パワーライブズがユニコーンの株式投資型クラウドファンディングで投資家から資金調達を行います。今回も評判と評価を交えて深掘りしたいと思います。投資を行うメリットやデメリットは何なのか詳しく確認してみます!


パワーライブズは⾼機能性野菜ビーツ等を販売し、2023年~2025年の上場(IPO)を⽬指しています。上場企業だと一時ブームになったアサイー飲料を取扱うフルッタフルッタ(2586)が類似企業として思い当たります。


パワーライブズがユニコーンで上場(IPO)を目指す
※ユニコーン公式サイト引用


パワーライブズのビーツは、一般人よりもアスリートのように運動を毎日行っている方向けに販売される商品となっており、奇跡の野菜や飲む血液と呼ばれている機能性の高い食品です。


日本でも運動を行う人口は増えつつありますが、一般的に3人に1人は運動不足だと言われています。私もその部類に入りそうです。


欧米ではビーツが日常的に消費され、2016年の世界ビーツ粉末市場は1兆1,000億円を超えているそうです。私は名前を知っている程度で飲んだことはありません。しかし、日本では似たような製品で青汁があり⻘汁粉末市場が約870億円と言われています。


このことから同社ではビーツ市場にも期待ができるとされています。「⾎圧を下げる効果がある」とする機能性表⽰⾷品届出・受理済の実績が同社の役員にあり、このノウハウ提供を事業に活⽤することも考えられているようです。


会社設立は2004年10月となっていることから事業としてはそれなりに経験を積んでいるように思います。アサイーのようにブームで終わる商品ではないことがポイントでしょう。


青汁関連で考えると上場企業が複数社あり、メジャーなのはコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス (2579)傘下のキューサイなどがあります。


また、同社は投資家に試供品を無料で提供しているそうなので、この機会に商品を試してみるのもありでしょう!

【この記事を読んでわかること】
  • ⾼機能性野菜ビーツについて詳しく説明している
  • Power Beat Spark(ビーツジュースパウダー)について調べている
  • 上場(IPO)のタイミングが3年から5年先を予定していることを書いている
  • 株主優待の内容を詳しく調べている
  • 投資を行っても大丈夫なのか自分なりの結果を書いている



パワーライブズの⾼機能性野菜ビーツとは?赤汁市場は青汁市場を超えられるのか

⾼機能性野菜ビーツの持つ機能がノーベル賞受賞者の研究によって裏付けされているため、世界のアスリートに幅広く取り入れられているそうです。


日本でも健康ブームにより青汁を飲んでいる方は多いと思います。私の妻も毎日青汁を飲んでいるため青汁は日本人の生活に浸透していると言えそうです。


奇跡の野菜ビーツの評判
※ユニコーン公式サイト引用


しかし「ビーツ」という赤汁市場はこれから本格的な市場開拓が進むようです。日本人の生活に取り入れられなくてもアスリート等の評判や評価が良ければ、メディアにも取り上げられる機会が増えると思います。


今回のユニコーンで資金調達を行うことでも多くの方が目にする事になるため、広告としての役割もありそうです。


日本では団塊の世代を中心に健康寿命という言葉が一般的に使われています。人生100年時代といわれ、長生きよりも「健康」であることが重要視されているようです。

⾼機能性野菜ビーツを飲むことで何が改善できるのか調べてみた結果

⾼機能性野菜ビーツ(赤汁)を飲むことでどんなことが改善できるのか調べてみました。


パワーライブズのビーツと健康寿命の関係
※ユニコーン公式サイト引用


ビーツは、ほうれん草やキヌアと同じヒユ科の野菜だそうです。長い間人類が食してきた天然野菜になり安全性に問題はないそうです。


ビーツに含まれる硝酸塩が体内で一酸化窒素に還元され、一酸化窒素は血管平滑筋へ作用し血管拡張を促します。


血管拡張によってもたらされる血流改善は、酸素効率を高め摂取した栄養分を体の隅々まで届けることができるという効果につながるそうです。


kimukimu

血圧低下や心筋梗塞や認知症の予防・改善、ED改善、運動パフォーマンス向上などの様々な効果が期待できるそうです!



海外でビーツは「スーパーフード」に分類され、欧米では日常的に消費されているため、日本でも将来性があると言われているそうです。文化なども関係があるため日本で広まるのかはわかりませんが、市場規模としては大きいようです。


データが少し古いようですが、2016年の世界のビーツ粉末市場は1兆1,000億円を超えているそうです。同社では青汁と比較しているようですが、個人的にはターゲット層に違いがあると考えています。


西洋野菜ビーツの効果効能
※ユニコーン公式サイト引用


ただ西洋野菜のビーツは大手料理レシピ投稿サイト等でも取り上げられているため、知名度が今後高くなる可能性があります。


ビーツは「運動パフォーマンスを上げるもの」として認知されているそうです。また、血流改善について取り上げられる機会が増えることで幅広い利用者を獲得できると思います。


現段階ではどれだけよい商品と言われても、知名度が低ければシェア率も低いままでしょう。

Power Beat Spark(ビーツジュースパウダー)で赤汁シェア1位を獲得できるのか?

パワーライブズの主力製品はPower Beat Spark(ビーツジュースパウダー)です。ビーツを搾汁しビーツジュースにしてから乾燥させる製法になるため水に溶けやすい性質を持つそうです。同社ではビーツジュース粉末と表現しています。


一般的なビーツ粉末はビーツを丸ごと粉砕して乾燥させる製法になるため、ビーツ粉末と言われているそうです。


パワーライブズのビーツ(Power Beat Spark)販売戦略
※ユニコーン公式サイト引用


「Power Beat Spark」は、栄養・香り・色を保持するために特殊な低温乾燥法で製造しており、一般的な製法とは異なるそうです。ポリフェノールやオリゴ糖などの栄養分を温存させる狙いがあります。


今後は、OEM受託用商品を特定の顧客(エステサロンやマッサージ・整体チェーン店)向けに定期的に製造を予定しており、アンチエイジングや美容の意識が高い層をターゲットとするそうです。


さらに「Power Beat Athlete」を開発し、アスリートをメインターゲットに展開するそうです。運動パフォーマスの改善に高い効能を持つことに注目した製品(商品)になります。


ユニコーンの公式サイトには以下の文言が掲載されていました。


【ユニコーン公式】
ビーツには信頼できる研究機関やスポーツ界の権威機関の裏付けや後押しがあり、その作用機序はノーベル賞受賞学者によって証明されていること、かつ副作用・耐性のリスクが報告されておらず、人工的な添加物ではなく「天然食品」であるという点において、「唯一無二の」の存在であることから、商品としての優位性が高いと考えています。


上記画像では、トップアスリートによるSNSの情報発信やテレビを使った宣伝なども表記があります。


トップアスリートに商品を提供し情報発信は可能かもしれませんが、テレビを使った通販等はコスト面の心配があります。まずは地域限定で行われるかもしれません。


また、赤汁を大手ネット通販で確認すると既にビーツ関連商品や「赤い野菜や果物」を原材料にした商品を確認できました。


パワーライブズには市場の優位性が存在する

市場の優位性を確認してみると全国で700以上の販売拠点を既に確保しているそうです。これから1,000拠点を目指して拡充を行うそうです。


パワーライブズの競争優位性
※ユニコーン公式サイト引用


東証1部上場企業に対して機能性表示食品届出可能な基材として、ビーツジュース粉末を原材料とした提供には好感が持てます。これらにより営業基盤を築いているそうです。


同社の役員自身がビーツに「血圧を下げる効果がある」とする機能性表示食品届出(受理済)の実績があるため、ノウハウ提供を事業に活用することも強みだそうです。


機能性表示食品とは「健康に〇〇の効果をもたらす」という表示ができる食品を指します。科学的根拠に基づく機能性に関する情報が国に届けられ、受理された場合に表示できます。


少し大げさかもしれませんが、同社が取り扱っている商品で「機能性表示食品が受理」されればIPOも可能なのかもしれないと考えています。


個人的には販売網が出来上がっているだけでは心配な面があります。


パワーライブズが上場(IPO)を目指すのは3年から5年先を視野に入れている

パワーライブズの業績は2020年9月期で売上1,000万円となり営業利益が-1,000万円となっています。創業から考えると売上・利益が低いと感じます。


赤汁市場が今後伸びる保証はないため、計画通りに事業を進めることができるのか疑問があります。気になり調べると営業利益は2021年9⽉期から計上となっていました。


パワーライブズの上場(IPO)時期と事業計画
※ユニコーン公式サイト引用


ビーツという野菜の知名度が低いため知名度向上のために医師や学生とディスカッションを行っているそうです。まず関心を持ってもらうところから始めたようですね。


現在は700以上の販売拠点を確保しているため、今回のクラウドファンディングの資金を利用して新しいビーツ関連商品の開発に取り組むそうです。


そのような結果から既存対面販売網を持つ事業者との提携を強化し、1,000拠点の販売拠点を目指すそうです。


商品開発では自社ブランドでの機能性表示食品届出受理を目指すそうです。機能性表示食品の規模は2015年時点で約446億円、2018年には約2,000億円になっています。


個人的には市場開拓がまだできているわけではないため投資を行うことに躊躇しそうです。代表取締役の松田幹彦氏の経歴を確認すると大和銀行やゴールドマンサックス、複数の証券会社で活躍した人物となっています。


株式投資型クラウドファンディング(ECF)への投資は、投資先に投資家が魅力を感じ一緒に成長していくことができるのか?またファンを増やすことができるのか?など上場企業とは投資する動機が異なる場合も多いため難しい投資だと思います。


同社の場合は機能性表⽰⾷品と表記できるようになれば企業の運命が変わりそうな気がします。ハードルはやや高いと思いますが頑張って頂きたいと思います。


事業計画は今期から黒字化予定となっているようです。1,000万円の売上が3億円になる根拠が何処にあるのか疑問もあります。ユニコーンで資金調達する目標金額は10,098,000円となっています。


投資をお考えの方はユニコーンを通して質問をしてみると「質問コーナー」で取上げられるかもしれません。より詳しい内容を得たい方は質問コーナーを利用しておきましょう。



企業概要を詳しく調べてみました

パワーライブズの企業概要を調べました。ビーツの他にもパワーオーツ(オートミール)という商品の取扱いがありました。


発行株式は7,100株となっているため時価総額は2.34億円になります。プレバリュエーションは低いようです。


項 目その内容
会社名株式会社パワーライブズ
本社住所〒108-0014
東京都港区芝4丁目7番6号芝ビルディング704
代表者名松田幹彦
設立年月日2004年10月21日
決算期9月
事業内容
  • 飲食料品の販売ならびに輸出入
  • 商品及びサービスの開発、企画、立案、実施
資本金4,300万円(内、資本準備金1,500万円)
発行済株式数7,100株
主要株主松田幹彦 77.9%
永瀬義規 9.3%
吉川亜紀 9.3%
※2020年10月19日調べ


パワーオーツ(オートミール)はオーツ麦を蒸してから平たく伸ばし乾燥した商品だそうです。加工工程が少ないため一般的なインスタントオーツやクィックオーツよりも栄養価が高いそうです。


オートミールとは燕麦を脱穀し調理しやすく加工した商品のことです。同社ホームページではパワーオーツ(オートミール)1.2KG1袋で税込1,100円とあります。


また、Power Beat Spark(ビーツジュースパウダー)は税込4,536円となっています。


パワーライブズのミッションは2つあり、「食の楽しみを大切にし、食による健康を実現する」「普段の食生活から新しいライフスタイルを創造する」となっています。

ユニコーン募集要項を詳しく調べてみました

募集要項の詳細を調べてみました。1株当たり33,000円となり3株単位の申込みになります。


事前入金の必要はなく、投資申込みを行ったのちメールが届くためそのメールに書かれている振込先に指定日時までに入金を行う流れになります。


項 目その内容
プロジェクト名「⾎流⼒」習慣で「楽しく100 年健康⽣活」をサポートする「パワーライブズ」
目標募集額(株数)10,098,000円(306株)
上限募集額(株数)65,043,000円(1,971株)
募集価格1株当たり33,000円
申込単位3株
最低申込金額(株数)99,000円(3株)
上限申込金額(株数)495,000円(15株)
申込期間2020年10⽉26⽇ ~2020年11⽉1⽇
※2020年10月19日調べ


ユニコーンでは未上場(非上場)株の個人間売買はまだ検討中ということですが、株式投資型クラウドファンディング(ECF)への投資がさらに活性化すれば、株主コミュニティ制度などを利用したセカンダリー売買が行われるかもしれません。


株主コミュニティ制度を利用したECF事業者の考えは下記記事でまとめています。


ファンディーノではしばらくすると第一種金融商品取引業の指定を受けることができるそうなので、ECF投資のセカンダリー投資ができるようです。その辺りもまとめています。




ユニコーンへの投資を検討している方は下記記事に事業内容や評判などをまとめています。よかったら参考にしてください。未上場(非上場)企業への投資はリスクが大きくなるため確認しておきましょう。


逆にリターンは大きくなるため分散投資が基本となっています。




パワーライブズの株主優待はビーツジュースとオートミールの2つが貰える

ユニコーンで資金調達を行う企業の全てに株主優待が設定されています。パワーライブズの株主優待は自社で販売している「ビーツジュース」と「オートミール」の2商品です。


2商品を合わせると税込5,636円になるため株主優待のリターンは大きいようです。


パワーライブズ株主優待のビーツジュースとオートミール
※ユニコーン公式サイト引用


【株主優待の内容】
  1. ビーツジュース粉末商品「Power Beat Spark」30包×2箱
  2. オートミール商品「Power Oats」1.2Kg×1袋


株主優待の対象者はクラウドファンディングに投資を行い、毎年9月末現在で株主名簿に記載又は記録された株主となっています。


本募集で株主になった方は株主優待の対象になり、2020年12月以降に順次贈呈する予定だそうです。翌年からは11月以降となっています。


また期間限定となっていますがユニコーン会員に限り、パワービートの試供品を提供できるそうです。投資を行わなくても興味があれば頂けるそうです。


代金と送料は無料となっています。ただし用意されたサイトで名前とメールアドレスの登録が必要となっています。


身体に摂取後2時間~3時間後に最も高い効果が得られるそうです。その後、12時間~24時間かけて徐々に効果が薄れていくそうです。詳しくはユニコーンの公式サイトで確認をしてください。


試供品は登録完了後、約4営業日後に登録住所宛てに「Power Beat Spark」3.5gを5包お届けするそうです。受付期間は10月19日~11月01日となっています。


パワーライブズに投資を行う場合の注意ポイントはデメリット先行かもしれない?

ユニコーン11号案件のパワーライブズに投資を行う場合に気になることがあります。


商品自体は健康ブームに乗り売れる要素があるように思います。同社では具体的なアスリート名も出ていますし、海外ではビーツドリンクがアスリートに愛されているわかりました。


ビーツ


代表取締役の松田幹彦氏、取締役の永瀬義規氏や吉川亜紀氏の経歴から証券会社や金融機関等とのつながりもあると思います。


さらにアスリートともつながっているようなので、アスリートに利用してもらい成績として結果が出れば人気商品になることも十分考えられます。ただIPOで考えた場合にそれほど人気とは言えない事業だと思います。


Power Beat Spark(ビーツジュースパウダー)の原産国がオーストラリアで日本の企業が加工者になっています。この辺りも特に問題がないように思います。しかし募集内容を確認して感じるのは「機能性表示食品」と表示できるの?と感じるところです。


自社ブランドで機能性表示食品届出受理を目指すとだけ書かれているため、しばらくは予定がなさそうに感じます。また、販路で大手企業の名前が書かれていればと感じました。


青汁はメーカーによって機能性表示食品の表示があるため強いですよね。科学的根拠がないまま同社の目指すような収益が出るのか個人的に不安な面があると思いました。


私はアスリートではないため、ビーツの魅力を感じることができないのかもしれません。今回調べてみてビーツ自体は日本でも浸透してきていると思います。体に良い野菜というイメージでとらえる方が多いようです。


また、将来的には国内外で契約農家を組成し自社製赤汁の製造を行うそうです。ここまで事業が進んでいれば上場(IPO)も近いと思います。もしくは既に上場しているかもしれません!


今回投資を行われる方は事業が想定したように進むのであれば、企業成長していると考えられるためメリットがありそうです。必ず事業が上手くいくとは言えませんが、ユニコーンの厳しい審査に通過していることは事実です。


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類似企業では粉末オリゴ糖で有名な北の達人コーポレーション(2930)などもあてはまりそうです。そうなるとユーグレナ(2931)なども当てはまると思います。



ベンチャーキャピタルから出資を受けていれば投資家の好感度も上がると思いますが、事業ステージがシード期になると考えられ投資家のリスクも高そうです。


そもそも株式投資型クラウドファンディング(ECF)はシード期段階での投資が多いため、通常案件と言えばそれまでだと思います。第9号のディビイ(dbE)案件があまりにも良質だと感じたためどうしても比較してしまいます。




またユニコーンの公式サイトでは第9号案件のシステムトラブル詳細が書かれていました。


想定を大幅に上回るアクセスの増加があり、データベースへの同時接続数がシステムで許容できる上限に到達したためだそうです。


今後はデータベースのスケールアウト等を行うためシステムトラブルなどはなくなる見込みです。トラブル発生時のオペレーションの整備も同時に行うそうなので期待したいと思います。


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