コーア商事ホールディングス(9273)IPOが東証2部に新規上場承認されました。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券となり久しぶりの単独主幹事になります。公開株数は369,600株でオーバーアロットメントは55,400株と株数も少なく、市場からの吸収額も約11億円と無難なサイズとなっています。


事業は原薬の仕入販売や製剤薬品の製造販売や仕入れ販売、製剤に係る製造受託を主な事業としている企業です。業績に魅力があまり感じられませんが、取引先大手には日医工(4541)の名前が上がっています。


コーア商事ホールディングスIPO上場と初値予想


高齢化社会を考えるとジェネリック医薬品に注目できそうですが、IPOは東証2部というだけであまり人気がありません。同社の場合は上場規模から考えて公開価格割れはないと思いますが、新興市場のように初値が何倍にもなることは考えにくいです。それでも公開株数が少ないため初値1.5倍程度は狙えるのかもしれません。想定発行価格が2,590円となっていることから、仮に公開価格割れとなれば損失額も大きくなりそうです。


個人的には狙ってみたいIPO銘柄なのでほぼ全力で申込みをすると思います。


コーア商事ホールディングス(9273)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場東証2部
業種卸売業
事業内容ジェネリック医薬品原薬の仕入販売、製剤(医療用医薬品・一般用医薬品)の製造販売及び仕入販売、製剤に係る製造受託
公開予定6月21日
ブックビルディング期間6月05日~6月11日
想定価格2,590円
仮条件2,590円~2,670円
公開価格6月12日
企業情報https://www.koashoji-hd.com/


【手取金の使途】

手取概算額412,235千円については、平成31年6月期までに医薬品製造販売事業を営む当社子会社の新規生産設備の購入設備資金として324,000千円、残額を当該設備資金借入の返済資金として充当する予定であります。なお、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用していく方針



項目株数データ
公募株数180,000株
売出株数189,600株
公開株数(合計)369,600株
オーバーアロットメント55,400株
上場時発行済み株数3,301,665株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約85.5億円
幹事団三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)
au カブコム証券 ←メルカリ抽選参加可能
みずほ証券
SBI証券
いちよし証券


コーア商事ホールディングス(9273)上場評判とIPO分析

想定発行価格2,590円を基に吸収金額を算出すると約9.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約11億円規模の上場となります。


業績を確認すると新興市場のような伸びはなく平成28年を最高点にやや下げ気味のようです。連結子会社は4社あり同社を含め5社体制となります。また、前期の配当性向は39.44%となっているようです。前身は平成3年2月にコーア商事株式を横浜市港北区で設立とあります。今年で連結では第4期目となり業績判断はまだしずらいように思います。


コーア商事ホールディングス上場評判とIPO分析


事業発足時から医薬品原料の原薬の輸入販売を行っている企業です。その後、顧客の要望に応えるため製剤の製造・販売も行い、原薬から製剤までの一貫した製造が可能な体制のもとで国内外の医薬品メーカーと幅広く取引を行っているそうです。その他にも、自社開発品や他の医薬品メーカーとの共同開発品の製造・販売並びに国内大手メーカー等からの製造受託を積極的に行っています。


同社のジェネリック製品研究体制では、がん患者やリュウマチ患者、透析患者の3つのカテゴリーに基づくジェネリック医薬品を研究(開発)し、付加価値の高い医薬品を提供することを基本方針としています。医薬品を上げると抗がん剤、制吐剤、疼痛緩和剤、掻痒皮膚疾患用剤、精神神経用剤、代謝性疾患用剤、抗リュウマチ剤等になります。


コーア商事ホールディングスIPOはジェネリックに特化した企業


既に日本は高齢化社会に突入しており、国もジェネリックを進めていることから同社にも追い風が吹いているように思います。業績に表れているのか判断しにくいですが、厚生労働省がジェネリック医薬品使用加速化の施策を講じているそうなので市場自体は十分拡大余地があります。2025年には5人に1人が75歳以上の時代がやってくるそうなので医薬品の問題も他人ごとではありません。


デメリット的な話だと、薬価改定を毎年実施する方針が示されたため薬価バランスが今後崩れてくる可能性があります。同社の場合は、高品質で安価な輸入原薬を提供することに主眼をおいているため、医薬品原料である原薬の輸入販売を行い国内外の医薬品メーカーと幅広く取引を実施しているようです。ただ、ジェネリック業界も多少影響があるのではないかと思います。


コーア商事ホールディングスIPOの販売実績と取引先


コーア商事ホールディングス(9273)の企業財務情報と配当性向

回次第2期第3期
決算年月平成28年6月平成29年6月
売上高15,228,95015,133,285
経常利益1,800,7751,558,968
親会社株主に帰属する当期純利益1,168,7041,143,204
包括利益1,168,0511,139,153
純資産額10,772,97311,865,302
総資産額16,178,17919,171,399
1株当たり純資産額3,451.033,800.95
1株当たり当期純利益金額374.38366.22
自己資本比率(%)66.5961.89
自己資本利益率(%)11.4510.10
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー751,403645,153
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,495,346△1,857,154
財務活動によるキャッシュ・フロー1,005,1592,215,997
現金及び現金同等物の期末残高2,642,4293,652,137
※数値は千円単位


第4期第3四半期連結累計期間(平成29年7月01日~平成30年3月31日)
売上高10,494,488千円
営業利益884,605千円
経常利益890,701千円
親会社株主に帰属する四半期純利益509,939千円


コーア商事ホールディングス(9273)従業員と株主の状況

会社設立は2015年01月30日、神奈川県横浜市港北区日吉七丁目13番15号に本社を構えます。
社長は首藤利幸氏(昭和22年3月01日生まれ)、株式保有率は71.11%です。
従業員数は18人で臨時雇用は年間2人、平均年齢44.7歳、平均勤続年数2.0年、平均年間給与6,935,000円となります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
首藤 利幸2,219,88071.11
堀江 淳子197,8506.34
岡澤 紘一146,8504.70
石綿 聰明93,1302.98
小角 真理67,0002.15
※株主上位5名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人である堀江淳子、岡澤紘一及び石綿聰明並びに当社株主である首藤利幸、小角真理、大塚里津子、大澤仁生及び小松美代子は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の平成30年12月17日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等は行わない旨合意しております。



上位株主には180日間(平成30年12月17日まで)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率の記載はありません。


コーア商事ホールディングス(9273)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件範囲は2,590円~2,670円となり、想定発行価格を下限として上限方向に80円広げられています。これに伴う市場からの吸収金額は約9.9億円、オーバーアロットメントを含め約11.3億円です。吸収金額は通常サイズとなっています。


2018年6月連結の業績は売上0.4%減、経常利益15.5%減の予想がでています。当期利益予想も32%程度の落ち込みとなり、数値だけを見るとあまり良い状況ではありません。EPS246.24を基にPERを算出すると約10.81倍、BPS3,933.09を基にPBRを算出すると約0.68倍となり割安水準のようです。


初値予想2,800円~3,200円

初値予想(第2弾)2,800円~3,200円変わらず!


配当金が70円予定されており、2,670円算出で約2.6%になります。薬価改定が毎年実施されることによる厳しい現実もありそうですが、ジェネリック需要は拡大しているようです。海外から安い原薬を仕入れ販売している企業ですが、自社による製剤の製造や販売も手掛けているため上場による資金の有効活用が期待されます。


幹事名配分単位(株)
三菱UFJモルガン・S証券(主幹事)351,400
みずほ証券7,300
SBI証券7,300
いちよし証券3,600


類似企業PER
PBR
アルフレッサ ホールディングス(2784)PER19.67倍PBR1.38倍
東邦ホールディングス(8129)PER21.27倍PBR0.9倍
スズケン(9987)PER30.09倍PBR1.16倍


コーア商事ホールディングスIPOの当選を狙うなら、三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの申込みは外せないでしょう。また委託販売でau カブコム証券にもある程度の株が回ってくると思うため申し込みは必須でしょう。au カブコム証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事をするとほぼすべての株で取扱いが行われます。


au カブコム証券のIPO抽選ルール


上記記事ではIPOの他にも一般信用売建を使った株主優待取得方法の記事もあるため、時間があれば読んでいただきたいと思います。一般信用売建の記事はいくつか書いていますが、証券会社により取扱い銘柄が違うめ、株主優待クロス取引をしたいのであれば数社の口座を開いておくと狙った銘柄の優待を獲得しやすいと思います。


コーア商事ホールディングスのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
ストックオプションはありません


ストックオプションは無く、ベンチャーキャピタル出資もないことから公開株式以外の株流通はないと想定されます。


コーア商事ホールディングス(9273)IPO私見と申し込みスタンス

コーア商事ホールディングスのIPOは無難な初値を付けその後もヨコヨコの株価が続きそうな気がします。東証2部でもネット系の銘柄だと初値が飛部可能性が高いと思いますが、同社の場合はすべてが地味すぎます。


2018年の東証2部上場で参考になりそうなのは、共和コーポレーション(6570)ですが、地合いが違うため何とも言えません。ちなみに公開価格1,590円の初値は2,511円となり+57.92%上昇しています。事業は「アミューズメント施設運営およびアミューズメント機器販売」となりこちらも地味な銘柄でした。参考にはなりませんが、東2部上場はもう1社あり信和(3447)です。こちらは事前人気が非常に悪かったため公開価格割れとなっています。


東証2部IPOは人気があまりありませんが、公開株式以外の株は流通しないようですから需給には魅力があります。配当金がどのあたりになるのか気になりますが、現段階ではほぼ全力で申込みをしたいと考えています。


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