リベロ(9245)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数478,000株、オーバーアロットメント71,700株です。上場規模は想定発行価格1,680円から計算すると約9.2億円になります。


上場規模は小さいようですが、上場後に売りたいと思われる株主もそれなりにいるようですね。


リベロ(9245)IPOの初値予想と上場
※リベロ公式サイト引用


今風のビジネスだと思いましたが、この事業で上場できる収益が上がることにまず驚きました。私は田舎に住んでいるため都会はスゲーな!と驚きます。


法人サービスならわかりますが、同社は不動産仲介店舗で部屋を決めた個人が主なターゲット顧客となっています。※新生活ラクっとNAVI®の場合(メインサービス)


法人企業等向け移転者サポート事業「転勤ラクっとNAVI®」だと、転勤する従業員が主なターゲット顧客になるため、サポートを法人企業等の総務人事担当部門から依頼していただく形態になるそうです。


2021年6月期時点で「新生活ラクッとNAVI®」の主要サービスは、インターネットサポート件数のうち99.9%が2020年以前に登録された不動産事業者等からのサポート依頼だそうです。


「転勤ラクッとNAVI®」の主要サービスである引越しサポート件数は、2021年6月時点で93.0%が2020年以前に登録された法人企業からのサポート件数となっています。


また使いたくなるようなサービスなんですね。


リベロ(9245)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容新生活サービスプラットフォームの構築と提供による部屋探し、引越し、電気・ガス等のライフラインの手配、クラウド賃貸契約サービス
の提供等
上場日9月28日
ブックビルディング期間9月09日~9月15日
想定価格1,680円
仮条件1,250円~1,400円
公開価格1,400円
初値結果1,940円(公開価格1.39倍)
企業情報https://www.livero.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ


【手取金の使途】

差引手取概算額727,796千円に本第三者割当増資の手取概算額上限110,431千円を合わせた、手取概算額合計上限838,228千円については、①移転者サポート事業拡大のための人件費及び採用費、②移転者サポート事業に係る新規契約獲得のための販売促進費及び広告宣伝費、③移転者サポート事業に係る業務基幹システムへの設備投資資金に充当する予定。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数478,000株
売出株数0株
公開株数(合計)478,000株
オーバーアロットメント71,700株
上場時発行済み株数5,258,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約88.3億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
野村證券
SBI証券
いちよし証券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券
東海東京証券
あかつき証券
委託見込SBIネオトレード証券
auカブコム証券


リベロ(9245)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,680円を基に吸収金額を算出すると約8.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約9.2億円規模の上場となります。上場規模が小さく初値高騰となりそうです!


同社グループは移転に伴う新生活関連サービスという幅広い市場をターゲットとして、新生活サービスプラットフォームの構築と提供を通じて当該市場における部屋探し、引越し、新電力、ガス(小売事業者が販売するガス)、インターネット回線等のライフラインの手配を行います。


また法人では社宅管理等をワンストップで提供し一元管理することで、新生活を迎える方へのサポートに加えて、新生活に関わる不動産事業者や引越事業者、ライフライン提供事業者等の幅広いニーズに応える事業を展開しています。


新生活を迎える際に直面するそれぞれの課題を、新生活サービスプラットフォームを通じて解決するサービスを行っています。


この事により、新生活関連市場における社会課題である引越しワンストップサービスの推進、賃貸契約における電子契約の推進、引越し難民問題の解消などの課題に対しても同時に解決することを目指しているそうです。


新生活における様々な手続きの円滑化、顧客の利便性の向上や業務の効率化及び転勤業務の軽減やコスト削減といった各種課題に関して、個人・法人に捉われることなくサービス対応しています。


リベロ(9245)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


同社グループの移転者サポート事業は、新生活を迎える個人を送り出す方から依頼された、新生活を迎える個人の様々なニーズを、独自に開発した新生活サービスプラットフォームで提供しています。


サービス依頼者、サービス利用者及びサービス提供者のデジタル連携を実現したシステムで集約及び分析し、このデータを基に独自システムとコールセンターを用いて、サービス利用者にとって最適な新生活関連サービスを選択及び提案しています。


独自システムを通じて新生活関連事業者と、個人をマッチングさせるビジネスモデルとなっています。


同社の収益は、新生活関連事業者(サービス提供者)から受け取る、成果報酬型の手数料となっています。


リベロ(9245)IPOのサービスと売上構成比
※有価証券届出書引用


同社の新生活サービスプラットフォームは、主に新生活支援サービス「新生活ラクっとNAVI®」、クラウド転勤支援サービス「転勤ラクっとNAVI®」、クラウド賃貸契約サービス「ヘヤワリ®」、引越しプラットフォーム「HAKOPLA(ハコプラ)®」で構成されています。


主に「新生活ラクっとNAVI®」及び「転勤ラクっとNAVI®」を基盤事業と位置付けており、主に「ヘヤワリ®」と「HAKOPLA(ハコプラ)®」を拡大領域と位置付けています。


2020年12月期における売上高構成比は、「新生活ラクっとNAVI®」が64.9%、「転勤ラクっとNAVI®」31.6%です。


「転勤ラクっとNAVI®」には「転勤ラクっとNAVI®」オプションサービスである「ワンコイン転貸」及び「ヘヤワリ®」の売上高が含まれているそうです。


リベロ(9245)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


新生活支援サービス「新生活ラクっとNAVI®」、クラウド転勤支援サービス「転勤ラクっとNAVI®」は、サービス依頼者及びサービス利用者は基本的に同社サービスを無料で利用することができます。


サービス依頼者が不動産事業者等となる「新生活ラクっとNAVI®」においては、サービス依頼者に対してサービス利用者の依頼又は成約に応じた紹介手数料の支払いをしています。


文字だけだと少しわかりにくいですよね。上記の売上高構成比を確認していただくことで、どのサービスで売上が大きいのかわかると思います!


取引先はソフトバンクとNTTぷららの名前が出ていました。


リベロ(9245)の企業財務情報と配当性向

回次第11期第12期
決算年月2019年12月2020年12月
売上高1,900,0822,136,583
経常利益221,758318,256
親会社株主に帰属する当期純利益143,431225,244
包括利益143,431225,244
純資産額607,172928,513
総資産額1,268,2781,736,051
1株当たり純資産額129.58194.08
1株当たり当期純利益金額30.5747.39
自己資本比率(%)47.853.4
自己資本利益率(%)26.629.4
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー247,021226,512
投資活動によるキャッシュ・フロー△76,784△23,697
財務活動によるキャッシュ・フロー△14,73191,682
現金及び現金同等物の期末残高586,417880,915
※数値は千円単位



第13期第2四半期連結累計期間(2021年1月01日~2021年6月30日)
  • 売上高1,456,399千円
  • 営業利益451,555千円
  • 経常利益452,917千円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益は299,294千円



【第13期第2期のチェックポイント!】

今期においては、法人企業等及び不動産事業者向けの移転者サポートサービスの着実な利用拡大に努めており、不動産事業者及び法人企業等の新規顧客を獲得しています。

クラウド賃貸契約サービスにおいては、法人企業等向けの社宅管理サービスである「ワンコイン賃貸」に加えて、企業に勤める従業員が個人的に利用できる「ヘヤワリ®」についても取り扱い拡大に努めています。

引越事業者向けサービスである引越しプラットフォーム「HAKOPLA(ハコプラ)®」においては、引越事業者のコスト削減及び利益率アップに繋がる新サービスメニューを継続して開発しています。引越業界では新設住宅着工戸数や移動者数の減少、法人の転勤需要の減少等により、厳しい状況となっているそうです。


リベロ(9245)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2009年5月13日、東京都港区虎ノ門三丁目8番8号NTT虎ノ門ビル3Fに本社を構えます。社長は鹿島秀俊氏(1978年9月20日生まれ)、株式保有率は46.66%(2,610,000株)です。


従業員数97人で臨時雇用者125人、平均年齢34.5歳、平均勤続年数3.5年、平均年間給与4,661,297円です。


セグメントは移転者サポート事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
鹿島 秀俊2,610,000株46.66%
横川 尚佳1,485,000株26.55%
株式会社ベネフィット・ワン455,000株8.13%
株式会社東京ユナイテッド370,000株6.62%×
株式会社ベクトル125,000株2.23%
堀 主知ロバート45,000株0.80%×
楠 武史36,000株0.64%×
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集に関し、貸株人である鹿島秀俊、当社株主かつ当社役員である横川尚佳並びに当社株主である株式会社ベネフィット・ワン、株式会社ONPA JAPAN、株式会社イナミコーポレーション、株式会社エム・ジェイホーム、SBSホールディングス株式会社、~省略~ はSMBC日興証券株式会社に対して、本募集に係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の2022年3月26日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

またベクトルは180日間のロックアップとロックアップ解除倍率が発行価格の1.5倍以上となります。さらに、中島謙一郎及び有限会社マナックスは90日目(2021年12月26日まで)のロックアップとロックアップ解除倍率が発行価格の1.5倍以上となっています。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には90日間(2021年12月26日まで)と180日間(2022年3月26日まで)のロックアップが付与されています。


ロックアップ解除倍率は株主によって異なりますが発行価格の1.5倍以上で解除されることになっています。一番売ってきそうなのはベクトル(6058)でしょう。様々な企業に投資を行っておりビックリしますよね。


また、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。上記ロックアップで「×」表示の3者は全株式が新株予約権になります。


リベロ(9245)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が想定発行価格の1,680円に対して、大幅に引き下げられ1,250円~1,400円に決定しました。これにより吸収金額は最大で7.7億円、時価総額73.6億円になります。


これに合わせ大手予想もかなり下振れ修正が行われています。結局は独自性がある事業でも新生活ナビが頭打ち状態となり、コロナの影響なのか微妙な感じになってしまいました。


緊急事態宣言が長引く中で不動産仲介件数の減少が見られるようです。逆に転職ナビでは回復が見られているようですが、同社の業績を押し上げる材料にまでは至ってないようです。


肩透かし状態ととも言えますが、それほど大きな利益が見込めるわけではなさそうです。


大手初値予想3,000円~5,000円
修正値2,800円~3,000円

※注目度B


一定の成長性はあるものの業績頭打ち感が否めないため、初値予想も引き下げられたようです。


2021年12月期の連結業績予想は売上23.94億円となり前期比12.08%増、経常利益3.31億円となり前期比4.09%増となります。


四半期利益は2.20億円となり前期比2.22%減と予想されています。指標を計算するとEPS45.02からPERは31.10倍、BPS356.69からPBR3.92倍になります。


ただ公募組が意識するのは吸収金額が低いため利益見込みが強いことです。8億円弱の吸収しかないため迷わずブックビルディングに参加しておきましょう。


大手予想のブックビルディングスタンスは「S」となっています!!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)406,800株85.10%
野村證券23,900株5.00%
SBI証券9,500株1.99%
いちよし証券9,500株1.99%
みずほ証券7,100株1.49%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券7,100株1.49%
楽天証券4,700株0.98%
東海東京証券4,700株0.98%
あかつき証券4,700株0.98%


株数が少ないため主幹事のSMBC日興証券からの申込みを忘れないようにしておきましょう。これから口座開設を行う方はブロンズランクになるため少し当選しやすくなります。


公式サイトに書かれているため参考にしてください。IPOルールは下記記事でまとめています。




野村證券からの抽選参加は資金不要なので取り合えず参加しておきたいと思います。SBI証券はIPOチャレンジポイントを狙って申し込んでおきましょう。


今回は三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの委託でauカブコム証券でも抽選に参加できるはずです。後期型抽選を採用しているため申込み忘れが頻発します。たまに当選確率が高い時があるため口座は持っておいたほうがよいです。


それと始まったばかりのキャンペーンになりますが、利回りくんというクラウドファンディングに口座開設を行うとAmazonギフト券が2,000円分貰えます。


前澤友作氏や堀江貴文氏と言った著名人が利用している企業なので一気に有名になってしまいました。詳しくは下記記事でまとめいてます。




COZUCHIでも似たようなキャンペーンが行われているため興味があればチェックしておきましょう。月末で終了予定となっており、まだ枠はあるそうです。


こちらもAmazonギフト券2,000円分です!




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
エイチーム(3662)PER35.28倍PBR2.47倍
ENECHANGE(4169)PER921.03倍PBR36.22倍
フリー(4478)PER-倍PBR10.21倍
※2021年9月09日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年4月01日~2030年12月26日305,000株402円
2022年4月01日~2030年12月26日370,000株402円
2022年4月01日~2030年4月06日40,000株962円
2022年3月26日~2030年3月25日98,250株960円


ストックオプション(新株予約権)は813,250株あり、上場時点で行使期限を迎える株はありません。


新株予約権による潜在株式数は813,250株であり、発行済株式総数4,780,000株の17.0%に相当します。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


リベロ(9245)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

リベロIPOは時価総額からすると上場期規模を絞ってきた感があります。


売上規模から考えると収益率は高そうです。ただ従業員よりも臨時雇用者が多いことは気になります。


リベロ(9245)IPOの評価
※リベロ公式サイト引用


2021年6月末現在、サービス提供事業者としての不動産事業者の提携数は372社、引越事業者は136社、ライフライン提供事業者は77社となっています。


ユーザーファーストの立場で、真にサービス利用者が必要とするサービスの提供をサポートするそうです。リピート率から考えると同社が言う通りなのかもしれません。


また、取引関係強化を目的として不動産事業者7社、引越事業者11社と資本提携を行っています。


競合は複数社存在するものの様々な点から他社と比較して優位性を確保していると考えているそうです。不動産業界及び引越業界において、新規事業開発及び新規サービスの提供も検討しているそうです。


初値1.5倍程度までは心配ないと思いますが、昨今のIPO地合いがあまりよいとは言えないため期待する程利益を得ることができないかもしれません。


とは言え、利益が出そうなので積極的にIPO抽選に参加しておきたいと思います!


CAMPFIRE Ownersで保証付き案件が登場しました!そのため投資申込みを行いたいと思います。また期間限定となっていますが、口座開設で1,000円分のAmazonギフト券が貰えます。


さらに投資を行うと最大20万円のAmazonギフト券となっています。実は10万円の投資でも3,000円分なので凄いんです。既存口座開設者もOKとなっています。私は50万円で15,000円分を狙うつもりです!!


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