ブレイブ・クロス・テックが上場(IPO)を目指しユニコーンで資金調達を行います。世界唯一のベアリングボールを世界市場に売り込みサンプルテストに合格しています。現在のところ評判もよく企業評価も高そうです。もしかすると巨大市場が生まれるかもしれません。
提供する商品はセラミックベアリングボール(ブレイブボール)と名付けられ商標登録されています。もし海外大手企業で採用されれば生産が追い付かない状況になると考えています。
※ユニコーン公式サイト引用
この記事はブレイブ・クロス・テックが2回目の募集を行う内容を最後に追記しています。想定したよりも事業が進んでいることから投資をご検討の方は確認をお願い致します。2回目の目標募集額は1,000万円を目指し、上限募集は3,850万円となっています。※2021年4月05日
その場合は上場(IPO)ではなくM&A(企業買収)の可能性が高い気がします。日本の大手メーカーもブレイブボールが良いとわかればすぐに話が進みそうです。
それだけインパクトが個人的にある企業だと思います。また、ユニコーンの説明では自動車産業を主戦場に販売する予定となっています。
自動車産業だとベアリングの利用が想定されるようです。私も自動車業界で働いているためこのベアリングは非常に身近な部品です。走行距離が多くなると必ずベアリングの破損問題が出てきます。
人命にも関わるパーツになるため日本の技術が世界で利用されることになれば嬉しく思います!また壊れにくい製品かつコストもこれまでよりも大幅に下がるそうです。
では今回も詳しく事業内容を確認してみたいと思います!
- セラミックベアリングボールが自動車産業に変革を起こす可能性について説明している
- ブレイブボールが画期的な技術で生まれたことを説明している
- 世界シェア1位の企業に試作品納入を行い評価が高いことがわかる
- 上場(IPO)を行う時期が5年以上先を予定していることを説明している
- 株主優待のハンドスピナーが一部のマニアに喜ばれる可能性について書いている
- 2回目の資金調達内容をまとめている
ブレイブ・クロス・テックは独自技術を活用した画期的なセラミック製品!
ブレイブ・クロス・テック社が開発したセラミックベアリングボール(ブレイブボール)は、製品として優れていると感じます。人類にとっても素晴らしい技術と製品だと思いました。ただデメリットは何なのか?と考えた場合にもしかしたら類似品が世界にあるかもしれない。と思ったことです。調べると「ブレイブボール」の製造方法に関する特許を取得しています。このため競合他社は存在しないそうです。
※ユニコーン公式サイト引用
同社が商品化したブレイブボールはベアリングに使われていることが多く、自動車部品をはじめハードディスク、ロボット、風力発電など民生品からインフラまで様々な機械に組み込まれています。
ベアリングのことがわからない方は下記動画を見ていただくとわかりやすいと思います。
ベアリングは内輪と外輪、ボールの3つの要素で構成され、内輪と外輪の間に充填された小さなボールが回転することで、軸が滑らかに回転することを助ける精密部品です。
また、同社代表取締役社長の田谷克裕氏の技術ではなく、顧問の渡邊敏幸氏が「プラズマ燃焼合成法でセラミック粉体を生成する技術」を研究し、新素材「βサイアロン」を活用して開発(製造)した商品になるそうです。
難しいことはわかりませんが、日本の技術力が世界に広がるチャンスがあるように思います。
もし本当に画期的な技術であれば日本精工(6471)やNTN(6472)、ミネベアミツミ(6479)からの話もあるはずです。いきなり世界に進出するようなので驚きです。
窒化ケイ素セラミックボール(ブレイブボール)の何が良いの?特徴をまとめてみた結果
一般的に利用されているベアリングの素材はスチールになります。市場の約9割を占めている素材になり価格も安いことで普及しています。しかし腐食の問題や製造過程で環境問題が発生する懸念があります。また高性能とされる窒化ケイ素セラミックボールを利用すると価格がスチールボールの20倍にもなるそうです。
実際に市場で販売されている価格を確認してみると値段の違いに驚きました。窒化ケイ素セラミックボールが普及しない理由はコスト面の影響が大きいようです。
※ユニコーン公式サイト引用
そこで登場するのが今回のブレイブボールになります。ブレイブボールは独自の燃焼合成技術で生成した粉末状の新素材「βサイアロン」と、特殊加工技術によって生まれた新しいセラミックベアリングボールです。
耐熱性や耐食性、軽量、剛性、高度など優れており、各種試験結果では窒化ケイ素セラミックボールと同等、もしくはそれ以上の性能を有することが証明されているそうです。
スチールボールは1個当たりの単価が約10円、窒化ケイ素セラミックボールは200円、ブレイブボールは想定単価が20~30円になるそうです。
価格が安いからと言って品質が悪ければ利用されないと思います。しかし、窒化ケイ素セラミックボールと同等の性能があることで今後利用される可能性が高いと思います。
将来的には耐熱セラミックパネルや半導体、ロボットなどの分野にもこの技術を活用していくそうです。
- 製造過程で二酸化炭素を全く排出しない
- 窒化ケイ素セラミックボールと同等の性能を有している
- 主原料が砂
- レアメタルを使用していない
- 1個当たりのコストが低い
- 加水分解しない
企業概要を詳しく調べてみました
ブレイブ・クロス・テックのホームページを確認したところブレイブボールの製造工程なども詳しく書かれていました。また、シード期にある企業としてはホームページが見やすいと感じました。シリコン合金を利用した製品なども製造しているそうです。
項 目 | その内容 |
会社名 | 株式会社ブレイブ・クロス・テック |
本社住所 | 〒108-0072 東京都港区白金6-21-13 |
代表者名 | 田谷克裕 |
設立年月日 | 2019年12月13日 |
決算期 | 10月 |
事業内容 |
|
資本金 | 1,000万円 |
発行済株式数 | 5,250株 |
主要株主 | 田谷克裕 100% |
1株20,000円の設定となっているため時価総額(プレバリュエーション)は1.05億円になります。会社設立から間もないため従業員などの記載はありません。
代表取締役の田谷克裕氏の経歴には「株式会社田谷螺子製作所」と書かれおり、確認すると田谷克裕氏の名前があります。従業員はホームページに20人と記載されています。
また、顧問の渡邊敏幸氏は東証1部上場の大同特殊鋼(5471)にお勤めになり、1994年には常務取締役就任という経歴が確認できます。受賞歴も多く西山記念賞(日本鉄鋼協会)や科学技術功労賞(科学技術庁)など多くの受賞歴があります。
ブレイブ・クロス・テックのビズネスモデルを考察!市場独占の可能性
自動車1台あたりに150個程度のベアリングがあるそうです。細かい部品まで入れるとそうなるのかもしれませんね。世界の自動車生産台数は年間9,000万台で自動車用だけでも年間100億個のベアリングが必要になるそうです。この領域をブレイブ・クロス・テックは独占する可能性も考えられます。
※ユニコーン公式サイト引用
実際には難しいと思いますし、コストをできる限り下げたい企業はスチール製品をこれからも使い続けるでしょう。壊れたら交換することで部品代金と修理代金が発生するためその領域で儲かりたいと思うメーカーもあるかもしれません。
ユニコーンに書かれた内容には以下のような文言があります。
なぜ、日本メーカーの日本精工やNTNを飛び越えてシェア1位のSKFになったのか経緯を疑問に思っていましたが、渡邊博士が前職で懇意にしていたと書かれている文面を発見しました。
SFKを調べると日本エスケイエフ株式会社が日本法人として存在しています。横のつながりがあり、SKFにターゲットを絞ったようです。2021年に試作品を受注し同年秋までに44万個、2022年秋までに66万個を納入する予定だそうです。
SKF向けの量産が正式に開始したら、他の大手メーカーにも販路を拡大するそうです。ただ気になるのは生産が追いつくのか?と疑問に思います。
※ブレイブ・クロス・テック公式サイト引用
ブレイブ・クロス・テックの公式サイトには上記のような装置画像が掲載されています。しっかりした装置のように感じますが、1台だと生産能力に限界があると思います。
株式投資型クラウドファンディング(ECF)で集めた資金を設備投資に回すようですが、装置には相当な費用が必要だと思います。もしかすると資金援助を行う企業が出てくる可能性があるかもしれません。
また、SKFのサンプルテストに合格し評価が高かったのは「破壊靭性」だそうです。試験結果では窒化ケイ素セラミックボールを大きく上回ったそうです。
現在は大量発注の検討段階にあり期待ができるそうです。特許はブレイブボールの製造方法に関するものだそうです。これにより独占的に製造・販売することが可能だそうです。
理研ワールドのように装置の販売は行われないのかな?と思うところも個人的にあります。
ユニコーン8号案件は炭素めっきという技術で世界に立ち向かう理研ワールドという企業です。上場(IPO)を行うタイミングは5年以内を予定しています。今回も投資を行うために評判と評価という目線で詳細を確認したいと思います。 ニ …
ブレイブ・クロス・テックの上場(IPO)は2026年10月期目標にしている
電気自動車(EV)の生産台数が急激に増えていることから同社製品に期待が持てるそうです。電気自動車にスチールボール(ベアリング)を使用すると、鉄の性質によってエネルギーが失われる「鉄損」が起きるそうです。耐電磁性に優れる「ブレイブボール」を使用すれば鉄損を抑制することが可能になるそうで、計算上ではEVの燃費が改善するそうです。
※ユニコーン公式サイト引用
SKFの受注量を増やしていき、2026年10月期までに売上高1兆円の0.3%にあたる30億円の受注を目指します。これは数量だと約1億個に相当するそうです。他のメーカーは2024年からの受注を目指すそうです。
自動車だけでなく、耐熱セラミックパネルや半導体、ロボット、航空宇宙等の業界開拓も進めていくそうです。
IPOの準備は2024年10月期から行い、2026年10月期を基準期とする計画になっています。かなり先の上場となりそうです。状況によっては早まる可能性もあるかもしれません。
事業計画を確認すると2025年10月期の売上・利益があれば上場してもおかしくないでしょう。シニアベンチャー企業になり、東証2部へ上場してきそうな事業内容だと思います。
主原料が「砂」のため設備さえあれば増産も可能だと思います。
ブレイブ・クロス・テックの株主優待が欲しくてたまらない理由
株主優待を確認するとハンドスピナーとなっています。多分、市販品との違いを体感することは難しいと思いますが持っているるだけで自慢できそうです。安いハンドスピナーはベアリング部分がゴロゴロしていますが、値段が高くなると回転抵抗が低減でき面白いほど回ります。何が楽しいのか伝わらないと思いますが、一時期ストレス発散商品としてブームになりました。
※ユニコーン公式サイト引用
株主優待の内容は、株数(投資金額)に関わらず、ブレイブボールを使用したハンドスピナー2個を贈呈となっています。
ブレイブボールを体感できる製品となっていることで地味に嬉しい株主優待だと思います。投資先の商品を手に入れることができると株主としても応援したくなるはずです。
ハンドスピナーには「集中力アップ」や「ストレス解消」の効果もあるそうです。株主優待の時期は2021年11月以降となっています。
対象者は毎年10月末日現在株主名簿に記載又は記録された株主を対象としています。今回投資を行った投資家は貰えることになります。
ハンドスピナーにブレイブボールを使用した製品も需要があれば商品化できるかもしれません!
株式投資型クラウドファンディング(ECF)投資に興味があれば、下記記事に詳しく事業者の評判や評価としてまとめています。よかったら参考にしてください。イークラウドは11月上旬に2号案件が登場するそうです。
ブレイブ・クロス・テックへの投資は問題ないのか?どこに注意すればよいのか考察
ブレイブ・クロス・テックへの投資は期待ができるかもしれません。渡邊敏幸氏が株主でない事にはやや残念な気持ちもありますが、その辺りは当事者にしかわからない事でしょう。日本の技術が他国へ流出しないためにも是非成功させてほしいと思います。
募集要項をまとめると下記のようになります。最低申込金額は100,000円になっています。株主優待は100,000円の投資から頂くことができます!
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | 地球環境に優しく、高性能・安価なセラミックベアリングボールで産業を刷新する「ブレイブ ・クロス・テック」 |
目標募集額(株数) | 10,000,000円(500株) |
上限募集額(株数) | 60,000,000円(3,000株) |
募集価格 | 1株当たり20,000円 |
申込単位 | 5株 |
最低申込金額(株数) | 100,000円(5株) |
上限申込金額(株数) | 500,000円(25株) |
申込期間 | 2020年11月04日~2020年11月08日 |
投資を行う場合の注意点はスウェーデンにあるSFKに採用されるかどうかでしょう。その後は生産体制の構築だと思います。
個人的には大手企業から企業買収される可能性があると思います。事業規模と生産体制にやや疑問を感じるからです。プレバリュエーションも低いため大手企業からの買収もあり得ると思います。
ユニコーンで資金調達を行う前に大同特殊鋼(5471)が関わっていても良さそうなんですけどね。
事情や目指す方向性の違いがあるのかもしれません。事業計画では2021年10月期で売上2,000万円、営業利益-2,000万円となっているため投資をされる方は不安定な期間があると思います。
ブレイブ・クロス・テックが目指している領域は大規模な設備投資が必要になると思います。今回の資金調達以外にも資金を必要とする可能性があると考えています。
技術系の企業はIT系と異なり、上場まで時間が必要になる傾向があります。出資をお考えの方は長期投資覚悟でリターンを求めたほうがよいでしょう。
ユニコーンを通して出資される方はインタビュー記事も参考になると思います。かなり内容が濃いため他社と比較してご検討ください!
代表取締役最高経営責任者の「安田次郎氏」と取締役の「新庄靖生氏」お二人とお話をさせて頂きました。Zoomが一般的になり、多くの方とお打合せできるようになりコロナ禍によるメリットもあると実感しています。
ユニコーン(Unicorn)の安田次郎氏に直接インタビューをさせて頂きました。株式投資型クラウドファンディング(ECF)に興味がある投資家必見の内容となっています。IPOを行う前の未上場株(非上場株)を手に入れて利益を狙 …
CAMPFIRE Angelsの出縄良人氏にもインタビューをさせて頂きました。合わせて投資の参考になればと思います。
奥深くて面白い話もお聞きすることができました。CAMPFIREグループを活用した資金調達にも今後期待できそうです。
CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤー エンジェルス)の出縄良人氏にインタビューをさせて頂きました。株式投資型クラウドファンディングに興味がある方は必見の内容となっています。投資家の口コミを超えた材料が含まれ …
ブレイブ・クロス・テックがユニコーンで2回目の資金調達!2025年にIPOを前倒しか
2回目の資金調達が発表されたため内容をまとめてみたいと思います。まず前回からの進捗状況を確認してみましょう。前回の株式投資型クラウドファンディングで集めた資金は「量産設備費」「研究開発費」の2つに使用されているそうです。ユニコーンの公式サイトでは2021年10月までに全額を充当する予定となっています。
※ユニコーン公式サイト引用
また、ベアリングメーカーからの受注が110万個を予定していたところ1,000万個の受注となっているそうです。さらに年間2,880万個の追加注文も受け付けているそうです。
IPOを行う時期は2025年10月期を計画しているそうなので、前回よりも1年短縮されているようです。
電気自動車関連からのニーズやパワーステアリング開発分野での新規取引の問合せなどがあるとされています。
2回目の募集要項を確認してみました!
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | 【第2回】地球環境に優しく、高性能・安価なセラミックベアリングボールで産業を刷新する「ブレイブ ・クロス・テック」 |
目標募集額(株数) | 10,000,000円(400株) |
上限募集額(株数) | 38,500,000円(1,540株) |
募集価格 | 1株当たり25,000円 |
申込単位 | 4株 |
最低申込金額(株数) | 100,000円(4株) |
上限申込金額(株数) | 500,000円(20株) |
申込期間 | 2021年4月12日~2021年4月18日 |
前回の1株あたりの株価は20,000円でしたが、2回目の募集では25,000円に変更されています。
さらに主要株主の項目を確認すると一般投資家が17.13%の株式を所有しているそうです。下記にわかりやすくまとめてみます。
項 目 | その内容 |
発行済株式数 | 5,250株⇒ 6,335株 |
主要株主 |
|
資本金 | 1,000万円⇒ 2,085万円 |
前回の募集が2020年10月27日だったため5ヶ月半の間に株価が25%も上昇した試算ができます。換金は現在のところできませんが、前回出資した投資家には嬉しい材料となりそうです。
2023年以降はSKF以外のメーカーからの受注も目指すそうです。また、2024年からは自動車の他にも半導体やロボット、航空宇宙など他の業界の開拓も進めるようです。
株主優待は前回と同じでブレイブボールを使用したハンドスピナー2個の贈呈を予定しています。
エンジェル税制はエンジェル税制優遇措置A及びBの適用が確認されているそうです。
事業の進捗状況は株主が一番わかっていると思いますが、受注の増加から考えると事業の急成長がさらに期待できそうです。前回の資金調達は1,000万円を目標募集額とし、集まった資金は2,170万円となっています!
今回も成功させてくるのか応援を込めて注視しておきたいと思います。
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