確保するそうです。


マイクロ波化学(9227)の業績
※有価証券届出書引用


同社は顧客の課題解決を目指して研究開発を行う研究開発会社としての側面と、マイクロ波プロセスを設計して反応器を納入するエンジニアリング会社的な側面を併せ持っています。


研究開発及びエンジニアリングのソリューションは4つのフェーズで提供しています。


フェーズ1はラボ開発になり顧客の課題に合わせたソリューションの検証を行い、マイクロ波を用いた反応系のデザインを行います。


マイクロ波化学(9227)IPOのマイクロ波プロセスの原理
※有価証券届出書引用


フェーズ2では実証実験を行い、実機を想定してベンチ機・パイロット機を用いた実証開発をします。反応器のデザインや実機導入に向けた経済性の検証になります。


フェーズ3では実機導入(装置販売)を行い実機を設計・製作し納入します。


フェーズ4では製造支援を行います。多くの顧客がマイクロ波設備の使用経験がないため、生産技術部員を派遣して設備の立ち上げから製造やメンテナンスを支援します。


マイクロ波化学(9227)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


同社の事業は顧客課題にソリューションを提供することです。


これらが技術プラットフォームの強化と技術を支える要素技術群の充実につながり、強化された技術プラットフォームが顧客課題のソリューション力向上に貢献するという好循環を実現可能な事業モデルになります。


どうもアバウトな説明に感じてしまいますよね。


上場後は技術プラットフォームを標準化し、特定の顧客ではなく、業界・市場に共通した課題に対するソリューションを提供することで、技術を横展開しスケールする事業を実現するそうです。


マイクロ波化学(9227)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2007年8月15日、大阪府大阪市住之江区平林南一丁目6番1号に本社を構えます。社長は吉野巌氏(1967年7月19日生まれ)、株式保有率は9.86%(1,484,300株)です。


吉野巌氏は三井物産に1990年4月に入社しています。また他社の代表も現在務めています。


マイクロ波化学は従業員数55人で臨時雇用者5人、平均年齢42.5歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与5,941,551円です。


セグメントはマイクロ波化学関連事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
UTEC2号投資事業有限責任組合2,985,700株19.84%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合2,151,000株14.29%
株式会社INCJ1,893,600株12.58%
吉野 巌1,484,300株9.86%
塚原 保徳1,424,300株9.46%
三井化学株式会社771,700株5.13%
PNB-INSPiRE Ethical Fund1投資事業有限責任組合642,800株4.27%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2022年12月20日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、売出人とその他のベンチャーキャピタル等に対して90日間(2022年9月21日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格又は売出価格の1.5倍以上となっています。


この他、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


マイクロ波化学(9227)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が580円~605円に設定され想定発行価格が下限となっています。吸収金額は最大で約21.1億円、時価総額は約91.6億円です。


上場企業のなかでは比較会社が存在せず新奇性あるビジネスとなっています。ただ民間では小規模ならが同社と似たようなビジネスを展開する企業が複数確認されています。


同社の強みとしてはマイクロ波技術の大型化に成功しその制御も可能となっていることです。


カーボンニュートラル、いわゆる「脱炭素社会の実現」に向け同社技術が期待されている部分もあり成長性を考えると面白そうです。


複数の大手化学企業が顧客にいることから技術面の評価は高いと考えられます。また、昨今のエネルギー価格高騰などは同社にとって追い風と考えられます。


しかしながらVC出口案件であることは否定できず、初値需要を見込んでもロックアップを外しに行く展開は難しいようです。


ただでさえ公開株数が多いうえ、ロックアップ解除で公開株数の約2.4倍の売り圧力が発生する懸念は大きいようです。


大手初値予想700円~900円
修正値800円~900円
再修正650円~700円
直前予想700円

※注目度A、再修正は6月14日追記


業績を確認すると2023年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上11.33億円となり前期比31.74%増、経常利益3,000万円となり前期-9,800万円からの黒字になります。


四半期利益は4,500万円となり前期-1.10億円から黒字転換となる予想が出ています。


公開価格が605円決定の場合の指標はEPS3.08からPER196.43倍、BPS104.41からPBR5.79倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


結局、上場時期がはやく収益性に乏しいため新奇性あるビジネスでも意見が分かれるようです。人気となる要素は持っていると個人的にも考えていますが、業績とVC出資などから上値を積極的に狙う展開は難しそうです。


上場日の6月24日は単独上場のため資金が集中し公開価格割れはないと考えています。同社よりも先に上場するIPOの影響を大きく受けると考えられます。


とにかくブックビルディングに参加を行っておき、当選後に売却の戦略を練りたいと考えています。既に当選する気満々です!!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)2,728,900株90.01%
SBI証券151,500株5.00%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券121,200株4.00%
楽天証券30,300株1.00%


上場承認時点で好まれるIPOではない気がいしています。ベンチャーキャピタル保有株が多く業績が赤字体質なのが良くありません。


ただ当選を狙うのであればSMBC日興証券から申込を行っておきましょう。不祥事がありましたがPOの主幹事にも選任され今後はIPOの主幹事も期待ができそうです。


IPO投資を行うのであれば証券口座は必須です。個人的には優待クロスで使っているためIPO以外にも必須です。IPOルールは下記記事にまとめています!




FunvestでAmazonギフト券が2,500円貰えるキャンペーンが開始されました。私も口座開設を行いキャンペーンに参加しています。


大和証券グループが取り組むクラウドファンディングなので今後に期待できると思います。他社から資金を抜いてキャンペーンに参加予定です。80万円くらいクラファンで資金が余っている状況です!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ユーグレナ(2931)PER-倍PBR5.16倍
Green Earth Institute(9212)PER127.46倍PBR3.96倍
※2022年6月09日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2016年12月23日~2024年12月22日まで192,400株32円
2021年3月29日~2029年3月28日まで838,400株302円
2022年3月14日~2030年3月13日まで30,000株431円
2022年4月16日~2030年4月15日まで10,000株431円
2022年7月16日~2030年7月15日まで247,500株431円
2022年8月20日~2030年8月19日まで44,200株431円
2023年2月02日~2031年2月01日まで79,000株431円
2024年2月01日~2032年1月31日まで165,600株461円


ストックオプション(新株予約権)は1,070,800株が上場時に行使期限を迎えます。新株予約権の多くはロックアップの対象になるはずです。


また、ベンチャーキャピタル関係の保有株式は9,780,400株あり、発行済株式総数13,443,400株に占める割合は72.8%になります。


かなり脅威になる保有割合だと思います。


マイクロ波化学(9227)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

マイクロ波化学のIPOは無理して参加する銘柄ではないかもしれません。


同社の強みはマイクロ波化学において、研究開発から実証開発・エンジニアリングまでをワンストップで提供できることです。ただ利益が出ていないため難しさがあります。


マイクロ波化学(9227)IPOの評価
※マイクロ波化学公式サイト引用


従来困難とされてきたマイクロ波プロセスの大型化に成功していることは評価対象だと思います。


また同社は、独自に構築したプラットフォーム技術を事業基盤としマイクロ波化学分野においては強固な競争優位性を確保していると考えているそうです。


今後利益が見込める分野なのか見極めが重要なIPOだと思います。ただ直近ではVC関係のIPOは全滅なので心配しています。


気になるのは、事業化段階のフェーズ4でライセンス収入等の継続収益が発生することを想定しているそうですが、継続収益の計上実績はないそうです。今後期待する価値がある企業なのかしっかり調べて投資を行いたいと思います!


私が知る限り不動産投資型クラウドファンディングで1番波に乗っている企業はCOZUCHIだと思います。しばらく前にウェブセミナーを受講しましたが本気だとわかりました。


たまに連絡を取れる環境にあるので気になる事をお聞きすることもあります。利回り10%超え案件も複数登場していますが人間味がある企業だと個人的に感じています。


興味があれば下記記事を参考にして頂ければと思います!


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