長栄(2993)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。不動産業で東証2部への上場と人気となる要素がありません。しかし配当金が1株につき73.22円も出ることになっています。


本決算は3月のため株価が下がれば買い進める投資家もいそうです。配当というインカムゲインがあるため下値不安はそれほどなさそうです。


長栄(2993)IPOの評価


項目株数データ
想定価格1,890円
仮条件12月08日
公開価格12月16日
公募株数780,000株
売出株数300,000株
公開株数(合計)1,080,000株
オーバーアロットメント162,000株
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
大和証券
みずほ証券
岡三証券
SBI証券
楽天証券
松井証券
西村証券
委託見込岡三オンライン証券
DMM.com証券


同社は不動産管理事業と不動産賃貸事業を行い不動産開発などは行っていません。そのため売上に頭打ち感があるように思います。逆にリスクを取らないため安定した業績とも言えそうです。


上場することで企業信頼を高め、新規顧客につなげる狙いがあるのかもしれません。設立は1988年のため今期で34期目になると思います。


IPO目線だと人気になりにくい業態のため公開価格前後で上場すれば問題ないでしょう。公募組も長栄のIPOで利益が出るとは考えていないかもしれません。


不動産とITを融合させたビジネスでもありませんし、管理と賃貸に特化している企業ですからね。ただ某社の指摘では上場企業のなかでは珍しい存在となるようです。


逆に配当が出ないのであれば株価維持が難しい銘柄だと思います。


長栄(2993)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。多くの方が考えているように利益を狙えるようなIPOではありません。


最新の初値予想は下記のようになっています!


大手初値予想1,750円~2,000円
※注目度C


同日上場が7社あるため選ばれない銘柄になる可能性が高いようです。その他はマザーズ上場ですからね。


ただ下値を掘り下げるような展開はないかもしれません。配当狙いの買いが入ると思います。


主幹事がSMBC日興証券となっていることは少し不安です。上場承認時のデータは下記記事でまとめています。

長栄の上場データと初値予想を考察


長栄(2993)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はSMBC日興証券が単独で引受けます。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)972,000株90.00%
大和証券32,400株3.00%
みずほ証券21,600株2.00%
岡三証券10,800株1.00%
SBI証券10,800株1.00%
楽天証券10,800株1.00%
松井証券10,800株1.00%
西村証券10,800株1.00%


当選が欲しい方はSMBC日興証券狙いで良いと思います。欲しければの話ですけどね。店頭口座の場合は営業の電話があるかもしれません。


個人的なブックビルディング参加意欲は、他のIPOが思うように取れなければ参加してみたいと思います。


不安定な地合いが続いているため急激な地合い悪化だと公開価格割れもあり得ると思います。投資リスクはあると思います!


また大和証券からの委託でストリームではFinatextホールディングスのIPO取扱いが行われるようです。私は1年くらい前に証券口座を開設しています。


今だと5,000円分の株式をタダで貰えるため口座を開設しておくと良いかもしれません。


株式売買手数料が完全無料なのでハードユーザーにはコスト面でお勧めできそうです。詳しくは下記記事でまとめています。




長栄(2993)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ

最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。


資金の余裕がなければ申込まなくて良いと思います。公開価格割れになることも考えておきましょう。


長栄IPOの業績予想
※長栄公式サイト引用


業績を確認すると2022年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上83.84億円となり前期80.31億円から4.40%増、経常利益14.03億円となり前期14.35億円から2.23%減となります。


四半期利益は15.90億円となり前期9.82億円から61.91%増となります。


想定発行価格1,890円から指標を計算するとEPS408.27からPER4.63倍、BPS1,984.47から0.95倍になります。類似企業比較では割安だと思いますが、来期純利益がこのまま維持できるのか気になります。


配当金は73.22円となっており、配当利回りは3.87%になります。何となく仮条件を上げてきそうな数値ですよね。


気になり利益が増加した理由を調べると、複数の土地と建物を売却したことによる固定資産売却益が11.2億円発生したためだそうです。と言うことは来期利益が下がりそうですね。


上場で得た資金は「賃貸用不動産の取得資金」と「長期借入金の返済」となっています。配当の維持も気になります。


大和証券グループのCONNECT(コネクト)に口座開設を行っていますか?実は大和証券が引受けるIPOの委託販売を行っている企業です。


取り扱い銘柄が多いためIPO投資に興味がある方は口座開設しておきましょう。IPOルールは下記記事にまとめています。


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