Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。
環境によい事業だと考えていましたが某紙では辛口評価のようです。ただ日本企業との取引も一定量あり、脱炭素をテーマとして買われる展開を期待したいと思います。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 1,060円 |
仮条件 | 12月06日 |
公開価格 | 12月15日 |
公募株数 | 940,000株 |
売出株数 | 2,900,200株 |
公開株数(合計) | 3,840,200株 |
オーバーアロットメント | 576,000株 |
幹事団 | みずほ証券(主幹事) 大和証券 SBI証券 SMBC日興証券 ちばぎん証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
同社は技術開発型ベンチャーになり、コリネ型細菌という微生物を活用した事業を行っています。
ビジネススタイルは生産設備を保有せず「研究開発事業」「ライセンス・製品販売事業」を行います。
食品添加物や飼料添加物、化粧品原料など発酵により生産されている製品の市場で技術ライセンスを供与し、ライセンシー企業の製品シェアの拡大を目指しています。
この他、バイオ樹脂原料分野で製品の生産技術を提供しプラットフォーマーを目指しているようです。
上場後はバイオ燃料や可食バイオマスを利用した製品で成長を目指すそうです。しかし、現時点で石油由来の既存品とバイオマス由来製品などを比較しても既存品が安価かつ大量生産が容易という現状があり、バイオマス由来製品への代替が進んでいないそうです。
先行きが明るいのか?と思うところもありますが、脱炭素やSDGs関連になるため注目度は高そうです。
ただし吸収金額が想定ベースで46.8億円と大きく、機関投資家が興味を示さなければ公開価格割れも考えられます。微妙なIPOが続くようです。
Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!
大手初値予想の数値を調べてみました。公開価格割れ予想というよりも公開価格を意識した初値形成になりそうです。最新の初値予想は下記のようになっています!
大手初値予想1,000円~1,200円
※注目度A
※注目度A
注目度こそ高くなっていますが、実績が乏しいため公募組が利益を得るには不安がある銘柄です。
2021年9月期の売上を確認すると研究開発38.7%、ライセンス・製品販売61.3%。海外売上比率は22.0%となっています。海外は中国向けが21.4%になっています。
再生エネルギー業界では太陽光からバイオマスや風力に移行しつつあると言われています。しかし、売上がそもそも低い企業なので評価するには難しい気がします。
同社の詳しい事業内容や株主構成などは下記記事でまとめています。
Green Earth Institute(9212)の上場データと初値予想を考察
Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました
幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はみずほ証券が単独で引受けています。幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
みずほ証券(主幹事) | 3,456,200株 | 90.00% |
大和証券 | 96,000株 | 2.50% |
SBI証券 | 96,000株 | 2.50% |
SMBC日興証券 | 96,000株 | 2.50% |
ちばぎん証券 | 96,000株 | 2.50% |
株価設定が低いため個人投資家も参戦すると考えられますが、やはり業績に対して吸収金額が大き過ぎます。
みずほ証券案件は公開価格割れしにくいと思いますが地合いには勝てないでしょう。損失を出したくないのであればスルーが賢明でしょうか。
利益が出ても1万円程度で大成功のパターンかもしれません。何か隠れた材料があれば良いのですが、某紙での評価は意外に渋いです。
そもそもベンチャーキャピタルの資金回収のために利用されるIPOという印象が個人的に強いため、あまりお勧めできる銘柄ではないと考えています。
今年のIPOはVC案件が特に嫌われる傾向にあります。2021年後半のIPOは盛り上がりに欠けますよね。
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Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ
最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。人気が見込めれば積極的に参加しIPOで利益を狙いたいと思います!※GEI公式サイト引用
業績を確認すると2022年9月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上8.42億円となり前期5.02億円から67.73%増、経常利益-2,500万円となり前期-6,300万円からの赤字縮小になります。
四半期利益は7,500万円になり前期-7,400万円からの黒字転換予想が出ています。
想定発行価格1,060円から指標を計算するとEPS7.71からPER137.48倍、BPS176.31からPBR6.01倍になります。
地球環境産業技術研究機構発のバイオ化学ベンチャーという評価がいまいちわかりませんが、怪しさがあるIPOだと思います。上場ラッシュで同社株が選ばれるのかはわかりませんが、投資リスクは大きいように感じます。
人気があっても公開価格を超えて大きくプラスになる可能性は低そうです!
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