松屋アールアンドディ(7317)とアイキューブドシステムズ(4495)IPOの初値予想と幹事配分などを今回も評価していきたいと思います。
まずは松屋アールアンドディから考察していきたいと思います!地味系の企業となっていますが吸収額が小さく利益見込みがあるようです。地合いが悪化しているため上場日の4月06日までに市場が落ち着きを戻していると期待できそうですね。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 960円 |
仮条件 | 910円~960円 |
公開価格 | 3月26日 |
公募株数 | 280,000株 |
売出株数 | 343,000株 |
公開株数(合計) | 623,000株 |
オーバーアロットメント | 93,400株 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) SBI証券 みずほ証券 岡三証券 東洋証券 |
委託見込 | 岡三オンライン証券 ←前受け金不要 DMM.com証券 |
自動車安全装置縫合システムの開発・製造・販売を手掛けている企業になり、主力はエアバッグやシートベルト系のようです。縫製自動化に特化した企業は少なくその実力も評価されているようです。
しかしIPOではあまり人気とは言えない事業になり軽量級のIPOと言っても油断は禁物です。小型マザーズ案件と考えれば手を出しやすいIPOになりますが、昨今の上場結果を確認する限り公開価格割れも考えられます。
製造拠点が日本とベトナム、ミャンマーにあり為替の影響も受けることになります。また新型肺炎で自動車生産が止まったり遅れたりしていることから、何かしら同社も影響を受けていると考えられます。
取引先大手にはトヨタグループ企業の「豊田通商」「豊田マテックス」「トヨタ紡織東北」の名前が出ています。またカーシートカバーを中近東や北米向け車種を中心に生産を増やしています。
この他、オムロングループ向けの血圧計腕帯の受託生産も行っています。新型肺炎の影響で2021年3月期の業績予想も見通しが難しいと思われますが減益予想が出る可能性もあると思います。
殆どの企業で似たようなことが起きていると思われますが自動車関連事業になるため先行きが不安です。中国では自動車関連企業が営業を停止しトヨタも影響を受けています。
さらに同社製品である「血圧計腕帯」の仕入先及び販売先等に中国拠点があることから、新型コロナウィルス感染症の影響を受け事業活動や収益確保に影響を及ぼす可能性があります。
もっと詳しく知りたい
松屋アールアンドディの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。大手初値予想(A社)850円~1,000円
※注目度B
※注目度B
大手初値予想(B社)980円~1,150円
※注目度5段階中上から4番目
※注目度5段階中上から4番目
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
野村證券(主幹事) | 561,000株 | 90.05% |
SBI証券 | 18,600株 | 2.99% |
みずほ証券 | 18,600株 | 2.99% |
岡三証券 | 12,400株 | 1.99% |
東洋証券 | 12,400株 | 1.99% |
現在の業績予想は2020年3月期までしか発表されていません。そのデータによると売上81.4億円となり前期比8.3%増、経常利益2.9億円で前期比31.4%増になります。四半期利益は1.9億円となり前期比66.4%増になるようです。
PERは仮条件上限の960円計算で約11.47倍、PBRは1.11倍になります。配当や株主優待はありません。
世界同時株安状態の中で松屋アールアンドディが選ばれるのかわかりませんが、現状だとリスクが高い銘柄になるかもしれません。ただ売り込まれるような銘柄でもないように思います。時価総額は24.3億円を予定しています!
私がソーシャルレポーターとして務めさせてもらってもいるフィスコさんが長年手掛けていて得意分野でもあるIPO企業を対象とした「IPOナビ」が昨年末から販売再開となっています。IPOに関するレポートを手掛けているところは限られていますが、その中でもフィスコさんは長年の実績があって市場関係者の注目も高いです。
フィスコさんのIPOナビ スタンダードはIPO企業のレポートだけでなく、日々の市況から見通し、個別銘柄戦略など毎日配信されるニュースも見れるので、3月のIPOラッシュに続いて4月もIPOが予定されている今のこのタイミングで皆さんも活用してみてはいかがでしょうか?
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アイキューブドシステムズIPOの初値予想と幹事配分を調べた結果
アイキューブドシステムズは法人向けモバイルデバイス管理サービスの提供を行っている企業です。VC売出し比率が高めとなっているた現在の地合いではとても心配な銘柄です。本当は2020年3月17日が仮条件発表でしたが19日に変更されています。最近、仮条件を先延ばしにしたFast Fitness Japanが上場中止を発表しています。もしかするとアイキューブドシステムズIPOも中止になるかもしれませんね。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 2,990円 |
仮条件 | 3月19日 |
公開価格 | 3月27日 |
公募株数 | 100,000株 |
売出株数 | 680,800株 |
公開株数(合計) | 780,800株 |
オーバーアロットメント | 117,100株 |
幹事団 | 野村證券(主幹事) 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 マネックス証券 ←完全平等抽選 西日本シティTT証券 岡三証券 岩井コスモ証券 |
委託見込 | 岡三オンライン証券 auカブコム証券 |
上場承認時は利益が見込めるIPOだと考えていましたが世界同時株安となった今は公開価格割れ懸念があると思います。とにかく上場規模が大きめだと買いが入らず公開価格を超える初値を付けづらくなっています。
守りに入る投資家が多いため事業や業績に魅力があっても買いが入りにくいようです。某社によれば成長性ある企業のため公開価格を超えてくる予想が出ています。
2020年3月~4月のIPOは博打性があり上場日前後の地合いにより初値が決まる傾向にあります。油断を許さない状況になりますが、なかには買いが入る銘柄もあります。
またIPOに当選しても購入をしない投資家も出てきているようです。ましてやIT系だと高PERになることが多いため懸念されがちです。ICTを活用する企業や学校法人などが増えてきているため本来であれば買われる銘柄なんですけどね。
もっと詳しく知りたい
アイキューブドシステムズの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。大手初値予想(A社)2,500円~3,000円
※注目度A
※注目度A
大手初値予想(B社)3,000円~3,500円
※注目度5段階中上から4番目
※注目度5段階中上から4番目
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
野村證券(主幹事) | 687,200株 | 88.01% |
大和証券 | 15,600株 | 2.00% |
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券 | 15,600株 | 2.00% |
SBI証券 | 15,600株 | 2.00% |
マネックス証券 | 15,600株 | 2.00% |
西日本シティTT証券 | 15,600株 | 2.00% |
岡三証券 | 7,800株 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 7,800株 | 1.00% |
ブックビルディング期間が3月19日からでしたが3月23日~3月26日に変更されています。参加予定の方は気を付付けてください。上場日の変更や申し込み日の変更は行われていません!
2020年6月の単体業績予想は売上16億円となり前期比14.0%増、経常利益3.1億円となり前期比24.7%増となります。PERは想定発行価格2,990円から計算すると約59.16倍、PBR16.85倍です。
類似企業比較だとかなり割高のような気がしています。成長性を織り込んでも今の地合いだと厳しいでしょう。比較する企業でPERやPBRは変わりますが売上と利益がともに低いため気になっています。
現在の地合いでは選ばれないIPOだと思っています。クラウドやSaaSなどIPO投資では人気ワードも含まれていますが厳しい船出となりそうです。もうババ抜き状態になっているため公開規模が大きなIPOはスルーすることが賢明でしょう。
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