共和コーポレーション(6570)IPOが東証2部に新規上場承認です。東証2部IPOはパフォーマンスがよいとは言えませんが当選しやすい傾向にあります。想定価格は1,430円と手ごろで、上場規模はオーバーアロットメントを含め約10.7億円と小規模です。
甲信越や関東を中心に展開している企業で店舗数は47店舗、九州に住んでいる私は全く知らない企業ですけどね。
公開化部数は65万株とオーバーアロットメントになります。株数も少なく期待ができそうな気もしますが、アミューズメント企業のIPOって人気なのでしょうか?規模と資金吸収は問題が無いと思うため公開価格割れは起きないと思いますが・・・
共和コーポレーション(6570)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | 東証2部 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | アミューズメント施設運営及びアミューズメント機器販売 |
公開予定 | 3月19日 |
ブックビルディング期間 | 3月01日~3月07日 |
想定価格 | 1,430円 |
仮条件 | 1,430円~1,590円 |
公開価格 | 3月08日 |
企業情報 | http://www.kyowa-corp.co.jp/ |
【手取金の使途】
手取概算額590,237千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限128,968千円と合わせて、総額719,205千円を設備資金として充当する予定であります。その内訳は、平成31年3月期にアミューズメント施設運営事業の店舗において利用するアミューズメント機器を購入する予定であります。
項目 | 株数データ |
公募株数 | 450,000株 |
売出株数 | 200,000株 |
公開株数(合計) | 650,000株 |
オーバーアロットメント | 97,500株 |
上場時発行済み株数 | 2,916,000株(公開株数やOA含む) |
想定ベースの時価総額 | 約41.7億円 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 八十二証券 |
共和コーポレーション(6570)上場評判とIPO分析
想定発行価格1,430円を基に吸収金額を算出すると約9.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.7億円規模の上場となります。業績は連結で伸びているようです。売上げは前期で約119.8億円となり四半期利益が約3.3億円となっています。設備も10.8億円程度行っているため出店や設備にも大きな資金が必要になるようです。地域性があると思いますが、私の街、熊本ではアミューズメント店舗がどんどん無くなっています。
共和コーポレーションの特徴は、効率性の観点から1,500㎡以下の小回りの利く中型店を中心に展開し、居抜き物件を利用することでローコストでの出店を実現しています。店舗は明るくて健全、そして衛生的をモットーに、安心・安全・安価で身近な娯楽施設として、来店できる店舗を目指しているそうです。
出店状況を確認すると直定点が47店舗となっています。アミューズメント施設運営の他、機器販売事業も手がけています。販売実績は下記のようになっていました。
主力は施設運営となりますが、機器販売もそれなりに収益があるようです。地元長野県ではテレビCMやチラシによる宣伝、インターネットを利用した販促品の販売なども行っているそうです。
共和コーポレーション(6570)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第30期 | 第31期 |
決算年月 | 平成28年3月 | 平成29年3月 |
売上高 | 11,298,319 | 11,978,124 |
経常利益 | 223,906 | 326,909 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 142,937 | 328,484 |
包括利益又は四半期包括利益 | 162,835 | 351,354 |
純資産額 | 1,858,172 | 2,185,867 |
総資産額 | 8,331,325 | 9,073,258 |
1株当たり純資産額 | 785.36 | 923.87 |
1株当たり当期純利益金額 | 60.41 | 138.84 |
自己資本比率(%) | 22.3 | 24.1 |
自己資本利益率(%) | 8.0 | 16.2 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,196,416 | 1,036,106 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △773,971 | △1,087,309 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △253,732 | 196,699 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 1,307,205 | 1,452,701 |
第32期第3四半期連結累計期間(平成29年4月01日~平成29年12月31日)
売上高10,024,905千円
営業利益520,167千円
経常利益547,097千円
親会社株主に帰属する四半期純利益364,383千円
共和コーポレーション(6570)従業員と株主の状況
会社設立は1986年5月16日、長野県長野市若里三丁目10番28号に本社を構えます。社長は宮本和彦氏(昭和30年4月14日生まれ)、株式保有率は13.83%です。
従業員数116人で臨時従業員241人、平均年齢36.3歳、平均勤続年数7.4年、平均年間給与4,445,000円となります。連結従業員数は168人で臨時従業員数は362人です。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
ユーミーコーポレーション | 1,130,000 | 44.04 |
宮本 早苗 | 500,000 | 19.49 |
宮本 和彦 | 355,000 | 13.83 |
共和コーポレーション従業員持株会 | 207,000 | 8.07 |
共和コーポレーション | 100,000 | 3.90 |
【目論見抜粋】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人である宮本和彦、売出人である宮本早苗並びに当社株主である株式会社ユーミーコーポレーション、共和コーポレーション従業員持株会、株式会社北陸銀行、株式会社八十二銀行、長野信用金庫、杉浦進、岡崎盛裕、澤田亮、株式会社CITY VOX、中澤敏和及び塚田良希は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年6月16日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨合意しております。
上位株主には90日間(平成30年6月16日)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。ベンチャーキャピタル出資はありませんが銀行や信用金庫などの金融機関が株主名にあります(150,000株)
共和コーポレーション(6570)IPO大手初値予想と各社配分
仮条件は想定価格の1,430円が下限となり上限方向へ引き上げられています。上限の1,590円を基に吸収金額を算出すると約10.3憶円、オーバーアロットメントを含め約11.9憶円となります。東証2部でもこの規模であれば初値は高くなる傾向にあります。
EPS135.03からPERを算出すると約11.8倍となり割安だと思います。だからと言って人気がある事業でもありませんし、九州に住んでいる私はお店の名前さえも知りません。
2018年3月の業績予想では売上8.5%増、経常利益65.6%増(5億4千万円)の予想がでています。純利益は前期とそれほど変わらないそうです。アミューズメント施設は高齢者の利用が増えているとモーニングスターレポートに出ています。これも時代の変化でしょうか。
初値予想は承認時よりも引き上げられています。2018年のIPOも好調ですからね。
初値予想1,900円~2,200円
PER的にも割安であるため買い向かいやすくなっています。
配当金も34円の配当が出る見込みだそうです。公開価格算出で2.1%なのでまずまずの数値だと思います。
幹事名 | 配分単位(株) |
野村證券(主幹事) | 585,000 |
みずほ証券 | 45,500 |
SMBC日興証券 | 6,500 |
SBI証券 | 6,500 |
八十二証券 | 6,500 |
類似企業 | PER | PBR |
イオンファンタジー(4343) | PER41.6倍 | PBR3.66倍 |
ラウンドワン(4680) | PER29.35倍 | PBR3.13倍 |
KeyHolder(4712) | PER19.33倍 | PBR2.09倍倍 |
東証2部案件で不人気かもしれませんが、幹事構成から当選確率は高くないようです。確率的には野村證券だと思いますが、株数的に難しいでしょうね。当選したからと言って大きな利益が出る可能性も低い気がします。
SBI証券はIPOチャレンジポイントを貯めておきましょう。また店頭窓口から申込むようなIPOではありませんが、野村店頭なら頂けるかも?
共和コーポレーションのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
平成31年3月23日~平成39年3月22日 | 100,000 | 483 |
ストックオプション期限は平成31年なのでまだ1年以上も先となります。株数も10万株と少ないようです。
共和コーポレーション(6570)IPO私見と申し込みスタンス
東証2部でもそれなりに買いが入りそうなIPOだと思います。初値が高くなれば初値売却でよいと思います。資金吸収が軽いためいけるでしょう。個人的には魅力にかけますが、株主優待なども今後導入される可能性はあると思います。
決算が3月になるため、今期の配当が出れば買いが集まりやすいかもしれません。しかし東証2部なので人気も限定的か?
3月IPOは多いと思うためできるだけキャッシュポジションを増やしておきましょう。店頭申し込みの場合は基本的に資金無しで申し込みができ、配分があれば入金の形で構いません。戦略的に攻めるとIPOの配分があるかも?
共和コーポレーション(6570)IPO幹事です! 【私はネット口座だけで当選しています】
SMBC日興証券は主幹事多い
上場企業のCREAL(クリアル)で「当サイト経由の特典」が付きました
新規登録を行うとAmazonギフトカード1,000円分プレゼント、さらに初回投資に応じて最大5万円分貰えます。劣後出資とマスターリース契約、さらに信託銀行活用の分別管理は業界随一!
1万円から投資でき「ほったらかし」で資産運用できます。賃料収入をもとに配当、想定利回り4.0%~5.5%で償還実績は元本割れ0件。最強スペック企業なので下記記事でまとめました。