サンウェルズ(9229)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。成長企業ですが今の地合いには向かないIPOのような気がします。上場規模も大きく不安です。


主幹事は野村證券が務め公開株数2,935,000株、オーバーアロットメント440,200株です。上場規模は想定発行価格1,940円から計算すると約65.5億円になります。


サンウェルズ(9229)IPOが上場承認
※サンウェルズ公式サイト引用


超高齢社会を既に迎え、2025年に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になると言われています。そのため少子高齢化が加速すると予想されています。


サンウェルズはパーキンソン病に焦点を絞った「PDハウス」を全国展開している企業です。人口が多い地域で今後も意欲的に開業意欲があるそうです。


地方企業のためIPOでは不利な環境だと思いますが、国民健康保険や社会保険に保険給付を請求するビジネスモデルは確実な収益を期待できます。


ただ、投資を行うのであれば他社比較で割安でなければ難しいと考えています。


目論見によればパーキンソン病患者の受け入れは介護保険売上と賃料・食費等売上に加え、医療保険売上と障害保険売上が上乗せされるため入居者1人当たりの単価が増加するそうです!


サンウェルズ(9229)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日6月27日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を中心とした介護事業等の運営
ブックビルディング6月10日~6月16日
想定価格1,940円
仮条件1,770円~1,940円
公開価格1,940円
初値結果2,300円(公開価格1.19倍)
企業情報https://sunwels.jp/pdh/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 設備資金
  • 借入金返済


項目株数データ
公募株数1,761,000株
売出株数1,174,000株
公開株数(合計)2,935,000株
オーバーアロットメント440,200株
上場時発行済み株数11,740,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約227.8億円
幹事団野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
東海東京証券
SBI証券
みずほ証券
楽天証券
今村証券
委託見込LINE証券
DMM.com証券


サンウェルズ(9229)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,940円を基に吸収金額を算出すると約56.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約65.5億円規模の上場となります。


サンウェルズは介護施設の運営を中心とする事業会社になります。パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を中核事業として北海道、関東、関西、九州、北陸に12施設を展開し、大都市圏や地方中核都市を中心に更なる全国展開を計画しています。


介護施設の運営事業は介護保険法や健康保険法、障害者総合支援法の適用を受けることになります。


サービス提供時には自己負担金として1~3割を利用者に請求し、残りの7~9割の費用は国民健康保険団体連合会、又は社会保険診療報酬支払基金に請求して保険給付を受け取とる収益方法になります。


サンウェルズ(9229)の業績
※有価証券届出書引用


そのため、同社の主な収入は「介護保険」「健康保険」「障害福祉サービスによる保険報酬」になります。


また、介護施設の運営事業の他にも福祉用具のレンタルや販売、住宅リフォーム事業や加圧トレーニングジムの運営事業等を行っています。


サンウェルズ(9229)IPOの成長力と施設数推移
※有価証券届出書引用


同社は中核事業としてパーキンソン病専門の有料老人ホーム(住宅型有料老人ホーム並びにサービス付き高齢者向け住宅)として「PDハウス」を2022年4月末時点で12施設(613床)を展開しています。


医療特化型の有料老人ホームとして「太陽のプリズム」を7ヶ所運営、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)サービスを2ヶ所運営しています。


この他、通所介護(デイサービス)、訪問看護/介護予防訪問介護、居宅介護支援などにも取り組んでいます。


サンウェルズ(9229)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


今期第17期第3四半期の売上ではPDハウスが全体の56.7%を占めています。


目論見でもパーキンソン病専門の有料老人ホーム(PDハウス)の内容を前面に出しているため成長期待が高い事業だと思われます。


サンウェルズ(9229)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2006年9月26日、石川県金沢市二宮町15番13号に本社を構えます。社長は苗代亮達氏(1973年7月20日生まれ)、株式保有率は40.70%(3,240,000株)です。


従業員数1,172人で臨時雇用者87人、平均年齢38.8歳、平均勤続年数2.7年、平均年間給与3,160,211円です。


セグメントは介護事業の単一セグメントになります。直近1年間で従業員数が323人増加しています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社杏4,500,000株56.53%
苗代 亮達3,240,000株40.70%
越野 亨15,000株0.19%
長山 知広15,000株0.19%
中山 美智代15,000株0.19%
上野 英一15,000株0.19%
長戸 優也10,000株0.13%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2022年9月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。



また、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当者との間に継続所有等の確約を行っています。親引けは行われません。


サンウェルズ(9229)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が想定発行価格を上限として下限方向に170円広げられました。吸収金額は最大約65.5億円で時価総額約227.8億円のままです。


観測では機関投資家からの資金流入があると観測されており需給不安はそれほどないようです。


新規ハウスの開設にり業績面に寄与する効果が今期も高く成長スピードが評価されているようです。関東や関西を中心に出店が加速化し機関投資家が評価するには十分な状況です。


また上場タイミングとしてもよく、荷もたれ感ある上場規模でも公開価格を超えてくる可能性が高いようです。仮条件発表時に株数の変更が行われていないことからも需給不安は考えていないようです。


野村證券は介護施設のIPOに力を入れていると言われており、同社は成長株として買われる可能性があります。ただPERは妥当だと思われます。


アンビスホールディングスのように中長期で右肩上がりに株価が推移する可能性を秘めていると考えられ、機関投資家と一部の投資家に人気のパターンになるかもしれません。


公募組は分が悪い銘柄となるかもしれませんね。


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値2,000円~2,150円
直前予想2,000円

※注目度A


業績を確認すると2023年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上129.90億円となり前期比54.29%増、経常利益10.01億円となり前期比187.64%増となります。


四半期利益は6.55億円となり前期比156.86%増を予想しています。今期は驚異的な数値となりそうです!


公開価格が1,940円決定の場合の指標はEPS72.19からPER26.87倍、BPS488.66からPBR3.97倍になります。配当金は25.27円を予定しているため配当利回り1.30%になります。


業績がこの調子で拡大するのであれば今後も株価に期待できそうです。


介護施設関係のIPOは過去に初値で大量に買い越しになる銘柄も出てきていましたが、昨今は公開価格超え程度になるケースが多いようです。


公開規模が大きいため需給不安はありますが、機関投資家の買いにより公開価格超えとなる予想みたいです。あとは上場日あたりの地合い悪化の懸念くらいのようです!!


IPO抽選に参加するには少し悩むIPOだと思います。


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)2,641,800株90.01%
SMBC日興証券146,700株5.00%
東海東京証券29,300株1.00%
SBI証券29,300株1.00%
みずほ証券29,300株1.00%
楽天証券29,300株1.00%
今村証券29,300株1.00%


吸収金額が大きくIPOではあまり需要が見込めないと思います。また売出株は代表の苗代亮達氏1人で1,174,000株なのはイメージが良くありません。


1人で約22.8億円も取得することになります。経歴を確認すると他社の代表や取締役などの経歴を確認できます。年齢は記事作成時点で48歳です。


業績は増収増益傾向となっていますが機関投資家の評価を確認しないと個人判断は難しそうです。上場承認時のデータだけだと当選を狙いに行くようなIPOではなさそうです。


しっかりとした利益を上がられると思いますが、株価設定が割安でなければ資金が入らないと思います。2022年は特にそのような傾向にあります。


野村證券主幹事なのでLINE証券からの申込みもできると思います!


また、新しいタイアップが始まりました。アイフルグループのAGクラウドファンディングに口座開設を行うとAmazonギフト券1,000円分をプレゼントしています。


私も早速投資を行ってみました。Vプリカも頂けるように続けて投資を行ってみたいと思います。アイフルファンドはローリスク投資になると思うので興味があれば利用してください。




さらにファンディーノに口座開設を行うと当サイト特典でAmazonギフト券を1,000円分プレゼントしています。


株式投資型クラウドファンディングに興味があればご利用ください。イグジットする企業も増えてくると思われます。


私は過去に大手企業の未上場株を得ることができ市場で売却経験があります!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
日本ホスピスホールディングス(7061)PER25.67倍PBR7.54倍
アンビスホールディングス(7071)PER54.41倍PBR9.92倍
ケア21(2373)PER12.42倍PBR1.52倍
※2022年6月10日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年3月27日~2031年3月15日190,000株219円
2023年7月16日~2031年7月15日10,000株388円
2023年10月16日~2031年10月15日10,000株388円
2023年11月17日~2031年11月16日10,000株388円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使期限を迎える株はありません。行使条件の設定はありますが行使期限に入っていないため基本的には売却ができません。


発行済株式総数7,740,000株に対する新株予約権の割合は2.8%となります。潜在株式数は220,000株です。


サンウェルズ(9229)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

サンウェルズのIPOは個人的に気が進みません。同社と関係者が利益を得られるだけのIPOですからね。


従業員数も多く企業規模も大きいため世の中からの評価は高いと思います。やり手社長であることは間違いないと思いますが機関投資家の評価待ちだと思います。


サンウェルズ(9229)IPOのまとめ
※サンウェルズ公式サイト引用


医療系や介護系に資金がだんだん入らなくなっているため約65.5億円の吸入に荷もたれ感を感じます。売出株で代表の苗代亮達氏が得をすると考えられてもおかしくありません。


VC案件よりはましだと思いますが投資家からは不評かもしれません。6月後半のIPOが多くなり利益がでなさそうなIPOには公募組の資金も向かわないと考えられます。


パーキンソン病に特化した施設の運営となっていることで資金が向かえばいいのですが新味があるのか現状は不明です。


業種的に気になるのは介護保険制度等の見直しです。上場時点ではあまり関係がないと思いますが中長期で投資をされる方は考えていたほうが良いでしょう。


時期的に新型コロナウイルス感染症のクラスターなども注意が必要だと思います!


Funvest(ファンベスト)投資実行完了


Funvestで20万円の投資を実行しました。別にキャンペーンが行われていたので3,500円分のAmazonギフト券(アマギフ)を貰えるはずです。口座開設だけでも1,000円分貰えますけどね。


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