トゥエンティーフォーセブンIPOがマザーズに新規上場承認されました。業績が好調に推移し株数も多めなのでIPO当選期待はあります。主幹事はSMBC日興証券が務め個人投資家には嬉しい状況でしょう。
事業はパーソナルトレーニングジムをメーンに行っています。またパーソナル英会話スクールも行いどちらもマンツーマンでサービスを行っています。時代にマッチしている企業なのか業績に勢いがあります。
公開株数は985,000株、オーバーアロットメントは147,700株、想定発行価格3,270円から吸収額を計算すると約37億円の上場となります。
オリンピックも控えていることでスポーツブームですよね。VC出資などはなく需給などは良さそうです。前期売上は68億円となり四半期利益が7.5億円となっています。
従業員が数百人いることを考えると事業成功ですよね。それに上場までしてしまうなんて凄いですね!
トゥエンティーフォーセブン(7074)IPOの上場基本データと引受幹事
項目 | 上場基本データ |
市場 | マザーズ |
業種 | サービス業 |
事業内容 | パーソナルトレーニング事業(パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」、パーソナル英会話スクール「24/7English」)の運営 |
公開予定 | 11月21日 |
ブックビルディング期間 | 11月06日~11月12日 |
想定価格 | 3,270円 |
仮条件 | 3,270円~3,420円 |
公開価格 | 11月13日 |
企業情報 | https://247group.co.jp/ |
【手取金の使途】
差引手取概算額1,490,200千円については、以下の使途に充当する予定であります。
①事業規模拡大のため、2020年11月期に出店予定の「24/7Workout」15店舗及び「24/7English」1店舗、2021年11月期に出店予定の「24/7Workout」15店舗及び「24/7English」1店舗の新規出店関連資金として1,011,868千円を充当する予定であります。
その内訳は、不動産の賃貸借に伴う敷金及び保証金等161,163千円、建物及び工具器具備品793,466千円、消耗品費等の初期費用57,238千円を見込んでおります。
②迅速かつ適確な事業戦略の策定を目的とした統合情報システムの開発資金として2020年11月期に113,739千円を充当する予定であります。
なお、残額については当社サービスの認知度向上及び集客のためのインターネット広告及びマス広告等の広告宣伝費として2020年11月期に充当する予定であります。 また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
※有価証券届出書(新規公開時)引用
項目 | 株数データ |
公募株数 | 500,000株 |
売出株数 | 485,000株 |
公開株数(合計) | 985,000株 |
オーバーアロットメント | 147,700株 |
上場時発行済み株数 | 4,500,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約147.15億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) いちよし証券 SBI証券 マネックス証券 みずほ証券 丸三証券 エース証券 岩井コスモ証券 岡三証券 極東証券 |
委託幹事 | 岡三オンライン証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
トゥエンティーフォーセブン(7074)上場評判とIPO分析
想定発行価格3,270円を基に吸収金額を算出すると約32.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約37億円規模の上場となります。吸収額は少し大きみたいですが健康ブームに乗っかり業績は好調に推移しています。トゥエンティーフォーセブンは2007年12月に埼玉県羽生市で健康関連商品の販売等を事業目的として株式会社ヘルスアップを設立したことが始まりとなっています。2012年10月にパーソナルトレーニングジム事業として「24/7Workout」を開始しています。
現在はパーソナルトレーニングジムの他にパーソナル英会話スクールを行い2つのサービスを全国展開しています。ジムと英会話ってかみ合いませんが人気のようです。
パーソナルトレーニングジムの特徴としては完全個室のオーダーメイドを取り入れ、トレーナー(講師)がマンツーマンで対応し会員ごとにカスタマイズした個別トレーニングを実施しています。
顧客から必要とされる分野の実践的なトレーニングに特化し、パーソナルトレーニング事業の累計会員数は61,000人(2019年9月末現在)を超えさらなる規模拡大を計画しているそうです。またプロテインやサプリメント等のインターネット販売も手掛けています。
同社は健康増進意識が高まり需要が急拡大したことを受けて成長分野であるヘルスケア事業へ参入しています。「24/7Workout」は「全人類を人生史上最高の身体に導く」を事業理念に掲げダイエットとボディメイクに特化したパーソナルトレーニングジムを全国に展開しています。
最短2ヶ月で理想の体型に導きプロのトレーナーによる完全個室、マンツーマンでトレーニングや食事指導、モチベーションのケアなどを行っています。同社トレーナーは機能解剖学、スポーツ生理学、栄養学、接遇、トレーニング実技等の知識だけでなく、顧客満足度向上を意識し顧客が目標を達成できるような動機付け一人ひとりに合わせたトレーニングメニューの作成を実施しています。
トレーナーと顧客の二人三脚で行っていくトレーニングスタイルを取り入れ、リバウンドを繰り返してきた方も目標達成に導いているそうです。
トレーナーの質にこだわりがあり採用強化を実施しているそうです。
具体的には向上心があり夢を持った人材を採用し、会社と共に成長をできる人材の確保に努めているそうです。トレーナーの教育体制については、敢えて研修期間を定めず合格ラインへ達するまで教育を行い、トレーニングの質にこだわった運営を行うそうです。
2012年10月に第1号店を出店し、2019年9月末までに北海道1店舗、東北1店舗、関東36店舗、中部8店舗、近畿10店舗、中国2店舗、九州沖縄7店舗の合計65店舗を運営しています。
パーソナル英会話スクール(24/7English)については、グローバル化の進展や訪日外国人客の急増、大学入試制度改革、外国語教育の早期化・難化などを背景に成長が見込まれる英語事業へ参入したそうです。
短期間で英語でのコミュニケーション力向上を可能にするパーソナル英会話スクール「24/7English」は「すべての人が想いを伝えられる世界を実現する」を事業理念として、多くの英語学習者にとって実践で欠かす事のできない文法等の基礎力を徹底教育し、それを生かしたスピーキングトレーニングによって日本人に合った英語力上達のための言語学習方法を提供しています。
最短2ヶ月の短期集中で英語を話せる状態へと導くことを目標としているため、完全なるマンツーマンにてバイリンガル講師による徹底サポートを行っています。
週2回のマンツーマンレッスンとコーチングにより、短期間での英語でのコミュニケーション力向上を可能にしているそうです。
なんだか英会話もパーソナルトレーニングと同じで勢いがあるよね。ライザップに影響されまくり?
レッスンはバイリンガル講師が文法の理解やごいの増加、流暢に発音する方法や英語らしい表現を指導しながら英語で話すことに対する自信を持てるように設計されているそうです。
同社は2017年4月に第1号店を出店し、2019年9月末までに関東9店舗、近畿1店舗の合計10店舗を運営しています。
この他にはインターネット販売による「プロテイン」「ナチュラルサプリ」「BCAA」などのサプリメントを販売しています。健康ブームがこれから続くのかわかりませんが現時点では人気があるようです。
サプリ販売などは顧客がいれば儲かるらしいですからね。
トゥエンティーフォーセブン(7074)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第10期 | 第11期 |
決算年月 | 2017年11月 | 2018年11月 |
売上高 | 4,094,277 | 6,801,455 |
経常利益 | 438,926 | 1,108,032 |
当期純利益 | 322,793 | 755,148 |
資本金 | 5,000 | 5,000 |
純資産額 | 755,457 | 1,510,606 |
総資産額 | 2,053,185 | 3,577,117 |
1株当たり純資産額 | 188.86 | 377.65 |
1株当たり当期純利益金額 | 80.70 | 188.79 |
自己資本比率(%) | 36.8 | 42.2 |
自己資本利益率(%) | 54.3 | 66.6 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 990,179 | 1,439,236 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △407,961 | △322,270 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △6,422 | △12,526 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 853,266 | 1,957,705 |
第12期第3四半期累計期間(2018年12月01日~2019年8月31日)
- 売上高は5,911,874千円
- 売上総利益は3,486,950千円
- 営業利益は926,182千円
- 経常利益は926,368千円
- 四半期純利益は643,666千円
経営環境のもと、当社が属するパーソナルトレーニング業界については、個人の所得が増加したことで、今まで以上にパーソナルトレーニングに関心を持つお客様が増加しております。
当社の主要事業であるパーソナルトレーニングジム業界については、見た目を追求するフィジカルトレーニングや、身体のある部分の機能改善を目的とするファンクショナルトレーニングなど、様々な顧客ニーズに対応したパーソナルトレーニングジムサービスの需要が拡大を続けております。
当社におきましては、上記の増加要因に加え、インターネット広告及びマス広告を強化したことにより「24/7 Workout」の認知度が更に高まったことで、新規に入会するお客様が増加し、売上が増加しました。
トゥエンティーフォーセブン(7074)従業員と株主の状況
会社設立は2007年年12月28日、東京都港区愛宕二丁目5番1号に本社を構えます。社長は小島礼大氏(1980年2月01日生まれ)、株式保有率は88.80%です。従業員数350人(臨時雇用者279人)、平均年齢28.6歳、平均勤続年数1.8年、平均年間給与4,463,000円です。
事業別従業員数はパーソナルトレーニング事業265人(臨時雇用265人)、全社共通85人(14人)となっています。
氏名又は名称 | 所有株式数 | 所有株式数割合 | ロック |
小島 礼大 | 3,660,000株 | 88.80% | 〇 |
楢木 毅 | 160,000株 | 3.88% | 〇 |
萩原 裕司 | 160,000株 | 3.88% | 〇 |
植原 一雄 | 40,000株 | 0.97% | 〇 |
植木 健太 | 28,000株 | 0.68% | 〇 |
川口 晋吾 | 15,800株 | 0.38% | × |
坂本 英雄 | 8,000株 | 0.19% | 〇 |
【ロックアップについて】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、売出人かつ貸株人である小島礼大、楢木毅及び萩原裕司、売出人である植原一雄並びに当社新株予約権者である植木健太、坂本英雄、道見淳也、吉田直、四谷佳陽、尾崎貴彦、富樫光之、福村有記、岩瀬健司、先崎佳純、高田幸太郎、藤田まり子、寺尾妙子、岩﨑仁美、半澤須和子、神原健児、毛利優公、佐藤敏寛、桃井俊太、松岡源季、堀内健治、遠藤茂春、野呂啓介、吉田博美及び山木陵平は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の2020年5月18日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。
また、当社は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利あるいは義務を有する有価証券の発行又は売却(株式分割による新株式発行等及びストック・オプションに係る新株予約権の発行を除く。)を行わないことに合意しております。
※有価証券届出書(新規公開時)引用
上位株主には180日間(2020年5月18日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。またロックアップ率も高くベンチャーキャピタル出資は確認できません。
個人株主名ばかりとなっています。
トゥエンティーフォーセブン(7074)IPO初値予想と幹事引受け株数
仮条件が3,270円~3,420円に決定し想定発行価格が下限となっています。上限の3,420円で吸収金額を計算しなおすと約33.7億円、オーバーアロットメントを含め約38.7億円になります。これにより1.7億円規模が大きくなりました。2019年11月の単体業績予想は売上77.9億円で前期比14.6%増、経常利益11.6億円で前期比4.5%増を見込みます。利益は8.2億円を見込み8.9%増になるようです。決算期が今月のため達成してくるでしょう。
EPS182.73からPERを計算すると約18.71倍、BPS849.57からPBRを計算すると約4.03倍です。関東地区を中心として新規会員が増加しサービス提供が追い付いていないそうです。
またCMを検討しているそうなので上場後に業績が伸びたとしても営業利益は伸び悩む可能性があるようです。保守的な経営により業績は確実性を求めて予想を出しているようです。CMの費用対効果が注目されます。また累計会員数の表示はあるが実際の会員数はやや懐疑的なところもあるようです。
仮条件が引き上げられ個人的に割高感が出たように思います。ダブルエーの公開価格割れを引きずるような気もします。
直近に上場したセルソースやジェイックはセカンダリー相場が続いているようですが、他は弱い値動きです。トゥエンティーフォーセブンはVC保有がないところはプラス材料ですが何となく盛り上がりに欠ける雰囲気になっている気がします。
最悪公開価格割れも視野にブックビルディングを行っておくべきかもしれません。段々と評価が下がっているようです。
幹事名 | 配分単位 | 引受割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 886,800 | 90.03 |
いちよし証券 | 29,500 | 2.99 |
SBI証券 | 19,700 | 2.00 |
マネックス証券 | 9,800 | 0.99 |
みずほ証券 | 9,800 | 0.99 |
丸三証券 | 9,800 | 0.99 |
エース証券 | 4,900 | 0.50 |
岩井コスモ証券 | 4,900 | 0.50 |
岡三証券 | 4,900 | 0.50 |
極東証券 | 4,900 | 0.50 |
岡三オンライン証券 | 委託幹事決定! | – |
類似企業 | PER | PBR |
ルネサンス(2378) | PER11.5倍 | PBR1.79倍 |
RIZAPグループ(2928) | PER281.11倍 | PBR3.32倍 |
東祥(8920) | PER18.72倍 | PBR2.7倍 |
SMBC日興証券主幹事がまたきました!業績好調になり株数も多めです。OAを含め1,132,000株あるため当選期待が高まります。いちよし証券が2番手につけていることは珍しいですね。
IPO投資を行うならば口座を絶対に開設しておいたほうが今後のためによいと思います。一般信用売建も可能なので色々と使えます。詳細は下記にまとめているので参考になるかと思います。
株数が多いためマネックス証券の幹事引受けが多ければ当選のチャンスかもしれません。岡三オンライン証券は前受け金不要なのでとりあえず申し込みを行うスタンスです!
IPO投資は出来るだけ抽選確率を上げるために沢山の証券会社から申し込みを行わなければなりません。面倒ですけどリスクが殆どないため利益が出そうなIPOに当選すればガッポリ儲かります。
頑張るしかありませんよね!
この他、IPOをこれから目指す企業へ直接投資する方法もあります。私も少しだけ投資を行っていますが、FUNDINNO(ファンディーノ)ではベンチャー企業に投資できるため将来性ある企業を見つけて投資することに楽しみがあります!
⇒ FUNDINNO(ファンディーノ)の評判がいいのに審査が厳しい?上場で儲かる可能性
ファンディーノでは既にイグジットした企業も出ているので株主になった方は利益期待が少し持てますよね。
それと最近ソーシャルレンディングへの投資が活発なので私も頑張っています。沢山の企業に投資していますがファンド領域が広いクラウドバンクはお勧めです。しばらく前に分散投資のため海外ファンドに初投資を行ってみました。
上記では実際に投資を行った実績や画像を掲載しています。海外ファンドの記事は今後追記したいと思います。年間200万円の投資でも10万円近く利益がでるため大事な収入源となっています。
トゥエンティーフォーセブンのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2018年7月26日~2026年7月25日 | 20,000株 | 61円 |
2018年12月20日~2026年12月19日 | 68,000株 | 61円 |
2019年4月19日~2027年4月18日 | 14,800株 | 109円 |
2020年6月21日~2028年6月20日 | 2,400株 | 189円 |
2020年7月21日~2028年7月20日 | 800株 | 189円 |
2021年4月23日~2029年4月22日 | 15,800株 | 3,114円 |
上場日の11月21日時点で関係がある株数は102,800株になります。ストックオプション(新株予約権)については売却可能のようです。※新株予約権割当契約で定める条件によるそうです。
ツイッターでもIPO記事のチェックができます!
IPOの最新情報やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも4年目突入!安定の利益でブログも14年目に突入しています。トゥエンティーフォーセブン(7074)IPOの評価と申し込みスタンス
トゥエンティーフォーセブンはそこまで人気が高いとは考えていませんが利益は狙えるとIPO承認時点では考えています。何しろ業績に勢いがあり全国展開となっています。スポーツジムと英会話のどちらも需要があるためもしかするとライザップのように開花する時期が来るかもしれません。流石にのれんで事業買収はないと思いますが現在の勢いが数年続けば大企業になるかもしれません。
事業リスク等を調べてみると広告宣伝における効果や個人情報の保護などが挙げられています。そこまで事業的に重要視されていない気もします。
広告については上場を行うことでこれまでにないようなインパクトある宣伝につながるはずです。プロテインやサプリメント、トレーニングマシンの仕入や購入取引に関して特定取引先に依存しているそうですが、取引先を変更することは可能だと思うため最重要リスクとまでは言えない気もします。
店舗展開では加盟店とのフランチャイズ契約の締結を行うそうです。リスク的にはやせなかったと会員が言い出し迷惑行為を行ったりすることでしょうか。この他はSNSなどで同社の評判を下げるような行為が考えられます。
また公式ページを確認するとIT事業とあり、長期的な健康を維持するためにこれまで蓄積したデータなどを用いるサービスも行っているようです。
初値利益は1.2倍~1.3倍あたりが見込めるのではないかと考えています。詳しくは仮条件発表後に詳細を追記したいと思います!ダブルエーから空白期間があるため買い上がってくれると年末に向けて盛り上がるでしょう。
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