ALiNK(アリンク)インターネットIPOが東証マザーズに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し自己評価していきたいと思います。


主幹事は野村證券が務め公開株数は505,200株、オーバーアロッメント75,700株となっています。株数は通常サイズのようです。上場規模は約8.5億円と軽めの上場です。


ALiNKインターネットIPO上場承認と初値予想


事業は天気予報専門サイト「tenki.jp」の運営を一般財団法人日本気象協会と共同で行っています。会社設立後の1ヶ月後には日本気象協会と業務提携契約を締結しています。


また、メディア運営及びマネタイズ手法の確立を経て培ったGrowth Hackやトレーディングデスク業務のノウハウを蓄積しているそうです。天気情報が社会インフラとなるように活動しているそうです。


既にインフラ化していると思いますが、類似企業もあり参入壁も低そうです。ただ一度利用すれば使い続ける方が多いと思われ40億PVは凄いですよね。


ALiNKインターネット(7077)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容天気予報専門サイト「tenki.jp」の運営
公開予定12月10日
ブックビルディング期間11月22日~11月28日
想定価格1,470円
仮条件1,560円~1,700円
公開価格11月29日
企業情報https://www.alink.ne.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人


【手取金の使途】

手取概算額199,360千円については、運転資金として、採用活動費及び人件費、広告宣伝費に充当する予定であります。

①採用活動費及び人件費
採用活動費及び人件費として77,000千円充当する予定であります。こちらはサービス開発、運用のためのエンジニアの採用活動費及び人件費への充当を想定しており、これらのエンジニアの採用を通じてサービスの向上を図る予定であります。

②広告宣伝費
当社が運営する天気予報専門メディアであるtenki.jpのための広告宣伝費として108,000千円充当する予定であります。こちらは、tenki.jpの知名度向上のためにネット広告等への充当を予定しております。

また、残額については、事業拡大のための運転資金に充当する方針でありますが、具体化している事項はありません。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定です。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数150,000株
売出株数355,200株
公開株数(合計)505,200株
オーバーアロットメント75,700株
上場時発行済み株数2,102,400株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約30.9億円
幹事団野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券 ←ポイントでIPO当選
岡三証券
エース証券
委託幹事岡三オンライン証券?
au カブコム証券?
DMM.com証券?


ALiNKインターネット(7077)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,470円を基に吸収金額を算出すると約7.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約8.5億円規模の上場となります。マザーズ上場としては軽量級に入ります。


主な事業は日本気象協会との共同事業である天気予報専門メディア「tenki.jp」、「tenki.jp 登山天気」の運営を行います。


「tenki.jp」は生活にかかせない天気予報と気象予報士が日替わりで季節の話題を提供する等のコンテンツに加え、観測データ、地震・津波等の防災情報の提供を行い、気象情報を多種多様な形態で提供しています。


パソコンののWebページやスマートフォンアプリ、スマートフォンサイトを合わせて年間約40億PV、Twitterのフォロワー数が約280万人(2019年2月末時点)に達する天気予報専門メディアです。私もお世話になっているサイトでした。


ALiNK(アリンク)インターネットIPOの業績と評判


10日間天気や1時間ごとの天気、今いる場所の雨の様子(豪雨レーダー)等、ユーザーの志向やユーザーが必要な場所・時間に合わせた天気予報を無料で提供しています。


天気予報だけでなく一般的な気象情報として、観測データや天気図、防災情報もリアルタイムで提供しています。


また、ユーザーの未来の行動の判断材料を提供するために、気象予報士による天気解説記事や洗濯指数、お出かけ指数等の指数情報、天候と関係のある主要レジャーの天気情報を提供するレジャー天気、花粉飛散情報、紅葉見ごろ情報等の季節に応じた季節情報等の各ユーザーの志向に応じた多種多様な情報を提供しています。


ALiNKインターネットIPOの事業系統図


「tenki.jp 登山天気」は登山準備に使用できる指数情報や山々の山頂・登山口・ふもと別の天気、雨雲の動き・雷危険度・台風情報等のリアルタイム情報をチェックできます。日本の三百名山に至っては全てを網羅しているそうです。


「tenki.jp 登山天気」は山の麓から山頂までのルート沿いのピンポイント予報等、気象業務法の観点から不特定多数に公開できない情報も含まれているため、スマートフォンアプリの有料会員サービスとして提供しているそうです。


「tenki.jp」の主な収益は各ページに掲載される広告収入です。アドネットワークを駆使した運用型広告の収入と枠売りやタイアップ広告等の純広告の収入が大半を占め、2019年2月期の実績では運用型広告の収入が全体の90%以上を占めています。


kimukimu

操作間違いで押してしまうことがよくありますよね。スマートフォンの設定で広告をブロックすることも今はできますが自分で設定しないといけません!


同社は収益の拡大のためアドネットワーク業者とやり取りを重ね、自社で広告運用を担っているそうです。当該業界は最新テクノロジーが日々開発されていますが、同社は最先端のアドテクノロジーを追い求め、既存の業者だけでなく海外の新興系のプロダクトも活用して0.01円単位の広告チューニングを行い、最適な運用を行うよう心掛けていろうそうです。


さらに、広告単価や広告配信比率を気象データを加味した独自のアルゴリズムで運用できる体制を構築し、天候変化に連動して広告を調整することで収益性の向上を目指しています。


ALiNK(アリンク)インターネットIPOの提供情報


ALiNKインターネットの特徴は少人数(9名)であるものの、年間40億PVを超える規模のサービスを運用できる体制を構築しています。


過年度に発生している大災害時のユーザーの行動傾向等を蓄積しており、過去の異常気象時や災害時等の突発的なユーザー増加状況を踏まえ、さくらインターネット株式会社と連携を取り、緊急時の対応に備えています。


tenki.jpに係るプログラム・システムは社内でマニュアル化されており、オープンソースのプログラム言語で運用しているためどのエンジニアが入社してもすぐに対応できるよう社内体制を整えることで、少人数で対応できる組織で対応できるそうです。


9人しかいないのは驚きですよね。一人が欠勤したら大変な事態にならないのか少し不安です。上場で得た資金は人件費にも使われます。


気象情報を提供している他の大手メディアは「Yahoo!天気・災害」「ウェザーニュース」等があるそうです。毎日見ている方も多そうですね。広告はアドネットワーク業者の選定を行い最適な価格設定や配信比率を実現するため業務改善を行っているそうです。


ALiNK(アリンク)インターネットIPOの販売実績と取引先


日本気象協会との共同運営については、気象情報等をメディア上で提供しメディア運営ノウハウ及びメディアマネタイズノウハウを蓄積しながら、気象業界に関連したインターネット事業を営んでいます。


一方で気象予報士を抱え、予報業務をリアルタイムで行うだけのリソースは保有していなかったため、気象予報士を200名以上抱え予報業務や気象に係るコンテンツの制作・設計に長けている日本気象協会と互いのリソースを活かした共同事業を行うことで、現在の同社経営理念を達成することを目指しているそうです。


【豆知識】
日本気象協会は「気象・環境・防災・情報サービス」を通じて社会に貢献する使命を担い、1950年に財団法人日本気象協会として設立されている企業です。

気象データ等は気象庁から一般財団法人気象業務支援センターを通して、民間気象事業者へ気象データ等が配信されています。民間気象事業者は気象庁から提供された気象データ等を天気予報等に活用していますが、気象庁以外の事業者が天気や波浪等の予報業務を独自に行う場合は、気象庁から予報業務許可を受ける必要があるそうです。


ALiNKインターネット(7077)の企業財務情報と配当性向

回次第5期第6期
決算年月2018年2月2019年2月
売上高445,033694,139
経常利益199,157344,530
当期純利益131,734232,349
資本金3,00018,045
純資産額563,678826,117
総資産額651,198975,177
1株当たり純資産額291.76423.13
1株当たり当期純利益金額72.33120.00
自己資本比率(%)86.684.7
自己資本利益率(%)27.533.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー61,626203,448
投資活動によるキャッシュ・フロー749△1,040
財務活動によるキャッシュ・フロー30,090
現金及び現金同等物の期末残高281,079513,669
※数値は千円単位


第7期第2四半期累計期間(2019年3月01日~2019年8月31日)

  • 売上高377,134千円
  • 営業利益190,852千円
  • 経常利益184,417千円
  • 四半期純利益121,025千円
  • 売上高営業利益率は50.6%



【ALiNKインターネットの第7期第2期のチェックポイント!】

収益面はプロモーション施策やユーザーの気象への関心の高まり等によって「tenki.jp」のページビュー(PV)が想定より順調に伸長しています。売上自体は好調に推移するも2019年3月にApple Inc.が複数のWEBサイトを経由してユーザーを追いかける広告(リターゲティング広告等)に対した機能を強化したため同社ではスマホのPVあたりの単価が下落しているそうです。

費用面に関してはクラウド型サーバー費用とその開発強化のための人件費増加などにより売上原価が増加したそうです。取引先企業も大手となっていることから上場による知名度アップによる収益期待は大きそうです。


ALiNKインターネット(7077)従業員と株主の状況

会社設立は2013年3月15日、東京都新宿区山吹町337番地 都住創山吹町ビル801号室に本社を構えます。代表取締役CEOは池田洋人氏(1974年10月06日生まれ)、株式保有率は51.10%(1,050,000株)です。


従業員数9人、平均年齢38.7歳、平均勤続年数2.8年、平均給与4,673,000円となっています。臨時雇用者などの採用はありません。平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでいます。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
池田 洋人1,050,000株51.10%
松本 修士882,000株42.93%
富田 知尚66,000株3.21%
池田 直紀30,000株1.46%
一般財団法人日本気象協会20,400株0.99%×
藤倉 昭幸2,400株0.12%×
塚本 真由子1,800株0.09%×
高安 伸1,800株0.09%×
名前300株0.01%×
※上記は株主全ての名前と所有株式数割合になります


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である池田洋人及び松本修士並びに当社の新株予約権者である富田知尚及び池田直紀は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2020年3月8日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得することは除く。)を行わない旨合意しております。

また、当社は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年6月6日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換若しくは交換される有価証券の発行又は当社株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行等(ただし、本募集、株式分割及びストックオプションとしての新株予約権の発行等を除く。)を行わない旨合意しております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には90日間(2020年3月08日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見に書かれていません。


一般財団法人日本気象協会にはロックアップが付与されていません。


ALiNKインターネット(7077)IPOの初値予想と幹事引受け株数

想定発行価格1,470円から仮条件が1,560円~1,700円と大幅に引き上げられ人気があるようです。仮条件上限による吸収額は約9.9億円になります。IPOラッシュに突入する前半になり資金が向かいやすいようです。


2020年2月の単体業績予想は売上6.9億円を見込み前期と同じ売り上げを見込んでいます。経常利益は2.9億円になり前期の3.4億円から15.1%程度減益になる見込みです。四半期利益は1.8億円になり21.6%減となっています。減益見込みのためあまり良いイメージはありませんがITを使った収益のため個人投資家主体の売買になるようです。


ベンチャーキャピタルからの出資はなく需給は良さそうです。日本気象協会と共同で運営しているというビジネスに魅力があるのかはわかりませんが、運営サイトの「tenki.jp」のアクセスは増加傾向にあり収益拡大に結び付くようです。


上場後は売上よりも人件費として費用が発生するため利益を押し下げるようです。スマートフォン市場はまだ伸びしろがあり同社の業績も拡大する見込みのようですが、ここから業績を拡大するには厳しいような気がしています。


kimukimu

IPO投資では資金回収を行う投資家も多い見込みなので初値が高く付いた場合は要注意みたいですね。


それとハワイ州で投資のために賃貸不動産を所有しているそうです。2018年3月01日~2019年2月28日の賃貸料を確認してみたところ5,432,000円の赤字となっています。その前の年度も同額に近いくらい赤字のようです。従業員1人増やせますよね。


初値予想3,000円~3,500円


幹事名配分単位引受割合
野村證券(主幹事)475,100株94.04%
SMBC日興証券10,100株2.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券5,000株0.99%
SBI証券5,000株0.99%
岡三証券5,000株0.99%
エース証券
5,000株0.99%


野村證券からの抽選参加は絶対条件となりますが株数があまり多くないため激戦ですね。売上拡大で利益には少し波があるようです。利益が見込めそうなので全力申し込みでしょう!


また三菱UFJモルガン・スタンレー証券からau カブコム証券への委託販売は期待があります。抽選方式が後期型抽選になるため資金移動を上手く行えば同一資金でIPO抽選に参加可能です。


au カブコム証券の詳細は下記記事でまとめています。よかったら参考にしてください。


au カブコム証券のIPO抽選ルール


さらに委託経由だと岡三オンライン証券からの申し込みも期待が出来ます。こちらは資金不要でIPO抽選に参加できるため申し込んでおいて損はありません。岡三オンライン証券の委託販売は毎回発表が多いため助かります。


岡三オンライン証券IPO抽選ルール詳細の記事へ


SBIネオモバイル証券で単元未満株取引を行っていますか?手元にあるTポイントを投資できる凄い企業です。これまでポイントを使って投資信託を購入するサービスはありましたが株式を購入できます。しかも50万円までの手数料がほぼ無料になります。仕組みなどは下記記事で説明しています。


もっと詳しく知りたい

SBIネオモバイル証券の詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。数百円からの投資が可能なので気軽に始めることができます。しかもTポイントと現金の組み合わせも可能なんですよね。

SBIネオモバイル証券(ネオモバ)評判とデメリット!Tポイント投資で業界激震



類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。



類似企業PER
PBR
ジョルダン(3710)PER43.36倍PBR1.39倍
ウェザーニューズ(4825)PER25.46倍PBR2.77倍
※2019年11月22日調べ


類似企業があまりなく天気配信を行っている企業は限られるようです。

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年10月20日~2027年9月30日102,300株159円


ストックオプション(新株予約権)は102,300株存在し取締役2名、従業員4名に割り当てられています。2名が退職等による権利の喪失となっています。


行使期限に入っていますが売ってくる可能性は低いでしょう。このことにより公開株式以外の株が流通する可能性は低そうです。一般財団法人日本気象協会も取引先ですからね。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

IPOの最新情報やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入しています。


ALiNKインターネット(7077)IPOの評価と申し込みスタンス

ALiNK(アリンク)インターネットIPOは全力申し込みで良いでしょう!IPO空白期間の買い意欲期待で盛り上がると予想します。前期売上6.9億円で四半期利益が2.3億円の利益率は凄いと思います。アドテクノロジーを使っているあたりは個人投資家に好まれそうです。


tenki.jpの売上げは一旦は日本気象協会に入りそこからあらかじめ決めておいた事業収益を得る形だそうです。信頼できる企業なので問題はなさそうです。


ALiNKインターネットの自己評価


現在は「天気2.0時代」と言われているそうです今後くるであろう「天気3.0時代」に適応するために事業を進めているそうです。主要事業のtenki.jp事業に継続して経営資源を投下して事業を拡大させる意向があるそうです。


また、天気3.0時代とはIoT、人工知能(AI)、ビッグデータ解析等の技術革新を背景とした気象情報のリアルタイム解析等に伴う、気象情報と現実社会を結びつけて新たな価値を産業や社会へ提供することが可能となる時代だそうです。



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対応できない企業は衰退するばかりのようです。さらにサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにも対応していくそうです。


日本のインターネット広告費は1兆7,589億円で対前年比116.5%でそのうち運用型広告費は1兆1,518億円で対前年比122.5%だそうです。このことから同社の業績も期待できそうです。


日本気象協会との関係性と技術革新対応が今後の問題点となっています。また特定の取引先へ依存しているため少し気になりますが、災害などが増えている日本では同社に対して収益の追い風が吹いているように思います!


ちなみにグーグル合同会社への売上高が売上高全体に占める割合は、2019年2月期で57.3%、2019年8月期で58.7%となっています。


24時間稼働する仕組みになりさくらインターネット株式会社が提供するデーターセンターを利用し一時的な過負荷や部分停止にもトラブルを回避できるようなサーバー構成だそうです。申込決定のIPOですよね!


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