サイバートラスト(4498)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数550,000株、オーバーアロットメント82,500株です。上場規模は想定発行価格1,660円から計算すると約10.5億円になります。


2020年4月に上場予定でしたがこの度再承認となっています。上場規模が前回は約4.6億円でしたが今回はその2倍以上となるようです!


サイバートラスト(4498)IPOの初値予想と上場
※サイバートラスト公式サイト引用


同社グループは、国内のEV SSL/TLS証明書市場において枚数シェアでNo.1となっております。また今後は従来以上の成長が見込めると予測しているそうです。※Netcraft Ltd.社の「SSL Survey」グローバルでの調査データをもとに2020年10月に算出


IT化が進んでいるため同社サービスの拡大は十分考えられます。


IPOとしてはITセキュリティー関連となるため人気化すると考えられます。前回承認時は5億円の資金が初値で入れば良いとされていましたが、現在は20億円程度の資金流入が予想されます。


サイバートラストにしてみれば1年間待った甲斐があると思います。コロナ禍の状況でもしっかりとした利益を出しているため需要ひっ迫になるでしょう。


サイバートラスト(4498)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容トラストサービス事業
上場日4月15日
ブックビルディング期間3月31日~4月05日
想定価格1,660円
仮条件1,600円~1,660円
公開価格1,660円
初値結果6,900円(公開価格4.16倍)
企業情報https://www.cybertrust.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ


【手取金の使途】

手取概算額375,800千円については、「1新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限125,994千円と合わせた手取概算額合計上限501,794千円について、各サービスの収益増加の目的で自社開発ソフトウエア及び開発設備への投資として充当する予定であります。具体的な内容及び充当時期は、以下のとおりであります。なお、上記調達資金につきましては、具体的な支出が発生するまでは安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

①認証・セキュリティサービスにおける設備投資
②OSSサービスにおける設備投資
③IoTサービスにおける設備投資

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数250,000株
売出株数300,000株
公開株数(合計)550,000株
オーバーアロットメント82,500株
上場時発行済み株数3,910,600株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約64.9億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
大和証券
SBI証券
いちよし証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


サイバートラスト(4498)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,660円を基に吸収金額を算出すると約9.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.5億円規模の上場となります。前回承認時はコロナ禍により悲観的な市場でしたが1年経過し状況が大きく変わりました。


その為、株価設定や上場規模が拡大されています。2020年3月期が増収増益となったことも関係がありそうです。


同社グループは、サイバートラストと連結子会社4社及び持分法適用関連会社2社で構成されています。事業はトラストサービス事業の単一セグメントです。


トラストサービスとは、さまざまなモノがインターネットサービスやインターネットに繋がり、またIT技術の活用によってあらゆるモノやプロセスがデジタル化される昨今のデジタル社会において「ヒト」「モノ」「コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスだそうです。



トラストサービス事業には「認証・セキュリティサービス」「OSSサービス」「IoTサービス」があります。


サイバートラスト(4498)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


認証・セキュリティサービスでは、同社グループは認証局を国内に持つ認証事業者として、SSL/TLS証明書「SureServer」を提供しています。


「SureServer」は、SSL/TLS証明書として3種の認証レベルが存在するうち、審査レベルが最も高く、ドメインの所有組織確認と対象組織の実在性審査を実施するEV証明書で、ブラウザ上で安全なWebサイトであることを視覚的に確認可能にしています。


また同社グループが提供しているデバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」は、デバイス認証証明書を使い、あらかじめシステム担当者が許可したモバイル端末だけを社内ネットワークにアクセスできるようにするサービスとなっています。


さらに、電子取引の信頼性を高めるための電子署名、eシール、タイムスタンプなどを含む包括的な本人確認・電子署名サービスを提供しています。それぞれ特徴がありIT化には必須になりつつあります。


サイバートラストIPO事業系統図
※有価証券届出書引用


OSSサービスでは、Linux OS「MIRACLE LINUX Asianux Inside」を企業向けLinuxサーバー用途に加え、産業用コンピューター、各種アプライアンス製品など特定業務用機器への組込み用途で提供しています。


最近では製造業におけるファクトリーオートメーションや通信業での導入が加速していると判断しているそうです。


Linux OS「MIRACLE LINUX Asianux Inside」というソフトウエアの提供に加え、国内のエンジニアによる10年にわたる長期サポートも提供しており、基幹サーバーに求められる安定運用や、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで対応しています。


サイバートラスト(4498)販売実績
※有価証券届出書引用


IoTサービスでは、IoTなどの組込み機器の開発向けの組込みLinux「EMLinux」を提供しています。


かつて組込みOSの主流であったリアルタイムOS(RTOS)と比較して組込みLinuxの不利な点とされていた、リアルタイム性や起動の高速化、省リソースなどの課題をLinuxのチューニングによって解決したそうです。


また、IoT・組込み機器の開発において今や必ず対策しなければならない、デバイスレベルからのセキュリティソリューションも備えています。


さらに、公開鍵基盤(PKI)と多角的な認証によるIoT機器や利用者の真正性の確保と、暗号化による機密性の保持、電子署名による改ざん防止・安全性確保等の機能を備え、OSやソフトウエアをセキュアに更新する仕組みを一括して提供するシステム基盤を提供しています。


一般の方にはわかりにくい事業内容だと思います。ただIPOでは人気が見込めるため全力で獲得を狙いたいと思います!


サイバートラスト(4498)の企業財務情報と配当性向

回次第19期第20期
決算年月2019年3月2020年3月
売上高4,168,9074,421,401
経常利益440,438535,617
親会社株主に帰属する当期純利益207,748350,748
包括利益205,929350,706
純資産額3,094,1393,444,846
総資産額4,402,3694,906,531
1株当たり純資産額845.25941.06
1株当たり当期純利益金額57.3495.82
自己資本比率(%)70.370.2
自己資本利益率(%)7.310.7
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー487,675811,902
投資活動によるキャッシュ・フロー△452,343△684,821
財務活動によるキャッシュ・フロー270,820△17,518
現金及び現金同等物の期末残高1,803,5331,913,069
※数値は千円単位



第21期第3四半期連結累計期間(2020年4月01日~2020年12月31日)
  • 売上高3,358百万円
  • 営業利益320百万円
  • 経常利益326百万円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益144百万円



【第21期第3期のチェックポイント!】

売上高は認証・セキュリティサービスのデバイスID(端末認証用証明書発行管理サービス)、OSSサービスにおけるLinux関連の開発案件、IoTサービスにおいて第1四半期連結会計期間から連結対象となった子会社のリネオソリューションズの売上が寄与しているそうです。

2020年4月上場予定だったため業績が伸びていることは評価できそうです。同社は期末にかけて売上高及び利益が集中する傾向にあるとされています。


サイバートラスト(4498)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2000年6月01日、東京都港区六本木一丁目9番10号に本社を構えます。社長は眞柄泰利氏(1958年7月14日生まれ)、株式保有率は0%です。


従業員数214人で臨時雇用者36人、平均年齢40.6歳、平均勤続年数8.0年、平均年間給与6,806,000円です。連結従業員数は256人で臨時雇用者36人です。


セグメントはトラストサービス事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
SBテクノロジー株式会社2,632,600株64.83%
有限会社SPCトラスト400,000株9.85%
日本電気株式会社224,000株5.52%
株式会社オービックビジネスコンサルタント224,000株5.52%
株式会社ラック224,000株5.52%
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ64,000株1.58%
株式会社日立製作所64,000株1.58%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるSBテクノロジー株式会社並びに当社株主である日本電気株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社ラック、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社日立製作所、株式会社サンブリッジコーポレーション、セコム株式会社、大日本印刷株式会社及び株式会社大塚商会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2021年10月11日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く)等を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2021年10月11日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。そのため180日間は基本的に売却ができません。


また有限会社SPCトラストを受託者とする信託に発行済株式総数の約10.93%の新株予約権割り当てがあります。交付基準日は上場後半年が経過する日の翌営業日の正午となっていました。


親引けは行われません。


サイバートラスト(4498)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が1,600円~1,660円に決定し想定発行価格が上限となりました。吸収額は10.5億円で時価総額も64.9億円のままになります。


直近上場の初値が上がらない状況が数銘柄続いている状況となっていますが、大手予想は初値予想を引き上げています。毎日板を確認していますが投資家が積極的に買い向かう状況から一転したように思います。


やはりロックアップ期間中に売ってしまったモダリス(4883)事件が投資家の心理に悪影響を与えていると思います。18億円分(60万株)の売却なので市場へのインパクトも相当だったと思います。


大手初値予想3,500円~5,000円
修正値5,000円~6,000円

※注目度A


ただこの状況は長く続かず元に戻るとされ、初値持越しになることが想定されています。類似企業が高PERであることや同社の取引先に大手が絡んでいることも評価対象のようです。


売買代金は20億円あたりを見込んでいることで初値3倍以上が見込まれるようです。テレワークと相性がよい事業のため期待値は高そうですが、ネットセキュリティー関連のイメージで何処まで参戦者が増えるかだと思います。


2021年3月期の連結業績予想は売上47.63億円になり前期比7.74%増、経常利益6.94億円になり前期比29.72%増を見込んでいます。


四半期利益は3.98億円となり前期比13.71%増になります。EPS108.73からPERは15.27倍、BPS1,049.73からPBR1.58倍になります。類似企業の指標はPER30倍~100倍あたりになるようです。


弁護士ドットコム(6027)との比較も出ていますが2021年3月31日の株価8,640円算出のPERが960倍でPBR87.56倍になります。弁護士マーケティング支援サービスが比較されているようですがどうでしょうね。


公募組は上場2日目の初値形成が予想されているため楽しみにしておきましょう!


幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)473,000株86.00%
大和証券33,000株6.00%
SBI証券33,000株6.00%
いちよし証券5,500株1.00%
楽天証券5,500株1.00%


前回承認ではみずほ証券とSBI証券の2社しか引受幹事がいませんでしたが、今回は5社に増えています。ネット抽選を考えるとデメリットになると思います。


主幹事の変更がないためIPOとしての問題はありませんが、やや当選しにくくなったようです。ただ初値を考えると良い方向に向く可能性があります。激戦になることに変わりはありません。


みずほ証券主幹事のためPayPay証券でのIPO取扱い期待があります。4月上場のため年度変更になるため期待しています。IPOルールは下記記事にまとめています。




これからIPOをはじめようと考えている方は下記記事をまず読んでください。初心者に向けて記事を作成しています。1回当選で10万円の利益を狙うため取り組み方のスタンスを説明しています!


IPOに落選することは当たり前なので自分だけが当選できると考えないようにしましょう。結局は自己努力だと思います。




資金不要でIPO抽選に参加できるDMM.com証券でIPOの取扱いが発表されています。直近ではT.S.I(7362)とジーネクスト(4179)の取扱いが発表されました。IPOルールは下記記事でまとめています。


落選当たり前で申し込み続けましょう!




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)PER100.59倍PBR11.21倍
SBテクノロジー(4726)PER30.99倍PBR3.84倍
シーイーシー(9692)PER14.46倍PBR1.5倍
※2021年3月31日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年3月24日~2027年3月23日400,000株879円


ストックオプション(新株予約権)は400,000株全てが行使期限を迎えています。ただし上場時点で売却は基本的にできないことになっています。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


サイバートラスト(4498)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

サイバートラストIPOは再承認となっていますが問題ないと思います。


初値2倍以上は狙えると思っているため抽選には積極的に参加するつもりです。ゴールデンウィーク前に上場する銘柄は予想以上に盛り上がることがあります。


サイバートラスト(4498)IPOの評価
※サイバートラスト公式サイト引用


株主には上場企業の名前がズラリと並んでいます。大口だとSBテクノロジー(4726)やNEC(6701)、オービックビジネスコンサルタント(4733)、ラック(3857)等の名前があります。セコム(9735)の名前もあります。


新型コロナウイルス感染症により上場中止になった案件なので、コロナについて調べると、需要増の見込まれるテレワークに必要となるデバイス認証サービスに注力しつつ、その他の製品・サービスについても、顧客の需要の変化に対応した事業戦略、販売戦略の見直しを図るとありました。


テレワークの普及に伴うセキュリティ製品の需要増となる一方で、コロナ禍の予想以上の長期化、感染拡大により製造業への影響範囲が拡大し顧客によっては受注済案件も含めた凍結、縮小、時期見直しが発生する等の影響がIoTサービスのうち組込の受託案件の一部において発生とも書かれています。


ただ業績が拡大傾向にあるため現時点で問題はないと思います。時間がある方は目論見で「旧サイバートラスト㈱の株式について」を検索してみるとよいかもしれません。


過去の話になりますが、いろいろと株式問題が出ているようです。同社株式の帰属が争われるリスクが低いと書かれているためこちらも問題ないでしょう。じゃないと東証が承認を下ろさないと考えられます。


上場企業が株主に多くいますが売却したい株主もいるはずです。上場後の値動きにも注目したいと思います。


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