willcrowd(ウィルクラウド)が貸付ファンドサービスを行うことを発表し話題となっています。証券会社が運営するソーシャルレンディングになるため安定的なファンド運用が期待できます。
そこで今回もどんなところにメリットとデメリットがあるのか調べてみました。証券会社が運営すると何が良いのか?その評価と評判に迫りたいと思います。
ミドルリスクミドルリターンを追求した貸付ファンドを組成し目標利回りが3.0%~8.0%になっています。利回り的には悪くないと思います。
運営企業はロックハラード証券になり日本証券業界に加盟しています。また上場企業ではなく非上場企業になります。証券会社であることから第一種金融商品取引業を取得していることがわかり、投資家も安心できます。
多くのソーシャルレンディング(クラウドファンディング)事業者は第二種金融商品取引業を取得している状況になり、第一種金融商品取引業を取得している企業は数えるくらいしかありません。
第一種と第二種の違いは資本金と純資産の差です。第二種は資本金(出資総額)1,000万円以上になり、第一種は資本金(出資総額)5,000万円以上と純資産額5,000万円以上になります。また規制などもあるため厳しい基準が設けられています。
- ファンド状況と人気がある企業なのか調べた結果がわかる
- 投資を行っても大丈夫なのか企業リサーチしてみた結果がわかる
- ウィルクラウドのメリットとデメリットがわかる
- 投資家目線でソーシャルレンディングの内容を確認している
willcrowd(ウィルクラウド)の特徴を調べると重要なことがわかり投資意欲半減?
willcrowd(ウィルクラウド)は貸付ファンド構造になっています。これまでの貸付型(融資型)クラウドファンディングと内容が同じになり貸付ファンドと言えばFunds(ファンズ)が有名です。ファンズは上場企業が取引先になっていることで人気が高い企業です。ただし利回りに不満を持っている方も多いようです。
安全性を取るか高利回りを取るかでしょう。willcrowdの投資対象は不動産や売掛債権等の担保融資を中心として、担保や保全面を重視した厳選された貸付運用型のファンドを組成するそうです。
ファンド組成状況を確認してみない事にはどのあたりを専門とするのかわかりませんが、担保等をしっかり確保できるのか見定めなければなりません。
債務者(資金借り入れ者)から提出された決算書・資金繰表等の財務諸表、事業計画書や指定信用情報機関のデータ照会等を基に貸付審査を行うそうです。
スキーム自体は簡単なので取扱いファンドの実績による信用力が必要でしょう。公式サイトには下記のようにはっきり記されています。
万一、貸付案件の返済が滞った場合は、担保実行や任意売却等による担保処分、保証人への保証履行請求、あるいは債権譲渡などの各種回収手段を実行し、少しでも多くの回収額を確保できるように努めます。
また特徴をわかりやすく箇条書きでまとめてみました。
- 証券会社による運営なので安心できる
- 貸付型(融資型)のソーシャルレンディング構造を行っている
- 不動産や売掛債権等の担保融資を中心にした貸付ファンド
- 目標利回りが3.0%~8.0%と意外と高め設定になっている
- 最低投資額が原則10万円と高額設定
また事前入金が必要になる企業のため指定された振込口座に入金後、投資を行うスタイルになります。ファンズでは事前入金不要で投資ができるため大きな差がありそうです。
Funds(ファンズ)に50万円入金し実際に投資を行いました。なぜ評判や評価が高いのか?どうしてリスクが低いのかを調べたので参考になればと思います。上場企業に資金を貸し出す形なので投資家の背負うリスクが低くなり、デフォルト …
デポジット口座を用いた投資ができ入金しているお金は分別管理されます。またどこで投資を行っても同じで、ログインを3ヶ月間行わない場合は登録した口座に現金が返金される仕組みがあるので気を付けましょう
出金手数料が月に1回だけ無料になっていることは投資家に嬉しい材料です。取引手数料などは無料になり短期運用ファンドが多いそうです。
ファンド組成が延期に?口座開設キャンペーン利用者はお得だった
口座開設は既に行える状況です。ただし新規ファンドが準備の都合で募集開始時期を延期しています。待ち望んでいた投資家は相当残念だったのではないでしょうか?さらに追い打ちをかけるように新型肺炎が猛威を振るっている状況です。
開業タイミングに恵まれませんでしたが今後の取り組みに期待したいと思います。投資対象となるファンドは優良物件を揃え、小口・短期投資ができる状況を作るそうです。
安心できるファンド提供を行ってほしいと思います。サービス開始から遅延やデフォルトが出てしまうと事業継続が難しくなるため、市場が落ち着いてからのファンド組成になる気がしています。
会員登録を事前に行った先着500名は現金2,000円のプレゼントが行われています。月1回の出金がOKなので出金する方もいそうですね。少しタイミングに恵まれなかったため企業としてダメージを受けているでしょう。
投資家にもwillcrowdにも悲報ですよね。
運営者と企業概要を調べ投資を行ってよい企業なのか調べてみた
ロックハラード証券のことを少し調べてみると自己資本比率が高く設定されているもののギリギリ黒字のようです。ソーシャルレンディングを行っている事業者の資料を確認すると意外に赤字経営は多いです。しかし、多くの企業はベンチャーキャピタルから莫大な資本注入を受けていることから倒産する可能性は低いかもしれません。
ロックハラード証券については総資産に余裕があることから現在のところ倒産は考えられないでしょう。
※2020年4月21日調べ
現在の株主状況は上記のようになっています。2019年1月31日本決算では純利益が370万5000円になっています。証券会社が運営しているとデータの開示が行われるため投資家も安心できるはずです。
企業によっては独自で開示している企業もあります。ただ赤字だと開示しにくいはずです。またロックハラードレンディング株式会社も西岡正城氏が代表を務める企業となりこちらは赤字となっています。
気になる方は「官報決算データベース」で調べると決算の状況を確認できます。もしくは公式サイトに用意されているため訪れてみると良いと思います。
項 目 | その内容 |
商号 | ロックハラード証券株式会社 英語表記 LockeHallard Securities Co., Ltd. |
設立 | 平成12年7月 |
登録番号 | 金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第73号 「第一種金融商品取引業・第二種金融商品取引業」 宅地建物取引業:東京都知事(2)第92155号 |
資本金 | 393,125,000円 |
役員 | 取締役会長 鈴木壯治 代表取締役社長 西岡正城 取締役 岡口敦 取締役 山﨑広三 |
所在地 | 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-8-6 太陽生命ひまわり日本橋ビル4階 |
加入団体 | 日本証券業協会 東京都宅地建物取引業協会 |
ロックハラード証券は証券会社としては小規模でありながら、起動力があることで「FinTech」の変革にも負けない企業作りができているそうです。金融仲介機能としての役割を果たすべく企業努力を行っています。
IT技術の進化に伴い現在はAI(人工知能)が主流になりつつある環境下で証券会社も大変なようです。ビッグデータによる企業分析を行い経費も相当発生するように思います。
本体の事業は「クリーンエネルギー推進」「地域活性化」「中小企業向けコンサル業務」「証券化業務・不動産業務」となっています。
ソーシャルレンディングへ進出してきた狙いは収益だと思いますが、ロックハラード証券は既に「有価証券の私募の取扱い業務」「有価証券の売買の媒介業務」等の経験があるため問題ないと思います。
延べ1,500件を超える取扱いが既にあり、取扱金額は3兆1千億円を超えるそうです。
willcrowd(ウィルクラウド)の口座開設手順と類似企業について
口座開設手順について調べました。口座開設は仮会員登録を行った後に本登録をする流れになっています。口座開設は個人と法人どちらでも可能です。本登録時に本人確認書類等の添付が必要になるそうです。日本に住民票がある方で20歳以上75歳未満の方が口座開設対象になります。
会員登録では確認事項をPDF形式で確認する流れになっています。確認ができたら本人確認書類の添付が必要になるためアップロードを行います。
マイナンバーも必要になるため事前に用意しておいたほうが良さそうです。
口座開設には審査があり審査をクリアーできた場合、5営業日程度で登録した住所に書類が郵送されることになっています。
書類受取りと同時に会員登録完了となる仕組みです。その後は、事前に登録したメールアドレスとパスワードでログインが可能になります。
証券会社が運営するソーシャルレンディング(クラウドファンディング)になり安心できると思います。しかし、実績などを考えると貸付型(融資型)クラウドファンディング最大規模のクラウドバンクへの投資が安全かもしれません。どちらにしろ元金保証の投資ではありません!
私が実際に投資を行った実績などをまとめた記事は下記でまとめています。少し長いですが4年分の成果が詰まっている記事です。
クラウドバンクに投資を初めて行ったのは8年前です。それから分配金や償還金を受け取りながら投資金も増やしてきました。最近ではソーシャルレンディングと言われる投資に目覚め投資金額が400万円を超えています。単純計算で年利6% …
またもう1社ありこちらは意欲的に活動を行い登録投資家が増えている企業です。SAMURAI(サムライ)証券と言ってSAMURAI&J PARTNERS(4764)が直接運営しているソーシャルレンディングです。
上場企業になるためこちらも安心できます。私は10万円だけ投資を行ってみたのでその詳細もまとめてみました。日本保証の保証付きファンドを購入したのでリスクが低いと個人的に考えています。利回りが高めなので個人投資家に人気があります。
サムライ(SAMURAI)証券に投資を行い評判や実績についてまとめてみました。サービス名はAlterna Bank(オルタナバンク)になります。既に多くのソーシャルレンディング企業へ投資を行っているため気が付いたこともまとめています …
どちらも競争を行って投資する感じではありません。募集開始日に投資を行えば十分投資できるチャンスがあると思います。ウィルクラウドの場合はファンドの規模を知りたいところです。
記事作成時点で証券会社が行うソーシャルレンディングはこの3社だけです。そして上場している企業はサムライ証券だけです。クラウドバンクにインタビューした時には上場意欲があると仰っていました。
willcrowd(ウィルクラウド)のメリットとデメリットについて調べた結果
willcrowdのメリットとデメリットを考えていました。ファンド組成が行われないと詳細がわかりませんが現時点でわかることをまとめています。- 原則毎月分配金を採用している!
- 証券会社が運営するソーシャルレンディング企業
- 短期投資が可能で運用利回りが最大8%の高利回り
- 金融のプロが投資ファンドを審査し組成している
- 出金手数料が月に1回だけ無料になっている
- 会員登録費や口座開設費用などはすべて無料
- ファンド取引手数料が無料
- 最低投資額が10万円と他社比較で高額設定
- 事前入金が必要
- ファンド組成が少ない
投資対象と情報開示に少し不安があります。ただファンド組成が行われないことにははっきりわからないため今後期待したいと思います。
証券会社なのでリスクが高い商品や信用が低い債務者を避けると思いますが、取引先の開示などが行われることを期待しています。今でも匿名化解除を行っていない企業があります。
また、同社ではSDGs(持続可能な開発目標)を支持しているため社会の発展に貢献することも目標にあるそうです。投資した企業が社会的価値を作り出していく喜びを得ていきたいそうです。
儲かるのか考えてみた結果は今後のファンド組成次第?期待値の口コミを調べてみた
ソーシャルレンディングは手軽に投資できるため儲かると言えます。ただ、過去にはファンド自体がデフォルトになってしまった企業もあります。またリスクがある投資なので絶対にお金を減らしたくない方には向かない投資です。ミドルリスクミドルリターンになるためリスクはそれなりにあります。1年間投資した場合のリターンが最大8%あるって凄いことです。損したくない方は国債や銀行預金くらいしか選択肢がありません。
投資家の口コミを調べると下記のように情報公開している方がいらっしゃいました。
ソーシャルレンディング事業者であるwillcrowdの公式サイトでは無料で「資産運用診断」ができます。
— ソーシャルアンテナ@投資型クラウドファンディング (@sociallending7) December 17, 2019
5つの質問に答えるだけで自分に合った資産運用を表示してくれるので、興味のある方は是非。https://t.co/4UAAgsK3mf
ロックハラード証券。。。 > 貸付型クラウドファンディング仲介サービスサイト「willcrowd(ウィルクラウド)」2019年10月28日(月)より会員登録の先行予約受付を開始https://t.co/q3rcFA0OgE
— ねこー (@naicot3) November 9, 2019
サービス開始からあまり時間が経過していないため口座開設者が少ないようです。しかし、2,000円プレゼントを利用した方は多かったみたいです。
口座開設を考えている方は次回のキャンペーンを利用すると良いかもしれません。キャンペーン自体があるのかわかりませんがファンド組成が遅れているのであり得ると思います。
willcrowd(ウィルクラウド)の評判と評価を投資家目線で考えてみた
個人的にはまだwillcrowd(ウィルクラウド)への投資は考えていません。サービスが開始されファンド組成がいくつか出てきた時点で考えたいと思います。証券会社がソーシャルレンディングを行っていることは凄く魅力です。入出金などで手数料が発生するのは仕方がないでしょう。
証券会社で即時入金ができるのはクラウドバンクとSBIソーシャルレンディングだけだと思います。その他の企業は投資家が振り込み代金を支払うことになっています。
また同社の投資スキームは貸付型(融資型)クラウドファンディングを行っている企業と同じなので特に心配することはありません。
債務者(資金借り入れ者)はロックハラードレンディング株式会社(匿名組合営業者)に借入れを申込み、債務者は貸付の代わりに担保を差し入れます。審査に合格すればファンド組成が行われ、投資家が出資できるようになります。
事前申込が必要になりますがデポジット口座のため一度入金すれば管理画面内で運用できます。都度振込先が異なるファンド組成とは異なるため融通が利きます。
事前入金が必要ない企業や先着方式だけではなく抽選方式を取り入れる企業も増えています。投資初心者であれば東証1部上場のプロパティエージェントが運営しているRimple(リンプル)がお勧めです。劣後出資設定がある不動産投資型クラウドファンディングは安心して投資できると思います。
Rimple(リンプル)の評判と評価についてまとめました。東証プライム市場に上場するミガロHDのグループ会社であるプロパティエージェントが運営している不動産投資型クラウドファンディングになります。事業の仕組み …
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