ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPOがJASDAQに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事は東海東京証券が務め公開株数511,500株、オーバーアロットメント76,700株です。上場規模は想定発行価格5,500円から計算すると約32.4億円になります。


また、名古屋証券取引所にも同時上場となっています!


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの初値予想と上場
※ファブリカコミュニケーションズ公式サイト引用


同社の場合は子会社の売上げが多く、自動車鈑金塗装業から創業したのに方向性が変わってきているようです。収益を考えると多角的に事業展開を行う意向があるようです。


株主にはカービュー(4689)の名前があり発行株式の30.34%を保有しています。さらに損保のあいおいニッセイ同和損害保険(8725)が1.56%保有しています。


自動車関係の事業とSMSソリューション事業の両方で頑張っていると感じますが、ノウハウの部分で競合とどうなの?と疑問を少し持ちます。


売上実績から子会社のメディア4uの収益に依存していると感じます。目論見でも連結利益に関して子会社のことが書かれています。代表取締役社長の谷口政人氏がインターネット関連事業に関連する豊富な経験と知識があるそうです。


微妙な感じがする銘柄ですが、東海東京証券が主幹事となっているため初値に期待したいと思います!


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場JASDAQスタンダード
業種情報・通信業
事業内容 業務支援システム開発・販売事業、SMS 配信ソリューション事業、インターネットメディア事業、WEB マーケティング事業、自動車整備・レンタカー事業
上場予定4月07日
ブックビルディング期間3月23日~3月29日
想定価格5,500円
仮条件5,500円~6,000円
公開価格6,000円
初値結果6,900円(公開価格1.15倍)
企業情報https://www.fabrica-com.co.jp/
監査人PwCあらた有限責任監査法人


【手取金の使途】

手取概算額499,000千円については、「1新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限388,102千円と合わせた手取概算額合計上限887,102千円を設備資金、運転資金、投融資資金及び長期借入金返済に充当する予定であります。

①設備資金
既存ソフトウェアの改修に55,440千円、PC及びサーバー等のハードウェアの購入に65,472千円、U-CARソリューショングループにおける新店舗開設及び店舗移転に4,800千円、オートサービスグループにおけるセールアンドリースバック取引に係る車両に211,200千円を充当する予定

②運転資金
当社におけるサービス及びシステムの改修を推進するためのエンジニアの人件費、採用費及び教育費用に89,280千円、認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に114,000千円を充当する予定

③投融資資金
当社の連結子会社である株式会社メディア4uへの投融資に249,205千円を充当する予定

④長期借入金返済
金融機関からの借入金返済として97,705千円を充当する予定

なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品にて運用する予定であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数100,000株
売出株数411,500株
公開株数(合計)511,500株
オーバーアロットメント76,700株
上場時発行済み株数2,175,800株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約119.7億円
幹事団東海東京証券(主幹事)
SBI証券
野村證券
楽天証券
SMBC日興証券
いちよし証券
岡三証券
エース証券
マネックス証券
松井証券
水戸証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券


ファブリカコミュニケーションズ(4193)上場評判とIPO分析

想定発行価格5,500円を基に吸収金額を算出すると約28.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約32.4億円規模の上場となります。上場規模が大きく株価設定も高いため思ったほ初値上昇率は高くないかもしれません。


同社は自動車鈑金塗装業として創業し、平成6年に有限会社中部車検センターの商号で設立されています。その後、平成17年3月に商号を「株式会社ファブリカコミュニケーションズ」に変更し、自動車アフターマーケットに関するノウハウを活かした様々なITサービスを開発・提供しています。


自動車以外でも動画配信サービスやフェリカ端末を使用したソリューション、SMS配信事業等、インターネットを利活用した新たな事業機会の創造と創出を行っています。


同社グループは、ファブリカコミュニケーションズと株式会社メディア4uの2社で構成されています。


独自開発した中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony(シンフォニー)」と、子会社のメディア4uが運営するSMS配信プラットフォーム「メディアSMS」を主軸にインターネットサービス事業を展開しています。


また、設立当初からの事業であるリアル領域の自動車整備及び自動車販売、さらにレンタカー事業や鈑金塗装事業も運営展開しています。業績面の評価はできそうです。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


同社グループは「U-CARソリューショングループ」「SMSソリューショングループ」「インターネットサービスグループ」「オートサービスグループ」の4つのセグメントにわかれています。


U-CARソリューショングループでは、自社開発した中古車販売管理システムと広告出稿プラットフォームを融合した中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を全国の自動車販売店に提供することで、定期的に利用料を得ています。


symphonyは、クライアントである国内の自動車販売店が必要とする商品在庫車の仕入れ販売管理はもちろんのこと、請求・見積書発行やユーザーからの問合せ管理機能、またCRMやグループウェア等、中古車販売に必要なあらゆるツールをワンストップで提供するSaaSとなっています。


SMSソリューショングループは子会社のメディア4uで展開しており、法人向けのSMS送信サービスをメイン事業としています。


法人向けSMS送信サービスは、クライアントである事業者に対しインターネットを通じてSMS送信機能を提供し、SMSの送信数に応じて課金する従量課金での売上が主な収益となっています。


販売実績を確認すると前期売上の42.7%を占めているため驚きました。今期第3四半期は51.2%になっています。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの成長戦略
※有価証券届出書引用


インターネットサービスグループのデジタルマーケティング事業では、自社メディアや自社サービスの開発運営で培ってきたマーケティングノウハウを活かし、U-CARソリューショングループやSMSソリューショングループのWEB集客支援を主に担っています。


またインターネットサービスグループ独自でも車買取事業者への一括査定サービスの提供や、自動車WEBマガジン「CarMe」の運営、YouTubeチャンネル「CARPRIME」「車選びドットコム」の運営等、様々な自社メディアやサービスを展開しています。


これらの運営によって日々蓄積される最新のマーケティングノウハウやテクノロジーは、グループの各事業の推進のためにフィードバックされ、さらなる成長のための新規サービスの開発にも活用しているそうです。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)販売実績
※有価証券届出書引用


オートサービスグループは、BP・レンタカー事業とメンテナンス事業で構成されています。


BP・レンタカー事業で展開する「鈑金塗装fabrica」「fabricaレンタカー」は、損害保険会社や保険代理店からの依頼を受けて、事故で損害を受けた自動車の修理と修理期間中の代車となるレンタカーの貸出、事故車両を引き揚げるレッカーサービス等をワンストップで提供するサービスになります。


こちらも収益性がよく前期売上の28.9%、今期第3四半期で23.0%の売上げになります。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)の企業財務情報と配当性向

回次第25期第26期
決算年月平成31年3月令和2年3月
売上高3,017,6463,903,055
経常利益155,118340,899
親会社株主に帰属する当期純利益109,008113,116
包括利益118,092133,218
純資産額218,761351,980
総資産額1,329,9271,737,042
1株当たり純資産額103.20169.56
1株当たり当期純利益金額56.2956.84
自己資本比率(%)15.020.3
自己資本利益率(%)75.041.0
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー193,183392,774
投資活動によるキャッシュ・フロー△80,484△142,630
財務活動によるキャッシュ・フロー△92,34793,306
現金及び現金同等物の期末残高319,657663,107
※数値は千円単位



第27期第3四半期連結累計期間(令和2年4月01日~令和2年12月31日)
  • 売上高3,488,960千円
  • 営業利益450,334千円
  • 経常利益452,893千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益293,538千円



【第27期第3期のチェックポイント!】

コロナ禍の中で同社当社グループは「変化を好機と捉え、新たな価値を創造し、社会に貢献する」という経営理念のもと、各種ソリューションを提供してきたそうです。衛生管理・時差出勤・在宅勤務等を実施し、新型コロナウイルスの感染対策を図りつつ事業活動を継続しています。

営業活動では各地域に根付いた営業を行うことで新規顧客へのアプローチを強化し、着実に顧客基盤を積み上げています。また、子会社の株式会社メディア4uを完全子会社化しセグメント間の連携強化を図り、サービス品質の向上とコスト改善を実現しています。

その他、積極的な新卒及び中途採用やテレビCMの放送及びWEB広告の出稿等の広告宣伝活動等、中長期的な企業価値の向上に資する投資も進めています。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1994年11月10日、 愛知県名古屋市中区錦三丁目5番30号に本社を構えます。社長は谷口政人氏(昭和44年11月17日生まれ)、株式保有率は11.56%(296,000株)です。


従業員数144人で臨時雇用者0人、平均年齢35.8歳、平均勤続年数5.6年、平均年間給与4,743,967円です。連結従業員数は154人になります。


連結従業員のセグメント別を調べるとU-CARソリューショングループ59人、SMSソリューショングループ10人、インターネットサービスグループ15人、オートサービスグループ34人、全社共通36人になります。


SMSソリューショングループ10人で売上の40%~50%を占めているため貴重な人材でしょう。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社カービュー777,000株30.34%
株式会社インディゴベース340,000株13.28%
谷口 政人296,000株11.56%
奥岡 征彦229,400株8.96%
近藤 智司215,200株8.40%
株式会社SKコーポレーション129,000株5.04%
株式会社新東通信66,600株2.60%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である谷口政人、売出人である株式会社カービュー、奥岡征彦、近藤智司及び安藤弘道並びに当社株主である株式会社インディゴベース及び株式会社SKコーポレーションは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の令和3年10月03日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。

また、当社株主である株式会社新東通信、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、株式会社エフケイ、シナノベンチャーレーシング合同会社、株式会社リバークレイン及び信濃孝喜は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、その売却価格が「第1募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所又は名古屋証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所又は名古屋証券取引所における売却等は除く)等を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(令和3年10月03日まで)のロックアップが付与されています。また一部の株主にはロックアップ解除倍率が設定されており、発行価格の1.5倍以上で売却が可能となっています。


親引けはありません。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が大幅に引き上げられ5,500円~6,000円に決定しました。吸収金額は最大で35.3億円になり時価総額は130.5億円になります。想定から500円も引き上げられています!


一応、SaaS関連となっていますが個人的にはそれほど魅力を感じていません。それよりも法人向けにSMS送信サービスを提供している「SMSソリューショングループ」の売上げが気になります。本業よりも売上がありますからね。


大手初値予想8,000円~10,000円
修正値8,500円~9,000円

※注目度B


大手予想を確認すると1単元で35万円位見込めるようです。しかし信じることができずIPOチャレンジポイントを利用できないというご相談を読者から頂きました。


SBI証券のIPOチャレンジポイントを使うタイミングも悩みますよね。400P使って20万円利益とかだと悲しいですからね。色々面白い案件だと思います。初値どうなるかな?と楽しみにしています!


2021年3月期の連結業績予想は売上46.70億円となり前期比19.65%増、経常利益5.53億円となり前期比62.65%増になります。確かに業績の伸びが良いんですよね。


四半期利益は3.45億円になり前期比205.31%増になります。上場タイミングは良さそうです!!


EPS166.37からPERは36.06倍、BPS335.75からPBRは17.87倍になります。指標的には既に妥当だと思われます。今期はコロナ禍によりDX化が進んだためSNSソリューション事業が好調とありました。


SaaSやDXなどIPOでは人気のワードがあるため初値需要が見込めるようです。私がIPOに当選したら初値売却で逃げたい銘柄です。配当金や株主優待などはありません。


幹事名割当株数引受割合
東海東京証券(主幹事)445,000株87.00%
SBI証券15,300株2.99%
野村證券12,800株2.50%
楽天証券10,200株1.99%
SMBC日興証券5,100株1.00%
いちよし証券5,100株1.00%
岡三証券5,100株1.00%
エース証券5,100株1.00%
マネックス証券2,600株0.51%
松井証券2,600株0.51%
水戸証券2,600株0.51%


東海東京証券が主幹事を引受けています。株数もそこそこあるためネット抽選でも当選期待が持てると思います。私は奥さんに協力してもらい申し込みを行いたいと思います!


せっかくの主幹事なので久々の当選を頂きたいと思います。激戦だとは思いますが出来ることを行っておきましょう。IPOルールは下記記事でまとめています。




株価設定が高いため資金的な余裕がない方は野村證券松井証券から抽選参加を行っておくとよいでしょう。資金不要でIPO抽選に参加できます。当選しなくて当たり前と考えておけば気楽だと思います。


その他、岡三オンライン証券からも抽選が行われると思います。岡三証券から委託販売になります。期間限定で3,500円を頂けるタイアップ中なのでよかったらご利用ください。






類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ブロードリーフ(3673)PER30.96倍PBR1.95倍
大塚商会(4768)PER23.83倍PBR3.4倍
リグア(7090)PER25.49倍PBR4.83倍
※2021年3月23日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
平成28年1月23日~令和6年1月22日359,000株250円
平成28年5月22日~令和6年5月21日26,000株250円
令和2年10月16日~令和10年10月15日78,000株435円
令和3年3月30日~令和11年3月29日22,200株435円


ストックオプション(新株予約権)は485,200株全てが行使期限を迎えるようです。付与対象者は取締役や使用人となっています。※子会社を含む


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも5年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

ファブリカコミュニケーションズのIPOは魅力的だとは言えないかもしれませんが、東海東京証券主幹事なので公開価格割れはないと考えています。


今回も地場企業の上場案件となっているため公開価格割れの可能性は低いでしょう。利益が出るのかはわかりませんが上場規模が大き目なのは気になっています。


ファブリカコミュニケーションズ(4193)IPOの評価
※ファブリカコミュニケーションズ公式サイト引用


目論見から感じることは、自動車業よりもインターネットを利用したウェブ収益に力を入れていることです。目論見でもインターネットサービスの開発や運営を主力事業にしていると書かれています。


SEOにも力を入れているため検索エンジンから多くのユーザーを集客しているとあります。また競合も多く存在し今後は蓄積するビッグデータを活用したサービスや情報の提供によって他社との差別化を図るそうです。


上場後は積極的に新サービスや新規事業の開発に取り組む意向があるそうです。上場に伴う業種が「情報・通信業」となっているため今ではリアル自動車業がついでみたいな事業なのかもしれません。


また、新株予約権の数は485,200株となり、発行済株式総数2,075,800株の23.37%に相当します。


上場規模が大きくネガサ株となっていることから、大手予想を見ながらブックビルディングスタンスを決定したいと思います。


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