ステムリムがいよいよ上場します。承認時の想定発行価格3,050円から公開価格1,000円に決定し大幅な修正をしいられ、これまでに見たことがないような規模縮小となった銘柄です。長年IPO投資を行っていますがこれほど人気がない銘柄も珍しいと思います。


上場規模も約294.6億円から約96.6億円まで引き下げられ上場失敗と言われかねない銘柄です。また本来であれば上場中止などが行われると思いますが、資金吸収のためどうしても上場しなければならないのか?とも言われているようです。波乱ですね。


ステムリム上場直前の最終初値予想と気配運用


項 目気配運用の内容
板中心値段1,000円(公募・売出価格)
上限値段2,300円(更新値幅50円、更新時間10分)
下限値段750円(通常の更新値幅、更新時間3分)
注文受付価格の範囲250円以上 4,000円以下
幹事引受価格930円


最終初値予想930円


ステムリムが研究している再生誘導医薬は新しい取り組みになり業界でも期待されているはずです。再生誘導医薬とは生きた細胞や組織を用いることなく、医薬品の投与のみによって再生医療と同等の治療効果を得られる新しい医薬品になります。


再生医療と言えばヘリオス(4593)あたりが有名だと思います。売上がゼロでも株価は存在しますが、赤字が続いており厳しい状況が続いています。どちらも政府が進める再生医療の枠組みになると思われ、期待は大きいと思っていますが中々進展がありません。


ステムリムは上場で得た資金を再生誘導医学研究所や動物実験施設などの建設資金、またパイプラインに係る研究開発や人件費などへ充てると公表しています。


kimukimu

ブローバルオファリング銘柄だったので調べると 海外比率は21.36%と結構大きかったようです。どうやら日本国内で人気がないから海外に引き受けてもらったそうです。本当のことは主幹事にしかわからないと思いますが・・・


maronmaron

国内需要も公募割当でお腹いっぱいとも言われているようだから初値買いがどの程度あるのか見ものかもね!まさかの展開でスゲー人気かも?


ブックビルディング前から機関投資家の評価がシビアだったと既に人気がなかった理由も報道されているため、大幅な株価ディスカウントで機関投資家のスタンスが買いに向かえばと考えています。


ただ今後の株価は上値が重たくなることは間違いなさそうです。初値もそうですが、ベンチャーキャピタルが売出しに参加しておらず180日間(2020年2月04日)までのロックアップが掛けられその後は株を売ってくる可能性があります。


どこかのタイミングで必ず資金回収をしてくるはずなので余程のことが起きない限り株価が上昇し続けることはなさそうです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
株式会社SMBC信託銀行信託口089000272,850,0005.37
みやこ京大イノベーション投資事業有限責任組合2,443,2004.60
大阪バイオファンド投資事業有限責任組合2,433,3004.58
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合2,333,1004.40
公益財団法人加藤記念バイオサイエンス振興財団900,0001.70
SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合666,6001.26
三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合666,6001.26
JAIC-ブリッジ2号投資事業有限責任組合600,0001.13
次世代企業成長支援1号投資事業有限責任組合333,3000.63
SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合333,3000.63
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合333,3000.63
SoseiRMF1投資事業有限責任組合333,3000.63
京銀輝く未来応援ファンド投資事業有限責任組合267,0000.50
KSP4号投資事業有限責任組合210,0000.40
シーズロケット有限責任事業組合176,1000.33
KSP5号投資事業有限責任組合75,0000.14


売り急ぎそうな株主を抽出してみましたが大量に株があります。誰がVC分を購入するのか?と疑問もありますが市場にそのうち溶けていきます。VCにはロックアップがしっかり掛かっていますが180日後は少し不安です。


生きた細胞自体を投与する従来型の細胞治療製品とは異なり、細胞の投与を必要とせず、物質(医薬品)の投与によって患者自身の体内に存在する幹細胞を活性化させ、損傷した組織の再生を促進させる新しい再生誘導医薬が成功することを願いますが、IPO市場ではあまり歓迎されない上場となりそうです。


2019年8月のIPOはステムリム1社となり寂しいと思いますが、それでも投資家から敬遠されているようです。今年は7月~8月にかけてリートIPOも出てこないため例年と少し環境が異なります。


DMM.com証券のIPO抽選ルール


8月は上場する銘柄が例年減りますが、「2018年は3社」「2017年は3社」だったため寂しいですね。2017年は三菱地所物流リート投資法人(3481)が9月14日上場なので今年もまだリート承認の可能性はあるようです。調べると10月にもカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)が時期外れ上場となっていました。


リート指数を確認すると2015年の高値を抜いて過去10年で最高値に現在あるようです。保有リートはすべて売却し利益が出たので静観しています。


ステムリムは色々な意味で注目されているためIPOに当選していない投資家も寄付きが楽しみなのではないでしょうか!セカンダリー投資はリスクがありそうなので参加される投資家はお気を付けください。


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