田中建設工業(1450)IPOが新規上場承認されました。上場市場はジャスダックになり、主幹事は野村證券が務めます。公開価格310,000株、オーバーアロットメント46,500株となり市場からの吸収額は想定発行価格算出で約7.9億円となります。上場規模は小さくイボキン(5699)のような展開でしょうか。


事業は「建築構造物の解体工事並びにそれに付随する各種工事の施行監理」となっています。取引先には長谷工コーポレーション(1808)や大成建設(1801)などの大手企業の名前があります。


田中建設工業(1450)新規上場と初値予想


セグメントは解体事業となりますが、ホームページには関連業務として土壌地下浄化や土木工事、リサイクルなどが業務として記されています。過去の実績を確認すると民間だけではなく学校法人や官公庁なども手掛けています。


田中建設工業(1450)IPOの詳細データ

項目 上場基本データ
市場 JASDAQスタンダード
業種 建設業
事業内容 建築構造物の解体工事並びにそれに付随する各種工事の施行監理
公開予定 12月18日
ブックビルディング期間 11月30日~12月06日
想定価格 2,210円
仮条件 2,210円~2,400円
公開価格 12月07日
企業情報 https://www.tanaken-1982.co.jp/ja/index.html


【手取金の使途】

手取概算額306,646千円については、「1 新規発行株式」の(注)5.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限94,543千円と合わせて、事業拡大のための運転資金に充当する予定であり、その具体的な内訳及び充当時期は以下のとおりであります。

①人材採用費及び人件費
事業拡大のため、解体工事に係る主任技術者・監理技術者等の現場監督者の確保が重要な経営課題と認識しており、実務経験を有した人材の中途採用を積極的に進めております。これらの人材採用費及び人件費として、230,040千円(平成31年3月期に19,440千円、平成32年3月期に86,220千円、平成33年3月期に124,380千円)を充当する予定であります。

②システム投資
原価管理システムの構築費用・工事現場の安全対策の一環として、現場作業員の健康管理システムの導入、情報セキュリティー強化のためのIT資産管理ツール他の導入費用として、156,000千円(平成31年3月期に39,000千円、平成32年3月期に91,000千円、平成33年3月期に26,000千円)を充当する予定であります。

※なお、残額につきましては、大型の再開発案件等の受注に備えた運転資金としたうえで、大型の再開発案件等を受注した際には、協力会社への支払い等諸経費支払資金として充当する予定であります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。



項目 株数データ
公募株数 155,000株
売出株数 155,000株
公開株数(合計) 310,000株
オーバーアロットメント 46,500株
上場時発行済み株数 2,128,400株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額 約47億円
幹事団 野村證券(主幹事)
むさし証券
みずほ証券
ちばぎん証券
東海東京証券 ←ソフトバンク幹事です
岡三証券
岡三オンライン証券
極東証券


田中建設工業(1450)上場評判とIPO分析

想定発行価格2,210円を基に吸収金額を算出すると約6.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.9億円規模の上場となります。業績は第36期で一度低迷したようですが、持ち直しているようです。


同社は、建築構造物の解体工事及びそれに付随する各種工事の施工監理を行っています。長年にわたる建築構造物の解体工事を通じて得られた経験と、その間に蓄積したノウハウやアイデアを基に、現況調査、工法の提案、設計、施工計画、外注・資機材手配、施工監理、安全管理、原価管理、資金管理、行政対応、近隣対応などの業務全般を提供しています。


田中建設工業(1450)上場評判


また、建物構造物解体工事に関連する土木工事、山留工事、基礎解体工事、杭抜き工事等の施工監理も行っています。その他、工事に伴い発生する、アスベスト、PCB、ダイオキシンなどの有害汚染物質の除去、地下水の浄化、土壌改良などに関しても豊富な経験を有しており、関連法令・法規を遵守した、コスト・工期・安全性に優れたさまざまな解体工事を提案・提供しています。


同社は工事の施工監理、安全管理、近隣対応等を行い、協力会社を指導、監督して解体工事等の施工を行っています。また、解体事業は環境ビジネスの一環と捉え、「子供たちに何が残せるか」常に考え、明日のために今日出来ることを実行し社業を通じて人にやさしい環境づくりに貢献しているそうです。


田中建設工業(1450)人気の理由は解体の仕方?


建物解体は、近隣住民への明確で丁寧な工事内容の説明を行い、円滑な解体工事を目指します。解体工事によって発生した産業廃棄物は各種法令・条例に基づき適正な処理を行います。


既存図面をもとに施工計画書を作成し、安全・安心・コンプライアンス重視の解体施工計画を策定します。また、騒音・振動の発生を極力抑える工法を検討し計画を行います。綿密な現地調査後、建物内にアスベスト含有物が発見された場合、法令・条例に基づき先行除去しています。

田中建設工業(1450)販売実績と取引先


田中建設工業(1450)の企業財務情報と配当性向

回次 第36期 第37期
決算年月 平成29年3月 平成30年3月
売上高 2,757,806 7,861,876
経常利益 360,202 1,271,719
当期純利益 222,760 834,374
資本金 48,000 74,700
純資産額 2,030,804 2,873,878
総資産額 3,852,268 4,678,684
1株当たり純資産額 1,057.71 1,456.31
1株当たり当期純利益金額 116.02 431.22
自己資本比率(%) 52.7 61.4
自己資本利益率(%) 10.1 34.0
株価収益率(倍)
配当性向(%) 30.0 29.4
営業活動によるキャッシュ・フロー 56,957 499,620
投資活動によるキャッシュ・フロー △121,733 77,067
財務活動によるキャッシュ・フロー △441,004 △350,896
現金及び現金同等物の期末残高 845,945 1,071,737
※数値は千円単位


第38期第2四半期累計期間(平成30年4月01日~平成30年9月30日)
売上高3,622,891千円
営業利益533,079千円
経常利益568,932千円
四半期純利益は361,306千円


第2四半期累計期間におけるわが国経済は、米国を主体とする貿易摩擦や欧州各国政権の不安定化、中国を始めとするアジア新興国の景気の下振れへの懸念などにより、為替や株価が大きく変動するなど、先行き不透明感はあるものの、政府の各種政策の継続により雇用及び所得環境に改善が見られ景気は緩やかな回復基調が続いています。

当社の属する建設業界においては、建設技能労働者の需給環境は依然として逼迫しており労務単価の上昇など、引き続き施工コスト面での不安材料は残るものの、民間建設投資・公共投資ともに堅調に推移し、安定した受注環境が続きました。



田中建設工業(1450)従業員と株主の状況

会社設立は1982年2月03日、東京都港区新橋四丁目24番11号に本社を構えます。社長は釆澤和義氏(昭和26年10月09日生まれ)、株式保有率は0.57%です。従業員数77人で平均年齢45.4歳となり、平均勤続年数5.8年、平均年間給与5,849,000円です。臨時雇用者の採用はないようです。


氏名又は名称 所有株式数(株) 所有株式数割合(%)
スリーハンドレッドホールディングス株式会社 1,700,200 86.16
田中 俊昭 55,600 2.82
田中 俊恒 22,200 1.12
松野 洋子 22,200 1.12
鬼塚 麻紀子 22,200 1.12
富士倉庫運輸株式会社 18,700 0.95
釆澤 和義 11,200 0.57
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人であるスリーハンドレッドホールディングス株式会社並びに当社株主である田中俊昭、田中俊恒、松野洋子、鬼塚麻紀子、釆澤和義、小池正晴、津村友城、貝原利明、岡田英夫、松﨑吉憲、神澤繁、佐怒賀功、小網忠明、能澤矩正、安田優、中下壽雄、木下孝、青木修、河原年宏、西本節三、安齋和秋、間下芳明、田上公子、長岡正太郎、島田亘、内藤さおり及び相澤彩子は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成31年3月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等を除く。)を行わない旨合意しております。

また、当社は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成31年6月15日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社普通株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行等(ただし、本募集、株式分割、ストック・オプションとしての新株予約権の発行及びオーバーアロットメントによる売出しに関連し、平成30年11月13日開催の当社取締役会において決議された主幹事会社を割当先とする第三者割当増資等を除く。)を行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(平成31年3月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。従業員持株会もあり9,500株(0.48%)保有しています。ベンチャーキャピタル出資はありません。


田中建設工業(1450)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格を下限とし、仮条件は上限方向に広げられ2,210円~2,400円に決定しています。仮条件上限の2,400円算出による吸収額は約7.4億円、オーバーアロットメントを含めた金額や約8.6億円です。


2019年3月の単独業績予想は売上17.31%減、経常利益44.9%減になります。前期が最高益だったらしく大きく今期は減益に転落しています。EPS226.89を基にPERを算出すると約10.58倍、BPS1,587.58を基にPBRを算出すると約1.51倍となります。配当は70円を予定し配当利回り2.92%になります。


初値予想3,000円~4,000円


幹事名 配分単位(株)
野村證券(主幹事) 276,000
むさし証券 10,800
みずほ証券 7,700
ちばぎん証券 6,200
東海東京証券 3,100
岡三証券 3,100
極東証券 3,100


類似企業 PER
PBR
ベステラ(1433) PER23.61倍 PBR5.96倍
タケエイ(2151) PER110.13倍 PBR0.77倍
イボキン(5699) PER18.78倍 PBR1.65倍


主幹事の野村證券から申し込みを行い、平幹事からも申し込みを行うスタンスとなりそうです。むさし証券は前受け金不要で抽選に参加できます。岡三オンライン証券も前受け金不要で参加可能です。


ちばぎん証券や極東証券の口座はありませんが、東海東京証券やみずほ証券の口座はあるので申し込みを行いたいと思います。対面口座ではなくネットから申し込みが出来るので口座開設しておくとよいでしょう。


東海東京証券のIPO抽選ルール詳細


田中建設工業のストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間 株式の数(株) 発行価格(円)
ストックオプションの採用はありません


ストックオプション(新株予約権)は採用されていません。ライツプランもありません。


田中建設工業(1450)IPO私見と申し込みスタンス

田中建設工業のIPOはそれほど高騰しないにしても、手堅い初値を付けそうです。初値1.5倍程度をまずは目指す展開でしょうか。2018年に上場したイボキンは初値後に株価が上がり、その2か月後に急騰しています。配当も期待できそうなので買い需要はあると思います。


野村證券主幹事のため当選しにくいと思いますが、全力申し込みを行いたいと思います。ソフトバンク上場前日に入れ込んできた感がありますが、軽量感があるため人気となるでしょう。


2018年の顧客区分では67.8%がゼネコンからの依頼となっています。その他はデベロッパー(15.7%)、エンドユーザー(16.5%)となり官公庁や再開発組合・団体からの依頼はないようです。作る企業ばかりではなく、解体する企業も世の中には必要です。重機などのランニングコストがかかるため原油の影響も多少うけるようです。


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