アルマード(4932)のIPOがジャスダックに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を自己評価してみたいと思います。


主幹事は野村證券が務め公開株数5,300,000株、オーバーアロットメント795,000株です。上場規模は想定発行価格840円から計算すると約51.2億円になります。


2020年4月08日上場でしたがこの度再承認となっています。しかも前回の吸収額が約99.8億円となっていましたが株価を大幅に引き下げて再登場しています。


アルマード(4932)IPOの初値予想と上場
※アルマード公式サイト引用


しかし業績は1年前に比べ売上・利益共に大幅に伸びているため評価できそうです。株主構成などは変わっていないようですが、前回の想定発行価格は1,620円で今回は840円です。


この株価設定を知ってしまうと前回の上場は何だったのか?と疑問です。ほぼ半分の株価設定になり大株主のアント・ブリッジ4号A投資事業有限責任組合の収益を心配してしまいます。


状況はわかりませんがコロナ禍で大株主の収益悪化なのか?と感じますよね。


しかし業績が好調に推移しているためアクシージア(4936)のような展開も期待できるかもしれません。上場ラッシュのためフィスコやトレーダーズ・ウェブのレポートを参考にしたいと思います!!


アルマード(4932)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場JASDAQスタンダード
業種化学
事業内容卵殻膜を配合した食品、化粧品の企画・開発・販売
上場日6月24日
ブックビルディング期間6月09日~6月14日
想定価格840円
※前回は1,620円
仮条件840円~880円
公開価格880円
初値結果861円(騰落率-2.16%)
企業情報https://www.almado.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】

手取概算額29,840千円については、運転資金として全社広告、ブランディング費用に充当する予定であります。

「アルマード」「卵殻膜」「Ⅲ型コラーゲン」の認知度向上及びブランドイメージの確立のため、広告展開を強化する必要があると当社は考えており、雑誌掲載を中心とした広告展開を予定しています。また、当社ブランドイメージの確立のため、ウェブデザイン、商品パッケージリニューアルなどのビジュアル面や、広告・PR等における発信メッセージ等を通じて、イメージ形成を推進してまいります。

上記を目的に全社広告、ブランディング費用として2022年3月期に20,000千円、2023年3月期に9,840千円を充当予定であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数5,250,000株
公開株数(合計)5,300,000株
オーバーアロットメント795,000株
上場時発行済み株数10,394,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約87.3億円
幹事団野村證券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券
岡三証券
いちよし証券
東海東京証券
楽天証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン証券


アルマード(4932)上場評判とIPO分析

想定発行価格840円を基に吸収金額を算出すると約44.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約51.2億円規模の上場となります。前回は約99.8億円の吸収となっていました。


同社は今後、先進諸国で深刻な社会問題となる高齢化社会到来に対して「卵殻膜」という素材の持つ美容・健康効果を科学的に解明しながら、卵殻膜商材をより安心・安全・低価格にて市場に供給する事でアンチエイジングの側面から社会貢献を果たすべく事業を展開していくそうです。


卵殻膜とは鶏卵の殻の内側にある薄い膜で、シスチンを含む18種類のアミノ酸、プロテオグリカン、ヒアルロン酸等で構成されており「美容・健康成分」が含まれています。


バクテリアなどの外敵から卵の中のひなを保護するためのバリアとして機能する他、卵が落下した場合などの物理的なダメージにも耐えられるよう、強固な繊維状のメッシュ構造をしているそうです。また酸素を透過させ水分を保有する力もあるそうです。


アルマード(4932)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


卵殻膜は設立より以前から食品及び化粧品の原料として既に流通していましたが、天然素材であるがゆえに品質面でばらつきがあります。


また加工コストも非常に高く、その効果を科学的に立証できる研究も十分になされていなかったため、一般に広く受容されるレベルの卵殻膜製品を流通させるのが困難な状況にありました。


しかし同社創業者である長谷部由紀夫が中心となり、大学や他企業等の外部機関との研究開発活動を進め、品質面やコスト面での課題を解決する独自の卵殻膜原料の加工技術を開発したそうです。


創業来20年間蓄積をしてきた卵殻膜に関する技術・知見の一部は、特許として出願しており他社と比較して多くの卵殻膜関連特許を有しています。


アルマード(4932)IPOの主要商品
※有価証券届出書引用


同社は卵殻膜原料を活用した食品及び化粧品の製造販売を単一事業として行っています。食品及び化粧品の製造はすべて外注先に委託をしています。したがって同社事業は「卵殻膜ヘルスケア事業」の単一セグメントであり販売チャネル別の売上げが存在します。


TVショッピング専門チャンネルであるQVCテレビショッピングにおいて、企画・開発した卵殻膜食品及び卵殻膜化粧品をTV放送を通じて視聴者に紹介し、QVCジャパンが受注した数量をQVCに納品し、QVCが顧客に出荷するという販売を行っています。主要商品としては化粧品のOdeシリーズ、健康食品のTO-Ⅱ等です。


OEM製品の販売では取引先と共同で製品仕様を決定し、取引先からの注文に基づき製造委託先にて製品製造を行い、取引先へ販売するビジネスモデルです。これらOEM製品は取引先の製品ブランドとして消費者に販売されています。


卸販売(一般流通)では同社が企画・開発した製品を、ドラッグストアを中心とした量販店、理美容室及び他社通信販売業者等に卸売販売をする形態です。主要商品としてはⅢ型ビューティードリンク、Ⅲ型サプリメント等があります。


アルマード(4932)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


自社直接販売では自社ECサイトや他社ECサイト等を通じて、最終消費者から直接注文を受け製品を配送する販売を行っています。主要商品としては化粧品のCELLULAシリーズがあるそうです。


2018年4月に自社ECサイトを通じた定期購買サービスを開始して以降、定期顧客会員数は増加傾向にあり、会員数は3万7千人に達しています。


目論見の会員数は前回承認時と変わりないようですね。


アルマード(4932)の企業財務情報と配当性向

回次第19期第20期
決算年月2019年3月2020年3月
売上高3,788,6755,796,105
経常利益456,754982,719
当期純利益333,667651,660
資本金60,00060,000
純資産額1,297,6111,949,272
総資産額2,056,9332,823,166
1株当たり純資産額129.37194.34
1株当たり当期純利益金額33.2764.97
自己資本比率(%)63.0869.05
自己資本利益率(%)24.5840.14
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー117,166223,856
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,147△48,482
財務活動によるキャッシュ・フロー△514,506△221,390
現金及び現金同等物の期末残高589,273543,256
※数値は千円単位



第21期第3四半期累計期間(2020年4月01日~2020年12月31日)
  • 売上高3,351,580千円
  • 営業利益427,428千円
  • 経常利益435,160千円
  • 四半期純利益294,259千円



【第21期第3期のチェックポイント!】

新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、商業施設の営業時間短縮・臨時休業、外出自粛等により実店舗で運営していた事業者がECの通信販売を展開する事例が散見され競合状態が高まりインターネット広告の単価が上昇する結果となったそうです。

その結果ECの通信販売を主とする外販(OEM販売)は顧客の新規獲得が想定通りに進まず、発注量も減少したため前年同期と比較して外販向けの売上高は大幅な減少となっています。

当社直販も同様にインターネット広告の単価上昇の影響を受け一時的に新規獲得が減少する局面を迎えましたが、インターネット広告の最適化を図ったことから獲得数は回復傾向にあり前年同期と同様の水準となっているそうです。


アルマード(4932)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2000年10月18日、東京都中央区京橋三丁目6番18号に本社を構えます。社長は荒西俊和氏(1976年9月10日生まれ)、株式保有率は0%です。


従業員数36人で臨時雇用者2人、平均年齢43.8歳、平均勤続年数4.7年、平均年間給与6,599,890円です。


セグメントは卵殻膜ヘルスケア事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
アント・ブリッジ4号A投資事業有限責任組合6,870,000株66.42%
株式会社DALMA1,540,000株14.89%
鈴江 由美500,000株4.83%
グリーンコア株式会社500,000株4.83%
CBC株式会社200,000株1.93%
みずほ成長支援投資事業有限責任組合150,000株1.45%×
株式会社ヒト・コミュニケーションズ100,000株0.97%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるアント・ブリッジ4号A投資事業有限責任組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2021年9月21日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による株式売出し、オーバーアロットメントによる株式売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及びその売却価格が「第1募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う売却等は除く)を行わない旨合意しております。

加えて、売出人である鈴江由美及びグリーンコア株式会社並びに当社株主である株式会社DALMA、CBC株式会社、株式会社ヒト・コミュニケーションズ並びに当社新株予約権者である保科史朗、長谷部裕二、小池里香、須山久実、酒井裕世、~省略~ は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後90日目の2021年9月21日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には90日間(2021年9月21日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍以上となっています。


また、その他の株主にも90日間のロックアップが解除制限なしで付与されています。


親引けは株式会社オージオが取得金額500,000千円を上限として、さらにアルマード従業員持株会が取得金額65,000千円を上限として行われる予定となっています。


アルマード(4932)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が840円~880円に決定し想定発行価格から40円の上振れとなります。吸収金額は53.6億円で時価総額91.5億円です。


前回の想定発行価格が1,620円のため色々と考えています。もしかしたら利益が見込めるのではないか?狙えば当選しやすいと考えられるため、積極的に申込んだほうが良いのか?など考えています。


卵殻膜に関する特許を持つ企業という特徴があるものの、新型コロナウイルス感染症により業績が急激に悪化しています。2021年3月期は売上・利益共に大きく落ち込み売上は前期比で21.5%減の45.47億円となっています。落ち込んだ金額は12.49億円のため大きいと思います。


ただ今期は回復するようなので、この調子であれば長期的に同社株は評価される期待があります。業績回復となれば機関投資家からの需要も見込めるでしょう。


大手初値予想900円~1,000円
※注目度B


前回承認時はマザーズ市場で今回はジャスダックへの上場です。そして前回は海外販売を行う予定でしたが今回は海外販売自体がありません。


また業績はアフターコロナによる回復期待もあり、初値が低ければ見直し買いとなるパターンも考えられます。結局は業績次第だと思いますが、リスクを取ってIPO抽選に参加するのもありだと考えています。


現時点では広告費用などを削っているためなのか定期顧客会員数も減っているようです。ということは新規顧客も減っているはずです。


2022年3月期の単独業績予想では売上48.83億円となり前期比7.39%増、経常利益8.19億円となり前期比52.51%増となるようです。


四半期利益は5.56億円となり前期比51.50%増を予想しています。EPS55.31からPERは15.91倍、PBRは3.04倍になります。類似企業比較では割安のため公開価格は超えてくる可能性が高いようです。


ファンドの出口案件でなければ買われると思いますがそれが一番の問題です。配当金や株主優待はありません。


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)4,770,100株90.00%
みずほ証券159,000株3.00%
SMBC日興証券79,500株1.50%
SBI証券66,300株1.25%
マネックス証券53,000株1.00%
岡三証券53,000株1.00%
いちよし証券39,700株0.75%
東海東京証券39,700株0.75%
楽天証券39,700株0.75%


野村證券主幹事なので素直に申込んでおきましょう。前受け金不要でIPO抽選に参加できます。利益が見込めるのか仮条件後に判断したいと思います。


IPO投資を行うのであれば必須証券なので口座開設は行っておきましょう!詳しくは下記記事で説明しています。




前回承認時の幹事構成を確認すると今回は楽天証券とSBI証券が幹事入りしています。逆にエース証券が幹事を下りたようです。


楽天証券はここ最近IPO取扱いが増えているため口座開設していない方は開設していたほうがよいでしょう。後期型抽選を採用しています。


これからIPO投資を始める方は下記記事を参考されるとわかりやすいと思います!




またソーシャルレンディング(クラウドファンディング)のクラウドバンクに投資をしました。太陽光発電ファンドでは国内で超有名ですよね。安定の利回りGETだと考えています。


詳しくは下記記事で説明しています。


コロナ禍のため海外ファンドには積極的に投資を行っていませんが、国内ファンドに継続投資を行っています。他社でも合計数百万円の投資を行っているため資金分散目的です!




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ファンケル(4921)PER53.32倍PBR6.17倍
新日本製薬(4931)PER16.34倍PBR3.05倍
アクシージア(4936)PER49.05倍PBR16.2倍
※2021年6月10日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年3月24日~2025年3月23日310,000株205円
2017年12月08日~2025年12月07日4,000株205円


ストックオプション(新株予約権)は前回と同じで314,000株が行使期限を迎えています。



ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


アルマード(4932)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

アルマードIPOは深く考えずに大手予想を確認して判断したいと思います。


VC売出価格が半分になる予想外の展開なので割安であれば参戦したいと思います。上場ラッシュ中なのでリスクはあると思いますが前向きに考えたいと思います。


アルマード(4932)IPOの評価
※アルマード公式サイト引用


増収増益となっているのに株価設定が大幅にダウンしている謎が気になります。


アルマードは卵殻膜市場は未だ成長過程にあると認識しているため、既存販路でのシェアの拡大と、成長の柱づくりとして新たな販路開拓や商品開発の強化を行う予定だそうです。


販売先の中で売上構成比が20%を超える大口販売先として、TVショッピング販売におけるQVCジャパン、OEM商品販売におけるオージオの2社があり良好な関係が崩れる場合も今後あるかもしれません。


競合では卵殻膜を主成分とした有力な商品を販売しているケースは少ないようです。


業績を確認する限り新型コロナウイルス感染症は同社に追い風が吹いているように思います。しかし株価設定ダウンはなぜなのでしょうね。そもそもの設定が欲張り過ぎなのかもしれません。


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