エードット(7063)IPOがマザーズに新規上場承認されました。主幹事はみずほ証券が務め公開株数600,000株、オーバーアロットメント90,000株、想定発行価格1,010円による市場からの吸収額は約7億円となります。上場規模が小さく初値高騰パータンのIPOかもしれません。


事業はブランディング事業を行う単一セグメントになり、売上の伸び率がマザーズらしい上昇となっています。利益も連結では拡大しています。プロモーション企画などの他にも様々なソリューション提供を行い、SNSなども屈指している企業です。


エードットIPO上場と初値予想


凸版印刷(7911)やローソン(2651)からの売上が多い点はやや気になるところですが、ワンストップでサービスを提供することで顧客の商品やサービスのブランディングに寄与している特徴があります。


今までのようにCMを流すだけでは売上が伸びない時代となり、同社のようなサービスは加速化が見込まれています。


エードット(7063)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容セールスプロモーションやPR、クリエイティブ等の企画・制作・実施運営を行うブランディング事業
公開予定3月29日
ブックビルディング期間3月12日~3月18日
想定価格1,010円
仮条件1,010円~1,110円
公開価格3月19日
企業情報https://a-dot.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額503,060千円については、設備投資資金、採用活動費及び人件費、借入金返済並びに運転資金に充当する予定であります。

具体的には、事業拡大のためのオフィス移転に伴う建物付属設備等の設備投資資金に24,000千円(平成31年6月期)、優秀な人材を確保するための採用活動費及び人件費に73,000千円(平成31年6月期:20,000千円、平成32年6月期:20,000千円、平成33年6月期:33,000千円)、財務バランスの改善を目的とした金融機関からの借入金返済充当資金として50,000千円(平成31年6月期)、事業拡大に伴い増加する外注費及びオフィス移転に伴い増加する賃料等の運転資金として356,060千円(平成31年6月期:33,000千円、平成32年6月期:100,000千円、平成33年6月期以降:223,060千円)に充当する予定であります。

※なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。



項目株数データ
公募株数550,000株
売出株数50,000株
公開株数(合計)600,000株
オーバーアロットメント90,000株
上場時発行済み株数2,319,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約23.4億円
幹事団みずほ(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券 ←ポイント当選可能
エース証券
いちよし証券
マネックス証券 ←完全平等抽選
岡三証券
岡三オンライン証券
岩井コスモ証券 ←後期型抽選


エードット(7063)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,010円を基に吸収金額を算出すると約6.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7億円規模の上場となります。業績は拡大傾向にあり、IPOでも人気がありそうな銘柄です。


同社は顧客の企業としてのブランド価値や商品・サービスのブランド価値を高めるため、グループ各社と連携し、一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上等を図るためのソリューションを提供するブランディング事業を行っています。


同社グループは様々なサービスを内製化しており「SPサービス」や「PRサービス」を主に行い、子会社のカラスが「クリエイティブサービス」を、噂が「バズサービス」を提供しています。グループ各社との連携により、元請から下請に至る多段階構造ではなくワンストップでソリューションを提供することが可能だそうです。


その他、子会社が提供するサービスとして、アスリート等による一般消費者向けスポーツ教室等のマッチングプラットフォームを管理・運営するアスラボサービス、アジアを中心としたインバウンド・アウトバウンドに関するブランディングを行うクロスボーダー・ブランディングサービスなどがあります。


エードット(7063)上場評判


SPサービスは、商品やサービスの売上の拡大を目的とした一般消費者の認知度・購買意欲の向上等、顧客企業が抱える課題解決のための各種ソリューションを提供しています。


具体的には、プレゼントキャンペーンや他商品とのタイアップ施策等の店頭プロモーションの企画・制作、試供品等の配布により需要を喚起するサンプリング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス・デジタルコンテンツなどと連動したキャンペーンやイベントの企画・運営、TVCMの制作及びそれに伴うタレント等のキャスティングの企画・交渉・手配等、顧客企業のニーズに合わせ様々なソリューションを提供しいます。


PRサービスでは、顧客企業の商品・サービスがメディアに記事・ニュースとして取り上げられ消費者の注目を集めるよう、商品やサービスのPR戦略の企画立案から携わり、メディアプロモート、PRイベントの実施・運営等を行っております。


エードット(7063)IPOの特徴


クリエイティブサービスは、顧客企業のブランドイメージや商品・サービスの強みをキャッチコピーやロゴ・マーク等により具現化することで、消費者に選ばれるブランドづくりを支援しています。


具体的にはマーケティング・ブランディング戦略の策定から、CI1、VI2の立案、ホームページ等Webサイトの企画・制作、コピーライティング、ポスター・グラフィックの企画・制作等を行い、企業や商品・サービスのイメージを視覚的に印象付けることを行っています。


CIとはコーポレート・アイデンティティの略で、企業が自社の理念や特性をロゴやキャッチコピー等により明確にすることで、企業内外に統一したイメージをつくり、企業の存在価値を高める企業戦略のことです。VIとはビジュアル・アイデンティティの略で、マークやロゴをはじめ、名刺、封筒、WEBサイトなどにより企業理念・ビジョン、商品の価値等を可視化し社会に伝える企業戦略でありCIを構成する要素の一つです。



エードット(7063)IPOの販売実績


バズサービスでは、従来のマスメディアに代わって情報インフラとなりつつあるSNS等での話題化が重要なマーケティング手法の1つとなっています。


同社のバズサービスでは、SNS利用者がSNS上で情報を拡散したくなるような企画の立案、キャッチコピー・グラフィック等の制作を通じ、より多くの消費者に情報を届け、顧客企業の商品・サービスの認知度・購買意欲向上につながるよう支援をしています。


エードット(7063)の企業財務情報と配当性向

回次第5期第6期
決算年月平成29年6月平成30年6月
売上高825,6711,451,562
経常利益104,662122,794
親会社株主に帰属する当期純利益73,62987,034
包括利益73,62987,034
純資産額197,241294,240
総資産額434,844616,140
1株当たり純資産額114.34168.81
1株当たり当期純利益金額44.8950.06
自己資本比率(%)45.447.8
自己資本利益率(%)37.335.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー10,16178,414
投資活動によるキャッシュ・フロー△43,9342,248
財務活動によるキャッシュ・フロー72,28137,895
現金及び現金同等物の期末残高165,701293,425
※数値は千円単位


第7期第2四半期連結累計期間(平成30年7月01日~平成30年12月31日)
売上高1,065,814千円
営業利益145,716千円
経常利益145,251千円
親会社株主に帰属する四半期純利益92,025千円


当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、全体として緩やかな回復基調が継続しました。先行きについては、コストの上昇、通商問題の動向などに対する懸念もある一方、災害からの復旧などへの期待がみられています。

このような市場環境のもと、SPやPR、クリエイティブといったサービスを複合的に組み合わせ、事業やサービス、プロダクトの総合的プロデュースに注力してまいりました。また、戦略コンサルティングを提供する子会社を新たに立ち上げるとともに、各子会社の事業強化にも注力しており、ソリューション拡大に向けて積極的に取り組んでおります。



エードット(7063)従業員と株主の状況

会社設立は2012年7月26日、東京都渋谷区渋谷二丁目16番1号に本社を構えます。社長は伊達晃洋氏(昭和59生11月7日生まれ)、株式保有率は61.02%です。従業員数は50人で平均年齢31.06歳、平均勤続年数1.73年、平均年間給与5,132,000円になります。連結従業員数は72人で臨時雇用者なしとなります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
伊達 晃洋1,250,00061.02
(有)T300,00014.65
仲亀 敦95,0004.64
ワンセンチュリーカンパニー75,0003.66
エードット社員持株会44,0002.15
瓜生 健太郎37,5001.83
牧野 圭太36,0001.76
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である伊達晃洋、当社株主である(有)T、玉塚元一、松崎文治、松木大輔及び辻秀一は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後180日目の平成31年9月24日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等を除く。)等は行わない旨合意しております。

また、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社普通株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行(ただし、本募集、株式分割及びストックオプションとしての新株予約権の発行等を除く。)等を行わない旨合意しております。



上位株主には180日間(平成31年9月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。ベンチャーキャピタルファンド保有株はないようです。


エードット(7063)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件範囲は上限方向に広げられ1,010円~1,110円に決定しています。上限1,110円による市場からの吸収額は約6.7億円、オーバーアロットメントを含め約7.7億円です。想定発行価格よりも7,000万円程度の引き上げとなっています。


2019年6月期の連結業績予想は売上39.7%増、経常利益33.6%増(4,100万円増)の増収増益予想となります。EPS53.58からPERを算出すると約20.72倍、BPS397.51からPBRを算出すると約2.79倍になります。配当や株主優待の設定はありません。


同日上場にWelby(4438)がありますが、Welbyは相当な人気となり初値付かずの可能性があります。よってエードットにも資金が流入し場合によっては初値付かずもあり得るようです!


初値予想2,000円~2,500円


幹事名配分単位(株)
みずほ(主幹事)510,000
SMBC日興証券27,000
SBI証券27,000
エース証券9,000
いちよし証券9,000
マネックス証券9,000
岡三証券9,000
岩井コスモ証券9,000


類似企業PER
PBR
サニーサイドアップ(2180)PER47.67倍PBR7.2倍
プラップジャパン(2449)PER11.49倍PBR1.54倍
ベクトル(6058)PER33.24倍PBR5.66倍


株数は通常よりもやや多めになり、主幹事みずほ証券を中心に申し込みを考えています。殆どの証券会社からネット抽選に参加できるため申し込み忘れなく参加しておきましょう。幹事構成から当選しやすい証券会社はないと思いますが、預け入れ資金があれば参加のスタンスで問題ないと個人的に考えています。




SMBC日興証券が最近力を入れ始めた日興フロッギーも投資初心者を中心に人気があるようです。IPO口座を開設してもキンカブで購入でき500円からの投資が可能となっています。下記記事でまとめてみました。また一般信用売建もついに始まったと言うことで個人投資家には必須証券となっています。




地味に利益が最近出ているWealthnavi(ウェルスナビ)のETF投資も個人投資家には必須か?余裕資金があれば運用も面白いと思います。現在のリアル益は投資額に対して6.74%増となり運用資産は544,393円にまでなりました。成績は悪くありませんが短期投資には向きません。老後の貯蓄資産と考え積み立て中です。




エードットのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成29年12月18日~平成37年12月17日90,000140
平成30年7月02日~平成38年5月30日13,500140
平成31年7月19日~平成39年7月18日94,000600
平成32年7月20日~平成40年7月19日81,950866


ストックオプション(新株予約権)で行使期限に入っている株数は103,500株となります。行使条件は下記のように定められています。


当社関連会社の取締役又は従業員の場合は権利行使時においても引き続き、当社、当社関連会社の取締役又は従業員の地位を保有していることを要する。新株予約権の質入れ、担保権の設定は認めないものとする。その他の条件は、取締役の決定に基づき、当社と新株予約権者との間で締結する「新株予約権割当契約」に定めるところによる。



エードット(7063)IPO私見と申し込みスタンス

エードットは初値2倍を以上を狙えそうなIPOですが、前日に3社の上場があることから買い意欲が減退している頃でしょう。それでも公開価格を大きく超えた初値が付くのではないかと考えられます。


このパターンの銘柄は何も考えずに申し込みを行っておいてよいと思います。みずほ証券支店口座の方も最近は配分が期待できないみたいですし、ネット抽選も激化しています。日程的にはIPOに参加している方の疲れも出やすい頃でしょう。申し込み忘れに注意です!


業績も拡大していますが、イベントプロモーションなどの銘柄は案外人気があります。中国にも子会社があり日本企業が進出をする際にコンサルティングサービスなどを行います。既にアジアを中心としたインバウンド・アウトバウンドに関するブランディングを行う「クロスボーダー・ブランディングサービスの提供」を行っていることからも期待できそうです。


連結従業員は72人となっていますが、自社内でサービスを複数行えるのは事業的にかなりプラス材料だと思います。


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