ブロードエンタープライズ(4415)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数728,000株、オーバーアロットメント109,200株です。上場規模は想定発行価格2,790円から計算すると約23.4億円になります。


事業は主にマンション等のインフラ提供となっているためIPOで人気が見込めるのか微妙です。公開価格割れはなく利益期待は高いと思いますが、吸収金額がやや大きめとなっています。


ブロードエンタープライズ(4415)IPOの初値予想と上場
※ブロードエンタープライズ公式サイト引用


業績急拡大のイメージはありませんが安定した利益を出しているようです。


コロナ禍が追い風となり、賃貸住宅に対するインターネット接続環境の導入需要は増々増加すると見込まれています。ただ数年も経てば企業規模や提携先などに強みがないと厳しそうですね。


賃貸住宅の建築需要が堅調に推移しているものの、空き部屋も増加しているようなので不動産に対しての付加価値も今後重要になるようです。


安定したインターネット環境は今では当たり前なので需要が見込めます。


マンションオーナーや管理会社の賃貸マンション経営などが同社のターゲットになるようです!


ブロードエンタープライズ(4415)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月16日
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」、後付けIoTオートロックシステム「ブロロック」を展開
ブックビルディング11月29日~12月06日
想定価格2,790円
仮条件2,390円~2,790円
公開価格12月07日
初値結果
企業情報https://broad-e.co.jp/
監査人東陽監査法人
手取金の使途
  • 支社開設
  • ソフトウェアハードウェア開発
  • 商材である設備機器及び工事資金
  • 人件費
  • 借入金返済


項目株数データ
公募株数515,000株
売出株数213,000株
公開株数(合計)728,000株
オーバーアロットメント109,200株
上場時発行済み株数2,899,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約80.9億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券
SMBC日興証券
楽天証券
松井証券
マネックス証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
岡三証券
岩井コスモ証券
東洋証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券


ブロードエンタープライズ(4415)の上場に伴う評判とIPO分析を行いました

想定発行価格2,790円を基に吸収金額を算出すると約20.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約23.4億円規模の上場となります。


代表の中西良祐氏は大学卒業後に教育関連事業会社と通信事業会社での勤務を経験し、大手通信事業者の商材を取り扱う販売代理店として同社をスタートさせています。2021年1月で21年目を迎えたそうです。


同社はマンションオーナーや不動産管理会社、ハウスメーカー等が建築・管理する集合住宅を対象にインターネットサービスを提供している企業です。


インターネットサービスは、集合住宅に光回線を敷設するインターネットシステムの導入工事からインターネットシステム導入後のインターネット接続環境の維持、保守サービスまでを「B-CUBIC」というブランドで総合的に提供しています。


またB-CUBICは直販の他、取扱店、代理店、OEMの4つの販売方法があります。


ブロードエンタープライズIPOの業績
※有価証券届出書引用


マンションオーナーや不動産管理会社、さらにハウスメーカーは入居率を向上させる手段として物件の付加価値を高めたいというニーズがあります。


このニーズに対応するためB-CUBICの提供と併せてIoT商材の顔認証付きIoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」の提供。


さらに、2022年ローンチ予定のセキュリティカメラやスマートロック、スマート宅配ボックスといった、周辺設備を同時提供しています。


入居者からの問い合わせに対応するヘルプデスクを設置し、導入後のアフターフォローは同社が直接対応するそうです。


ブロードエンタープライズ(4415)の事業系統図
※有価証券届出書引用


B-CUBICは、マンションの全居室に対してインターネット環境を一斉に導入する全戸一括型のインターネットサービスです。


大手通信事業者のインターネットサービスは、利用を希望する入居者からの個別の申し込みと個別の導入工事が必要であり、各入居者には初期工事費用や毎月の利用料の負担が発生しますが、「B-CUBIC」は入居者からの申し込みは不要、かつ無料でインターネットの利用が可能です。


ブロードエンタープライズIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


BRO-LOCKはインターネット回線を介して、マンションのエントランスをオートロック化するための顔認証付きIoTインターフォンシステムです。


当システムは、取り付けにあたり住戸内までの配線工事が不要であり、かつB-CUBICのインターネット回線と共用できるため、取付工事が簡易になりマンションオーナーのコスト負担が軽減されるそうです。


ブロードエンタープライズ(4415)の経営指標と業績状況を確認してみました

回次第20期第21期
決算年月2019年12月2020年12月
売上高1,421,4161,588,854
経常利益204,159196,108
当期純利益115,631135,512
資本金
純資産額318,566454,078
総資産額1,396,0872,049,512
1株当たり純資産額133.63190.47
1株当たり当期純利益金額48.5056.84
自己資本比率(%)22.822.2
自己資本利益率(%)44.335.1
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー196,549△129,056
投資活動によるキャッシュ・フロー△174,372△260,300
財務活動によるキャッシュ・フロー254,834545,065
現金及び現金同等物の期末残高439,505595,214
※数値は千円単位



第22期第3四半期累計期間(2021年1月01日~2021年9月30日)
  • 売上高1,587,561千円
  • 営業利益230,939千円
  • 経常利益215,973千円
  • 四半期純利益135,410千円


ブロードエンタープライズ(4415)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2000年12月15日、大阪府大阪市北区太融寺町5番15号に本社を構えます。社長は中西良祐氏(1974年9月21日生まれ)、株式保有率は93.39%(2,404,000株)です。


従業員数104人で臨時雇用者32人、平均年齢27.3歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与4,684,389円です。


セグメントはインターネットサービス事業の単一セグメントになります。事業部門別従業員数は下記のようになります。


コンサルティング事業本部56人(臨時10人)、施工業務部34人(臨時20人)、総務部や経理部等14人(臨時2人)


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
中西 良祐2,404,000株93.39%
中西 美津代16,000株0.62%×
上田 大介12,600株0.49%×
山本 和生12,600株0.49%×
鈴木 崇史10,000株0.39%×
株式会社ウォーターウィッシュ10,000株0.39%×
DOORCOM株式会社10,000株0.39%×
金子 俊二7,600株0.30%
※株主上位8名の状況、△表示は新株予約権を表します



中西良祐氏と株式会社ディーアイには180日間(2022年6月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。ディーアイは中西良祐氏の資産管理会社です。


また、第三者割当等では割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。ベンチャーキャピタル出資はありません。


親引けは行われません。


ロックアップが掛かっていない株主が多くなっていますが、殆どの株式を代表者が保有しています。


ブロードエンタープライズ(4415)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が2,390円~2,790円に決定し想定発行価格が上限となっています。やはり競争激化でIPOでも人気が薄い業態のため仮条件に反映されているようです。


しかも地合いが急激に悪化しており個人投資家の買いは期待できないかもしれません。そのため初値で同社株を買う投資家は限定されそうです。


過去にも類似企業で公開価格割れを起こしているため積極的な買いは厳しい印象を受けます。


大手初値予想2,700円~3,000円
※注目度B


業績は今期好調となるようですが来期予想は出ていません。


2021年12月期の単独業績予想は売上24.39億円となり前期比53.59%増、経常利益5.25億円となり前期比167.86%増になります。


四半期利益は3.45億円となり前期比155.56%増を見込みます。増収増益ではあるものの上場規模も大きいいため公開価格割れもあり得そうです。


公開価格が2,790円決定の場合の指標はEPS144.92からPER19.25倍、BPS726.45からPBR3.84倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


類似企業比較でもPERが若干割高のため、公開価格割れとなる可能性もそれなりにありそうです。公募組でリスクを取れない方は参加しないほうがよさそうです!


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)582,900株80.07%
SBI証券36,400株5.00%
SMBC日興証券36,400株5.00%
楽天証券14,500株1.99%
松井証券14,500株1.99%
マネックス証券14,500株1.99%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券7,200株0.99%
岡三証券7,200株0.99%
岩井コスモ証券7,200株0.99%
東洋証券7,200株0.99%


公開株数がやや多い銘柄になります。資金的な余裕があれば主幹事以外からの申込みも行っておきましょう。ネット参加者も参加しやすい幹事構成だと思います。


マネックス証券がまた幹事入りしています。スローガンでは主幹事を引受けているため口座だけは開設しておきましょう。


銘柄毎に資金拘束されるためブックビルディングが混雑してくると当選確率が高くなります。IPOルールは下記記事でまとめています!




ファンディーノでセカンダリー売買ができるファンディーノマーケットがもうすぐ始まります。未上場株(非上場株)を売買できる市場ができるため個人的にも期待しています。


まだ口座開設していない方は当サイト限定で1,000円分のAmazonギフト券をプレゼントしています。よかったらご利用ください。


またベンチャー株式のセカンダリー売買については下記記事でまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ギガプライズ(3830)PER10.61倍PBR3.49倍
朝日ネット(3834)PER13.00倍PBR1.57倍
フリービット(3843)PER40.48倍PBR3.03倍
※2021年11月27日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年1月01日~2029年12月09日124,800株66円
2023年1月01日~2030年12月09日73,000株230円


上場時に行使期限を迎えるストックオプション(新株予約権)はありません。


発行済株式総数2,384,000株に株に対するストックオプションの割合は7.98%(190,200株)になります。


ブロードエンタープライズ(4415)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ロードエンタープライズIPO参加したいと思います。12月に上場する企業が多いようなので先に上場する銘柄は優位だと思います。


あまりIPOが盛り上がっていませんが利益見込みで参加予定です!


ブロードエンタープライズ(4415)IPOの評価
※ブロードエンタープライズ公式サイト引用


全戸一括型のインターネットサービスは、マンションオーナーが導入時に初期工事費用の全額を負担することが殆どだそうです。


しかし同社の「B-CUBIC」や「BRO-LOCK」は、初期導入費用0円で導入が可能となっています。


マンションオーナーの資金負担を軽減させるサブスクリプションモデルとなっているそうなので、安定した収益期待があります。


提供エリア数やサービス提供価格、初期導入費用を求めないプランにより他社との差別化を図っており、現段階では成功しているように思います。


事業規模はまだ小さいため見合った吸収金額なのか微妙です。前期売上が約15.88億円で利益が1.35億円なので少し欲張りすぎかもしれません。サブスク収益で買われることを祈ります!


顔認証付きIoTインターフォンシステムなどは投資家に好まれそうな材料です。ただ他社にもありますよね。


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