サイバートラスト(4498)IPOが東証マザーズに新規上場承認されました。今回も業績や上場規模などを確認し自己評価していきたいと思います。


主幹事はみずほ証券が務め公開株数350,000株、オーバーアロットメント52,500株と株数が少ないようです。市場からの吸収額は約4.6億円と小粒上場なので初値期待ができそうです。


サイバートラストIPO上場承認と初値予想


サイバートラストは認証技術とLinux/OSS技術を組み合わせ、ITインフラに関わる専門性・中立性の高い技術で安心・安全な社会を実現している企業となっています。


また国内のEV SSL/TLS証明書市場において枚数シェアでNo.1となっているそうです。このSSL/TLS証明書市場規模については富士キメラ総研で、堅調な拡大が見込まれる市場として位置付けられているそうです。


親会社がSBテクノロジーになり、ソフトバンク系の関連会社が多くなっています。上場規模が小さいため資金繰りのための上場ではないと考えています。


サイバートラスト(4498)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容トラストサービス事業
上場予定上場中止
ブックビルディング期間4月01日~4月07日
想定価格1,150円
仮条件3月31日
公開価格4月08日
企業情報https://www.cybertrust.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ


【手取金の使途】

手取概算額153,700千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限55,545千円と合わせた手取概算額合計上限209,245千円について、IoTサービスの収益増加の目的で自社開発ソフトウエア及び開発設備への投資として209,245千円(2021年3月期:209,245千円)を充当する予定であります。なお調達資金につきましては、具体的な支出が発生するまでは安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数150,000株
売出株数200,000株
公開株数(合計)350,000株
オーバーアロットメント52,500株
上場時発行済み株数3,810,600株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約43.8億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
SBI証券
委託見込ライブスター証券
DMM.com証券


サイバートラスト(4498)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,150円を基に吸収金額を算出すると約4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約4.6億円規模の上場となります。上場規模が小さく初値妙味があるように思います!


サイバートラストは2017年10月01日付で同社を存続会社とする旧サイバートラストの吸収合併及び社名変更を完了し、「サイバートラスト」として業務を開始しています。グループ企業は同社と連結子会社2社及び持分法適用関連会社3社で構成されています。


トラストサービスとは、さまざまなモノがインターネットサービスやインターネットに繋がり、またIT技術の活用によってあらゆるモノやプロセスがデジタル化される昨今のデジタル社会において「ヒト」「モノ」「コト」の正しさを証明し顧客サービスの信頼性を支えるサービスだそうです。


サイバートラストIPO事業系統図


同社グループは認証局を国内に持つ認証事業者として、SSL/TLS証明書「SureServer」を提供しています。これをパブリック証明書サービスと呼んでいます。


提供する「SureServer」は、SSL/TLS証明書として3種の認証レベルが存在するうち審査レベルが最も高く、ドメインの所有組織確認と対象組織の実在性審査を実施するEV証明書で、ブラウザ上で安全なWebサイトであることを視覚的に確認可能にします。


また、同社が提供しているデバイス証明書管理サービス「サイバートラスト デバイスID」は、デバイス認証証明書を使い、あらかじめシステム担当者が許可したモバイル端末だけを社内ネットワークにアクセスできるようにするサービスになりデバイス認証証明書サービスと呼んでいます。


さらに電子取引の信頼性を高めるための電子署名、eシール、タイムスタンプなどを含む包括的な本人確認・電子署名サービスを提供することを電子認証サービスと呼んでいます。これら3つを「認証・セキュリティサービス」としているそうです。


サイバートラストIPO上場評判と業績


OSSサービスではLinux OS「Asianux Server(MIRACLE LINUX)」を企業向けLinuxサーバー用途のほか、車載システムや産業用コンピューター、各種アプライアンス製品など特定業務用機器への組込み用途に提供しています。


ソフトウエアのほか国内のエンジニアによる10年にわたる長期サポートを提供し、基幹サーバーに求められる安定運用や、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで対応しています。


なお、各OSSの分野ではコミュニティと呼ばれる世界中に散在している利用者、開発者、企業などからなる組織によって、メンバー間でソースコードを共有し、共同開発や関連情報の発信、勉強会開催などを非営利目的で運営しています。


同社が主に参加しているLinuxなどのOSSは、大手企業が積極的にコミュニティ活動に参加し相互に協力しているそうです。


サイバートラストIPOのサービス提供形態


IoTサービスはIoTなどの組込み機器の開発向けの組込みLinux「EMLinux」を提供しています。


以前OSの主流であったリアルタイムOSと比較して組込みLinuxの不利な点とされていた、リアルタイム性、起動の高速化、省リソースなどの課題をLinuxのチューニングによって解決しています。


またIoT・組込み機器の開発において今や必ず対策しなければならないデバイスレベルからのセキュリティソリューションも備えています。


組込み機器がインターネットにつながりIoT化することによって、乗っ取りなどのサイバーセキュリティリスクが高まり、各国でIoT機器のソフトウエア更新機能などを義務化する法規制も進み、継続的なサポートが求められています。


IoT機器の耐用年数は15年に及ぶものもあり、PCなどに比べて長期のサポートが必要となりますが、メーカーが長期サポートを提供するには莫大なコストがかかり、CIPがコミュニティで取り組みユーザーが安心安全に利用できるよう支援しています。


サイバートラストIPO販売実績


同社は公開鍵基盤(PKI)と多角的な認証によるIoT機器や利用者の真正性の確保と、暗号化による機密性の保持、電子署名による改ざん防止・安全性確保等の機能を備え、OSやソフトウエアをセキュアに更新する仕組みを一括して提供するシステム基盤を提供しています。


「セキュアIoTプラットフォーム」は、半導体設計時から廃棄処分工程まで、ライフサイクルを通じてIoT機器のセキュリティ状態を一気通貫で管理できます。


kimukimu

内容を理解しようとしてもちょっと難しいワードが多く苦しみますね。売上はライセンス11%、プロフェッショナルサービス23%、リカーリングサービス66%となっています。


サイバートラスト(4498)の企業財務情報と配当性向

回次第18期第19期
決算年月2018年3月2019年3月
売上高2,631,0574,168,907
経常利益370,816440,438
親会社株主に帰属する当期純利益275,961207,748
包括利益279,802205,929
純資産額2,607,8903,094,139
総資産額3,826,5664,402,369
1株当たり純資産額738.24845.25
1株当たり当期純利益金額107.6457.34
自己資本比率(%)68.270.3
自己資本利益率(%)10.67.3
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー509,534487,675
投資活動によるキャッシュ・フロー△348,309△452,343
財務活動によるキャッシュ・フロー△314270,820
現金及び現金同等物の期末残高1,497,5531,803,533
※数値は千円単位


第20期第3四半期連結累計期間(2019年4月01日~2019年12月31日)
  • 売上高3,170百万円
  • 営業利益273百万円
  • 経常利益279百万円
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益180百万円


【サイバートラストIPOの第20期第3四半期連結累計期間のチェックポイント!】

第1四半期及び第2四半期に引き続きOSSサービスの受託案件の売上が低調となっているものの、認証・セキュリティサービス及びIoTサービスにおいて大口受託案件を獲得し、認証・セキュリティサービス及びOSSサービスのライセンス・リカーリングサービスの売上高が堅調に推移していると考えられるそうです。

本業の収益性で営業利益は売上高の堅調な推移と継続した人員増加による費用増により273百万円となっています。営業利益率については8.6%となっていますが、期末にかけて売上高及び利益が集中する傾向にあるため、第3四半期連結累計期間の営業利益率は2019年3月期通期の営業利益率より低くなっているそうです。


サイバートラスト(4498)の株主状況とロックアップについて

会社設立は2000年6月01日、東京都港区六本木一丁目9番10号に本社を構えます。社長は眞柄泰利氏(1958年7月14日生まれ)、株式保有率は0%です。


従業員数208人で臨時雇用者35人、平均年齢40.4歳、平均勤続年数7.6年、平均年間給与7,330,000円となります。セグメントはトラストサービス事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
SBテクノロジー株式会社2,632,600株64.83%
有限会社SPCトラスト400,000株9.85%
日本電気株式会社224,000株5.52%
株式会社オービックビジネスコンサルタント224,000株5.52%
株式会社ラック224,000株5.52%
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ64,000株1.58%
株式会社日立製作所64,000株1.58%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ貸株人であるSBテクノロジー株式会社並びに当社株主である日本電気株式会社、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社ラック、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社日立製作所、株式会社サンブリッジコーポレーション及び株式会社大塚商会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日後180日目の2020年10月13日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すことは除く)等は行わない旨合意しております。

また当社は、当社の役職員及び業務委託契約を締結している者に対するインセンティブを目的として、有限会社SPCトラストを受託者とする信託に発行済株式総数の10.92%に相当する新株予約権を割り当てており、交付基準日に当社が指定した役職員等に交付されますが、交付基準日は、上場後半年が経過する日の翌営業日の正午となっております。

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2020年10月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にないため180日間は基本的に売却不可になります。


SPCトラストも半年間の売却不可となっています。親引け設定はありません。


サイバートラスト(4498)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は後日記載します。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


※上場中止になったため業績分析と初値予想は再承認時に行いたいと思います


幹事名配分単位引受割合
みずほ証券(主幹事)339,500株97.00%
SBI証券10,500株3.00%


当選を狙うならみずほ証券とSBI証券の両方から申し込みを行わなければなりません!吸収額が低いため幹事2社で十分ということでしょうか。


株単価が低いためSBI証券のIPOチャレンジポイントを使う方は少ないと考えられます。幹事引受け次第だと思いますが、SBIポイントと間違えないでくださいね!




SBI証券のIPO抽選ルールについては下記記事でまとめています。株数が多い場合には当選チャンスがあるため口座は持っておいたほうがよいです。私は未成年口座も開設しポイントを貯めています。




マネックス証券の未成年口座で先日IPOが当選し利益が出たので下記記事を書いてみました。よかったらこちらも参考にしてください!未成年口座はネット証券で開設ができるのでお勧めです。




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
GMOクラウド(3788)PER16.83倍PBR2.99倍
SRAホールディングス(3817)PER263.83倍PBR1.33倍
SBテクノロジー(4726)PER23.2倍PBR2.77倍
※2020年3月31日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年3月24日~2027年3月23日400,000株879円


ストックオプション(新株予約権)は有限会社SPCトラストが引受け指定した役職員や業務委託契約を締結している者に交付されます。


中長期的な企業価値向上へのインセンティブ付与により同社株の価値向上に寄与することを目的としています。既に行使期限を迎えていますが、上場後半年は売却ができない仕組みになっています。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は14年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入。


サイバートラスト(4498)IPOの評価と申し込みスタンス

サイバートラストIPOは期待が出来そうなIPOだと思います。デジタル社会になりこれまでとは違った形のサービスが拡大しています。同社によるとデバイス認証市場で競合先のサービス縮小により、市場シェアをほぼ独占しているとあります。


SSL/TLS証明書の「SureServer」でも枚数シェアでNo.1です。技術革新が激しい分野になり技術革新のスピードに対処できない場合は業績にダメージがあるでしょう。


サイバートラスト(4498)IPOの評価


親会社のSBテクノロジーは国内の法人及び官公庁を中心にICTサービス事業を展開しており、2019年3月期の総売上高に占める売上高の合計割合が7%となっています。顧客売上順位は2番目に位置するそうです。


上場後も親子関係は続く予定で良好な関係を保つようです。経営陣の派遣も行われています。親会社との技術要素も異なると目論見に書かれていました。


ソフトバンク系となっているため機関投資家がどのように判断を下すかで個人投資家の参加スタンスが決定しそうです。業績が好調であることから個人的に爆上げを期待しています。


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